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第二十話:夜明けの凱歌、そして暴かれる追放の闇
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『黒き月の結社』の大導師が黒煙と共に消え去り、王宮内に響き渡った辺境伯軍本隊の鬨の声は、王都アヴァロンの夜明けを告げる凱歌となった。
騎士団長ゲルハルト率いる精鋭たちは、王宮内の『黒き月の結社』の残党や、彼らに与していたエルドラード兵を瞬く間に掃討し、夜明けを待たずに王宮全域を完全に制圧した。
アヴァロンの城門も解放され、市民たちは、魔物の脅威と『黒き月の結社』の恐怖政治から解放されたことを知り、歓喜の声を上げた。
その歓声は、フィリアとレオンハルトが戦い抜いた国王の寝室にまで、微かに届いていた。
「……終わったのですね……。」
フィリアは、未だ意識の戻らない父王の手を握りながら、力なく呟いた。
長い、あまりにも長い戦いだった。
レオンハルトは、深手を負いながらもフィリアの傍らに立ち、その肩を優しく支えた。
「ああ、ひとまずはな。だが、まだやるべきことは山積している。」
フィリアは、父王の治療に全力を注いだ。
大導師の邪悪な魔力によって魂を縛られていた父は、フィリアの聖なる香油と、彼女が不眠不休で調合した薬草の力、そして何よりも娘の懸命な呼びかけによって、数日後、ついに薄っすらと目を開けた。
「……フィリア……なのか……?おお……フィリア……。」
エルドラード国王――アウグストは、掠れた声で娘の名を呼び、その瞳からはとめどなく涙が溢れた。
彼は、セレスティアと『黒き月の結社』によって薬で意識を混濁させられ、意のままに操られていた日々の記憶を断片的ながらも取り戻し、そして、自分がフィリアに対して行った非道な仕打ちを、骨身に染みて後悔していた。
「許してくれ……フィリア……この愚かな父を……!」
フィリアは、父の涙に複雑な思いを抱きながらも、今はただ、彼の回復を静かに見守った。
完全な和解には、まだ時間が必要だろう。
一方、王宮の地下牢には、逃亡しようとして捕らえられたアルフレッド元王子とセレスティアが、それぞれ監禁されていた。
レオンハルトは、アルフレッドに対し、今回の事件への関与と、そして彼がアストリア王国を「追放された」という噂の真相について、厳しい尋問を行った。
初めは、かつての王子としてのプライドからか、傲然とした態度を崩さなかったアルフレッドだったが、レオンハルトの鋭い追求と、彼が提示する数々の証拠(アストリア王国側の密偵からもたらされた情報も含まれていた)の前に、ついに全てを白状し始めた。
「……そうだ、私はアストリアから追放されたのだ!父王の怒りを買い、全ての権利を剥奪され、事実上、国を追い出された……!」
アルフレッドは、苦々しげに吐き捨てた。
彼がアストリア王国を追放された理由は、一つではなかった。
フィリアとの婚約を一方的に反故にし、エルドラード王国の内政に浅はかにも干渉しようとしたこと。
それは、アストリア王国の外交政策を著しく混乱させ、エルドラード王国との間に深刻な亀裂を生じさせた。
さらに、アストリア王国内においても、彼の素行の悪さは以前から問題視されていた。
贅沢三昧の生活、複数の貴族令嬢との不貞、そしてあろうことか、王位継承を巡る宮廷内の権力争いに軽率にも加担し、政敵を陥れようとしたことが露見したのだ。
「父王は激怒された……。アストリア王家の名誉を汚し、国益を損ねた私を、もはや王子として認めることはできない、と。だが、大国の王太子であった私の追放は、国内外に大きな波紋を呼ぶ。だから、父王は……この不祥事を隠蔽するために、私を『病気療養のための無期限の海外渡航』という名目で、秘密裏に国外へ追いやったのだ……!」
アストリア王家は、その体面を保つため、アルフレッドの追放を公にせず、極秘事項として処理した。
そのため、隣国であるエルドラード王国や、辺境の一領主に過ぎないレオンハルトには、彼が「元王子」となったという事実はおろか、その詳細な理由までは伝わってこなかったのだ。
レオンハルトは、話を聞き終えると、アルフレッドを冷ややかに見下ろした。
「つまり貴様は、自らの愚行によって国を追われ、その逆恨みと野心から、セレスティア王女を唆し、エルドラード王国を乗っ取ろうとしたというわけか。そして、そのために『黒き月の結社』のような邪悪な輩と手を組んだと……。救いようのない愚か者だな。」
アルフレッドは、もはや何の反論もできず、ただ項垂れるだけだった。
セレスティアもまた、地下牢の一室で、自分の犯した罪の重さと、アルフレッドのあまりの無力さ、そして『黒き月の結社』に見捨てられたという現実に打ちのめされ、ただ泣き叫ぶことしかできなかった。
彼女が夢見た王妃としての華やかな未来も、フィリアへの歪んだ対抗心も、全てが砂上の楼閣のように崩れ去ったのだ。
そんな中、ゲルハルト騎士団長から、レオンハルトへ新たな報告がもたらされた。
「辺境伯様、王宮内の徹底的な捜索の結果、『黒き月の結社』に関すると思われる数々の不気味な文書や、禁術に使われたとおぼしき祭具が発見されました。大導師は消えましたが、結社の残存勢力は、未だ大陸各地で不穏な活動を続けている模様です。彼らの真の目的は、単なる一国の乗っ取りではなく、より広範囲な、大陸全土を巻き込むような混沌と破壊にあるのかもしれません……。」
その報告は、アヴァロンの解放に安堵していた人々に、新たな脅威の影を投げかけた。
『黒き月の結社』との戦いは、まだ終わってはいなかったのだ。
エルドラード王国の未来は、依然として予断を許さない状況だった。
国王アウグストは、徐々に体力を回復しつつあったが、今回の事件で受けた心身の傷は深く、再び国政を担える状態ではなかった。
フィリアは、父の傍らで献身的に看病を続けながらも、故国の惨状を目の当たりにし、その再建のために自分に何ができるかを模索し始めていた。
彼女は、もはや追放された無力な王女ではなかった。
多くの困難を乗り越え、薬草師としての知識と技術を磨き、そして何よりも、レオンハルトというかけがえのない存在を得て、精神的に大きく成長していたのだ。
ある夜、月明かりが差し込むバルコニーで、フィリアとレオンハルトは、エルドラード王国の未来と、そして『黒き月の結社』という共通の敵にどう立ち向かうべきか、静かに語り合っていた。
「レオンハルト様、私は……王女としてではなく、フィリアとして、エルドラードの民のために力を尽くしたいのです。この国を、真の闇から救い出すために。」
フィリアの青い瞳には、迷いのない、強い決意が宿っていた。
レオンハルトは、そんな彼女の姿を愛おしそうに見つめ、その手を力強く握った。
「ああ、フィリア。私は、君のその想いを全力で支えよう。エルドラードの再建も、『黒き月の結社』との戦いも、我々は共に乗り越えていくのだ。そして、いつの日か、全ての戦いが終わった時……その時は、君と二人で、真の平和と幸福に満ちた未来を築きたい。」
二人の心は、固く、そして深く結ばれていた。
王都アヴァロンに差し込み始めた夜明けの光は、彼らがこれから歩むであろう、困難だが希望に満ちた道を、静かに照らし出しているかのようだった。
騎士団長ゲルハルト率いる精鋭たちは、王宮内の『黒き月の結社』の残党や、彼らに与していたエルドラード兵を瞬く間に掃討し、夜明けを待たずに王宮全域を完全に制圧した。
アヴァロンの城門も解放され、市民たちは、魔物の脅威と『黒き月の結社』の恐怖政治から解放されたことを知り、歓喜の声を上げた。
その歓声は、フィリアとレオンハルトが戦い抜いた国王の寝室にまで、微かに届いていた。
「……終わったのですね……。」
フィリアは、未だ意識の戻らない父王の手を握りながら、力なく呟いた。
長い、あまりにも長い戦いだった。
レオンハルトは、深手を負いながらもフィリアの傍らに立ち、その肩を優しく支えた。
「ああ、ひとまずはな。だが、まだやるべきことは山積している。」
フィリアは、父王の治療に全力を注いだ。
大導師の邪悪な魔力によって魂を縛られていた父は、フィリアの聖なる香油と、彼女が不眠不休で調合した薬草の力、そして何よりも娘の懸命な呼びかけによって、数日後、ついに薄っすらと目を開けた。
「……フィリア……なのか……?おお……フィリア……。」
エルドラード国王――アウグストは、掠れた声で娘の名を呼び、その瞳からはとめどなく涙が溢れた。
彼は、セレスティアと『黒き月の結社』によって薬で意識を混濁させられ、意のままに操られていた日々の記憶を断片的ながらも取り戻し、そして、自分がフィリアに対して行った非道な仕打ちを、骨身に染みて後悔していた。
「許してくれ……フィリア……この愚かな父を……!」
フィリアは、父の涙に複雑な思いを抱きながらも、今はただ、彼の回復を静かに見守った。
完全な和解には、まだ時間が必要だろう。
一方、王宮の地下牢には、逃亡しようとして捕らえられたアルフレッド元王子とセレスティアが、それぞれ監禁されていた。
レオンハルトは、アルフレッドに対し、今回の事件への関与と、そして彼がアストリア王国を「追放された」という噂の真相について、厳しい尋問を行った。
初めは、かつての王子としてのプライドからか、傲然とした態度を崩さなかったアルフレッドだったが、レオンハルトの鋭い追求と、彼が提示する数々の証拠(アストリア王国側の密偵からもたらされた情報も含まれていた)の前に、ついに全てを白状し始めた。
「……そうだ、私はアストリアから追放されたのだ!父王の怒りを買い、全ての権利を剥奪され、事実上、国を追い出された……!」
アルフレッドは、苦々しげに吐き捨てた。
彼がアストリア王国を追放された理由は、一つではなかった。
フィリアとの婚約を一方的に反故にし、エルドラード王国の内政に浅はかにも干渉しようとしたこと。
それは、アストリア王国の外交政策を著しく混乱させ、エルドラード王国との間に深刻な亀裂を生じさせた。
さらに、アストリア王国内においても、彼の素行の悪さは以前から問題視されていた。
贅沢三昧の生活、複数の貴族令嬢との不貞、そしてあろうことか、王位継承を巡る宮廷内の権力争いに軽率にも加担し、政敵を陥れようとしたことが露見したのだ。
「父王は激怒された……。アストリア王家の名誉を汚し、国益を損ねた私を、もはや王子として認めることはできない、と。だが、大国の王太子であった私の追放は、国内外に大きな波紋を呼ぶ。だから、父王は……この不祥事を隠蔽するために、私を『病気療養のための無期限の海外渡航』という名目で、秘密裏に国外へ追いやったのだ……!」
アストリア王家は、その体面を保つため、アルフレッドの追放を公にせず、極秘事項として処理した。
そのため、隣国であるエルドラード王国や、辺境の一領主に過ぎないレオンハルトには、彼が「元王子」となったという事実はおろか、その詳細な理由までは伝わってこなかったのだ。
レオンハルトは、話を聞き終えると、アルフレッドを冷ややかに見下ろした。
「つまり貴様は、自らの愚行によって国を追われ、その逆恨みと野心から、セレスティア王女を唆し、エルドラード王国を乗っ取ろうとしたというわけか。そして、そのために『黒き月の結社』のような邪悪な輩と手を組んだと……。救いようのない愚か者だな。」
アルフレッドは、もはや何の反論もできず、ただ項垂れるだけだった。
セレスティアもまた、地下牢の一室で、自分の犯した罪の重さと、アルフレッドのあまりの無力さ、そして『黒き月の結社』に見捨てられたという現実に打ちのめされ、ただ泣き叫ぶことしかできなかった。
彼女が夢見た王妃としての華やかな未来も、フィリアへの歪んだ対抗心も、全てが砂上の楼閣のように崩れ去ったのだ。
そんな中、ゲルハルト騎士団長から、レオンハルトへ新たな報告がもたらされた。
「辺境伯様、王宮内の徹底的な捜索の結果、『黒き月の結社』に関すると思われる数々の不気味な文書や、禁術に使われたとおぼしき祭具が発見されました。大導師は消えましたが、結社の残存勢力は、未だ大陸各地で不穏な活動を続けている模様です。彼らの真の目的は、単なる一国の乗っ取りではなく、より広範囲な、大陸全土を巻き込むような混沌と破壊にあるのかもしれません……。」
その報告は、アヴァロンの解放に安堵していた人々に、新たな脅威の影を投げかけた。
『黒き月の結社』との戦いは、まだ終わってはいなかったのだ。
エルドラード王国の未来は、依然として予断を許さない状況だった。
国王アウグストは、徐々に体力を回復しつつあったが、今回の事件で受けた心身の傷は深く、再び国政を担える状態ではなかった。
フィリアは、父の傍らで献身的に看病を続けながらも、故国の惨状を目の当たりにし、その再建のために自分に何ができるかを模索し始めていた。
彼女は、もはや追放された無力な王女ではなかった。
多くの困難を乗り越え、薬草師としての知識と技術を磨き、そして何よりも、レオンハルトというかけがえのない存在を得て、精神的に大きく成長していたのだ。
ある夜、月明かりが差し込むバルコニーで、フィリアとレオンハルトは、エルドラード王国の未来と、そして『黒き月の結社』という共通の敵にどう立ち向かうべきか、静かに語り合っていた。
「レオンハルト様、私は……王女としてではなく、フィリアとして、エルドラードの民のために力を尽くしたいのです。この国を、真の闇から救い出すために。」
フィリアの青い瞳には、迷いのない、強い決意が宿っていた。
レオンハルトは、そんな彼女の姿を愛おしそうに見つめ、その手を力強く握った。
「ああ、フィリア。私は、君のその想いを全力で支えよう。エルドラードの再建も、『黒き月の結社』との戦いも、我々は共に乗り越えていくのだ。そして、いつの日か、全ての戦いが終わった時……その時は、君と二人で、真の平和と幸福に満ちた未来を築きたい。」
二人の心は、固く、そして深く結ばれていた。
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