48 / 53
第四十八話:氷の薔薇と絶望の淵
しおりを挟む
場面は、王都の地下深く、閉ざされた儀式場。
セレスティーナ様と、彼女が率いる近衛騎士たちは、絶望的な状況に追い込まれていた。
目の前に立つ、大導師の側近と思われる、無感情な暗殺者。
その男――『虚(うつろ)』とでも呼ぶべきか。
彼が、その細い指を振るうたびに、不可解な現象が起きた。
「ぐあっ……!?」
近衛騎士の一人が放った炎の魔法が、虚に届く前に、まるで幻だったかのように、ふっと掻き消える。
「私の剣から、聖なる光が……消える!?」
別の騎士が、聖なる力を宿した愛剣を構えるが、その刀身から、みるみるうちに魔力の輝きが失われていく。
それは、『魔力凍結』。
対象の魔力そのものを、根源から凍てつかせ、霧散させる、あまりにも異質で、残忍な魔法だった。
騎士たちの誇りである魔法や聖なる力は、この男の前では、意味をなさなかった。
一人、また一人と、仲間たちが、ただの鉄塊となった剣を握りしめたまま、無力に倒れていく。
「……くっ!」
セレスティーナ様は、自らの愛剣からも魔力が奪われていくのを悟ると、即座にそれを投げ捨てた。
そして、ただ純粋な、磨き抜かれた剣技と、近衛騎士としての身体能力だけで、虚へと斬りかかっていく。
だが、相手は、体術においても、彼女を遥かに上回っていた。
虚は、彼女の鋭い剣閃を、まるで柳に風と受け流すかのように、最小限の動きでかわしていく。
そして、その合間に、的確な一撃を、セレスティーナ様の体に叩き込んでいった。
深手を負い、地面に膝をつくセレスティーナ様。
もはや、万策尽きたか。
だが、彼女は諦めなかった。
懐に忍ばせていた、俺から借りた『気配遮断の魔石』を、強く握りしめる。
(アレン様……。
あなたは、あの絶望的な状況でも、決して諦めはしなかった……!
私とて、王家に仕える騎士!
このまま、無様に散るわけには、いかない!)
彼女は、最後の力を振り絞り、再び立ち上がろうとした。
◇
その頃、俺は、王都の地下を、全速力で疾走していた。
ソフィアからの、断片的な魔法通信が、俺の焦りを、さらに掻き立てる。
『……セレスティーナ様の部下の、生命反応が、次々と……消えていきます!』
『……セレスティーナ様ご自身の魔力も、急激に低下……!
危険です、アレン様!』
(間に合え……っ!)
俺は、奥歯をギリリと噛み締めた。
(あの馬鹿な探偵さん、無茶しやがって……!
俺に貸しを返す前に、勝手に死ぬなんてこと、絶対に、許さんぞ!)
◇
儀式場では、ついに、最後の時が訪れようとしていた。
虚の、冷たい刃が、倒れこんだセレスティーナ様の、白い首筋へと、静かに振り下ろされる。
セレスティーナ様は、もはや抵抗する力も残っておらず、自らの死を覚悟し、静かに、目を閉じた。
その、瞬間。
ゴォォォォォンッ!!
儀式場を閉ざしていた巨大な石の扉が、凄まじい轟音と共に、外側から、木っ端微塵に吹き飛ばされたのだ。
舞い上がる土煙と、破片の中から。
黒いマントを翻し、一人の男が、静かに姿を現した。
その瞳は、静かな、しかし、全てを焼き尽くさんばかりの怒りを宿し、黄金色に、爛々と輝いていた。
「……」
虚は、振り下ろそうとしていた腕を止め、初めて、その無感情な顔に、興味深そうな色を浮かべた。
「……貴様が、イレギュラーか」
俺は、儀式場の惨状と、血を流して倒れているセレスティーナ様、そして彼女の騎士たちを一瞥した。
そして、静かに、しかし、地の底から響くような声で、言った。
「ああ、そうだ。
そしてお前は、俺の貴重な昼寝の時間を、これ以上ないくらい、無残に台無しにしてくれた、ただの馬鹿だ」
俺と、虚。
二人の間に、空気が歪むほどの、強大な魔力が渦巻き、激突する。
魔力を凍らせる、絶対的な『拒絶』の力。
そして、理そのものを書き換える、俺の、規格外の力。
俺は、倒れているセレスティーナ様のそばに屈み込むと、その耳元で、優しく囁いた。
「よく、持ちこたえたな、探偵さん。
大したもんだ」
俺は、彼女の頬を、そっと撫でた。
「後は、俺に任せて、少し、寝てろ」
その言葉に、張り詰めていた緊張の糸が切れたのだろう。
セレスティーナ様は、安堵の表情を浮かべると、そのまま、静かに意識を手放した。
俺は、ゆっくりと立ち上がり、彼女と、亡骸となった部下たちの、その無念を背負い。
そして、目の前に立つ、最強の敵を、静かに、見据えた。
セレスティーナ様と、彼女が率いる近衛騎士たちは、絶望的な状況に追い込まれていた。
目の前に立つ、大導師の側近と思われる、無感情な暗殺者。
その男――『虚(うつろ)』とでも呼ぶべきか。
彼が、その細い指を振るうたびに、不可解な現象が起きた。
「ぐあっ……!?」
近衛騎士の一人が放った炎の魔法が、虚に届く前に、まるで幻だったかのように、ふっと掻き消える。
「私の剣から、聖なる光が……消える!?」
別の騎士が、聖なる力を宿した愛剣を構えるが、その刀身から、みるみるうちに魔力の輝きが失われていく。
それは、『魔力凍結』。
対象の魔力そのものを、根源から凍てつかせ、霧散させる、あまりにも異質で、残忍な魔法だった。
騎士たちの誇りである魔法や聖なる力は、この男の前では、意味をなさなかった。
一人、また一人と、仲間たちが、ただの鉄塊となった剣を握りしめたまま、無力に倒れていく。
「……くっ!」
セレスティーナ様は、自らの愛剣からも魔力が奪われていくのを悟ると、即座にそれを投げ捨てた。
そして、ただ純粋な、磨き抜かれた剣技と、近衛騎士としての身体能力だけで、虚へと斬りかかっていく。
だが、相手は、体術においても、彼女を遥かに上回っていた。
虚は、彼女の鋭い剣閃を、まるで柳に風と受け流すかのように、最小限の動きでかわしていく。
そして、その合間に、的確な一撃を、セレスティーナ様の体に叩き込んでいった。
深手を負い、地面に膝をつくセレスティーナ様。
もはや、万策尽きたか。
だが、彼女は諦めなかった。
懐に忍ばせていた、俺から借りた『気配遮断の魔石』を、強く握りしめる。
(アレン様……。
あなたは、あの絶望的な状況でも、決して諦めはしなかった……!
私とて、王家に仕える騎士!
このまま、無様に散るわけには、いかない!)
彼女は、最後の力を振り絞り、再び立ち上がろうとした。
◇
その頃、俺は、王都の地下を、全速力で疾走していた。
ソフィアからの、断片的な魔法通信が、俺の焦りを、さらに掻き立てる。
『……セレスティーナ様の部下の、生命反応が、次々と……消えていきます!』
『……セレスティーナ様ご自身の魔力も、急激に低下……!
危険です、アレン様!』
(間に合え……っ!)
俺は、奥歯をギリリと噛み締めた。
(あの馬鹿な探偵さん、無茶しやがって……!
俺に貸しを返す前に、勝手に死ぬなんてこと、絶対に、許さんぞ!)
◇
儀式場では、ついに、最後の時が訪れようとしていた。
虚の、冷たい刃が、倒れこんだセレスティーナ様の、白い首筋へと、静かに振り下ろされる。
セレスティーナ様は、もはや抵抗する力も残っておらず、自らの死を覚悟し、静かに、目を閉じた。
その、瞬間。
ゴォォォォォンッ!!
儀式場を閉ざしていた巨大な石の扉が、凄まじい轟音と共に、外側から、木っ端微塵に吹き飛ばされたのだ。
舞い上がる土煙と、破片の中から。
黒いマントを翻し、一人の男が、静かに姿を現した。
その瞳は、静かな、しかし、全てを焼き尽くさんばかりの怒りを宿し、黄金色に、爛々と輝いていた。
「……」
虚は、振り下ろそうとしていた腕を止め、初めて、その無感情な顔に、興味深そうな色を浮かべた。
「……貴様が、イレギュラーか」
俺は、儀式場の惨状と、血を流して倒れているセレスティーナ様、そして彼女の騎士たちを一瞥した。
そして、静かに、しかし、地の底から響くような声で、言った。
「ああ、そうだ。
そしてお前は、俺の貴重な昼寝の時間を、これ以上ないくらい、無残に台無しにしてくれた、ただの馬鹿だ」
俺と、虚。
二人の間に、空気が歪むほどの、強大な魔力が渦巻き、激突する。
魔力を凍らせる、絶対的な『拒絶』の力。
そして、理そのものを書き換える、俺の、規格外の力。
俺は、倒れているセレスティーナ様のそばに屈み込むと、その耳元で、優しく囁いた。
「よく、持ちこたえたな、探偵さん。
大したもんだ」
俺は、彼女の頬を、そっと撫でた。
「後は、俺に任せて、少し、寝てろ」
その言葉に、張り詰めていた緊張の糸が切れたのだろう。
セレスティーナ様は、安堵の表情を浮かべると、そのまま、静かに意識を手放した。
俺は、ゆっくりと立ち上がり、彼女と、亡骸となった部下たちの、その無念を背負い。
そして、目の前に立つ、最強の敵を、静かに、見据えた。
1
あなたにおすすめの小説
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
異世界カードSHOP『リアのカード工房』本日開店です 〜女神に貰ったカード化スキルは皆を笑顔にさせるギフトでした〜
夢幻の翼
ファンタジー
自分のお店を経営したい!
そんな夢を持つアラサー女子・理愛(リア)はアルバイト中に気を失う。次に気がつけばそこでは平謝りする女神の姿。
死亡理由が故意か過失か分からないままに肉体が無い事を理由に異世界転生を薦められたリアは仕方なしに転生を選択する。
だが、その世界では悪事を働かなければ自由に暮らして良い世界。女神に貰ったスキルを駆使して生前の夢だった店舗経営に乗り出したリア。
少々チートなスキルだけれど皆を笑顔にさせる使い方でたちまち町の人気店に。
商業ギルドのマスターに気に入られていろんな依頼も引き受けながら今日も元気にお店を開く。
異世界カードSHOP『リアのカード工房』本日も開店しています。
追放された荷物持ち、【分解】と【再構築】で万物創造師になる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーから「足手まとい」と捨てられた荷物持ちのベルク。しかし、彼が持つ外れスキル【分解】と【再構築】は、万物を意のままに創り変える「神の御業」だった!
覚醒した彼は、虐げられていた聖女ルナを救い、辺境で悠々自適なスローライフを開始する。壊れた伝説の剣を直し、ゴミから最強装備を量産し、やがて彼は世界を救う英雄へ。
一方、彼を捨てた勇者たちは没落の一途を辿り……。
最強の職人が送る、痛快な大逆転&ざまぁファンタジー!
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
「お前の代わりはいる」と追放された俺の【万物鑑定】は、実は世界の真実を見抜く【真理の瞳】でした。最高の仲間と辺境で理想郷を創ります
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の代わりはいくらでもいる。もう用済みだ」――勇者パーティーで【万物鑑定】のスキルを持つリアムは、戦闘に役立たないという理由で装備も金もすべて奪われ追放された。
しかし仲間たちは知らなかった。彼のスキルが、物の価値から人の秘めたる才能、土地の未来までも見通す超絶チート能力【真理の瞳】であったことを。
絶望の淵で己の力の真価に気づいたリアムは、辺境の寂れた街で再起を決意する。気弱なヒーラー、臆病な獣人の射手……世間から「無能」の烙印を押された者たちに眠る才能の原石を次々と見出し、最高の仲間たちと共にギルド「方舟(アーク)」を設立。彼らが輝ける理想郷をその手で創り上げていく。
一方、有能な鑑定士を失った元パーティーは急速に凋落の一途を辿り……。
これは不遇職と蔑まれた一人の男が最高の仲間と出会い、世界で一番幸福な場所を創り上げる、爽快な逆転成り上がりファンタジー!
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
戦国鍛冶屋のスローライフ!?
山田村
ファンタジー
延徳元年――織田信長が生まれる45年前。
神様の手違いで、俺は鹿島の佐田村、鍛冶屋の矢五郎の次男として転生した。
生まれた時から、鍛冶の神・天目一箇神の手を授かっていたらしい。
直道、6歳。
近くの道場で、剣友となる朝孝(後の塚原卜伝)と出会う。
その後、小田原へ。
北条家をはじめ、いろんな人と知り合い、
たくさんのものを作った。
仕事? したくない。
でも、趣味と食欲のためなら、
人生、悪くない。
元商社マンの俺、異世界と日本を行き来できるチートをゲットしたので、のんびり貿易商でも始めます~現代の便利グッズは異世界では最強でした~
黒崎隼人
ファンタジー
「もう限界だ……」
過労で商社を辞めた俺、白石悠斗(28)が次に目覚めた場所は、魔物が闊歩する異世界だった!?
絶体絶命のピンチに発現したのは、現代日本と異世界を自由に行き来できる【往還の門】と、なんでも収納できる【次元倉庫】というとんでもないチートスキル!
「これ、最強すぎないか?」
試しにコンビニのレトルトカレーを村人に振る舞えば「神の食べ物!」と崇められ、百均のカッターナイフが高級品として売れる始末。
元商社マンの知識と現代日本の物資を武器に、俺は異世界で商売を始めることを決意する。
食文化、技術、物流――全てが未発達なこの世界で、現代知識は無双の力を発揮する!
辺境の村から成り上がり、やがては世界経済を、そして二つの世界の運命をも動かしていく。
元サラリーマンの、異世界成り上がり交易ファンタジー、ここに開店!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる