42 / 1,471
本編
7話 ブノワトさんのスパルタ商売学 その4
しおりを挟む
「お湯湧いたかしら?」
一通りの説明を終えて厨房に戻っていたソフィアが頃合いを見て内庭に顔を出した、
「はい、イイ感じだと思いますわ」
エレインが樽に手を突っ込んでお湯を攪拌しながら答える、
その手前には斜めにした椅子の座り心地で遊んでいる無邪気な女生徒達の嬌声が響いている、ソフィアは結界が有効で良かったわなどと思いながら小麦粉他の洗髪剤の材料一式を持って一団に合流した、
「それでと、オリビアさん、よく見ていてね、貴女が一番しっかりしてそうだから、一度で覚えるのよ」
ソフィアは一同の好奇の目が光る中オリビアを中心にして洗髪剤の調合を教える、
「このドロドロ具合で充分よ、食べるわけでは無いしね」
「はい質問いいですか?」
「何、ジャネットさん」
「蜂蜜ってどういう効果があるんです?何か口にしないのは恐れ多いというか・・・」
「そうねぇ、比べて見ればわかるとは思うけど、今、それをやるのもねぇ、一応、私が教わった人からは髪をしっとりさせてくれると聞いてるわ、レインなんか普段と全然違うでしょ」
皆の視線がレインに向かう、確かにその髪はしっとりと纏まっており、普段のレインであればまるで野生児のように髪を振り乱しているが、今日この場に於いては纏まりのある髪で言い過ぎてもいいのであればお嬢様風である、
「他にはある?」
「はい、この他に髪にいい材料ってなにかありますか?」
パウラの質問であった、
「うーん、今日いれてないものだと・・・オイルかしら、それと香料?今日は香料の代わりにこのミカンの搾り汁をいれてるのね、まぁ、それだけの為では無いらしいんだけど、それで例えばお高いけど香水とか使用してもいいと思うわ、でも、少量から試すことね、ほら、匂いがキツイと頭いたくなるでしょう、それと、オイルについては、オリーブとか椿とかいろいろあるからそれも試してみても面白いと思うわ」
「普通の石鹸では駄目ですか?」
ケイスの質問である、
「大丈夫よ、但し、石鹸だけだとちょっと強すぎる?かしら、髪がゴワゴワになっちゃう、昔、私も石鹸で洗ってみて後悔した事があるわね、それで、この洗髪剤を教えてもらって実践してるんだけど、でも、石鹸で洗った後に、オイルとかで洗髪すれば良いと聞いた事はあるわね、うん、それもその内試してみましょうか?」
「なるほど、何事もやってみるですね」
ケイスはソフィアの言葉に鼻息を荒くする、
「そうね、じゃ、実際に洗ってみましょう、最初は誰から?お互いに洗って洗われるようにね」
「では、オリビアはわたくしとですわ」
「はい、お嬢様、勿論です」
お嬢様とメイド組の完成である、
「むー、ならケイスはわたしと、でアニタとパウラでいいんじゃない?」
「ありがとうございます、嬉しいです、あのこういう時いつも私忘れ去られちゃってて」
ケイスがジャネットの側に寄り添って頬を赤くする、
「ふふん、ケイスの魅力に気付かないなんて世の人民はまるで目が付いてないようだなぁ」
ジャネットは左手を胸に当て天に向かって語り掛ける、何かの芝居の台詞であろうか、しかし、その姿はケイスしか見ていなかった、
「んじゃ、最初はわたしが指導しながら洗うわね、洗って欲しい人はって」
ジャネットとエレインが手を上げて一歩進み出る、どうにも負けん気の強い二人であった、
「はい、二人とも椅子に座って、ていうか横になるのが正解かしら、ケイスさんとオリビアさんはこっちで」
上下反転した友人と従者の顔の近さにジャネットとエレインは気恥ずかし気に笑顔を浮かべる、そこからソフィアの指導の元、一同の髪はその積年の汚れを落とす事となった。
「素晴らしい体験でしたわ」
「まったくです、気持ち良かった」
「洗う方も楽しかったですよ、綺麗にするのって快感なんですね」
「はい、これは癖になります」
「定期的に洗うには少々重労働ですね」
「でも、その価値はあると思います」
「あんなに真っ黒になるほど頭って汚いんですね」
「新しい世界にいる気分だわ」
食堂にはカシュパル家特性の洗髪剤を使用して、その効果の程に骨抜きになった年頃のお嬢様達がぐったりと余韻を楽しんでいる、
「はいはい、ほら、いつまでもぐだってないで、オリビアさん、夕食の準備するわよ、ケイスさんほらここで寝ようとしないの、あんた達も何しに来たのよ、夕飯一緒にするなら用意するわよ、っていうかユーリとブノワトさんも一緒になってなんですか」
食堂内は柑橘系の香りが充満しており、その香りと相反するようなだらしない顔を並べる面々にソフィアは檄を飛ばした、
「そうはいってもー、なんか、力抜けちゃってー」
「うん、骨抜きって言葉の意味を初めて理解しましたー」
「幸せなんですもの、浸らせて下さいー」
オリビアでさえその足取りは重く、普段の毅然とした彼女の立ち居振る舞いが嘘のようである、
「そういえばー、あんたら屋台だすんだって?」
ブノワトがジャネットに問い掛ける、
「えー、姉さんそれ誰に聞いたんですかぁー、別に秘密ではないですけどー、一応そのつもりで動いてますです、はい」
ジャネットはテーブルに突っ伏して顔を傾けて回答する、
「登録はすんだの?場所取り大変よ毎月の事だけど」
「登録?場所取り?」
ジャネットは不思議そうな顔をして、何かに気付くとパッと上半身を起こし、アニタを見てパウラを見る、二人共に無言である、
「あんた、事務処理してないわね、締め切りは3日前だから、まだ、大丈夫だけど、良い場所もう無いかもよ」
「すいません、ブノワトさん、それはどういうことですの」
ジャネットの奥ではエレインがジャネットと同じような顔をしている、
「ん?あんたらもしかして・・・」
そこでブノワトは何かを察して溜息を吐いた、
「しょうがない、可愛い後輩の為に一肌脱ごうかしら」
すっとブノワトは立ち上がると壁の黒板に向かう、先程迄とは打って変わった神妙な沈黙の中、ブノワトによる屋台出店迄の手続き講座が始まった。
「以上です、さて、どこから手をつける必要があるのかしら?」
ブノワトは一頻り屋台出店迄の手続きを説明した、それは実に明解で分かり易い講義であり、本職のユーリにも文句を付ける部分がない程であった、
「えっと、出店する商品がはんぎまり?って感じです、で・・・それだけです」
アニタが代表して答える、その答えは尻すぼみに小声となった、
「エレインさんの方も?」
「そうですわね、商品はほぼ、ほぼ決まってますのよ」
「つまり、それだけなのね?」
ブノワトの実に厳しい目が一同を射竦める、その視線の強さは社会人と学生を隔てる経験と覚悟の差によるものなのであろうか、
「でも、良かったじゃない、まだ期限はあるんでしょ」
ユーリは他人事のように言う、実際の所、他人事である、
「ですので、期限は問題ではないのですよ、場所が問題なのです・・・そういえば、学校の許可申請もあった筈ですよ」
ブノワトの視線がユーリに向かった、
「そうなの?うーん、ダナに明日聞いてみなさい、わたしは担当外だわ」
やはり他人事である、
「はいはい、夕食出来たわよー、皆用意してー」
厨房からソフィアが顔を出す、
「どうしたの、何か雰囲気が暗いわよ」
ソフィアは怪訝そうな顔をするがすぐに引っ込み、それと同時にミナとレインがお手伝いーと楽し気に厨房へ向かった、二人は大事な講義の最中にも係わらず食堂の一角で黒板に向かって絵描きに興じていたのである、近頃静かだなと感じると白墨と黒板の奏でる乾いた衝突音が響いているのが食堂の恒例となっていた、やがてオリビアが大皿を持って現れ、その手に乗った大皿には大きなパイが鎮座していた、
「今日は、ミートパイとたまごスープの蕎麦団子入りです、あっさりしていて美味しいですよ、蕎麦駄目な人います?」
ミートパイの香ばしい香りが食堂に漂い溢れ、それまでその場を支配していた柑橘の爽やかな香りを緩やかに駆逐していく、
「しょうがない、食事を終えたら改めて打合せしましょう」
ブノワトの大きな溜息と一緒に夕食の準備が始まった。
一通りの説明を終えて厨房に戻っていたソフィアが頃合いを見て内庭に顔を出した、
「はい、イイ感じだと思いますわ」
エレインが樽に手を突っ込んでお湯を攪拌しながら答える、
その手前には斜めにした椅子の座り心地で遊んでいる無邪気な女生徒達の嬌声が響いている、ソフィアは結界が有効で良かったわなどと思いながら小麦粉他の洗髪剤の材料一式を持って一団に合流した、
「それでと、オリビアさん、よく見ていてね、貴女が一番しっかりしてそうだから、一度で覚えるのよ」
ソフィアは一同の好奇の目が光る中オリビアを中心にして洗髪剤の調合を教える、
「このドロドロ具合で充分よ、食べるわけでは無いしね」
「はい質問いいですか?」
「何、ジャネットさん」
「蜂蜜ってどういう効果があるんです?何か口にしないのは恐れ多いというか・・・」
「そうねぇ、比べて見ればわかるとは思うけど、今、それをやるのもねぇ、一応、私が教わった人からは髪をしっとりさせてくれると聞いてるわ、レインなんか普段と全然違うでしょ」
皆の視線がレインに向かう、確かにその髪はしっとりと纏まっており、普段のレインであればまるで野生児のように髪を振り乱しているが、今日この場に於いては纏まりのある髪で言い過ぎてもいいのであればお嬢様風である、
「他にはある?」
「はい、この他に髪にいい材料ってなにかありますか?」
パウラの質問であった、
「うーん、今日いれてないものだと・・・オイルかしら、それと香料?今日は香料の代わりにこのミカンの搾り汁をいれてるのね、まぁ、それだけの為では無いらしいんだけど、それで例えばお高いけど香水とか使用してもいいと思うわ、でも、少量から試すことね、ほら、匂いがキツイと頭いたくなるでしょう、それと、オイルについては、オリーブとか椿とかいろいろあるからそれも試してみても面白いと思うわ」
「普通の石鹸では駄目ですか?」
ケイスの質問である、
「大丈夫よ、但し、石鹸だけだとちょっと強すぎる?かしら、髪がゴワゴワになっちゃう、昔、私も石鹸で洗ってみて後悔した事があるわね、それで、この洗髪剤を教えてもらって実践してるんだけど、でも、石鹸で洗った後に、オイルとかで洗髪すれば良いと聞いた事はあるわね、うん、それもその内試してみましょうか?」
「なるほど、何事もやってみるですね」
ケイスはソフィアの言葉に鼻息を荒くする、
「そうね、じゃ、実際に洗ってみましょう、最初は誰から?お互いに洗って洗われるようにね」
「では、オリビアはわたくしとですわ」
「はい、お嬢様、勿論です」
お嬢様とメイド組の完成である、
「むー、ならケイスはわたしと、でアニタとパウラでいいんじゃない?」
「ありがとうございます、嬉しいです、あのこういう時いつも私忘れ去られちゃってて」
ケイスがジャネットの側に寄り添って頬を赤くする、
「ふふん、ケイスの魅力に気付かないなんて世の人民はまるで目が付いてないようだなぁ」
ジャネットは左手を胸に当て天に向かって語り掛ける、何かの芝居の台詞であろうか、しかし、その姿はケイスしか見ていなかった、
「んじゃ、最初はわたしが指導しながら洗うわね、洗って欲しい人はって」
ジャネットとエレインが手を上げて一歩進み出る、どうにも負けん気の強い二人であった、
「はい、二人とも椅子に座って、ていうか横になるのが正解かしら、ケイスさんとオリビアさんはこっちで」
上下反転した友人と従者の顔の近さにジャネットとエレインは気恥ずかし気に笑顔を浮かべる、そこからソフィアの指導の元、一同の髪はその積年の汚れを落とす事となった。
「素晴らしい体験でしたわ」
「まったくです、気持ち良かった」
「洗う方も楽しかったですよ、綺麗にするのって快感なんですね」
「はい、これは癖になります」
「定期的に洗うには少々重労働ですね」
「でも、その価値はあると思います」
「あんなに真っ黒になるほど頭って汚いんですね」
「新しい世界にいる気分だわ」
食堂にはカシュパル家特性の洗髪剤を使用して、その効果の程に骨抜きになった年頃のお嬢様達がぐったりと余韻を楽しんでいる、
「はいはい、ほら、いつまでもぐだってないで、オリビアさん、夕食の準備するわよ、ケイスさんほらここで寝ようとしないの、あんた達も何しに来たのよ、夕飯一緒にするなら用意するわよ、っていうかユーリとブノワトさんも一緒になってなんですか」
食堂内は柑橘系の香りが充満しており、その香りと相反するようなだらしない顔を並べる面々にソフィアは檄を飛ばした、
「そうはいってもー、なんか、力抜けちゃってー」
「うん、骨抜きって言葉の意味を初めて理解しましたー」
「幸せなんですもの、浸らせて下さいー」
オリビアでさえその足取りは重く、普段の毅然とした彼女の立ち居振る舞いが嘘のようである、
「そういえばー、あんたら屋台だすんだって?」
ブノワトがジャネットに問い掛ける、
「えー、姉さんそれ誰に聞いたんですかぁー、別に秘密ではないですけどー、一応そのつもりで動いてますです、はい」
ジャネットはテーブルに突っ伏して顔を傾けて回答する、
「登録はすんだの?場所取り大変よ毎月の事だけど」
「登録?場所取り?」
ジャネットは不思議そうな顔をして、何かに気付くとパッと上半身を起こし、アニタを見てパウラを見る、二人共に無言である、
「あんた、事務処理してないわね、締め切りは3日前だから、まだ、大丈夫だけど、良い場所もう無いかもよ」
「すいません、ブノワトさん、それはどういうことですの」
ジャネットの奥ではエレインがジャネットと同じような顔をしている、
「ん?あんたらもしかして・・・」
そこでブノワトは何かを察して溜息を吐いた、
「しょうがない、可愛い後輩の為に一肌脱ごうかしら」
すっとブノワトは立ち上がると壁の黒板に向かう、先程迄とは打って変わった神妙な沈黙の中、ブノワトによる屋台出店迄の手続き講座が始まった。
「以上です、さて、どこから手をつける必要があるのかしら?」
ブノワトは一頻り屋台出店迄の手続きを説明した、それは実に明解で分かり易い講義であり、本職のユーリにも文句を付ける部分がない程であった、
「えっと、出店する商品がはんぎまり?って感じです、で・・・それだけです」
アニタが代表して答える、その答えは尻すぼみに小声となった、
「エレインさんの方も?」
「そうですわね、商品はほぼ、ほぼ決まってますのよ」
「つまり、それだけなのね?」
ブノワトの実に厳しい目が一同を射竦める、その視線の強さは社会人と学生を隔てる経験と覚悟の差によるものなのであろうか、
「でも、良かったじゃない、まだ期限はあるんでしょ」
ユーリは他人事のように言う、実際の所、他人事である、
「ですので、期限は問題ではないのですよ、場所が問題なのです・・・そういえば、学校の許可申請もあった筈ですよ」
ブノワトの視線がユーリに向かった、
「そうなの?うーん、ダナに明日聞いてみなさい、わたしは担当外だわ」
やはり他人事である、
「はいはい、夕食出来たわよー、皆用意してー」
厨房からソフィアが顔を出す、
「どうしたの、何か雰囲気が暗いわよ」
ソフィアは怪訝そうな顔をするがすぐに引っ込み、それと同時にミナとレインがお手伝いーと楽し気に厨房へ向かった、二人は大事な講義の最中にも係わらず食堂の一角で黒板に向かって絵描きに興じていたのである、近頃静かだなと感じると白墨と黒板の奏でる乾いた衝突音が響いているのが食堂の恒例となっていた、やがてオリビアが大皿を持って現れ、その手に乗った大皿には大きなパイが鎮座していた、
「今日は、ミートパイとたまごスープの蕎麦団子入りです、あっさりしていて美味しいですよ、蕎麦駄目な人います?」
ミートパイの香ばしい香りが食堂に漂い溢れ、それまでその場を支配していた柑橘の爽やかな香りを緩やかに駆逐していく、
「しょうがない、食事を終えたら改めて打合せしましょう」
ブノワトの大きな溜息と一緒に夕食の準備が始まった。
12
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる