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エスコートはどっち?
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ルルを背負ってから二時間程歩いて、ようやく城の前までたどり着くことが出来た。
そして俺達は城の中に入るために城門の前に行くと、そこにはエルウッドさんとトリーシャさん、そして最長老様の姿があった。
「これはこれは、遠い所から我が国へようこそ。私はこの国の王であるエルウッド・フォン・ガーディアンフォレストです。横にいるのは王妃のトリーシャで、こちらが最長老のノルム様です」
「わざわざ出迎えをしていただきありがとうございます。私はムーンガーデン王国の王であるゲオルクです。隣にいるのは妻のアリーセです」
和やかな雰囲気の中、互いに握手をし始める。
どうやらファーストコンタクトは悪くないようだ。
「みなさん長旅でお疲れでしょう。少しお休み頂いてから夜は食事会を用意しています」
エルフの兵士達が国王陛下や王妃様を城へと案内する。
だが俺はフェリのことを聞きたかったので、その場に残ることにした。
そして俺以外の人族が城の中に入ると、エルウッドさんとトリーシャさんは優しくフィーナを抱きしめた。
「無事に戻ってきて何よりだ」
「ユートくんがいたから大丈夫に決まってるわ」
「お父さん、お母さんただいま」
無事にフィーナを二人の元へ返せて良かった。何かあったらそれこそ人族とエルフ族の争いが酷くなり、戦争をする事態になってもおかしくないからな。
「ユート、それとヨーゼフ。娘の護衛ご苦労だった。感謝する」
「いえ、何もなくて良かったです」
「今日の食事会にはユートも必ず参加してくれよ」
「わかりました。それで一つお聞きしたいことがあるのですが」
「なんだ」
「フェリがどこにいるか知っていますか?」
「フェリ? ああ⋯⋯フェリアリア様か」
「フェリアリア様は、久しぶりの自由を我は堪能するぞ⋯⋯と仰ってどこかに行ってしまいました」
「そ、そうですか」
五千年も神剣と共にいたんだ。羽を伸ばしたい気持ちはわかる。
まあそのうち現れてくれるだろう。
「それじゃあ俺達も部屋に行きます」
「前に使っていた部屋をそのまま使ってね」
俺はノアと共に、前に使っていた部屋へと戻る。
そしてベッドで横になっているといつの間に夜になっていた。
トントン
「そろそろ食事会の時間か?」
どうやら誰かが呼びに来てくれたようだ。
「フィーナさんですね」
「フィーナが?」
ノアがドアの向こうに誰がいるか教えてくれる。
わざわざエルフのお姫様が呼びに来てくれるとは。俺は申し訳なく思い、すぐにドアを開ける。
「フィー⋯⋯ナ?」
だがドアを開けた瞬間、フィーナの予想外の姿を見て思わず言葉が詰まってしまう。
「フィーナだけど何か文句あるの?」
「いや、文句なんて⋯⋯」
フィーナは顔を赤くして、こちらと視線を合わせてくれない。その理由はフィーナが着ている服にあった。
髪をアップにセットし、エメラルドグリーンのドレスを着ていたからだ。
「すごく綺麗で声が出なかっただけだよ」
「そ、そう⋯⋯それなら許してあげる」
フィーナは素っ気なく答えるが、顔がさらに赤くなっていた。褒められるのが恥ずかしいようだ。
「今日はどうしてそんな格好をしているんだ?」
「お母さんが堅苦しい食事会じゃないけど、せっかくだから着たらって⋯⋯」
トリーシャさんグッジョブだな。俺としてはいつも以上に綺麗なフィーナが見られて嬉しい。
「そ、それでお母さんがユートに⋯⋯」
フィーナが何か言いにくそうに小声で呟く。だがそれは最後まで語られることはなかった。何故なら突然の乱入者が現れたからだ。
「残念です。先を越されてしまいましたか」
廊下から声がしたので視線を向けると、そこにはルルがいた。
だが俺はまたしても驚いてしまう。何故ならルルもドレスを着ていたからだ。
ルルはヒラヒラがついている水色のドレスで、胸元がけっこう開いており、その大きな胸が強調されていた。
ちょ、ちょっと大人っぽくないか?
「お前は何歳だ」
「私は十四歳ですよ。というかドレスを着た美少女がいて、最初にかける声がそれですか」
「ああ⋯⋯似合ってて可愛いよ」
「ありがとうございます。それでユートさんにお願いがありまして」
「お願い?」
何だか嫌な予感がするのは気のせいか?
前回パンケーキで痛い目を見たからな。
「食事会のエスコート役をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「「えっ!」」
ん? 何でフィーナも驚いた声を出しているんだ?
「エスコートって食事会の会場まで連れていくのか? それだったら別に⋯⋯」
「ちょっと待って!」
俺が喋っている最中にフィーナが割り込んできた。
何だか少し機嫌が悪そうに見えるのは気のせいか?
「ユ、ユートには私のエスコートをお願いしようと思っていたの」
「しようと思っていたということは、まだお願いしていないんですよね? 私の方が先にお願いしたので、フィーナさんは諦めて下さい」
「私がお願いしようとしたら、ルルが割り込んで来たのよ。ルルが諦めるべきだわ」
まったりとした時間を過ごしていたのに、どうしてこうなった?
二人が一触即発の空気になってしまった。
こういう時は余計なことをすると飛び火を食らうと聞いたことがある。
ここは状況を見守ろう。もし本当に喧嘩を始めそうになったら、その時は止めるけど。
「ふ、二人共争いはやめて下さい」
ノアが二人を見かねてか、仲裁に入ってくれた。
癒し系のノアなら二人は争いをやめてくれるかも。だがこの後ノアはとんでもないことを言い始めた。
「ユートさんが二人をエスコートして食事会に行くのはどうでしょうか」
「えっ?」
俺が二人を? 何だか軽薄な男っぽくて嫌だなあ。
「私はそれでもいいわ」
「私もそれでいいです。ユートさん良かったですね。両手に花ですよ」
俺は嫌なんだけど、二人はそれでいいのか?
ノアの意見でこの場の空気が良くなったので、俺はイエスということしか出来なかった。
俺は二人の手を取り、食事会の会場へと向かう。
だがこの食事会で俺の運命を変える出来事が起きるとは、今はまだ知るよしもなかった。
そして俺達は城の中に入るために城門の前に行くと、そこにはエルウッドさんとトリーシャさん、そして最長老様の姿があった。
「これはこれは、遠い所から我が国へようこそ。私はこの国の王であるエルウッド・フォン・ガーディアンフォレストです。横にいるのは王妃のトリーシャで、こちらが最長老のノルム様です」
「わざわざ出迎えをしていただきありがとうございます。私はムーンガーデン王国の王であるゲオルクです。隣にいるのは妻のアリーセです」
和やかな雰囲気の中、互いに握手をし始める。
どうやらファーストコンタクトは悪くないようだ。
「みなさん長旅でお疲れでしょう。少しお休み頂いてから夜は食事会を用意しています」
エルフの兵士達が国王陛下や王妃様を城へと案内する。
だが俺はフェリのことを聞きたかったので、その場に残ることにした。
そして俺以外の人族が城の中に入ると、エルウッドさんとトリーシャさんは優しくフィーナを抱きしめた。
「無事に戻ってきて何よりだ」
「ユートくんがいたから大丈夫に決まってるわ」
「お父さん、お母さんただいま」
無事にフィーナを二人の元へ返せて良かった。何かあったらそれこそ人族とエルフ族の争いが酷くなり、戦争をする事態になってもおかしくないからな。
「ユート、それとヨーゼフ。娘の護衛ご苦労だった。感謝する」
「いえ、何もなくて良かったです」
「今日の食事会にはユートも必ず参加してくれよ」
「わかりました。それで一つお聞きしたいことがあるのですが」
「なんだ」
「フェリがどこにいるか知っていますか?」
「フェリ? ああ⋯⋯フェリアリア様か」
「フェリアリア様は、久しぶりの自由を我は堪能するぞ⋯⋯と仰ってどこかに行ってしまいました」
「そ、そうですか」
五千年も神剣と共にいたんだ。羽を伸ばしたい気持ちはわかる。
まあそのうち現れてくれるだろう。
「それじゃあ俺達も部屋に行きます」
「前に使っていた部屋をそのまま使ってね」
俺はノアと共に、前に使っていた部屋へと戻る。
そしてベッドで横になっているといつの間に夜になっていた。
トントン
「そろそろ食事会の時間か?」
どうやら誰かが呼びに来てくれたようだ。
「フィーナさんですね」
「フィーナが?」
ノアがドアの向こうに誰がいるか教えてくれる。
わざわざエルフのお姫様が呼びに来てくれるとは。俺は申し訳なく思い、すぐにドアを開ける。
「フィー⋯⋯ナ?」
だがドアを開けた瞬間、フィーナの予想外の姿を見て思わず言葉が詰まってしまう。
「フィーナだけど何か文句あるの?」
「いや、文句なんて⋯⋯」
フィーナは顔を赤くして、こちらと視線を合わせてくれない。その理由はフィーナが着ている服にあった。
髪をアップにセットし、エメラルドグリーンのドレスを着ていたからだ。
「すごく綺麗で声が出なかっただけだよ」
「そ、そう⋯⋯それなら許してあげる」
フィーナは素っ気なく答えるが、顔がさらに赤くなっていた。褒められるのが恥ずかしいようだ。
「今日はどうしてそんな格好をしているんだ?」
「お母さんが堅苦しい食事会じゃないけど、せっかくだから着たらって⋯⋯」
トリーシャさんグッジョブだな。俺としてはいつも以上に綺麗なフィーナが見られて嬉しい。
「そ、それでお母さんがユートに⋯⋯」
フィーナが何か言いにくそうに小声で呟く。だがそれは最後まで語られることはなかった。何故なら突然の乱入者が現れたからだ。
「残念です。先を越されてしまいましたか」
廊下から声がしたので視線を向けると、そこにはルルがいた。
だが俺はまたしても驚いてしまう。何故ならルルもドレスを着ていたからだ。
ルルはヒラヒラがついている水色のドレスで、胸元がけっこう開いており、その大きな胸が強調されていた。
ちょ、ちょっと大人っぽくないか?
「お前は何歳だ」
「私は十四歳ですよ。というかドレスを着た美少女がいて、最初にかける声がそれですか」
「ああ⋯⋯似合ってて可愛いよ」
「ありがとうございます。それでユートさんにお願いがありまして」
「お願い?」
何だか嫌な予感がするのは気のせいか?
前回パンケーキで痛い目を見たからな。
「食事会のエスコート役をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「「えっ!」」
ん? 何でフィーナも驚いた声を出しているんだ?
「エスコートって食事会の会場まで連れていくのか? それだったら別に⋯⋯」
「ちょっと待って!」
俺が喋っている最中にフィーナが割り込んできた。
何だか少し機嫌が悪そうに見えるのは気のせいか?
「ユ、ユートには私のエスコートをお願いしようと思っていたの」
「しようと思っていたということは、まだお願いしていないんですよね? 私の方が先にお願いしたので、フィーナさんは諦めて下さい」
「私がお願いしようとしたら、ルルが割り込んで来たのよ。ルルが諦めるべきだわ」
まったりとした時間を過ごしていたのに、どうしてこうなった?
二人が一触即発の空気になってしまった。
こういう時は余計なことをすると飛び火を食らうと聞いたことがある。
ここは状況を見守ろう。もし本当に喧嘩を始めそうになったら、その時は止めるけど。
「ふ、二人共争いはやめて下さい」
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「ユートさんが二人をエスコートして食事会に行くのはどうでしょうか」
「えっ?」
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