魔物の装蹄師はモフモフに囲まれて暮らしたい ~捨てられた狼を育てたら最強のフェンリルに。それでも俺は甘やかします~

うみ

文字の大きさ
7 / 39

7.進化

しおりを挟む
 どうする? やるか。それともそっとこの場を立ち去るか。
 フォレストベアのモンスターランクはB。俺の冒険者ランクより高い。
 いや、迷うことはないか。何のために森に籠っているんだ? それが答えだ。
 
「ギンロウ。かなわないと思った敵から逃げることは恥じゃない。生き残ったもんが強いんだ。くれぐれも無理はせず、距離をとって注意をひくだけでいい」
 
 囁くようにギンロウに告げる。
 彼の背をそっと撫でると、弾かれたようにギンロウが駆けだす。
 
 ギンロウの足音に気が付いたフォレストベアは食事を止めくるりと体の向きを変えた。

 ぐうウオオオオオ。
 耳をつんざくような咆哮をあげ、フォレストベアは真っ直ぐにギンロウに向かって駆けだす。
 しかし、ギンロウは右方向へ急激に向きを変え、フォレストベアをいなす。
 
 よし、うまい!

『まずイ。空ダ』

 ロッソに変化を頼もうと思った時、彼が顎を上にあげ舌を出す。
 ち、今の咆哮にひきつけられたか。
 空には一羽の大きな鷹が舞っていた。翼開帳サイズが3.5メートルもあるこいつは、グレートイーグル。
 空を飛ぶ魔物だけに、スピードはギンロウをも凌ぐ。

「ロッソ、変化だ!」
『おウ』

 グレートイーグルがギンロウの後方から強襲したらただでは済まない。
 だが、俺たちは一つのチーム。あっちは特に連携をするでもない。そこを突く。
 当たり前だが、ギンロウを犠牲にこの場を切り抜けるなんて選択肢はない!
 
 ロッソが長槍に変化する。

「うおおおおお。こっちだ。フォレストベア! グレートイーグル!」
 
 ワザと注目されるよう精一杯声を張り上げ、長槍を大きく振りかぶった。

「行けええええ! ギンロウ、フォレストベアは任せたぞ!」

 俺の言葉を理解してくれたのか、フォレストベアと距離をとっていたギンロウが向きを変え奴に向かっていく。
 対するフォレストベアも後ろ脚だけで立ち両前脚を広げギンロウを威嚇する。
 
 ヒュウウウウン。
 ここで長槍を投擲!
 ギンロウに集中していたフォレストベアの肩口に深々と槍が突き刺さり、そのまま突き抜け地面を穿つ。
 
 グガアアアアアアア!
 鼓膜がビリビリ揺れるほどの悲鳴が響くが、この隙を見逃すギンロウではないだろう。
 あとは任せた!
 
 なんてギンロウのことを案じている余裕なんてねえ。
 急げええ!
 確認している暇はない。
 投げ終わった体勢から前へ思いっきりジャンプし、地面をゴロゴロと転がる。
 すぐ真後ろで風が横切った。
 
「ふ、ふうう。間一髪!」

 跳ねるように立ち上がり、腰の大振りのダガーを引き抜く。
 俺の目前には地面に降り立ったグレートイーグルが再び空へと舞い上がる姿が映る。
 弱肉強食の世界で生きるモンスターは、一番狙いやすい者、弱い者から襲ってくるんだ。
 今の場合、長槍を投げた俺が最も無防備で、その前段で叫び声をあげて注目を受けている。
 グレートイーグルが狙いを定めてくるのは予想通り。
 これで、ギンロウが挟まれることもなくなった。
 問題は……俺がダガー一本でグレートイーグルの相手をしなきゃなんねえってことだ。
 ロッソが俺の元に戻って来てくれたら他にやりようはあるんだけどな……。
 チラリと横目でフォレストベアの方を確認すると、既に先ほどまで地面に刺さっていた槍の姿はない。
 変化を解いたロッソが戻って来てくれるまで何とか粘る。
 こういう時は欲張って攻撃しようなんて思っちゃあいけない。凌ぐことだけ考え、時間を稼ぐ。
 ……そういうわけにもいかないか。フォレストベアに大きな傷を与えたとはいえ、ギンロウ一人にフォレストベアを任せているわけだし、彼がピンチになるかもしれない。
 
「うおお!」
 
 キイインと澄んだ金属音が響き、グレートイーグルの鋭い爪を弾く。
 爪を弾かれたグレートイーグルは俺が次の動きに入る前に空高く舞い上がってしまう。
 ヒットアンドアウェーかよ。
 空に逃げられたら俺に対抗する手段は投げナイフのみ。一撃で仕留め切れないと……ちょっとよろしくないことになるな。
 手持ちは今握りしめているダガーと解体用のナイフの二本だ。
 確実に息の根を止めないと丸腰になる。
 
「わおおおおん」

 ギンロウの遠吠えが耳に届く。彼だって頑張っているんだ。
 俺もやらねば。
 ギリと歯を鳴らし、低い体勢でダガーを構え直す。
 その時――。
 べちゃっと俺の顔に何かが付着した。
 こ、このひんやりとした足裏の感触……。
 
「ロッソか」
『おウ。ギンロウがオレを投げタ』

 ギンロウの奴、自分にだって余裕なんて無いはずなのに。
 更に不可思議な事象が続く。
 対峙するグレードイーグルの横腹から半円上の氷の刃が襲いかかったのだ!
 誰だ? 魔法使いなんてここにはいない。
 でも、少なくとも敵じゃあないか。
 誰だか知らないけど、感謝するぞ。
 
 だが俺は見てしまった。これでグレートイーグルを仕留めることができると安堵し、確認のためにもギンロウの方をチラ見したのだ。
 も、もしかして。さっきの氷の刃はギンロウがやったのか。
 彼は特殊能力か魔法かは不明だけど、氷の刃を使ったに違いない。何故なら、彼の体がスキルを行使した後の独特の硬直状態に入っていたのだから。
 何してんだよ。ギンロウ!
 「自分のことを」って言ったじゃないかよ。
 いくら手負いとはいえフォレストベアの一撃をまともにもらったら。
 
「ロッソー!」
『おウ』

 再び長槍になったロッソを「フォレストベア」に向けて投擲する。
 ズバアアアン。
 今度はフォレストベアの頭に直撃した!
 よっし、仕留めた。
 だけど、ちいとばかし……。
 
 不意に出現した氷の刃に戸惑っていたグレートイーグルだったが、傷を負いながらも空から俺に向け強襲してくる。
 対する俺は成すすべもなく、グレートイーグルの爪に切り裂かれ、そのまま奴にのしかかられてしまう。
 次にくる嘴で突き刺されたらまずい。
 必死に体をよじり、グレートイーグルの足から逃れようとするが、がっしりと爪で掴まれビクともしねえ。

 ところが、グレートイーグルは横に吹き飛び地面を転がる。

「ギンロウ!」
「わおん!」

 ギンロウが襲われた俺を救ってくれた!
 ついでにロッソも俺の元に戻ってくる。
 
 こうなれば後は怖い物は無い。
 ギンロウが氷の刃でグレートイーグルを釘付けにしている間に、ロッソが転じた長槍で奴を貫く。
 三人揃えば、一体相手なら無双できるな。うん。
 地面に槍と共に落下したグレートイーグルはそのまま動かなくなった。
 
「あれ、ギンロウ。足元の色が変わっているな」
「わんわん」
 
 グレートイーグルの爪をはぎ取ろうとナイフを引き抜いたところで、彼の脚元の色が変わっていることにようやく気が付いた。
 さっき氷の刃を使ったのも、戦闘をしながら強くなったからかな。
 強くなった証拠が脚元の色の変化なのかもしれない。銀色から鮮やかなアイスブルーへと変わっている。
 剥ぎ取りをやろうと思っていた俺は手を止め、ますますカッコよくなったギンロウの首元をわしゃわしゃと撫でまわす。
 
 ◇◇◇
 
 大立ち回りをしてしまった俺たちは、この日これでモンスターとの戦闘を終了する。
 翌日、傷が癒えた俺とギンロウ、ロッソは、片っ端からモンスターを仕留めて行く。
 ギンロウが氷の刃を使えるようになったので、この辺りのモンスターはもう俺たちの敵じゃなくなっていたからな。
 ロッソの変化する武器も威力があがった気がする。
 
 そんなわけで三日目を終えたギンロウとロッソのステータスはこんな感じになった。
 
『名前:ギンロウ
 種族:クーシー
 獣魔ランク:A+
 体力:1800
 魔力:1320
 スキル:アイスエッジ、気配感知、超嗅覚
 体調:良好
 状態:ノエルに懐いている』
  
『名前:ロッソ
 種族:クラウンリザード
 獣魔ランク:A
 体力:970
 魔力:3200
 スキル:変化、言語、嗅覚、隠遁、主人の能力++、主人の成長促進
 体調:空腹
 状態:フルーツが食べたい』 
 
 種族名が変わっているが、これは大成長した獣魔ペットに稀に起こる事象で「進化」と言うらしい。
 これも爪の効果がなせる業だとエルナンが教えてくれた。
しおりを挟む
感想 62

あなたにおすすめの小説

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~

御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。 異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。 前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。 神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。 朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。 そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。 究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。

向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。 それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない! しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。 ……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。 魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。 木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

処理中です...