セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

今卓&

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本編

67話 祭りを生み出すという事 その18

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「でだ、実際にこの辺なんだが、見に行くか?」

ルーツが真面目な顔となって図面を見下ろした、

「おう、メインデルトも呼びたいが・・・しかし、変わりは無いんだろう?」

「まぁな、でもやはりこう、なだらかに中心部に向けて降りていく感じかな、それは理解出来たよ、それと、大気中の魔力はそう変らなかった」

ルーツがタロウを伺う、タロウはフムと頷き、

「だろうね、ほら、要塞の監視所あたりも変わらんだろ、なら、全般的にそうなんだろうな」

「だな、だから・・・しかし、あれだな、やっぱり荒野に長居はしない方がいいな、あっ、でな、これが手に入った、参考になるぞ」

ルーツは足元の革袋から巻物と木簡を取り出し図面上に置く、

「何だ?古いな?」

「いや、それほどでもない、ほれ、これが領主が根拠にしているこの湖までの調査報告書、で、こっちがここの施設を作ってからの報告書」

「へー、どっから?」

「役所、普通に保管されてたぞ、それを借りて来た」

「盗んだのか?」

「ちゃんと借りたんだよ、俺じゃないけどな」

「あー、そっちか」

「そっ、そっち」

恐らくその二つの資料を借り出したのはエフモントかモーゼスであろう、本来ルーツは小悪党である為、そのような正規の手続きを踏むのを殊の外毛嫌いする人物で、しかし、商会を設立し真っ当な商売をするとなれば、真っ当な手続きが当然になり、その手続きはめんどくさいと言えばそうなのであるが、正に真っ当な者が真っ当に熟す事で、そうなると真っ当な生き方をしている部下に任せるのが一番問題が起こらないのである、さらに、もし役所や領主から疑念を抱かれても、商会の名を出し、今度の訓練の為と言い張れば疑念を払拭する事も可能である、もしこれが役所に忍び込んで手に入れたものとなれば、それが発覚した折には帝国側の密偵の仕業かと大騒ぎになるのが確定で、やはり正規の手続きと正規の身分があればそれだけ逃れられる難は多いのであった、それが真っ当な大人であり社会人ではあるのだが、

「で、それが?」

「うん、どうにもな、まずはその巻物の方、今回と同じように多人数で調査したらしいんだが、脱落者が多かったらしい」

「へー・・・そりゃまたなんで?」

「詳しくは書いてなかったよ、ここだな」

巻物を広げてルーツが指し示す、三人はそれを覗き込むが、ルーツの言葉は確かで調査に赴いた冒険者と兵士の半分程が途中で引き返すはめになったとのみ記載されていた、

「で、こっちの木簡な、こっちはより詳しく書いてあって」

とルーツは木簡を並べ、

「ここだな、ここの開拓としてのべ100人、投入されたらしいが、その内の30人くらいかな、起き上がれない、脱力感、眩暈、吐き気・・・具体的な症状だ、恐らくあれだ・・・」

該当箇所を差す、

「あー、そうなるのか・・・」

「これは、確かに」

「うん、なるほどな、何となく・・・分かるかな」

「だろ?」

「典型的な魔力欠乏だね・・・」

「だろ?」

「そうみるか?」

「それしか無いだろうな、ここにも書いてある、遅々と進まぬ作業に倦怠感を感じたのか、それとも明確な反逆行為なのか、判断する事は難しく、原因不明である事のみが確かである、その根拠として、街に戻って数日でその症状はみられなくなった、恐らく荒野の殺伐とした風景が人の心を惑わすのかもしれず、開発行為を続けるのであれば自宅から通う形を取るのが最善と思われる」

「・・・変な結論だな・・・」

「いや、魔力欠乏はだって、そこまで知られて無いだろ、軍やら何やらならいざ知らず・・・」

「そうですね、というか恐らくこの後ですね、魔族の魔法陣が問題になったのは、なので、魔力欠乏という症状が知られていなかった時期です」

リンドが木簡の日付を差す、それは大戦の初期の王国歴を示していた、

「なるほど、それでは仕方ないな」

クロノスが納得して腕を組んだ、クロノスは魔法関連は不得手であったがそれでも近衛時代にはしっかりと勉強はしている、さらに医学も当然のように知識として仕入れていた、その殆どはとうに忘れてしまっているが、それでも魔力欠乏という名の病も症状も当時の医学書には無かったのは確実で、無論その原因も治療方法も当時は聞いた事が無い、さらに自身もその魔法陣の罠にはかかっており、魔力欠乏の真の怖さを身をもって実感していた、その厄介さはとてもではないが笑って済ませられる症状ではない、

「流石リンド団長、見るところが違うなー・・・」

ルーツが心底感心し、リンドは何を言い出すのやらと目を眇める、若干嬉しいのであろう、

「すると・・・あれかな、帝国でも似たような事になってるんじゃないのか?」

「恐らくな、ただ、今はほれ、監視しているだけだからな、物資の往来は多い、馬車や牛車も多いのは分かるが、その中身までは確認していない、病人が乗っていようが食い物が乗っていようが遠目には判別できんよ、タロウはどうだ?」

「・・・そこまでは何とも・・・牛と豚は元気だったぞ」

タロウが首を捻る、

「それ関係あるのか?」

クロノスが不思議そうに問う、

「あるさ、だって、この間のあれは要塞から盗んできたんだよ」

タロウがあっさりと悪事をばらし、えっとクロノスとリンドは目を剥いた、ルーツは何のことやらと口をへの字に曲げる、

「・・・お前なー・・・」

「なんだよ、別に構わんだろ、こんだけめんどくさい事をさせられているんだ、迷惑料だよ迷惑料」

「いや、それもそうか・・・いや、駄目だ、同調は出来ん」

「なら、あれだ、例の報告書とか、帝国の金貨とか返しに行くか?熨斗付けて」

「・・・なんだよノシって・・・まったく・・・」

クロノスは大きく溜息を吐いて、

「お前ね、王城とか俺の城とかには勝手に入るなよ」

「それは弁えてるよ、っていうか別に興味を引くような物は無かったぞ」

「どういう意味だよ?」

「そういう意味だ」

「お前なー」

クロノスがいよいよ嫌そうにタロウを睨み、リンドも眉を顰める、しかし、二人にしてもルーツにしてもタロウを止める術を持たない事は理解している、故にいよいよ以て敵に回したくないなと再認識するに留めるしかなかった、

「まぁ、ほら、牛も豚も魔力がまったく無い生物だからかな、無理矢理連れてこられただろうし・・・野生のそれとはだいぶ理屈が違うんだろうさ・・・たぶんだけど・・・本来であればあの大きさの動物であれば荒野に近付きもしないんだろ?確か・・・まぁ、それはいいや、で・・・確かに・・・うん、傷病兵は多かったような気はするな・・・救護所がいっぱいだったかもしれん、ちゃんと見てないけど・・・あんだけ大人数いるからな、それが普通かと思ったが・・・これが原因かな?いや、あれか、それに気付かないで訓練だの工事だので身体を使って、注意力散漫になって怪我でもしたかな・・・俺の経験から言わせて貰えば、魔力欠乏の軽い症状だとやる気の問題で片付けられてしまうだろうな、その報告書の考察みたいにさ」

タロウが木簡を指差す、

「あっ・・・そうか、確かにな、こういう判断になるしかないのか・・・」

どうやら丁度良い例が手元にあったらしい、帝国は特に魔力に関する知識は殆ど無い、それはそのまま魔力という概念が存在する事も理解していないとなる、となれば当然魔力欠乏等という症状を知る由も無い、

「たぶんね・・・しかし、こうなると、こっちもきついんじゃないか?荒野を戦場にするしかないのは同意するが・・・長居できる土地では無いという事だぞ・・・」

「そうなるな、さらにこっちは魔法使いが多い、今回の戦争でも活用するべきだって論調になっているんだが・・・長期戦となると、あー・・・でもこれはお互い様か・・・」

「うん、まず魔法使いがバタバタ倒れるぞ、荒野に数日置いておいたら、俺達ならへでもないだろうが・・・」

確かにこの部屋にいる四人は常人を遥かに超える魔力量を誇っている、こうしてその問題の地で話し込んでいても当人達はまるで影響がないのであった、しかしそれは間違いである、ごくごく微量の魔力は吸い取られていた、単純に気付いていないだけなのだ、

「となると、魔法使いは外しますか・・・」

「いや、この土地では有用だ、騎馬も大型兵器も使えんのは確定している、弓にしても槍にしても曲射は可能だが平射も直射も難しい・・・遠距離での攻撃手段はいくらでも欲しいところだ」

「ですが・・・」

「じゃ、これを使うか?人員を交代しながら対応するしかあるまい」

ルーツが壁に並んだ転送陣を親指で差した、

「あっ・・・」

「それがありましたな・・・」

「そうだが、リンドさんとかアフラさんがいちいちやるのか?」

「別に俺でもルーツでもいいだろ」

「だろうがさ」

「それにな、実は大規模なものも作ってはあるんだよ、こーんなでかいやつな」

クロノスが両腕を広げて見せた、

「そうなのか?」

「ユーリがこっちに居た時にな試しに作ったんだ、あれは便利だぞ」

「そりゃまた・・・」

「しかし、あまりにもあまりにもでな、封印している、この転送陣でも世の中は大きく変わるのに、あれを使った日には、それこそ・・・」

クロノスがフルフルと頭を振り、リンドも難しい顔で俯いた、タロウが知らぬ間に作られたそれは二人が困るほどに有用なのであろう、便利過ぎて使えないのだ、それ以上に扱える者も少ないのが問題ではあったが、

「まぁ、いい、それも含めてだが・・・うん、再検討が必要だな・・・他に問題となる事はあるか?問題が発覚するのは早ければ早い程良い」

クロノスがルーツとタロウを交互に伺う、

「んー・・・今のところはこんなもんかな、取り合えず今日の、いや昨日の報告としてはだが・・・お前さんは?」

「特に無いよ」

「簡単に言うなよ」

「言うよ、そっち関連では大した事してないからな」

「ウシとブタも大したもんだと思うがな・・・まぁいいさ・・・では、リンド、至急陛下に取次ぎを、メインデルトとロキュスも呼び出せるかな?イフナースは王城か?」

「殿下の所在は把握しておりませんが、大至急動きます」

リンドはスッと腰を上げ、ルーツは、

「あっ、これどうぞ参考に、原本なんで返して頂けるとありがたい」

巻物と木簡をまとめてリンドに手渡す、リンドは確かに御預かり致しますと一礼して退室した、

「宜しく頼む・・・さてだ・・・」

クロノスは大きく溜息を吐いて図面を睨む、ここ数日戦略に関して数度の打合せを持ったがそれを根底から変える事になるかもしれない、それはこの地での訓練にも影響する、早めに対応する必要があるであろう、まして今日発覚した荒野の問題は魔法を使えないばかりでは無く、魔力を少量でも持った兵士は使えない可能性があるという重大事であった、対処の方法も考えなければならない、無為に怪我人を増やすのは愚の骨頂と言える、しかし現時点では情報共有を急がなければならない、

「ん、じゃ、俺は、監視所に顔を出すよ、すぐに戻ると思うが・・・ヒデオンが居ないからな、誰かこっちに置いておくか・・・」

「頼む何かあったらすぐにな」

「はいはい、あっ、タロウ、お前偶には顔を出せ」

「?何かあったか?」

「偶にはいいだろ、お前の目で見て欲しいんだよ、目は多いに限る、俺や他の奴では気付かない事もあるだろ」

「はいはい、じゃ、お供しますよ」

ルーツは勢いよく腰を上げ、タロウはめんどくさそうに立ち上がる、ルーツは並んだ転送陣の一つに手を触れた、途端、音も無く壁から荒野の大気が吹き込み、薄茶色の埃っぽい岩石が壁にとって代わって眼前に現れた、

「ありゃ、場所変えたのか?」

「まぁな、昨日のはほれ、伯爵様と公爵様用」

「なるほど、周到な事で」

二人はあっさりと転送陣を潜り、クロノスも腰を上げると、

「さて、どうにもこうにもめんどくさい事ばかりだな」

やれやれと王城へ向かうのであった。
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