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グレンVSオーウェンまたは魔王VS悪魔
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なんとなくこんな事になるような予感が
していた。
念のために張っていた結界にジジイが
引っ掛かった。馬鹿野郎!
「結界を解け小僧!」
「私怨は捨てろ!お前らしくもない!」
ぶつかり合う剣と剣。
くそ、年寄りのクセに馬鹿力出しやがって。
オーウェンの腹を蹴り間合いをとる。
左下から繰り出される速い切っ先が前髪を
掠める。
「グレン様!」
「「下がっていろアニエス!」」
アニエスが割って入ろうとするので
下がらせる。
奇しくもオーウェンと声が重なった。
アニエスが可愛いのは奴も一緒か。
苦い笑いが漏れる。
厄介な奴が敵にまわった。
俺の剣と体術はこいつから教わった物だ。
武術の師匠。
年はとったがその分積んだ経験や技術
がある。大体、体に染み付いたこいつへの
苦手意識が抜けない。
子供の頃に死ぬような訓練を課してきた
悪魔のような男。
俺のクセや手の内を知り尽くしている。
いささか俺の分が悪い。
魔法を使って来ないので魔力で押さえ込む
のも憚られる。
やはり剣で倒してこそ相手を納得
させられる。
気合いを入れた上段から渾身の一撃を
スルリとかわされ思わず舌打ちする。
こうなったら持久戦だ。
時折不意討ちの体術を組み入れ
激しい剣戟が続く。
「せっかく竜と和解したのにそれを
無駄にする気か!常に国のために
生きてきたお前らしくもない。
白竜を殺して何になる!」
「アーネスト様を食らった奴がそこで
息をしているのかと思うだけで
腸が煮えくり返る。どうなってもいい。
せめて一太刀でも浴びせなければ
気がおさまらん!」
膝を蹴ったらこめかみにひじ打ちが
飛んできた。避けきれずこめかみから
血が流れる。
ちっ。相変わらず元気なジジイだ。
仕方がないから骨の二、三本折るか?
無傷で取り押さえるのを諦める。
「一太刀でいいのかぁ?じゃあやっちゃえ」
いつの間にか黒竜が部屋の入り口に立って
のんびりした声で声をかけてくる。
「やっちゃえって何を言い出すのよ黒竜」
アニエスが突っ込みを入れる。
そうだ。
何を言い出すんだこの人外は。
「俺達も人間には恨みが山のようにある。
人にも俺達に恨みがある。
お互い気のすむまでやり合ったら
どちらも残らんぞ?
でもそいつの気持ちも分かる。
だからやっちゃえ。ただし殺す事は
許さない。それでもいいならやれ。
グレン、結界を解いてやれ」
おい。本気か?
結界を解けって?
「「年長者の言葉は聞くものだぞ小僧」」
……何を声を揃えて言っいる。
小僧、小僧とうるさい年寄りと人外だ。
「いいのか?黒竜」
「いいよん」
軽い黒竜の返事に困り、思わずアニエス
の顔を見る。
明らかに思考の止まった顔で固まっている。
分かる。分かるぞ。その気持ち。
どうなっても知らんぞ。
仕方なく結界を解く。
俺が結界を解くのと同時にオーウェンが
動く。上段から右斜めに眠る白竜を
布団ごとバッサリと斬った。
「ぎゃあああ!」
飛び散る羽毛と血飛沫。
白竜が悲鳴をあげる。
やった……やったぞ。本当に斬りやがった。
ちらりと黒竜を見るが涼しい顔だ。
オーウェンは止まらず、また一太刀浴びせ
そのままザクザクと剣を上から
白竜の腹に突き刺している。
「ぎゃぁあ~!痛い、痛いよお!」
「一太刀じゃないじゃない義父様!
もう死んじゃうよ!やめて!!」
白竜とアニエス泣き叫ぶ。
おいおい。どうするんだ。これ?
ザクザクと白竜を切り刻んでいた
オーウェンの手が止まる。
「気はすんだかぁ?ちょっとやり過ぎかな。
派手に斬り刻んだもんだ。チビすけ、
悪いが白竜を空間収納にしまってくれるか」
落ち着いた声でアニエスに声をかける黒竜。
声をかけられたアニエスは可哀想なぐらい
狼狽えている。
「手当を!お医者さん呼ばなきゃ!白竜、
白竜大丈夫?!黒竜、血が止まらないよ!」
「黒竜……クロ?クロ、痛い。痛いよぉ」
「白竜、しっかり!」
「ご馳走?……痛いよ。助けて」
白竜にしがみつかれるアニエス。
もう、大混乱だ。
白竜を抱きしめて血まみれで泣きだす。
「いや、だからそのままで大丈夫だ。
チビすけ、お前の空間収納は治癒力が高い。
早くしまってやってくれるか」
「ほんと?分かった。白竜ごめんね。また、
私の中に入って?」
「うん入る外は怖い。お前の中の方がいい」
アニエスが白竜を収納する。
残されたのは返り血を浴びて
そのまま動かないオーウェン。
涙目のアニエス。
何の表情もない黒竜。
今一状況の掴めない俺。
「どうだ?斬ってみて。気はすんだか?
すまないだろう。憂さを晴らしても
失った命は帰って来ないからな。
……でもこれ以上は付き合えない。
どこで折り合いをつけるのかは
お前の心の問題だ」
黒竜が突き放すように言う。
いや……十分付き合ったろ。
よく好きな女が斬られて正気でいられるな。
いや、伊達に長く生きてはいないか。
自分の感情をきれいに圧し殺しているんだ。
黒竜の白くなるまで握りしめられた
手が物語っている。
「小僧、俺はしばらく眠るわ。チビすけ、
俺も収納してくれるか。
竜を恨む世代がいなくなるまで寝る。
白竜と一緒にな」
「はあ?お前、俺に協力すると言って
いただろう。踏み倒す気か?」
「百年ぐらい寝ても俺達にはどうと言う事は
ない。お前らもな。必要に応じて呼べよ。
いつでも引っ張り出せるだろ?
恨みは厄介な代物だ。どうにも御せない。
そいつだけでなく俺達を恨む奴らは
多い。逃げるが勝ちってな」
「北大陸の竜の問題はどうするんだ。
お前が取り纏めなくて誰が奴らとの間を
取り持つんだ」
「あ~それな。もう面倒臭くなっちゃった。
グレン、好きにしていいぞ?」
「……怒っているな?あいつら何と言って
きたんだよ黒竜」
アニエスが金竜だと知られないように
手を打ったはずだが、北大陸の竜達が
アルトリアに接触してきた。
何と言ってきたんだ。黒竜の静かな怒り
具合が怖い。
「アニエスが金竜だと知られた。
金竜の番……つまりお前を殺して奴らが
用意した雄と新たに番としろだと。
ほとほと愛想が尽きた。
もう滅ぼしちゃっていいよ。
俺はもう知らん」
「……そうだな。滅ぼすか。なんだその
ふざけた言い分は。
大体、俺を殺したらアニエスも死ぬだろ」
「番を強制的に交代させる術があるんだ。
その変わり術を施された奴の心は死ぬ。
生きた人形の出来上がりだ。
しかもそれほど長くは生きられない。
元々番を亡くして死にかけた奴に子孫を
残させるために編み出された方法だから。
あいつらアニエスに子供を生ませて
自分達に都合のいい金竜を作ろうと
しているんだ。
アニエスは心は人だからな。
あいつらからすると許せないんだろ。
番のお前も人が濃いしな。
お前達の間に生まれる子供は金竜になる
確率が低いだと。
自分達の用意した血統書つきの雄との間に
子供を作らすとさ。
自分勝手にもほどがある」
黒竜が匙を投げる気持ちが分かる。
なんだそりゃ。
「何それ……気持ち悪い。私グレン様以外の
人と子供なんか作りたくない。
大体、グレン様を殺せって…そんなのヤダ」
泣き出すアニエスを抱き寄せる。
「いや全部片付けてから寝てくれないか?
今、黒竜にいなくなられたら正直困る」
戦うにしても相手の事を知らな過ぎる。
ここはすがって引き留めよう。
「……俺はいいけど。そこのあんたは
どうする?俺達がうろついて不愉快じゃ
ないか?あんたはアニエスのために
動くだろ?俺達が邪魔じゃないか?」
さっきから動かないオーウェンに
黒竜が声をかける。
気にするのはそこか?
「……動けない女を斬るよりは可愛い義娘に
ふざけた事を言う奴らをぶちのめす方が
気が晴れそうだな。すまなかった。
アニエスのために力を貸して欲しい」
オーウェンが頭を下げる。
よし。憑き物が落ちたな。
後でこいつには罰を与えなければならないが
今はそれより、ふざけた奴らを
追い払う事の方が先だ。
怯えるアニエスをしっかりと抱きしめ
俺はまだ見ぬ竜達に怒りを燃やした。
していた。
念のために張っていた結界にジジイが
引っ掛かった。馬鹿野郎!
「結界を解け小僧!」
「私怨は捨てろ!お前らしくもない!」
ぶつかり合う剣と剣。
くそ、年寄りのクセに馬鹿力出しやがって。
オーウェンの腹を蹴り間合いをとる。
左下から繰り出される速い切っ先が前髪を
掠める。
「グレン様!」
「「下がっていろアニエス!」」
アニエスが割って入ろうとするので
下がらせる。
奇しくもオーウェンと声が重なった。
アニエスが可愛いのは奴も一緒か。
苦い笑いが漏れる。
厄介な奴が敵にまわった。
俺の剣と体術はこいつから教わった物だ。
武術の師匠。
年はとったがその分積んだ経験や技術
がある。大体、体に染み付いたこいつへの
苦手意識が抜けない。
子供の頃に死ぬような訓練を課してきた
悪魔のような男。
俺のクセや手の内を知り尽くしている。
いささか俺の分が悪い。
魔法を使って来ないので魔力で押さえ込む
のも憚られる。
やはり剣で倒してこそ相手を納得
させられる。
気合いを入れた上段から渾身の一撃を
スルリとかわされ思わず舌打ちする。
こうなったら持久戦だ。
時折不意討ちの体術を組み入れ
激しい剣戟が続く。
「せっかく竜と和解したのにそれを
無駄にする気か!常に国のために
生きてきたお前らしくもない。
白竜を殺して何になる!」
「アーネスト様を食らった奴がそこで
息をしているのかと思うだけで
腸が煮えくり返る。どうなってもいい。
せめて一太刀でも浴びせなければ
気がおさまらん!」
膝を蹴ったらこめかみにひじ打ちが
飛んできた。避けきれずこめかみから
血が流れる。
ちっ。相変わらず元気なジジイだ。
仕方がないから骨の二、三本折るか?
無傷で取り押さえるのを諦める。
「一太刀でいいのかぁ?じゃあやっちゃえ」
いつの間にか黒竜が部屋の入り口に立って
のんびりした声で声をかけてくる。
「やっちゃえって何を言い出すのよ黒竜」
アニエスが突っ込みを入れる。
そうだ。
何を言い出すんだこの人外は。
「俺達も人間には恨みが山のようにある。
人にも俺達に恨みがある。
お互い気のすむまでやり合ったら
どちらも残らんぞ?
でもそいつの気持ちも分かる。
だからやっちゃえ。ただし殺す事は
許さない。それでもいいならやれ。
グレン、結界を解いてやれ」
おい。本気か?
結界を解けって?
「「年長者の言葉は聞くものだぞ小僧」」
……何を声を揃えて言っいる。
小僧、小僧とうるさい年寄りと人外だ。
「いいのか?黒竜」
「いいよん」
軽い黒竜の返事に困り、思わずアニエス
の顔を見る。
明らかに思考の止まった顔で固まっている。
分かる。分かるぞ。その気持ち。
どうなっても知らんぞ。
仕方なく結界を解く。
俺が結界を解くのと同時にオーウェンが
動く。上段から右斜めに眠る白竜を
布団ごとバッサリと斬った。
「ぎゃあああ!」
飛び散る羽毛と血飛沫。
白竜が悲鳴をあげる。
やった……やったぞ。本当に斬りやがった。
ちらりと黒竜を見るが涼しい顔だ。
オーウェンは止まらず、また一太刀浴びせ
そのままザクザクと剣を上から
白竜の腹に突き刺している。
「ぎゃぁあ~!痛い、痛いよお!」
「一太刀じゃないじゃない義父様!
もう死んじゃうよ!やめて!!」
白竜とアニエス泣き叫ぶ。
おいおい。どうするんだ。これ?
ザクザクと白竜を切り刻んでいた
オーウェンの手が止まる。
「気はすんだかぁ?ちょっとやり過ぎかな。
派手に斬り刻んだもんだ。チビすけ、
悪いが白竜を空間収納にしまってくれるか」
落ち着いた声でアニエスに声をかける黒竜。
声をかけられたアニエスは可哀想なぐらい
狼狽えている。
「手当を!お医者さん呼ばなきゃ!白竜、
白竜大丈夫?!黒竜、血が止まらないよ!」
「黒竜……クロ?クロ、痛い。痛いよぉ」
「白竜、しっかり!」
「ご馳走?……痛いよ。助けて」
白竜にしがみつかれるアニエス。
もう、大混乱だ。
白竜を抱きしめて血まみれで泣きだす。
「いや、だからそのままで大丈夫だ。
チビすけ、お前の空間収納は治癒力が高い。
早くしまってやってくれるか」
「ほんと?分かった。白竜ごめんね。また、
私の中に入って?」
「うん入る外は怖い。お前の中の方がいい」
アニエスが白竜を収納する。
残されたのは返り血を浴びて
そのまま動かないオーウェン。
涙目のアニエス。
何の表情もない黒竜。
今一状況の掴めない俺。
「どうだ?斬ってみて。気はすんだか?
すまないだろう。憂さを晴らしても
失った命は帰って来ないからな。
……でもこれ以上は付き合えない。
どこで折り合いをつけるのかは
お前の心の問題だ」
黒竜が突き放すように言う。
いや……十分付き合ったろ。
よく好きな女が斬られて正気でいられるな。
いや、伊達に長く生きてはいないか。
自分の感情をきれいに圧し殺しているんだ。
黒竜の白くなるまで握りしめられた
手が物語っている。
「小僧、俺はしばらく眠るわ。チビすけ、
俺も収納してくれるか。
竜を恨む世代がいなくなるまで寝る。
白竜と一緒にな」
「はあ?お前、俺に協力すると言って
いただろう。踏み倒す気か?」
「百年ぐらい寝ても俺達にはどうと言う事は
ない。お前らもな。必要に応じて呼べよ。
いつでも引っ張り出せるだろ?
恨みは厄介な代物だ。どうにも御せない。
そいつだけでなく俺達を恨む奴らは
多い。逃げるが勝ちってな」
「北大陸の竜の問題はどうするんだ。
お前が取り纏めなくて誰が奴らとの間を
取り持つんだ」
「あ~それな。もう面倒臭くなっちゃった。
グレン、好きにしていいぞ?」
「……怒っているな?あいつら何と言って
きたんだよ黒竜」
アニエスが金竜だと知られないように
手を打ったはずだが、北大陸の竜達が
アルトリアに接触してきた。
何と言ってきたんだ。黒竜の静かな怒り
具合が怖い。
「アニエスが金竜だと知られた。
金竜の番……つまりお前を殺して奴らが
用意した雄と新たに番としろだと。
ほとほと愛想が尽きた。
もう滅ぼしちゃっていいよ。
俺はもう知らん」
「……そうだな。滅ぼすか。なんだその
ふざけた言い分は。
大体、俺を殺したらアニエスも死ぬだろ」
「番を強制的に交代させる術があるんだ。
その変わり術を施された奴の心は死ぬ。
生きた人形の出来上がりだ。
しかもそれほど長くは生きられない。
元々番を亡くして死にかけた奴に子孫を
残させるために編み出された方法だから。
あいつらアニエスに子供を生ませて
自分達に都合のいい金竜を作ろうと
しているんだ。
アニエスは心は人だからな。
あいつらからすると許せないんだろ。
番のお前も人が濃いしな。
お前達の間に生まれる子供は金竜になる
確率が低いだと。
自分達の用意した血統書つきの雄との間に
子供を作らすとさ。
自分勝手にもほどがある」
黒竜が匙を投げる気持ちが分かる。
なんだそりゃ。
「何それ……気持ち悪い。私グレン様以外の
人と子供なんか作りたくない。
大体、グレン様を殺せって…そんなのヤダ」
泣き出すアニエスを抱き寄せる。
「いや全部片付けてから寝てくれないか?
今、黒竜にいなくなられたら正直困る」
戦うにしても相手の事を知らな過ぎる。
ここはすがって引き留めよう。
「……俺はいいけど。そこのあんたは
どうする?俺達がうろついて不愉快じゃ
ないか?あんたはアニエスのために
動くだろ?俺達が邪魔じゃないか?」
さっきから動かないオーウェンに
黒竜が声をかける。
気にするのはそこか?
「……動けない女を斬るよりは可愛い義娘に
ふざけた事を言う奴らをぶちのめす方が
気が晴れそうだな。すまなかった。
アニエスのために力を貸して欲しい」
オーウェンが頭を下げる。
よし。憑き物が落ちたな。
後でこいつには罰を与えなければならないが
今はそれより、ふざけた奴らを
追い払う事の方が先だ。
怯えるアニエスをしっかりと抱きしめ
俺はまだ見ぬ竜達に怒りを燃やした。
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