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アニエス、黒竜と穴に落ちる
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「うわ、これが生贄の間かぁ」
青竜が声をあげる。アルフォンス様を先頭に
黒竜に青竜、私とグレン様の五人は封印の
解除のために神殿へとやって来た。
白竜が捕らえられる以前から長い長い間、
防衛結界のために生贄を捧げて来た神殿。
アルバート様が国王になってから、
その権力を削ぐために粛清を行った。
今は王家に忠実な神官しか残っていない。
本来なら大神官と生贄のみ通れる通路を
誰にも邪魔される事なく通り神殿の再奥へ。
さらに地下に降りる長い長い階段の先に
ある部屋。
整然と並ぶ円柱。正面には何の皮肉なのか
竜神が祀られている。
竜神像の前には赤い魔法陣がある。
帝国もそうだけれど、祀るぐらいならもっと
敬意を払えばいいのに。
私はグレン様の方を見る。
本来ならあと三年で生贄としてここに来る事
になっていたはずのグレン様。
──どんな気持ちでいるの?
思わずグレン様の手を握る。
ふんわりとそれこそ見惚れるような微笑みが
返される。その微笑みが何だか切ない。
不意に目頭が熱くなった。
涙がポロリと溢れる。
「また泣いているのか。仕様のない奴だ」
ペロリと目尻を舐められた。
「うひゃあ」
「……また『うひゃあ』か」
今度は馬鹿にしたように笑うグレン様。
もう!すぐ舐めるのやめて下さい。
「あ~?いちゃつくのはどこか他所でやれ」
黒竜が面倒臭そうに言う。いやいや。
いちゃつくつもりは全然ないのですが。
大変失礼いたしました。
私は咳払いをする。
「あれが封印の魔法陣だ。生贄は白竜が
指定した日時にあの魔法陣の上に立つと
白竜の封印されている洞窟に転移する。
それ以外の者は全て弾かれる」
アルフォンス様が赤い魔法陣の前に立つ。
「帝国の魔術師は最終的には竜を操り兵器
として使用するつもりだったみたいだな。
ここで死んだ王子は自分の血を使って
魔法陣の上に別の術式を上書きしてそれを
阻んだんだ。この王子もただ者じゃない。
死ぬ間際にこんな高等な術式を残すなんて。
見てみろ。……これだよ」
アルフォンス様が跪き、魔法陣の右端を
指差す。赤い魔法陣の上に不規則な形で
赤黒く光る血痕が点在し、それらが繋がり
下の赤い魔法陣を浸食している。
王子は魔法陣の上で殺されたと言っていた。
この血痕はその時の物なの?
発光しながら数百年も魔力を発し
続けている。確かに凄い。
「さて、解くか。俺は元の魔法陣を
消すから黒竜は円の中に入って魔力を流して
くれるか?俺が信用できないなら
アニエスとグレンも円の中に入れていい。
青竜は俺の隣で俺が変な動きをしないか
見張っていろよ?」
「分かった。それで頼む」
黒竜が円に入る前に、小走りで私が先に円に
入る。グレン様はのんびり歩いて来る。
こら、ちゃっちゃと動きなさい。
私達が円に入るとアルフォンス様は懐から
短剣を取り出し鞘を捨てる。
抜き身になった短剣にはびっしりと細かい
魔術式が刻まれている。
アルフォンス様が短剣を上に掲げ
詠唱を始める。
普段、私のまわりには私を含め無詠唱で
魔法を使う人が多いので、詠唱を聞くのは
久しぶりだ。
凄い発音だ。聞き取れない。何語なのこれ?
詠唱と共に短剣が白く光輝く。
まぶしい。どんどん光が強くなる。
アルフォンス様が円に近付くと魔法陣が
赤く強く光り出す。
アルフォンス様が円の中心まで来た。
詠唱が速くなる。
まぶしい!目を開けていられないぐらい
強く魔法陣が赤く光る。
ふっと詠唱が止んだ。
アルフォンス様が短剣を振り下ろす。
魔法陣の中心に短剣が刺さると真っ白な
閃光が走る。
思わず右手で目を覆う。
「黒竜!今だ。魔力を流せ!」
アルフォンス様の声に黒竜が両手をついて
魔法陣に魔力を流す。
バリバリとガラスが割れるような音が
鳴り響く。ひときわ大きな音でバリン!と
何かが破れる音がすると光りが消えた。
しん、とした静寂がやって来る。
光りが消え、神殿の薄暗い灯りだけの
空間。魔法陣が消えた。
「あれ?『穴』がある」
魔法陣が消えた代わりに人が一人通れる
ぐらいの『穴』が出現した。
「王女宮の地下に繋がる白竜の穴だ」
黒竜がそう言いながら青竜を見る。
青竜が首を振る。
「白竜が拒んでいる。俺は通れない」
え?拒むって何。
「白竜が張った結界がまだ残っているな。
これは俺も通れない」
アルフォンス様が言う。
え~え~?見ただけで通れる通れないが
解るの?私なんて結界がある事すら分か
らないのに。
「俺も通れんな」
う、グレン様も通れないんだ。
黒竜が私を見る。
「ごめん。結界がある事が分からないわ」
正直に申告する。
見栄を張っても仕方がない。
分からないものは分からない。
「そうか、お前はやっぱり特別なんだな」
黒竜に頭を撫でられる。
特別って何が?
「小僧、すまん。アニエスを連れて行く」
黒竜の言葉にグレン様が目を細める。
暫くの沈黙の後、前髪をかき上げ目を瞑る。
不意にグレン様にぐいっと抱き寄せられる。
旋毛に口付けられる。
「無事に帰って来い」
グレン様が耳元で囁く。
うん。平気。ちゃんと帰って来るよ?
「行ってきます」
グレン様の腕の中から出ると私は黒竜の
手をとった。
「気をつけろよ?」
アルフォンス様が心配そうな顔で言う。
青竜とグレン様は無言で頷く。
私と黒竜は互いを見合うと頷いた。
黒竜に手を引かれ『穴』へと飛び込む。
暗転する。
私の意識はそこで途絶えた。
青竜が声をあげる。アルフォンス様を先頭に
黒竜に青竜、私とグレン様の五人は封印の
解除のために神殿へとやって来た。
白竜が捕らえられる以前から長い長い間、
防衛結界のために生贄を捧げて来た神殿。
アルバート様が国王になってから、
その権力を削ぐために粛清を行った。
今は王家に忠実な神官しか残っていない。
本来なら大神官と生贄のみ通れる通路を
誰にも邪魔される事なく通り神殿の再奥へ。
さらに地下に降りる長い長い階段の先に
ある部屋。
整然と並ぶ円柱。正面には何の皮肉なのか
竜神が祀られている。
竜神像の前には赤い魔法陣がある。
帝国もそうだけれど、祀るぐらいならもっと
敬意を払えばいいのに。
私はグレン様の方を見る。
本来ならあと三年で生贄としてここに来る事
になっていたはずのグレン様。
──どんな気持ちでいるの?
思わずグレン様の手を握る。
ふんわりとそれこそ見惚れるような微笑みが
返される。その微笑みが何だか切ない。
不意に目頭が熱くなった。
涙がポロリと溢れる。
「また泣いているのか。仕様のない奴だ」
ペロリと目尻を舐められた。
「うひゃあ」
「……また『うひゃあ』か」
今度は馬鹿にしたように笑うグレン様。
もう!すぐ舐めるのやめて下さい。
「あ~?いちゃつくのはどこか他所でやれ」
黒竜が面倒臭そうに言う。いやいや。
いちゃつくつもりは全然ないのですが。
大変失礼いたしました。
私は咳払いをする。
「あれが封印の魔法陣だ。生贄は白竜が
指定した日時にあの魔法陣の上に立つと
白竜の封印されている洞窟に転移する。
それ以外の者は全て弾かれる」
アルフォンス様が赤い魔法陣の前に立つ。
「帝国の魔術師は最終的には竜を操り兵器
として使用するつもりだったみたいだな。
ここで死んだ王子は自分の血を使って
魔法陣の上に別の術式を上書きしてそれを
阻んだんだ。この王子もただ者じゃない。
死ぬ間際にこんな高等な術式を残すなんて。
見てみろ。……これだよ」
アルフォンス様が跪き、魔法陣の右端を
指差す。赤い魔法陣の上に不規則な形で
赤黒く光る血痕が点在し、それらが繋がり
下の赤い魔法陣を浸食している。
王子は魔法陣の上で殺されたと言っていた。
この血痕はその時の物なの?
発光しながら数百年も魔力を発し
続けている。確かに凄い。
「さて、解くか。俺は元の魔法陣を
消すから黒竜は円の中に入って魔力を流して
くれるか?俺が信用できないなら
アニエスとグレンも円の中に入れていい。
青竜は俺の隣で俺が変な動きをしないか
見張っていろよ?」
「分かった。それで頼む」
黒竜が円に入る前に、小走りで私が先に円に
入る。グレン様はのんびり歩いて来る。
こら、ちゃっちゃと動きなさい。
私達が円に入るとアルフォンス様は懐から
短剣を取り出し鞘を捨てる。
抜き身になった短剣にはびっしりと細かい
魔術式が刻まれている。
アルフォンス様が短剣を上に掲げ
詠唱を始める。
普段、私のまわりには私を含め無詠唱で
魔法を使う人が多いので、詠唱を聞くのは
久しぶりだ。
凄い発音だ。聞き取れない。何語なのこれ?
詠唱と共に短剣が白く光輝く。
まぶしい。どんどん光が強くなる。
アルフォンス様が円に近付くと魔法陣が
赤く強く光り出す。
アルフォンス様が円の中心まで来た。
詠唱が速くなる。
まぶしい!目を開けていられないぐらい
強く魔法陣が赤く光る。
ふっと詠唱が止んだ。
アルフォンス様が短剣を振り下ろす。
魔法陣の中心に短剣が刺さると真っ白な
閃光が走る。
思わず右手で目を覆う。
「黒竜!今だ。魔力を流せ!」
アルフォンス様の声に黒竜が両手をついて
魔法陣に魔力を流す。
バリバリとガラスが割れるような音が
鳴り響く。ひときわ大きな音でバリン!と
何かが破れる音がすると光りが消えた。
しん、とした静寂がやって来る。
光りが消え、神殿の薄暗い灯りだけの
空間。魔法陣が消えた。
「あれ?『穴』がある」
魔法陣が消えた代わりに人が一人通れる
ぐらいの『穴』が出現した。
「王女宮の地下に繋がる白竜の穴だ」
黒竜がそう言いながら青竜を見る。
青竜が首を振る。
「白竜が拒んでいる。俺は通れない」
え?拒むって何。
「白竜が張った結界がまだ残っているな。
これは俺も通れない」
アルフォンス様が言う。
え~え~?見ただけで通れる通れないが
解るの?私なんて結界がある事すら分か
らないのに。
「俺も通れんな」
う、グレン様も通れないんだ。
黒竜が私を見る。
「ごめん。結界がある事が分からないわ」
正直に申告する。
見栄を張っても仕方がない。
分からないものは分からない。
「そうか、お前はやっぱり特別なんだな」
黒竜に頭を撫でられる。
特別って何が?
「小僧、すまん。アニエスを連れて行く」
黒竜の言葉にグレン様が目を細める。
暫くの沈黙の後、前髪をかき上げ目を瞑る。
不意にグレン様にぐいっと抱き寄せられる。
旋毛に口付けられる。
「無事に帰って来い」
グレン様が耳元で囁く。
うん。平気。ちゃんと帰って来るよ?
「行ってきます」
グレン様の腕の中から出ると私は黒竜の
手をとった。
「気をつけろよ?」
アルフォンス様が心配そうな顔で言う。
青竜とグレン様は無言で頷く。
私と黒竜は互いを見合うと頷いた。
黒竜に手を引かれ『穴』へと飛び込む。
暗転する。
私の意識はそこで途絶えた。
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