32 / 39
32.到着
しおりを挟む
朝日が昇る頃に出発し、ヨッシー崖下りを体験して気分が悪くなった俺は地面に突っ伏し休息を取っている。
目的地の渓谷にある湖まで辿り着いたはいいが、ちょっとまだ動けそうにない。
ここは日中だというのに太陽の光が僅かにしか差し込まず、暗い。
だけど、不快な暗さというわけではなくとても落ち着くんだ。
穏やかで神秘的な雰囲気とでも言えばいいのか、マイナスイオン溢れる秘境と表現すればいいのか迷うところ。
真っ白な岩に苔が張り付き、さざ波一つ立たない湖は俺の姿を映し出すことができるのではないかと思わせる。
しーんと静まり返り、悠久の時が一瞬であるかのような錯覚にも陥る、そんな場所だった。
『リンゴ食べるカ?』
「いや、水にするよ」
珍しくロッソにまで気を遣ってもらわれるほど、息絶え絶えになっていたんだ。
四つん這いのまま岸辺まで進み、よろよろとコップに水を汲む。
「ごくごく……うまいなこの水」
疲れていたからか、これまで味わったことのない感覚に身震いした。
体全体に染みわたるといえばいいのか、ただの水のはずなのに全身に魔力が巡っていくようなそんな感じだった。
某栄養ドリンクのCMじゃあないけど、飲んだ途端にパワーが漲ってきたぞ!
「すげえ。この水すげえな」
『前も同じことを言っていたナ』
「そうだったっけ」
『父のことをグチグチ言っていタ』
あ。思い出したよ。
前回ここに来た時はロッソと二人だった。険しい道を進んで、進んで、落ちそうになったり、もう全身ボロボロになって……。
巨大なモンスターの気配を巧みにかいくぐってここまで辿り着いたんだった。
到着し、湖を見た瞬間、腰が落ちちゃって動けなくなってしまってさ。
その時、ここの水を飲んで元気になったんだった。意識が朦朧としていて、水がどんな味だったのかとか水を飲んだ後の感覚なんてことを記憶できる余裕もなかったんだよな。
今回はその時に比べたら随分とマシな状況だ。
こんなにおいしい水だってのに、前回は勿体ないことをしたものだよ。
「となれば、もう一杯飲むとしよう」
うーん。普通の水だ。
あれえ。さっきはあれほどおいしかったのに、なんでだろ?
『どうしタ?』
「不思議な水だなと思って」
『持って帰ったラ?』
「そうだな。そうしよう」
あのハゲに預けて分析してもらおう。今回も彼に言われるがまま仕事を受けたんだし、ちょっとくらい俺の我がままを聞いてくれてもいいよな。うん。
小瓶に湖の水を入れ、懐にしまい込む。
目的の月の雫も採取しておこう。
パワーが漲った俺は先ほどまでの疲労感はどこへやら、軽やかに立ち上がりステップを踏む。
ぐるりと湖を見渡すと、すぐに目的の白い花は見つかる。
水辺に張り付くように群生した百合に似た純白の花畑。
「わおん」
『美しい花っすね!』
ヨッシーとギンロウもやってきて、花畑をつぶさぬよう遠巻きに眺める。
「目的は花そのものじゃないんだ」
そう言って、まだ開いていない蕾を指さす。
蕾を下向きに傾け、小刻みに揺すった。
すると、蕾から水滴が落ちてくる。水滴を地面に落とさぬようコップで受けとめた。
「これが『月の雫』なんだよ」
『そうなんすか! これが目的の品物っすね!』
「うん。父さんが詳細に花の図を描いてくれたから分かったんだけど、場所を聞いていたもののよくぞ発見できたと自分でも思う」
『どんな効果があるんですか?』
「そのまま飲んでもダメなんだってさ。高級ポーションの材料になるみたいだぞ」
『そうなんですか!』
ヨッシーが元気なのははよいことだけど、耳元で喋られるとキンキンする。
「せっかくだし、今日はここで泊まろうか」
『フルーツ』
『ギンロウ兄貴と狩りに行ってきまっす!』
「わおん」
「スイもー」
俺の宣言にそれぞれが動き出し、キャンプの準備が始まった。
食糧確保はギンロウとヨッシーに任せることにして、俺は月の石と月の涙について調べるとしよう。
ギンロウの背に乗って楽しそうにしていたスイも、彼らと一緒なら大丈夫。
とりあえず、月の雫がある場所まできたらその近くだろうと考え、まだマスターのメモを見ていなかったんだ。
彼も「場所は似たようなところ」って言ってたからな。
「えー、どれどれ」
ヨレヨレになったマスターのメモを読み解いていく。
もう少し綺麗な字で書けないものなのかね。読み辛いったらありゃしない。
今回も大雑把な地図をつけてくれているようだけど、雑過ぎる。
あのハゲ、本気で月の石と月の涙を取ってきて欲しいと思っているのか……なんてことまで思ってしまうほどのメモだった。
「あ、あのハゲ! しれっと『似たようなもんだ』じゃねえよ!」
思わずメモをビリビリと破り捨てそうになってしまって、何とか思いとどまる。
こいつを破り捨ててしまったら、情報が無くなってしまうからな。
馬の装蹄師さんのためにと思って安請け合いした俺が悪いと言えば悪い。この状況でもまだ俺は、装蹄師さんの管理する馬のことが心配で何とかしてやりたいと思っているのだから、我ながらおバカさんだと思うよ。
だけど、あのハゲ……。
ま、まあいい。今更どうこう言っても仕方ないさ。
「くああ」
俺の憤る声を聞きつけたらしいエンがふわりと俺の目の前に着地する。
マスターの読み取り辛すぎるメモから纏めた情報はこんな感じ。
『月の石:アクアオーラ―という魔法金属ミスリルより尚硬い鉱石。
非常に美しく、市場では宝石扱いされるほど。
ティアマトという魔獣の体内で精製される。ティアマトは月光花が群生する湖の水を好む』
もうすでにこの時点で投げたくなってこないか?
まだまだ楽しい情報がある。
『ティアマト
モンスターランク:SS
四つのブレスと二つの極大魔法を使いこなす魔獣。
二首のドラゴンのような外観をしており、巨体。
飛翔する。鷹よりも早く移動できる』
んでな。月光花ってのは、俺のすぐ足元にある。
……。
俺、こんな危険な場所でキャンプしようとしていたとはな。
だけど、前回ここに来た時にはティアマトなんてモンスターに出会うことは無かったぞ。
たまたま出会わなかったか、出会うために何かやる必要があるのか、それとも月光花の群生地はここ以外にもあるのか。
月の涙についてももちろん情報が書いてある。
『月の涙は別名「湖の乙女の涙」である。
湖の乙女に願えば、もらえるぜ。ガハハ』
誰だよ。湖の乙女ってよおお。
月の石はともかく、月の涙は諦めた方がよさそうだ。
湖の乙女は精霊の一種とのことだけど、精霊と言われても困る。もう少し具体的にどんな見た目をしていて、どのような生物なのか書いてくれないと。
よくこんな情報で俺が月の涙を取って来れると思ったな。あのハゲ。
あのハゲに憤っていたのは、月の涙のなげやりな情報からである。
「もういいや。ギンロウとヨッシーが帰ってきたら山の上まで移動しちゃおう」
ゴロリとその場で寝そべる俺なのであった。
さっき自分で得た情報のことなんてマスターへの憤りからすっかり頭から飛んでいる。
このことに後悔するまで今しばらくの時間を要するのであった……。
目的地の渓谷にある湖まで辿り着いたはいいが、ちょっとまだ動けそうにない。
ここは日中だというのに太陽の光が僅かにしか差し込まず、暗い。
だけど、不快な暗さというわけではなくとても落ち着くんだ。
穏やかで神秘的な雰囲気とでも言えばいいのか、マイナスイオン溢れる秘境と表現すればいいのか迷うところ。
真っ白な岩に苔が張り付き、さざ波一つ立たない湖は俺の姿を映し出すことができるのではないかと思わせる。
しーんと静まり返り、悠久の時が一瞬であるかのような錯覚にも陥る、そんな場所だった。
『リンゴ食べるカ?』
「いや、水にするよ」
珍しくロッソにまで気を遣ってもらわれるほど、息絶え絶えになっていたんだ。
四つん這いのまま岸辺まで進み、よろよろとコップに水を汲む。
「ごくごく……うまいなこの水」
疲れていたからか、これまで味わったことのない感覚に身震いした。
体全体に染みわたるといえばいいのか、ただの水のはずなのに全身に魔力が巡っていくようなそんな感じだった。
某栄養ドリンクのCMじゃあないけど、飲んだ途端にパワーが漲ってきたぞ!
「すげえ。この水すげえな」
『前も同じことを言っていたナ』
「そうだったっけ」
『父のことをグチグチ言っていタ』
あ。思い出したよ。
前回ここに来た時はロッソと二人だった。険しい道を進んで、進んで、落ちそうになったり、もう全身ボロボロになって……。
巨大なモンスターの気配を巧みにかいくぐってここまで辿り着いたんだった。
到着し、湖を見た瞬間、腰が落ちちゃって動けなくなってしまってさ。
その時、ここの水を飲んで元気になったんだった。意識が朦朧としていて、水がどんな味だったのかとか水を飲んだ後の感覚なんてことを記憶できる余裕もなかったんだよな。
今回はその時に比べたら随分とマシな状況だ。
こんなにおいしい水だってのに、前回は勿体ないことをしたものだよ。
「となれば、もう一杯飲むとしよう」
うーん。普通の水だ。
あれえ。さっきはあれほどおいしかったのに、なんでだろ?
『どうしタ?』
「不思議な水だなと思って」
『持って帰ったラ?』
「そうだな。そうしよう」
あのハゲに預けて分析してもらおう。今回も彼に言われるがまま仕事を受けたんだし、ちょっとくらい俺の我がままを聞いてくれてもいいよな。うん。
小瓶に湖の水を入れ、懐にしまい込む。
目的の月の雫も採取しておこう。
パワーが漲った俺は先ほどまでの疲労感はどこへやら、軽やかに立ち上がりステップを踏む。
ぐるりと湖を見渡すと、すぐに目的の白い花は見つかる。
水辺に張り付くように群生した百合に似た純白の花畑。
「わおん」
『美しい花っすね!』
ヨッシーとギンロウもやってきて、花畑をつぶさぬよう遠巻きに眺める。
「目的は花そのものじゃないんだ」
そう言って、まだ開いていない蕾を指さす。
蕾を下向きに傾け、小刻みに揺すった。
すると、蕾から水滴が落ちてくる。水滴を地面に落とさぬようコップで受けとめた。
「これが『月の雫』なんだよ」
『そうなんすか! これが目的の品物っすね!』
「うん。父さんが詳細に花の図を描いてくれたから分かったんだけど、場所を聞いていたもののよくぞ発見できたと自分でも思う」
『どんな効果があるんですか?』
「そのまま飲んでもダメなんだってさ。高級ポーションの材料になるみたいだぞ」
『そうなんですか!』
ヨッシーが元気なのははよいことだけど、耳元で喋られるとキンキンする。
「せっかくだし、今日はここで泊まろうか」
『フルーツ』
『ギンロウ兄貴と狩りに行ってきまっす!』
「わおん」
「スイもー」
俺の宣言にそれぞれが動き出し、キャンプの準備が始まった。
食糧確保はギンロウとヨッシーに任せることにして、俺は月の石と月の涙について調べるとしよう。
ギンロウの背に乗って楽しそうにしていたスイも、彼らと一緒なら大丈夫。
とりあえず、月の雫がある場所まできたらその近くだろうと考え、まだマスターのメモを見ていなかったんだ。
彼も「場所は似たようなところ」って言ってたからな。
「えー、どれどれ」
ヨレヨレになったマスターのメモを読み解いていく。
もう少し綺麗な字で書けないものなのかね。読み辛いったらありゃしない。
今回も大雑把な地図をつけてくれているようだけど、雑過ぎる。
あのハゲ、本気で月の石と月の涙を取ってきて欲しいと思っているのか……なんてことまで思ってしまうほどのメモだった。
「あ、あのハゲ! しれっと『似たようなもんだ』じゃねえよ!」
思わずメモをビリビリと破り捨てそうになってしまって、何とか思いとどまる。
こいつを破り捨ててしまったら、情報が無くなってしまうからな。
馬の装蹄師さんのためにと思って安請け合いした俺が悪いと言えば悪い。この状況でもまだ俺は、装蹄師さんの管理する馬のことが心配で何とかしてやりたいと思っているのだから、我ながらおバカさんだと思うよ。
だけど、あのハゲ……。
ま、まあいい。今更どうこう言っても仕方ないさ。
「くああ」
俺の憤る声を聞きつけたらしいエンがふわりと俺の目の前に着地する。
マスターの読み取り辛すぎるメモから纏めた情報はこんな感じ。
『月の石:アクアオーラ―という魔法金属ミスリルより尚硬い鉱石。
非常に美しく、市場では宝石扱いされるほど。
ティアマトという魔獣の体内で精製される。ティアマトは月光花が群生する湖の水を好む』
もうすでにこの時点で投げたくなってこないか?
まだまだ楽しい情報がある。
『ティアマト
モンスターランク:SS
四つのブレスと二つの極大魔法を使いこなす魔獣。
二首のドラゴンのような外観をしており、巨体。
飛翔する。鷹よりも早く移動できる』
んでな。月光花ってのは、俺のすぐ足元にある。
……。
俺、こんな危険な場所でキャンプしようとしていたとはな。
だけど、前回ここに来た時にはティアマトなんてモンスターに出会うことは無かったぞ。
たまたま出会わなかったか、出会うために何かやる必要があるのか、それとも月光花の群生地はここ以外にもあるのか。
月の涙についてももちろん情報が書いてある。
『月の涙は別名「湖の乙女の涙」である。
湖の乙女に願えば、もらえるぜ。ガハハ』
誰だよ。湖の乙女ってよおお。
月の石はともかく、月の涙は諦めた方がよさそうだ。
湖の乙女は精霊の一種とのことだけど、精霊と言われても困る。もう少し具体的にどんな見た目をしていて、どのような生物なのか書いてくれないと。
よくこんな情報で俺が月の涙を取って来れると思ったな。あのハゲ。
あのハゲに憤っていたのは、月の涙のなげやりな情報からである。
「もういいや。ギンロウとヨッシーが帰ってきたら山の上まで移動しちゃおう」
ゴロリとその場で寝そべる俺なのであった。
さっき自分で得た情報のことなんてマスターへの憤りからすっかり頭から飛んでいる。
このことに後悔するまで今しばらくの時間を要するのであった……。
81
あなたにおすすめの小説
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
弓術師テイマー少女の異世界旅 ~なぜか動物系の魔物たちにめちゃくちゃ好かれるんですけど!?~
妖精 美瑠
ファンタジー
高校弓道部の部長・赤上弓美は、大学合格発表の日に異世界クラシディアへ突然転移してしまう。
弓道一筋で真面目な彼女には密かな悩みがあった。それは“動物にだけはなぜか嫌われてしまう体質”――。
異世界で女神様に謝罪されながら三つの能力と「テイマー」という職業を与えられ、さらに容姿まで10歳の赤髪少女に変わってしまった弓美。
それなのに、なぜか動物系の魔物たちにはやたらと懐かれまくって……?
弓術師+テイマーという職業を駆使し、回復・鑑定・アイテムボックスまで兼ね備えた万能少女となったユミは、
この世界で出会いと冒険を重ねながら、魔物たちに囲まれて異世界旅を始めていく!
弓術師&テイマーになった幼女、癒しスキルでモフモフ魔物に囲まれてます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
※素人ですが読んでくれると嬉しいです。感想お待ちしています。
毎週月曜日12時公開です。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる