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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第945話 薔薇と白い月(2) 誰も得しない計算違い
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教授が言うにはこのゲームの4と5にはやり込の極致であり、ある条件を満たさないと出現しないシナリオがある、それがハーレムよりきついシナリオで真のエンディングに行くと言われる、どの攻略相手とも一切攻略を進めない”グラウンドゼロ”と呼ばれるシナリオだ。ただしそれはリメイクには存在しない。というのもギルドに行けば聖女には攻略対象の少年が攻略ゲージを上げて対応してしまい、学園に行けば最初にクリメアとのフラグが立ち、リメイクの1は誰の攻略も一切進めないゲームはあり得ないとされている、その為達成した者がいないシナリオ。それがグラウンドゼロだそうだ。これはハーレムトライ成功後の2週目限定でこの時だけ”魔王様”との恋愛ができる。このゲームの魔王様はやたらイケメンで優しい、少女漫画の優しい王様でこのシナリオは…その到達条件の厳しさもあってやり込プレイに数えられていた。そしてこの攻略が見つからない理由はアルバムにこのクリアの示唆が一切ない。その上スチルも見つけた後にその分が増えるという徹底的な隠しだからだ。但し4は魔王様との恋。そして5は初代聖女の老婆と暮らす親孝行ルートだ。そのいずれも条件を満たさないといけない。それが
「誰の攻略も一切進めない事。そして、その状態で学園のイベントを一切起こさないまま町の外に出て、結界の外行けるにあるポイントまで行き、王国の外に脱出する事。その間
魔王軍ダンジョン攻略部隊である特定エネミー(雑魚)との戦闘もしない。」
という…まずもって見つからない方法だからだ。
「クックック。私は独自に探ったが、それらしい箇所は無かった。それどころか、この結界を動かせるのはどうもあるイベントをこなした聖女のみだ。だから、学園内でオープニングをこなしていないリリアを探していた。」
「フラグ関連は大丈夫なのか?」
「プレイヤー同士だとフラグは機能するが、回避できる。特定の会話さえなければいい。」
グラウンドゼロ。そんなシナリオあったのか。
「但しこれは都市伝説と言われている、ただでさえチャートを書いてさえ成功率4%とか言うきついハーレムトライだぞ。そのクリア後にその全員と合わない選択肢を取れるやうがいるかって事だ。」
「それがこのリメイク版にあると思っておるのかの?」
「これに関しては全員あるとは言うが、4と5でさえ証拠の絵がないんだぞ。その為ガセという者さえ多い。そして女性プレイヤーの多くは攻略サイトの何の魅力もなさそうなシナリオに誰もトライしないって事だ。」
例のグラウンドゼロのシナリオのデータだけ教えてもらい、ドランは返答を保留した。どうも…教授のデータによると私は、厄介なネタを引いてしまった。それがイキール・マリモッサーが”攻略対象”である。という事だ。この2週目のゲームが全員の予想だとリメイクの1だと思っていた。が教授によると、それだと”錬金貴族”という設定さえないのだという。前回のシナリオでは教授はこの錬金貴族になり、イキールの様子を観察しつつ、各地を調査した。そうした所攻略対象の力士”ブラッド・ソン”がいた。それで教授は確認したという、ミックスシナリオの可能性が高く、4や5の舞台がどこかにある可能性があると。そんなイキールマリモッサーは。錬金術関連のシナリオのライバルであり、それが彼と付き合ううちに友人となり、貧乏なマリモッサー家を錬金術で豊かにしていき、それが恋愛につながる。というシナリオだ。そこで私は実家で農業をする情けないおっさんの役で出てくるのだそうだ。名前も”イキールの父”だ。確かに、この設定なら絶対に設定では私を家計を豊かにさせない。させるシナリオがそこにあり、主人公の補正の方が機能するから。が、これを聞いたドランも、私も頭を強打されたくらいのショックだった。まさかイキール・マリモッサーが攻略対象だと思わなかったからだ。
「どこで会ったんだ?息子と。」
「それがじゃのぉ。苦学生の儂は…実は学校の寮に入れなかったんじゃ。例の足止めで応募が終わる前に…空いた部屋を他の貴族の従者に部屋にされてしもうたんじゃ。そこでスラム街で暮らして、通学しておるのじゃが、そこの食費やら…教材費が高くてのぉ。毎日学校をさぼって薬草取りをしておったのじゃ。お主が買い上げてくれるのが…必須じゃったからの。」
「だがそれが…アンジェ達の捜索網から外れる結果か。主人公がまさか学園にいないとか、考えないだろ。」
「そうじゃ。どうもそこに故意の妨害の影を感じておる。が、そこが分からんのじゃ。それで薬草を取っておる時に、イキールに出会ったのじゃ。奴も薬草からポーションを作り売り裁いて資金の足しにしたいと言っておったが、なぜか、そこで儂の意識が飛んで、気が付いたらここにおったわけじゃ、しかもイベントが…。」
「そう言う事か…ここはイキールの実家のマリモッサー村だ。という事は…これは3の錬金イベントのスタート。ここで村人の意見を聞いて…ならこれを渡しておく、ここで必要なはずだ。帰還命令を出しておく。」
「何をじゃ?」
「少し、私もゲームにあらがいたくてな。資金調達をしておいた。」
「旦那様。」
会話の途中で、オウルが入ってきた。その顔は青ざめていた。
「どうした。」
「…イキール様が逃亡してのぉ。どうも我が家の馬車に乗って走り去ったのを村人が確認したそうだのお。追うかのぉ?」
「イキールが乗ってきた馬車か?」
「はい。」
…この状態はイキールからしても意外だったのか。となると宿題の話はこっちから離れて自分一人になる為の口述か。向こうも大方イキールが攻略対象であることを知らないな。
「放置しろ。但し家には連絡を入れておけ、…わざとイキールの口車に乗るように。」
「は?」
「大方ある事無い事を言って、何かをもくろむはずだ、その目論見を知りたい。ミヨちゃんに眷属召喚から、イキールに誰かつけておけ。」
「了解したのぉ。儂から伝えておくからのぉ。」
「お主…。」
「グラウンドゼロ…やってみるか?」
「…やれるかのぉ。」
「大方、もうフラグを踏んでいると判断している、それが偶然であってもな。」
そう、実はさっきの話で確信に近いものを感じた。それが”貴族によって寮を追われた”の部分だ。主人公は普通強制力もあり学校内にいられるはずだ。なのに追い出された。この時からもうリリアは聖女候補から外されている。そして鳥海のメモからそんな状態のデータは存在しない。という事は隠しシナリオ”グラウンドゼロ”が発動している可能性が高い。
「…これは世界の深淵を見る…そんなシナリオかもしれん。」
そう、歩かないかさえ不明な誰も知らない隠しシナリオ”グラウンドゼロ”。偶然とはいえ、ドランはその入り口に立ってしまったのだ。
「誰の攻略も一切進めない事。そして、その状態で学園のイベントを一切起こさないまま町の外に出て、結界の外行けるにあるポイントまで行き、王国の外に脱出する事。その間
魔王軍ダンジョン攻略部隊である特定エネミー(雑魚)との戦闘もしない。」
という…まずもって見つからない方法だからだ。
「クックック。私は独自に探ったが、それらしい箇所は無かった。それどころか、この結界を動かせるのはどうもあるイベントをこなした聖女のみだ。だから、学園内でオープニングをこなしていないリリアを探していた。」
「フラグ関連は大丈夫なのか?」
「プレイヤー同士だとフラグは機能するが、回避できる。特定の会話さえなければいい。」
グラウンドゼロ。そんなシナリオあったのか。
「但しこれは都市伝説と言われている、ただでさえチャートを書いてさえ成功率4%とか言うきついハーレムトライだぞ。そのクリア後にその全員と合わない選択肢を取れるやうがいるかって事だ。」
「それがこのリメイク版にあると思っておるのかの?」
「これに関しては全員あるとは言うが、4と5でさえ証拠の絵がないんだぞ。その為ガセという者さえ多い。そして女性プレイヤーの多くは攻略サイトの何の魅力もなさそうなシナリオに誰もトライしないって事だ。」
例のグラウンドゼロのシナリオのデータだけ教えてもらい、ドランは返答を保留した。どうも…教授のデータによると私は、厄介なネタを引いてしまった。それがイキール・マリモッサーが”攻略対象”である。という事だ。この2週目のゲームが全員の予想だとリメイクの1だと思っていた。が教授によると、それだと”錬金貴族”という設定さえないのだという。前回のシナリオでは教授はこの錬金貴族になり、イキールの様子を観察しつつ、各地を調査した。そうした所攻略対象の力士”ブラッド・ソン”がいた。それで教授は確認したという、ミックスシナリオの可能性が高く、4や5の舞台がどこかにある可能性があると。そんなイキールマリモッサーは。錬金術関連のシナリオのライバルであり、それが彼と付き合ううちに友人となり、貧乏なマリモッサー家を錬金術で豊かにしていき、それが恋愛につながる。というシナリオだ。そこで私は実家で農業をする情けないおっさんの役で出てくるのだそうだ。名前も”イキールの父”だ。確かに、この設定なら絶対に設定では私を家計を豊かにさせない。させるシナリオがそこにあり、主人公の補正の方が機能するから。が、これを聞いたドランも、私も頭を強打されたくらいのショックだった。まさかイキール・マリモッサーが攻略対象だと思わなかったからだ。
「どこで会ったんだ?息子と。」
「それがじゃのぉ。苦学生の儂は…実は学校の寮に入れなかったんじゃ。例の足止めで応募が終わる前に…空いた部屋を他の貴族の従者に部屋にされてしもうたんじゃ。そこでスラム街で暮らして、通学しておるのじゃが、そこの食費やら…教材費が高くてのぉ。毎日学校をさぼって薬草取りをしておったのじゃ。お主が買い上げてくれるのが…必須じゃったからの。」
「だがそれが…アンジェ達の捜索網から外れる結果か。主人公がまさか学園にいないとか、考えないだろ。」
「そうじゃ。どうもそこに故意の妨害の影を感じておる。が、そこが分からんのじゃ。それで薬草を取っておる時に、イキールに出会ったのじゃ。奴も薬草からポーションを作り売り裁いて資金の足しにしたいと言っておったが、なぜか、そこで儂の意識が飛んで、気が付いたらここにおったわけじゃ、しかもイベントが…。」
「そう言う事か…ここはイキールの実家のマリモッサー村だ。という事は…これは3の錬金イベントのスタート。ここで村人の意見を聞いて…ならこれを渡しておく、ここで必要なはずだ。帰還命令を出しておく。」
「何をじゃ?」
「少し、私もゲームにあらがいたくてな。資金調達をしておいた。」
「旦那様。」
会話の途中で、オウルが入ってきた。その顔は青ざめていた。
「どうした。」
「…イキール様が逃亡してのぉ。どうも我が家の馬車に乗って走り去ったのを村人が確認したそうだのお。追うかのぉ?」
「イキールが乗ってきた馬車か?」
「はい。」
…この状態はイキールからしても意外だったのか。となると宿題の話はこっちから離れて自分一人になる為の口述か。向こうも大方イキールが攻略対象であることを知らないな。
「放置しろ。但し家には連絡を入れておけ、…わざとイキールの口車に乗るように。」
「は?」
「大方ある事無い事を言って、何かをもくろむはずだ、その目論見を知りたい。ミヨちゃんに眷属召喚から、イキールに誰かつけておけ。」
「了解したのぉ。儂から伝えておくからのぉ。」
「お主…。」
「グラウンドゼロ…やってみるか?」
「…やれるかのぉ。」
「大方、もうフラグを踏んでいると判断している、それが偶然であってもな。」
そう、実はさっきの話で確信に近いものを感じた。それが”貴族によって寮を追われた”の部分だ。主人公は普通強制力もあり学校内にいられるはずだ。なのに追い出された。この時からもうリリアは聖女候補から外されている。そして鳥海のメモからそんな状態のデータは存在しない。という事は隠しシナリオ”グラウンドゼロ”が発動している可能性が高い。
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