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第十二話:探偵ごっこと怠け者の矜持
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セレスティーナ様の静かな問いかけが、夏の午後の気だるい空気を切り裂いた。
「あなた、一体『何』を隠していらっしゃるの?」
俺は、ゆっくりと目を開けた。
目の前には、俺の答えを待つ、美しい探偵の顔。
その紫の瞳は、全てを見通すとでも言いたげに、真っ直ぐ俺を射抜いている。
「……何か言いましたか、セレスティーナ様?」
俺はわざと大きな欠伸を一つすると、寝ぼけた頭を振るふりをした。
「いやあ、良い天気ですね。
昼寝にはもってこいだ」
「とぼけないでください」
彼女の声は、どこまでも冷静だった。
「昨夜のユニコーンの一件。
あなたが治したのでしょう?
あのような高度な解呪、並の宮廷魔術師にも不可能ですわ」
「ははは、ご冗談を。
この俺が、ですか?
まさか。
俺は昨夜もぐっすり夢の中でしたよ。
信じられないなら、俺の専属メイドにでも聞いてみてください。
俺がどれだけ深く、そして長く眠れるか、彼女が保証してくれます」
俺が完璧なアリバイ(?)を主張すると、セレスティーナ様は、苛立ちを隠すように、ふっと息を吐いた。
そして、彼女は自分の推理を、静かに語り始めた。
「この屋敷に滞在して、ずっと感じておりました。
まるで巨大な竜が眠っているかのような、強大すぎる魔力の気配。
しかし、その主が見当たらない」
彼女は、俺の隣に腰を下ろし、その視線を中庭で鍛錬に励む兄さんへと向けた。
「ルドルフ様の強さは本物です。
あの若さで、王国騎士団の中でも屈指の実力者でしょう。
ですが、彼があの『黒いフードの男』だとは思えません。
報告にあった男の戦い方は、あまりに効率的で、冷徹で、そして無駄がない。
情熱的なルドルフ様の剣とは、あまりに質が違います」
そこまで言うと、彼女は再び、その紫の瞳を俺に向けた。
「そして、あなたですわ、アレン様。
あまりにも出来すぎた『出来損ない』。
貴族としての誇りも、騎士としての向上心も、人間としての危機感すら、まるでない。
それは、それら全てを凌駕するほどの、絶対的な『何か』を持っているから。
そうとしか考えられません」
セレスティーナ様は、その美しい顔を俺に近づけ、囁くように言った。
「黒いフードの男。
……あなたでしょう?」
その問いは、もはや鎌かけではなかった。
確信に満ちた、挑戦的な響きを持っていた。
俺はしばし黙り込んだ後、ふぅ、と大きなため息をついて、ゆっくりと体を起こした。
そして、初めて彼女の目を、真正面から見つめ返した。
「セレスティーナ様。
あなたは少し、考えすぎなんじゃないですか?」
「……何が言いたいですの?」
「それは、あなたの願望だ。
『こんな退屈な田舎に、この私でも見抜けぬほどの傑物が隠れていてほしい』という、ね。
刺激のない王宮での日々に飽き飽きした、あなた自身の願望が、俺に幻を見せているんですよ」
俺の思わぬ反撃に、セレスティーナ様の表情が、初めてわずかに揺らいだ。
その時だった。
「――セレスティーナ様。
私の弟に、何か御用ですかな?」
地を這うような低い声。
いつの間にか鍛錬を終えた兄さんが、険しい顔で俺たちの間に立っていた。
その立ち姿は、まるで俺をセレスティーナ様から庇っているかのようだ。
兄さんの介入に、セレスティーナ様は、すっと表情をいつもの優雅なものに戻した。
「いいえ、アレン様と少し世間話をしておりましたの。
ですが、どうやらお邪魔が入ってしまったようですわね」
彼女はそう言って立ち上がると、俺にだけ聞こえる声で、そっと囁いた。
「この話、また続きを楽しみにしておりますわ」
そう言い残し、セレスレスティーナ様は優雅に踵を返し、その場を去っていった。
嵐のような女が去った後、俺と兄さん、二人きりの気まずい沈黙が流れる。
「……あの女、何を探っている?」
先に口を開いたのは、兄さんだった。
「さあな。
俺の寝顔が、よっぽど魅力的だったんじゃないか?」
俺が茶化すと、兄さんは忌々しそうに舌打ちをした。
「……ふざけるな。
いいか、アレン。
余計なヘマはするなよ。
お前が何者であろうと、ヴァインベルク家の次男であることに変わりはない。
お前の不始末は、この家の不始末だと思え」
その言葉は、いつものように高圧的だったが、不思議と嫌な気はしなかった。
むしろ、不器用なりの、警告と、そして庇護。
そんな響きが、そこにはあった。
兄さんが去っていく背中を見送りながら、俺は「やれやれ」と肩をすくめた。
その夜。
自室のソファで、俺は今日の出来事を反芻していた。
「どうやら、セレスティーナ様は完全にアレン様を犯人だと決めつけているようですね。
大丈夫なのですか?」
ソフィアが、心配そうに尋ねてくる。
俺はソファに深く体を沈めながら、天井を見つめて答えた。
「ああ、全くだ。
探偵ごっこがお好きなようだ。
だが、面白いじゃないか」
「……面白い?」
「証拠がなきゃ、何もできやしないんだよ、探偵ってやつは。
こっちが完璧に『無能な怠け者』を演じきれば、向こうは手も足も出せない。
ただ、疑念で胸を焦がすだけだ」
俺は、にやりと口の端を吊り上げた。
これまで、俺はただ流されるままに、受動的に面倒事を避けてきた。
だが、今は違う。
「面白い。
意地でもこのぐうたらライフ、守り抜いてやるさ」
あの美しい探偵に、俺の愛する怠惰な日常を、そう簡単に壊されてたまるか。
俺の心に、初めて、守りのための闘争心が、火を灯したのだった。
「あなた、一体『何』を隠していらっしゃるの?」
俺は、ゆっくりと目を開けた。
目の前には、俺の答えを待つ、美しい探偵の顔。
その紫の瞳は、全てを見通すとでも言いたげに、真っ直ぐ俺を射抜いている。
「……何か言いましたか、セレスティーナ様?」
俺はわざと大きな欠伸を一つすると、寝ぼけた頭を振るふりをした。
「いやあ、良い天気ですね。
昼寝にはもってこいだ」
「とぼけないでください」
彼女の声は、どこまでも冷静だった。
「昨夜のユニコーンの一件。
あなたが治したのでしょう?
あのような高度な解呪、並の宮廷魔術師にも不可能ですわ」
「ははは、ご冗談を。
この俺が、ですか?
まさか。
俺は昨夜もぐっすり夢の中でしたよ。
信じられないなら、俺の専属メイドにでも聞いてみてください。
俺がどれだけ深く、そして長く眠れるか、彼女が保証してくれます」
俺が完璧なアリバイ(?)を主張すると、セレスティーナ様は、苛立ちを隠すように、ふっと息を吐いた。
そして、彼女は自分の推理を、静かに語り始めた。
「この屋敷に滞在して、ずっと感じておりました。
まるで巨大な竜が眠っているかのような、強大すぎる魔力の気配。
しかし、その主が見当たらない」
彼女は、俺の隣に腰を下ろし、その視線を中庭で鍛錬に励む兄さんへと向けた。
「ルドルフ様の強さは本物です。
あの若さで、王国騎士団の中でも屈指の実力者でしょう。
ですが、彼があの『黒いフードの男』だとは思えません。
報告にあった男の戦い方は、あまりに効率的で、冷徹で、そして無駄がない。
情熱的なルドルフ様の剣とは、あまりに質が違います」
そこまで言うと、彼女は再び、その紫の瞳を俺に向けた。
「そして、あなたですわ、アレン様。
あまりにも出来すぎた『出来損ない』。
貴族としての誇りも、騎士としての向上心も、人間としての危機感すら、まるでない。
それは、それら全てを凌駕するほどの、絶対的な『何か』を持っているから。
そうとしか考えられません」
セレスティーナ様は、その美しい顔を俺に近づけ、囁くように言った。
「黒いフードの男。
……あなたでしょう?」
その問いは、もはや鎌かけではなかった。
確信に満ちた、挑戦的な響きを持っていた。
俺はしばし黙り込んだ後、ふぅ、と大きなため息をついて、ゆっくりと体を起こした。
そして、初めて彼女の目を、真正面から見つめ返した。
「セレスティーナ様。
あなたは少し、考えすぎなんじゃないですか?」
「……何が言いたいですの?」
「それは、あなたの願望だ。
『こんな退屈な田舎に、この私でも見抜けぬほどの傑物が隠れていてほしい』という、ね。
刺激のない王宮での日々に飽き飽きした、あなた自身の願望が、俺に幻を見せているんですよ」
俺の思わぬ反撃に、セレスティーナ様の表情が、初めてわずかに揺らいだ。
その時だった。
「――セレスティーナ様。
私の弟に、何か御用ですかな?」
地を這うような低い声。
いつの間にか鍛錬を終えた兄さんが、険しい顔で俺たちの間に立っていた。
その立ち姿は、まるで俺をセレスティーナ様から庇っているかのようだ。
兄さんの介入に、セレスティーナ様は、すっと表情をいつもの優雅なものに戻した。
「いいえ、アレン様と少し世間話をしておりましたの。
ですが、どうやらお邪魔が入ってしまったようですわね」
彼女はそう言って立ち上がると、俺にだけ聞こえる声で、そっと囁いた。
「この話、また続きを楽しみにしておりますわ」
そう言い残し、セレスレスティーナ様は優雅に踵を返し、その場を去っていった。
嵐のような女が去った後、俺と兄さん、二人きりの気まずい沈黙が流れる。
「……あの女、何を探っている?」
先に口を開いたのは、兄さんだった。
「さあな。
俺の寝顔が、よっぽど魅力的だったんじゃないか?」
俺が茶化すと、兄さんは忌々しそうに舌打ちをした。
「……ふざけるな。
いいか、アレン。
余計なヘマはするなよ。
お前が何者であろうと、ヴァインベルク家の次男であることに変わりはない。
お前の不始末は、この家の不始末だと思え」
その言葉は、いつものように高圧的だったが、不思議と嫌な気はしなかった。
むしろ、不器用なりの、警告と、そして庇護。
そんな響きが、そこにはあった。
兄さんが去っていく背中を見送りながら、俺は「やれやれ」と肩をすくめた。
その夜。
自室のソファで、俺は今日の出来事を反芻していた。
「どうやら、セレスティーナ様は完全にアレン様を犯人だと決めつけているようですね。
大丈夫なのですか?」
ソフィアが、心配そうに尋ねてくる。
俺はソファに深く体を沈めながら、天井を見つめて答えた。
「ああ、全くだ。
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ただ、疑念で胸を焦がすだけだ」
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だが、今は違う。
「面白い。
意地でもこのぐうたらライフ、守り抜いてやるさ」
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