13 / 39
13.またやりやがったあのテイマー!
しおりを挟む
あれ?
ぴょこぴょこと俺のすぐ後ろをイエローなスライムがついてきているんだ。
ま、まあ。来るなら来るで問題ないさ。ぷにぷにして可愛いし!
ファイアバードも相変わらずリュックの上に乗っかったままだし、古代遺跡の地下にいながらピクニックでもしている気分になってきたぞ。
元々動物が大好きな俺としては大歓迎ではあるのだけど、スライムとファイアバードが怪我しないか心配ではある。
「ま、アルトたちが前にいるし、いきなりこちらに火の粉が飛んでくることもないか」
ふふんと鼻をならし、頭の後ろで腕を組もうとしたらファイアバードに引っかかる。
こ、こいつ。逃げるどころか俺の腕を押し返してきやがった。ふてぶてしいやつだな……。
リュックの上はお前の巣じゃあないんだぞ。
呑気な俺の気持ちを打ち払うかのようにギンロウの低い唸り声が耳に届く。
「グルルル」
ギンロウは首を下にさげ、警戒を露わにしている。
一方でロッソも歩みをとめ、長い舌で前方を指し示す。
階段を降りてからは真っ直ぐの回廊になっており、あと三十メートルほどで広間に出る。
アルトたちは広場をもうすぐ抜けようというところだ。
『来ル』
ロッソの声と重なるように床が震える!
ゴゴゴゴゴ!
物凄い轟音が鳴り響き、大広間の床が割れた。
「う、うお」
割れた床から錆びついた鉄の角が姿を現し、更に床が割れ中から角兜をかぶった顔が出てくる。
顔といっても初期のポリゴンみたいなのっぺりした彫像みたいな感じだ。
顔だけだが、全長3メートルくらいと古いシューティングゲームのボスキャラかよって思ってしまった。
実物を見た事はないけど、分かりやすい特徴からあの大理石の石像はフェイスで間違いない。
え? えらく余裕じゃないかって?
うん。矢面に立つのは俺たちじゃないからさ。
後ろを突かれたアルトたちだったが、派手な出現をしたために彼らの準備も整った。
そんなわけで、準備が整ったアルトたちとポリゴンフェイスの戦いが開始されたわけである。
口火を切ったのは近接戦士の男だった。
えいやとばかりに真っ直ぐにフェイスの額に向け剣を振り下ろす。
ところが、カアアアアンと派手な音を立て、剣は弾き返されてしまう。
いきなり行くとは勇気あるというか何というか……事前に強敵だって聞かされていたんだろうに。
いや、あれか。一押ししてみて相手の実力を測るってやつだな。うん。
でもアルトを含めた他のパーティメンバーは何かするわけでもなく戦士の様子を見守っているだけだぞ……。
アルトよ、立派な騎竜は飾りなのか。
ギンロウを捨てて、彼が次に従属させたのは馬より小回りがきいてタフな緑色のゴツゴツした鱗を持つ小型の竜だった。
俺の感覚では竜というより恐竜に近い。二足歩行をして、手が短い尻尾と首で振り子のようにバランスをとって走るタイプの恐竜にそっくりなんだよね。
対するフェイスは不動。地面から僅かに浮いた状態のままだ。
「深淵なる大地の底より吹きあがれ。ヘルファイア!」
お次は魔法使いの女が杖を振る。名前は確か……えっと。まあいい。
杖から赤黒い炎が噴き出し、フェイスに直撃する!
だが、地獄の業火もフェイスの表面さえ焦がすことができなかった。
茫然とするアルト以外のパーティメンバー。
その隙にフェイスの体全体がビカビカと光る。
次の瞬間、フェイスから見えない衝撃波が奴の体を中心として放射状に放たれた!
地面が物凄い音を立てアルトたちに衝撃波が迫る。
「ドラゴニュート、ブレスだ!」
「ぐ……月の女神アルテアに願う。ムーンフェンス!」
素早く後ろに下がり前を向いた戦士の後ろから彼を避けるようにして炎のブレスが奔る。
続いて、彼の目前に月の光でできたカーテンが降り注いだ。
ブレスで勢いを弱めた衝撃波は光のカーテンによって完全に消滅する。
連携もちゃんとできるのなら、最初からやればいいのに……。
「仕方ない。全員でかかるぞ!」
アルトの掛け声に他の三人が頷きを返す。
ようやく全員でかかるべき相手だと判断した彼らは、先頭に戦士が立ち背負ったままだった大楯を構える。
彼の両脇を騎竜とアルトが控えて、最後尾に魔法使いの女ともう一人の男……さっき神に祈りを捧げていた奴が並ぶ。
あれが彼らの本気の隊列ってやつだな。
騎竜は大柄で尻尾やブレスと戦士の男を挟んでいても攻撃が届く。アルトはこの前使っていた鞭でも使うのだろうか。自ら肉弾戦を挑むテイマーは珍しいけど、いないわけじゃあない。多いのは補助魔法や強化魔力を使うテイマーで、他には回復魔法や弓ってのもいる。
これらは獣魔をサポートすることを想定した戦い方だな。一方でアルトは獣魔と共に戦う脳筋スタイルってところ。
アルトたちが隊列を組み替えている間にもフェイスの次撃が彼らに襲いかかってくる。今回も衝撃波だけど扇型だった。
恐らく先ほどの円形より幅が狭まった分、威力がある。
これに対し、彼らはムーンフェンスと戦士の大楯で凌ぐ。
次に動いたのは魔法使いの女だった。
「ストレングス、エンチャントウェポン」
彼女の力ある言葉に応じ、二つの魔法が発動する。
アルト、戦士の体を赤色のオーラが包み込みすぐに消える。
更に戦士の剣、アルトがいつのまにか構えた鞭がぼんやりとした白い光を放つ。
発動の様子からして強化魔法だな。魔法のことは余り詳しくないんだ……。
「うおおおお!」
「ふん!」
アルトと戦士が同時にフェイスの額を狙う。
お、おお。上手い。
斜め十字になるように時間差で切りつけた!
今度は浅いけど傷がついている。
騎竜は放置なのか?
入って日が浅いので連携に難ありだからかな。
めぐるましく攻勢が変わっていく。フェイスの衝撃波のタイミングを見極め、全力で防御。隙をみて斬りつける。
シンプルだけど確実で悪くない手だ。あとはどちらの魔力が先に尽きるかの勝負という持久戦になってきた。
――ウオオオオオ!
突如フェイスの口がパカリと開き、野太い男の吠え声がこだまする。
ゴゴゴゴゴゴ。
ま、まさか。
ボコボコと床が盛り上がると共に轟音が鳴り響く。
それも二箇所だ!
床から先ほど見たのと同じ錆が浮いた鉄製の角が姿を現す。
これを見たアルトらは対峙するフェイスへ向け一気呵成に攻撃を加えるが、大きな傷をつけたものの奴は倒れることはなかった。
それどころか体を震わし、衝撃波を放つ準備態勢に入る。
更に床から完全に姿を現した新たなフェイス二体も同様に体を震わせ始めたのだ。
「ち、ちいい! ドラゴニュート」
そう言って舌打ちしたアルトはドラゴニュートの腹を蹴り、彼を戦士の前に行けと顎で指示を出す。
待て!
騎竜ことドラゴニュートはアルトたちの足を引っ張るどころか、大活躍していたじゃないか。
それを……結局アルトは獣魔を道具としてしか見ていないってことだったんだな。
役に立たぬ道具は必要じゃないから捨てる。道具だから死地であっても壁にする。
俺はまた勘違いをしていたようだ。彼のことを。
強さに対してある種のストイックさを持つ彼は、使えぬと冷酷な判断をしてギンロウを放逐したのだと思っていた。いや、そう思いたかったのかもしれない。
だけど、こいつは単に獣魔を使い捨ての道具と見るいけ好かない奴だった。
いっそこのまま全員ここで二度と動かぬ躯にでもなればいいなんて昏い気持ちがもたげてくる。
……だけど、ドラゴニュートを見捨てることが俺にはできない。
彼もギンロウと同じように「従属の権利書」でいいように操っているはず。
でなきゃ、「死ね」という命令に対し獣魔が躊躇なく従うわけがないだろう。
「ギンロウ。ロッソ。介入するぞ!」
「うおおおん」
『面倒くさイ。だが、あの竜を放っておくわけにはいかないカ』
もう衝撃波がドラゴニュートを襲うまで幾ばくも無い。
ギンロウは弾かれたように加速すると目にも留まらぬ速度で広場に躍り出る。
ぴょこぴょこと俺のすぐ後ろをイエローなスライムがついてきているんだ。
ま、まあ。来るなら来るで問題ないさ。ぷにぷにして可愛いし!
ファイアバードも相変わらずリュックの上に乗っかったままだし、古代遺跡の地下にいながらピクニックでもしている気分になってきたぞ。
元々動物が大好きな俺としては大歓迎ではあるのだけど、スライムとファイアバードが怪我しないか心配ではある。
「ま、アルトたちが前にいるし、いきなりこちらに火の粉が飛んでくることもないか」
ふふんと鼻をならし、頭の後ろで腕を組もうとしたらファイアバードに引っかかる。
こ、こいつ。逃げるどころか俺の腕を押し返してきやがった。ふてぶてしいやつだな……。
リュックの上はお前の巣じゃあないんだぞ。
呑気な俺の気持ちを打ち払うかのようにギンロウの低い唸り声が耳に届く。
「グルルル」
ギンロウは首を下にさげ、警戒を露わにしている。
一方でロッソも歩みをとめ、長い舌で前方を指し示す。
階段を降りてからは真っ直ぐの回廊になっており、あと三十メートルほどで広間に出る。
アルトたちは広場をもうすぐ抜けようというところだ。
『来ル』
ロッソの声と重なるように床が震える!
ゴゴゴゴゴ!
物凄い轟音が鳴り響き、大広間の床が割れた。
「う、うお」
割れた床から錆びついた鉄の角が姿を現し、更に床が割れ中から角兜をかぶった顔が出てくる。
顔といっても初期のポリゴンみたいなのっぺりした彫像みたいな感じだ。
顔だけだが、全長3メートルくらいと古いシューティングゲームのボスキャラかよって思ってしまった。
実物を見た事はないけど、分かりやすい特徴からあの大理石の石像はフェイスで間違いない。
え? えらく余裕じゃないかって?
うん。矢面に立つのは俺たちじゃないからさ。
後ろを突かれたアルトたちだったが、派手な出現をしたために彼らの準備も整った。
そんなわけで、準備が整ったアルトたちとポリゴンフェイスの戦いが開始されたわけである。
口火を切ったのは近接戦士の男だった。
えいやとばかりに真っ直ぐにフェイスの額に向け剣を振り下ろす。
ところが、カアアアアンと派手な音を立て、剣は弾き返されてしまう。
いきなり行くとは勇気あるというか何というか……事前に強敵だって聞かされていたんだろうに。
いや、あれか。一押ししてみて相手の実力を測るってやつだな。うん。
でもアルトを含めた他のパーティメンバーは何かするわけでもなく戦士の様子を見守っているだけだぞ……。
アルトよ、立派な騎竜は飾りなのか。
ギンロウを捨てて、彼が次に従属させたのは馬より小回りがきいてタフな緑色のゴツゴツした鱗を持つ小型の竜だった。
俺の感覚では竜というより恐竜に近い。二足歩行をして、手が短い尻尾と首で振り子のようにバランスをとって走るタイプの恐竜にそっくりなんだよね。
対するフェイスは不動。地面から僅かに浮いた状態のままだ。
「深淵なる大地の底より吹きあがれ。ヘルファイア!」
お次は魔法使いの女が杖を振る。名前は確か……えっと。まあいい。
杖から赤黒い炎が噴き出し、フェイスに直撃する!
だが、地獄の業火もフェイスの表面さえ焦がすことができなかった。
茫然とするアルト以外のパーティメンバー。
その隙にフェイスの体全体がビカビカと光る。
次の瞬間、フェイスから見えない衝撃波が奴の体を中心として放射状に放たれた!
地面が物凄い音を立てアルトたちに衝撃波が迫る。
「ドラゴニュート、ブレスだ!」
「ぐ……月の女神アルテアに願う。ムーンフェンス!」
素早く後ろに下がり前を向いた戦士の後ろから彼を避けるようにして炎のブレスが奔る。
続いて、彼の目前に月の光でできたカーテンが降り注いだ。
ブレスで勢いを弱めた衝撃波は光のカーテンによって完全に消滅する。
連携もちゃんとできるのなら、最初からやればいいのに……。
「仕方ない。全員でかかるぞ!」
アルトの掛け声に他の三人が頷きを返す。
ようやく全員でかかるべき相手だと判断した彼らは、先頭に戦士が立ち背負ったままだった大楯を構える。
彼の両脇を騎竜とアルトが控えて、最後尾に魔法使いの女ともう一人の男……さっき神に祈りを捧げていた奴が並ぶ。
あれが彼らの本気の隊列ってやつだな。
騎竜は大柄で尻尾やブレスと戦士の男を挟んでいても攻撃が届く。アルトはこの前使っていた鞭でも使うのだろうか。自ら肉弾戦を挑むテイマーは珍しいけど、いないわけじゃあない。多いのは補助魔法や強化魔力を使うテイマーで、他には回復魔法や弓ってのもいる。
これらは獣魔をサポートすることを想定した戦い方だな。一方でアルトは獣魔と共に戦う脳筋スタイルってところ。
アルトたちが隊列を組み替えている間にもフェイスの次撃が彼らに襲いかかってくる。今回も衝撃波だけど扇型だった。
恐らく先ほどの円形より幅が狭まった分、威力がある。
これに対し、彼らはムーンフェンスと戦士の大楯で凌ぐ。
次に動いたのは魔法使いの女だった。
「ストレングス、エンチャントウェポン」
彼女の力ある言葉に応じ、二つの魔法が発動する。
アルト、戦士の体を赤色のオーラが包み込みすぐに消える。
更に戦士の剣、アルトがいつのまにか構えた鞭がぼんやりとした白い光を放つ。
発動の様子からして強化魔法だな。魔法のことは余り詳しくないんだ……。
「うおおおお!」
「ふん!」
アルトと戦士が同時にフェイスの額を狙う。
お、おお。上手い。
斜め十字になるように時間差で切りつけた!
今度は浅いけど傷がついている。
騎竜は放置なのか?
入って日が浅いので連携に難ありだからかな。
めぐるましく攻勢が変わっていく。フェイスの衝撃波のタイミングを見極め、全力で防御。隙をみて斬りつける。
シンプルだけど確実で悪くない手だ。あとはどちらの魔力が先に尽きるかの勝負という持久戦になってきた。
――ウオオオオオ!
突如フェイスの口がパカリと開き、野太い男の吠え声がこだまする。
ゴゴゴゴゴゴ。
ま、まさか。
ボコボコと床が盛り上がると共に轟音が鳴り響く。
それも二箇所だ!
床から先ほど見たのと同じ錆が浮いた鉄製の角が姿を現す。
これを見たアルトらは対峙するフェイスへ向け一気呵成に攻撃を加えるが、大きな傷をつけたものの奴は倒れることはなかった。
それどころか体を震わし、衝撃波を放つ準備態勢に入る。
更に床から完全に姿を現した新たなフェイス二体も同様に体を震わせ始めたのだ。
「ち、ちいい! ドラゴニュート」
そう言って舌打ちしたアルトはドラゴニュートの腹を蹴り、彼を戦士の前に行けと顎で指示を出す。
待て!
騎竜ことドラゴニュートはアルトたちの足を引っ張るどころか、大活躍していたじゃないか。
それを……結局アルトは獣魔を道具としてしか見ていないってことだったんだな。
役に立たぬ道具は必要じゃないから捨てる。道具だから死地であっても壁にする。
俺はまた勘違いをしていたようだ。彼のことを。
強さに対してある種のストイックさを持つ彼は、使えぬと冷酷な判断をしてギンロウを放逐したのだと思っていた。いや、そう思いたかったのかもしれない。
だけど、こいつは単に獣魔を使い捨ての道具と見るいけ好かない奴だった。
いっそこのまま全員ここで二度と動かぬ躯にでもなればいいなんて昏い気持ちがもたげてくる。
……だけど、ドラゴニュートを見捨てることが俺にはできない。
彼もギンロウと同じように「従属の権利書」でいいように操っているはず。
でなきゃ、「死ね」という命令に対し獣魔が躊躇なく従うわけがないだろう。
「ギンロウ。ロッソ。介入するぞ!」
「うおおおん」
『面倒くさイ。だが、あの竜を放っておくわけにはいかないカ』
もう衝撃波がドラゴニュートを襲うまで幾ばくも無い。
ギンロウは弾かれたように加速すると目にも留まらぬ速度で広場に躍り出る。
114
あなたにおすすめの小説
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~
御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。
異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。
前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。
神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。
朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。
そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。
究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる