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「あれ?もうとっくに開店しててもいい時間だよな?」
「そのはずだけど、、」
店に着いたはいいものの何か様子がおかしい。
お店に電気が付いておらず真っ暗で看板には準備中と書いてある。
花岡の言うようにもう開店の時間はとっくにすぎているし開店の準備でお昼くらいからマスターは居るはずだから暗くなりかけているこの時間にはいつも電気が付いているはず。
「ちょっと様子を見てくるから二人はここに居て。」
花岡がそう言って止める間もなく店の中に消えていく、、、
数秒もしないうちに中から花岡の叫び声が聞こえてきた。
「月兎!大変だ来てくれ!」
急いで真っ暗な店の扉を開け中に駆け込むと一瞬で目の前が明るくなる。
そして、、、
『誕生日おめでとうー』
いくつものクラッカーの破裂音と共にみんなが拍手している。
そこには城田やマスター、そして家族も揃っていた。
状況が飲み込めず困惑する俺を腐頭さんがほらほらとみんなの真ん中に後ろから押す。
机の上には少し歪な大きなケーキが置いてあり、火のついたロウソクが立っていた。
みんながハッピーバースデーの歌を歌い始め、終わると同時にキョドりながらもロウソクの火を吹き消すとまた拍手がわく。
「さぁさぁ皆さんお兄ちゃんのために集まってくれてありがとうございます。マスターのご好意で貸し切りなので、今日はみんなも楽しんでってくださーい」
よく見れば周りの机には色んな料理が並んでいて、何故か最年少の陽向が仕切っている。
みんながそれぞれ思い思いの料理を楽しみ見始める中、城田が申し訳なさそうに近づいてくる。
「ごめんな、黒川、絶対にバラすなってみんなに言われてて、黒川が最近不安そうにしてるの分かってたのに。」
曰く、なんでも最近遅くまで帰って来なかったのはどうしても手作りのケーキを作りたくてマスターに習っていたのだとか。
ちょっと形が崩れていたのは城田が頑張って作ってくれたからだったのか。
そしてモデルのバイトを増やしていたのも、
「どうしても俺が貯めたお金で買いたくて、、」
そう言って城田が差し出したのはキラキラした装飾が施された男性用のネックレスだった。
オシャレにさほど興味のない俺でも聞いたことのある有名なブランドの名前が描いてあり、間違いなく高い。
「本当は指輪にしようかとも思ったんだけどまだちょっと重いかなって、、、え?黒川泣いてる?」
「うん、ごめんちょっと色んな感情が溢れて、、、良かった城田に嫌われたんじゃなかったんだ。」
「俺が黒川を嫌いになることなんてあるわけないだろ。一緒に寝ようって言われた時も俺がどんな気持ちで断ったと、、」
そうだ、落ち込んだ一番のきっかけでもある添い寝拒否事件、今の言い方だと拒否したのは本意ではなかったみたいだけど、、
「あー、その、俺結構寝言を言うタイプらしくて」
「知ってる、風邪の時もよく俺の名前呼んでたし、、そんなの今更気にしないのに」
「そうじゃなくて、このサプライズのことばっか考えてたから寝言で黒川にバレてしまいそうで、、」
なるほど全て納得がいった、要するに全部俺の勘違いだった訳で、ずっと俺のために、、、
「、、、黒川?」
黙り込んだ俺を城田か心配そうに覗き込む。
そんな城田に俺は、
キスをした。
「城田、好きだ。」
二人は見つめあってもう一度キスを、、
「おーい、二人の仲が良いのはええんやけど、そういうのは家族の居らんとこでやってくれんか?」
「ちょっと!お父さん!めっちゃええとこやったのになんで邪魔すんねん!」
「いや、お父さんのこの気まずさも察して欲しいわ」
みんながいることをすっかり忘れていた俺は恥ずかしさで真っ赤になり、それを花岡がからかって、、すっかりキスどころではなくなった。
でも、こんなにたくさんの人に誕生日も二人の仲も祝われて俺は本当に幸せものだ。
「そのはずだけど、、」
店に着いたはいいものの何か様子がおかしい。
お店に電気が付いておらず真っ暗で看板には準備中と書いてある。
花岡の言うようにもう開店の時間はとっくにすぎているし開店の準備でお昼くらいからマスターは居るはずだから暗くなりかけているこの時間にはいつも電気が付いているはず。
「ちょっと様子を見てくるから二人はここに居て。」
花岡がそう言って止める間もなく店の中に消えていく、、、
数秒もしないうちに中から花岡の叫び声が聞こえてきた。
「月兎!大変だ来てくれ!」
急いで真っ暗な店の扉を開け中に駆け込むと一瞬で目の前が明るくなる。
そして、、、
『誕生日おめでとうー』
いくつものクラッカーの破裂音と共にみんなが拍手している。
そこには城田やマスター、そして家族も揃っていた。
状況が飲み込めず困惑する俺を腐頭さんがほらほらとみんなの真ん中に後ろから押す。
机の上には少し歪な大きなケーキが置いてあり、火のついたロウソクが立っていた。
みんながハッピーバースデーの歌を歌い始め、終わると同時にキョドりながらもロウソクの火を吹き消すとまた拍手がわく。
「さぁさぁ皆さんお兄ちゃんのために集まってくれてありがとうございます。マスターのご好意で貸し切りなので、今日はみんなも楽しんでってくださーい」
よく見れば周りの机には色んな料理が並んでいて、何故か最年少の陽向が仕切っている。
みんながそれぞれ思い思いの料理を楽しみ見始める中、城田が申し訳なさそうに近づいてくる。
「ごめんな、黒川、絶対にバラすなってみんなに言われてて、黒川が最近不安そうにしてるの分かってたのに。」
曰く、なんでも最近遅くまで帰って来なかったのはどうしても手作りのケーキを作りたくてマスターに習っていたのだとか。
ちょっと形が崩れていたのは城田が頑張って作ってくれたからだったのか。
そしてモデルのバイトを増やしていたのも、
「どうしても俺が貯めたお金で買いたくて、、」
そう言って城田が差し出したのはキラキラした装飾が施された男性用のネックレスだった。
オシャレにさほど興味のない俺でも聞いたことのある有名なブランドの名前が描いてあり、間違いなく高い。
「本当は指輪にしようかとも思ったんだけどまだちょっと重いかなって、、、え?黒川泣いてる?」
「うん、ごめんちょっと色んな感情が溢れて、、、良かった城田に嫌われたんじゃなかったんだ。」
「俺が黒川を嫌いになることなんてあるわけないだろ。一緒に寝ようって言われた時も俺がどんな気持ちで断ったと、、」
そうだ、落ち込んだ一番のきっかけでもある添い寝拒否事件、今の言い方だと拒否したのは本意ではなかったみたいだけど、、
「あー、その、俺結構寝言を言うタイプらしくて」
「知ってる、風邪の時もよく俺の名前呼んでたし、、そんなの今更気にしないのに」
「そうじゃなくて、このサプライズのことばっか考えてたから寝言で黒川にバレてしまいそうで、、」
なるほど全て納得がいった、要するに全部俺の勘違いだった訳で、ずっと俺のために、、、
「、、、黒川?」
黙り込んだ俺を城田か心配そうに覗き込む。
そんな城田に俺は、
キスをした。
「城田、好きだ。」
二人は見つめあってもう一度キスを、、
「おーい、二人の仲が良いのはええんやけど、そういうのは家族の居らんとこでやってくれんか?」
「ちょっと!お父さん!めっちゃええとこやったのになんで邪魔すんねん!」
「いや、お父さんのこの気まずさも察して欲しいわ」
みんながいることをすっかり忘れていた俺は恥ずかしさで真っ赤になり、それを花岡がからかって、、すっかりキスどころではなくなった。
でも、こんなにたくさんの人に誕生日も二人の仲も祝われて俺は本当に幸せものだ。
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