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二章 推し活スポンサー
②⓪ オレリアンside4
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オレリアンが目を覚ますと、そこは暗闇だった。
「──ッ!」
焦って体を起こすが、ふわりと漂う花の香りにここが現実なのだとわかる。
それと同時に一度も悪夢を見ずに眠れたことに驚いていた。
(信じられない……こんなふうに眠れたのは初めてだ)
昔から長い時間、眠れたことはなかった。
それは闇魔法のことが深く関わっているのだろうと本能的に理解していた。
泥に沈んでいくように、体が飲み込まれていく悪夢に魘されることがある。
だからこそ無理をしてでも仕事を詰め込むのかもしれない。
そしてギリギリの状態で倒れるようにして眠る。
それが常だったが、騎士団の仕事で公爵邸を開けている時に届いたミシュリーヌの手紙。
それも一週間前のことだ。
ミシュリーヌが婚約者で連絡が来た場合は、優先的に回してほしいといういこともうまく伝達していなかったようだ。
中にはミシュリーヌがオシカツのためにほしいものが書かれていた。
それはドレスでも宝石でもなく糸だった。
一緒にお店に行ってほしいという願いを叶えてあげたい。
ミシュリーヌと共に婚約者としていられる時間は限られているからこそだ。
オレリアンは着替えることもシューマノン子爵に許可を取ることすら忘れて、気づいた時は馬で走り出した。
彼女の笑顔を曇らすのが、自分であってはならない。
それだけは理解できたからだ。
しかしもう体は限界を迎えていたようだ。
案内された場所は花や植物がたくさんあり光あふれる空間だった。
ぼーっとしていると自然と瞼が落ちていく。
ミシュリーヌとクロエがやってきた時にここで自分が連絡もなしにシューマノン子爵邸を訪れたことに気づく。
頭が回らずに気遣いもできない自分が許せない。
一週間も何の連絡もなく手紙を無視してミシュリーヌをがっかりさせることの方が嫌だったのだ。
(俺は何をやってるんだ……)
ミシュリーヌと婚約してからというもの、何もかもが自分らしくない。
気にしなくていいというミシュリーヌに、オレリアンはすぐに買い物に行こうと提案する。
彼女のオシカツの手伝いをすると決めたため、すぐにミシュリーヌに予定を聞いた。
しかし、そこで感じる殺気。
ミシュリーヌの隣にいる妹のクロエに睨まれているではないか。何が何だかわからずに彼女を見つめ返す。
それからほどなくしてクロエは侍女たちに口元を押さえて連れて行かれてしまった。
(なんだったんだ……?)
しかしミシュリーヌは今すぐに行こうと誘うものの断られてしまう。
その代わりにオレリアンに体を休めるようにと促してくるではないか。
それにはオレリアンも予想ができずに驚くばかりだ。
それから入浴に食事にベッドにといたせりつくせりだった。
ミシュリーヌは自身の魔法を使い、花を使ってくれる。
漂う優しい花の香りはオレリアンを癒してくれた。
ミシュリーヌは心配そうにこちらを見ていたが、すぐに瞼が落ちていく。
彼女に何か言ったような気もしたが、はっきりと覚えてはいなかった。
眠ってしまえば何かに体を飲み込まれてしまう。
そんな焦りから勢いよく上半身を起こすものの、ここが悪夢の中ではなく現実なのだとわかる。
オレリアンが体を起こすと、左手に違和感を覚える。
なんとオレリアンはミシュリーヌの手を掴むように握っていたのだ。
その手をじっと見つめていると次第に顔が赤くなっていく。
するとオレリアンが起きたことがわかったのか、ミシュリーヌが体を起こす。
「レダー公爵……? よく眠れましたか」
「……!」
「ふぁ……わたしも昨日は興奮しすぎて全然眠れなかったので、すっかり寝てしまいました」
オレリアンはさりげなくミシュリーヌと繋いでいた手を離す。
気が動転してしまい、辺りを見回していた。
カーテンからは光が漏れていたはずが、今ではすっかりと日が落ちている。
時間を確認すると、もう夕食の時間になっていたらしい。
六時間以上、眠っていたことが初めてでオレリアンは驚いていた。
(信じられない……こんな長時間、眠ったことなどない)
口元を押さえて驚くオレリアンは衝撃でしばらく動けそうになかった。
「もうこんな時間に……。寝過ぎてしまいましたね」
「…………」
「レダー公爵?」
「……あぁ」
ミシュリーヌは心配そうにこちらを覗き込んでくる。
それからミシュリーヌは手のひらをオレリアンの額に当てていた。
「──ッ!」
焦って体を起こすが、ふわりと漂う花の香りにここが現実なのだとわかる。
それと同時に一度も悪夢を見ずに眠れたことに驚いていた。
(信じられない……こんなふうに眠れたのは初めてだ)
昔から長い時間、眠れたことはなかった。
それは闇魔法のことが深く関わっているのだろうと本能的に理解していた。
泥に沈んでいくように、体が飲み込まれていく悪夢に魘されることがある。
だからこそ無理をしてでも仕事を詰め込むのかもしれない。
そしてギリギリの状態で倒れるようにして眠る。
それが常だったが、騎士団の仕事で公爵邸を開けている時に届いたミシュリーヌの手紙。
それも一週間前のことだ。
ミシュリーヌが婚約者で連絡が来た場合は、優先的に回してほしいといういこともうまく伝達していなかったようだ。
中にはミシュリーヌがオシカツのためにほしいものが書かれていた。
それはドレスでも宝石でもなく糸だった。
一緒にお店に行ってほしいという願いを叶えてあげたい。
ミシュリーヌと共に婚約者としていられる時間は限られているからこそだ。
オレリアンは着替えることもシューマノン子爵に許可を取ることすら忘れて、気づいた時は馬で走り出した。
彼女の笑顔を曇らすのが、自分であってはならない。
それだけは理解できたからだ。
しかしもう体は限界を迎えていたようだ。
案内された場所は花や植物がたくさんあり光あふれる空間だった。
ぼーっとしていると自然と瞼が落ちていく。
ミシュリーヌとクロエがやってきた時にここで自分が連絡もなしにシューマノン子爵邸を訪れたことに気づく。
頭が回らずに気遣いもできない自分が許せない。
一週間も何の連絡もなく手紙を無視してミシュリーヌをがっかりさせることの方が嫌だったのだ。
(俺は何をやってるんだ……)
ミシュリーヌと婚約してからというもの、何もかもが自分らしくない。
気にしなくていいというミシュリーヌに、オレリアンはすぐに買い物に行こうと提案する。
彼女のオシカツの手伝いをすると決めたため、すぐにミシュリーヌに予定を聞いた。
しかし、そこで感じる殺気。
ミシュリーヌの隣にいる妹のクロエに睨まれているではないか。何が何だかわからずに彼女を見つめ返す。
それからほどなくしてクロエは侍女たちに口元を押さえて連れて行かれてしまった。
(なんだったんだ……?)
しかしミシュリーヌは今すぐに行こうと誘うものの断られてしまう。
その代わりにオレリアンに体を休めるようにと促してくるではないか。
それにはオレリアンも予想ができずに驚くばかりだ。
それから入浴に食事にベッドにといたせりつくせりだった。
ミシュリーヌは自身の魔法を使い、花を使ってくれる。
漂う優しい花の香りはオレリアンを癒してくれた。
ミシュリーヌは心配そうにこちらを見ていたが、すぐに瞼が落ちていく。
彼女に何か言ったような気もしたが、はっきりと覚えてはいなかった。
眠ってしまえば何かに体を飲み込まれてしまう。
そんな焦りから勢いよく上半身を起こすものの、ここが悪夢の中ではなく現実なのだとわかる。
オレリアンが体を起こすと、左手に違和感を覚える。
なんとオレリアンはミシュリーヌの手を掴むように握っていたのだ。
その手をじっと見つめていると次第に顔が赤くなっていく。
するとオレリアンが起きたことがわかったのか、ミシュリーヌが体を起こす。
「レダー公爵……? よく眠れましたか」
「……!」
「ふぁ……わたしも昨日は興奮しすぎて全然眠れなかったので、すっかり寝てしまいました」
オレリアンはさりげなくミシュリーヌと繋いでいた手を離す。
気が動転してしまい、辺りを見回していた。
カーテンからは光が漏れていたはずが、今ではすっかりと日が落ちている。
時間を確認すると、もう夕食の時間になっていたらしい。
六時間以上、眠っていたことが初めてでオレリアンは驚いていた。
(信じられない……こんな長時間、眠ったことなどない)
口元を押さえて驚くオレリアンは衝撃でしばらく動けそうになかった。
「もうこんな時間に……。寝過ぎてしまいましたね」
「…………」
「レダー公爵?」
「……あぁ」
ミシュリーヌは心配そうにこちらを覗き込んでくる。
それからミシュリーヌは手のひらをオレリアンの額に当てていた。
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