学校1のイケメン♀️から逃げ出した先には地獄しかありませんでした

山田空

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第30話 去るものと去られるもの

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桜は車にひかれて倒れたため病院で入院することとなった。

俺は病室に入っていく。

「だいじょうぶか」

俺のお見舞いの品を見て

「ああ僕の好きなリンゴを持ってきてくれたんだありがとう」

俺が持っているカゴの中にはリンゴが入っていた。

「それを渡してくれないか」

俺は桜に言われた通りリンゴを投げる。

「うんありがとう美味しいよ」

そういってリンゴを受け取りそのままかじる。

「そのまま食べてだいじょうぶなのか」

「うん……まあだいじょうぶでしょ」

「そうかならいいけどな……それで体の方は大丈夫なのか」

桜は腕をぐるぐると回す。

「うんだいじょうぶ」

俺は少しだけ安心する。

「ならいいんだそれで……その話があるんだが」

少しだけもたついてしまう。

言葉を紡ぐことがこんなにも難しいのかと思う。

「うん?どうしたの」

いつもの明るい表情を見て俺は余計にことばにするのが怖くなる。

だがきっとこの言葉をいわなくてはいけない。

だってもうこれ以上じぶんの好きな人が傷つく姿は見たくないから

俺は絞り出すようにことばを口にする。

「頼む俺とわかれてくれ」

「へ?……いまなんて」

桜は驚いていまの俺のことばを拒否したそうにしている。

だが俺は何度だっていわなくてはいけない。

「俺とわかれてくれといったんだ」

「……なんで」

「傷つけた……やっぱりさ俺と付き合うべきじゃないんだよ」

「……なにいってるの」

「だって俺が好きになった2人が怪我したんだよそんなの俺のせいに決まっているじゃん」

「いやなんでそうなるの」

「だってだってそうとしか」

「はあ一旦落ち着きなよ」

「でもでもやっぱり俺は」

涙で視界が見えづらくなる。

それでも俺のことばは止まらない。

大好きだった女の子を恋人になって恋というものを知っていこうと約束した女の子を……俺は否定する。

付き合ったままでいたいだがなぜだろう。

今のままではいけない。

きっと俺が本当の意味で好きになったから

なにかの神様が不幸をおびき寄せた。

きっと俺は1人でいるべきなんだ。

いろんな女性をじぶんの私利私欲で騙してきたくそやろうだから

俺は気持ちをことばを吐き捨てるように口にしていく。

「俺は好きだっただが今のままじゃダメなんだ……だから別れてください」

俺は頭を下げる。

すると俺に暖かい感覚が伝わってくる。

彼女が俺を抱き寄せたんだ。

「そうなんだね……別れてほしいんだでもいやだきみが呪われているんだとしても」

呪われている確かにそうだな。

「それでもやっぱり好きな人には隣でいてほしいからねえもう一度付き合ってよ」

嬉しいなずっとそうだな隣にいてほしいと思う。

けどやっぱり俺は付き合うべきではない。

だから俺は桜をゆっくりとじぶんから引き離す。

俺は病室から出ていく。

桜が途中俺の背中になにかのことばを話した。

だが俺はそのことばを聞かなかった。

だって俺にはことばを聞く勇気がなかったから

きっとそのことばを聞けばじぶんの意思が揺れ動くから

だから俺は足を止めないために聞かないことにした。

そしてそのあと病室では1人の少女の泣き叫ぶ声がこだました。

俺はそのあと桜とはもうあっていない。

はあくそやろうだったなあ。

そんなことを思いながら空を眺める。

いつもは暖かい空気が今日はどこか冷たい。

俺はいつも使っている人気の少ない場所でたそがれていた。

ここで霧崎苺がむかし付き合っていた女であると知ってから俺は過去を振り返っていくこととなったんだ。

でもそれはきっと全てが偶然

カタンカタンという足音が階段の方から聞こえる。

どうせ霧崎苺なんだろうなと思い振り返るとそこにいたのは霧崎苺ではなく志崎深雪だった。

志崎深雪は俺がむかしすいとの約束を勘違いしていたところに付き合った女性だ。
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