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第二章:諸国遍歴、陰謀の足跡
第十七話:悪代官の末路
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山中の戦いを制したさつきたちは、夜通し歩き続け、ようやく次の町へと辿り着いた。
疲労は隠せないものの、彼らの顔には確かな自信が宿っていた。
特に、地の利を活かした戦術で黒曜会の兵士たちを翻弄したことで、さつきは自身の剣が新たな段階へと進んだことを実感していた。
「しかし、あの代官め、まさか我らを追いかけるとはな。よほど面目を潰されたと見える」
藤次郎が、茶屋で出された湯気を立てる茶をすすりながら、苦笑した。肩の傷は依然として痛むものの、彼の中には充実感が漲っていた。
「黒曜会がどれほどこの国の奥深くまで根を張っているか、改めて知らされただけのこと。それに、代官が捕らえられたことで、奴らも焦っているのだろう」
さつきの眼差しは鋭かった。黒曜会が単なる野盗の集団ではないことを、彼女は肌で感じ取っていた。
「でも、あの代官、その後どうなったんだろうね? まさか、命を取られたりはしないだろうけど…」
小夜が、心配そうに尋ねた。彼女の純粋な心は、悪人であっても無益な死を望まなかった。
「生かしておけば、我々にとって足枷となる。奴らのことだ、口封じは確実だろう」
さつきは、冷徹な現実を告げた。その言葉は、黒曜会の非情さを物語っていた。
彼らは、町の宿で一時の休息を取り、今後の行動を話し合った。刀鍛冶の村の事件で、黒曜会が各地の資源を狙っていること、そしてその手口の一端が見えてきた。
「おそらく、黒曜会は代官を使って、その土地の有力者や資源を掌握しようとしている。あの村の鉄も、その一つだったのだろう」
さつきは、得られた情報を整理しながら推測した。
「だとすれば、他の土地でも同じようなことが起きているかもしれねえな。特に、重要な物資が手に入る場所は危ねえ」
藤次郎が、腕組みをして唸った。
彼らが次に狙いを定めたのは、代官が逃げ込んだ先として噂されていた、隣国の小さな領地であった。そこは、肥沃な土地と豊かな鉱山に恵まれた場所であり、黒曜会が目をつけないはずがないと思われた。
数日後、さつきたちは、その領地へと足を踏み入れた。町は、見慣れない黒装束の男たちが闊歩しており、明らかに不穏な空気が漂っていた。町人たちは、怯えたように彼らから目を背け、誰もが口を閉ざしていた。
「ここは、すでに奴らに牛耳られているようだ…」
さつきが、静かに呟いた。その言葉の通り、町のあちこちで、黒曜会の紋様が描かれた旗が掲げられていた。
彼らは、情報収集のために、町の酒場へと向かった。酒場は、数少ない情報源であり、人々の本音が垣間見える場所でもあった。
酒場の中は、ひそひそと囁き合う声と、無理やりな笑い声が混じり合っていた。さつきたちは、目立たぬよう隅の席に座り、耳を澄ませた。
「あの代官様よ、すっかり黒曜会に取り入って、やりたい放題だ。税は重くなるばかりで、口答えしようものなら、すぐに連れて行かれちまう」
「まったくだ。前の代官様は、まだ人の心があったが、今の奴はまるで鬼だ」
酒場の客たちの声が、さつきたちの耳に届いた。どうやら、この領地も、刀鍛冶の村と同じように、黒曜会の手中に落ちているようだった。
その時、酒場の扉が開き、数人の男たちが入ってきた。彼らは、見覚えのある黒装束を身につけており、その中央には、先日、刀鍛冶の村で捕らえられた代官の姿があった。
「あの代官め、まだ生きていたか!」
藤次郎が、思わず声を上げそうになったが、さつきに目で制された。代官は、酒場の中央で高笑いを上げ、周囲の兵士たちに何かを命じていた。
「おい、そこの娘! 俺たちの酒を酌め!」
代官が、小夜に目をつけ、高慢な声で言った。小夜は、怯えたようにさつきの背中に隠れようとした。
「よせ。この娘は関係ない」
さつきが、静かに代官に釘を刺した。代官は、さつきの顔を見て、ギョッとした。
「貴様! 刀鍛冶の村の女武芸者か!」
代官は、顔色を変えて叫んだ。彼の周りの黒曜会の兵士たちが、一斉に武器を構える。
「まさか、貴様が生きていようとはな。黒曜会は、貴様を始末したと聞いていたが」
代官の言葉に、さつきは眉をひそめた。やはり、代官は黒曜会の駒に過ぎなかったのだ。
「貴様を捕らえに来たわけではない。ただ、黒曜会の狙いを探るためだ」
さつきは、刀に手をかけながら言った。しかし、その言葉が終わる前に、代官の背後にいた一人の兵士が、素早く短刀を取り出し、代官の背中に突き立てた。
「ぐっ…な、なにを…」
代官は、驚愕の表情で自らの背中を見つめた。その目からは、命の光が急速に失われていく。兵士は、冷酷な表情で代官の体を蹴り飛ばした。
「口の軽い奴は、不要だ。お前たちも、ここで始末してくれる」
兵士は、そう言い放つと、さつきたちに斬りかかってきた。
「口封じか…!」
藤次郎が、驚きの声を上げた。彼らは、代官を利用するだけ利用し、用済みとなれば平然と切り捨てる。黒曜会の非情なやり方を、目の当たりにした瞬間だった。
さつきは、代官の死に目をくれた兵士の動きに注目した。その男は、他の兵士たちとは明らかに格が違う。朧衆の中でも、それなりの役職にいる者に違いない。
「藤次郎殿、小夜、注意しろ。奴は、ただの兵士ではない」
さつきは、二人に警告した。
酒場の中は、たちまち戦場と化した。客たちは、悲鳴を上げながら逃げ惑う。さつきは、冷酷な兵士へと狙いを定めた。彼は、代官を手にかけたことで、黒曜会に関する何らかの情報を持っているかもしれない。
その男は、素早い剣さばきでさつきに襲いかかってきた。その剣は、重く、そして正確で、確かな実力を感じさせた。さつきは、新しい刀を手に、その攻撃を受け流す。
「貴様、何者だ?」
さつきが尋ねると、男は不敵な笑みを浮かべた。
「私は、黒曜会の一員。そして、貴様らの行く手を阻む者だ」
男は、そう言い放つと、さらに激しい攻撃を仕掛けてきた。
藤次郎もまた、残りの兵士たちを相手に奮戦していた。彼の槍は、狭い酒場の中でも、その威力を遺憾なく発揮し、次々と敵を弾き飛ばしていく。小夜は、客たちを安全な場所へと誘導しながら、隙を見て薬を投げつけ、敵の動きを鈍らせた。
さつきは、男の剣を受け止めながら、彼の動きの中から、黒曜会に関する手がかりを探していた。男の持つ剣には、奇妙な紋様が刻まれており、それは、かつて綾小路家の古文書に記されていた、ある組織の紋様と酷似していた。
「貴様、あの紋様は…!」
さつきは、男の剣に刻まれた紋様を見て、動揺を隠せなかった。男は、さつきの動揺に気づくと、さらに攻撃の手を強めた。
「ほう、見覚えがあるか。ならば、貴様は黒曜会にとって、いよいよ危険な存在だな」
男は、そう言い放ち、一歩踏み込んだ。その時、男の懐から、紙切れが落ちた。さつきは、その紙切れに一瞬目をやった。そこには、琵琶湖周辺の地図らしきものが描かれており、いくつかの場所に印がつけられていた。
「琵琶湖…!」
さつきの脳裏に、新たな情報が閃いた。男は、さつきが紙切れに気を取られた隙に、一気に間合いを詰めてきた。
「死ね!」
男の剣が、さつきの喉元へと迫る。しかし、さつきは、すでに紙切れから得られた情報に集中していた。彼女は、紙切れを拾い上げると、素早く懐にしまった。
そして、男の攻撃を紙一重でかわし、その腹部に渾身の一撃を叩き込んだ。男は、苦悶の表情を浮かべ、膝をついた。
「ぐっ…貴様…!」
男は、口から血を吐きながら、さつきを睨みつけた。
「貴様ら黒曜会の野望は、ここで終わりだ」
さつきは、そう言い放ち、男に最後のとどめを刺した。男は、最期の言葉を発することなく、その場で息絶えた。
黒曜会の連絡役と思われる男を倒し、さつきは、彼の懐から落ちた地図を広げた。そこには、琵琶湖周辺の地理が詳細に記されており、いくつかの場所には、目印がつけられていた。
「琵琶湖周辺で…何か大きな計画を進めている…」
さつきは、地図を睨みながら呟いた。この地図は、黒曜会の目的へと繋がる、新たな手がかりとなるに違いない。
町人たちの怯えた視線を感じながらも、さつきたちは、新たな情報を手に入れたことで、その足取りは確かなものとなっていた。彼らは、琵琶湖へと向かうことを決意した。
代官の末路と、新たに得た情報。黒曜会の陰謀は、琵琶湖の底に、その暗い計画の全てを隠しているのかもしれない。
疲労は隠せないものの、彼らの顔には確かな自信が宿っていた。
特に、地の利を活かした戦術で黒曜会の兵士たちを翻弄したことで、さつきは自身の剣が新たな段階へと進んだことを実感していた。
「しかし、あの代官め、まさか我らを追いかけるとはな。よほど面目を潰されたと見える」
藤次郎が、茶屋で出された湯気を立てる茶をすすりながら、苦笑した。肩の傷は依然として痛むものの、彼の中には充実感が漲っていた。
「黒曜会がどれほどこの国の奥深くまで根を張っているか、改めて知らされただけのこと。それに、代官が捕らえられたことで、奴らも焦っているのだろう」
さつきの眼差しは鋭かった。黒曜会が単なる野盗の集団ではないことを、彼女は肌で感じ取っていた。
「でも、あの代官、その後どうなったんだろうね? まさか、命を取られたりはしないだろうけど…」
小夜が、心配そうに尋ねた。彼女の純粋な心は、悪人であっても無益な死を望まなかった。
「生かしておけば、我々にとって足枷となる。奴らのことだ、口封じは確実だろう」
さつきは、冷徹な現実を告げた。その言葉は、黒曜会の非情さを物語っていた。
彼らは、町の宿で一時の休息を取り、今後の行動を話し合った。刀鍛冶の村の事件で、黒曜会が各地の資源を狙っていること、そしてその手口の一端が見えてきた。
「おそらく、黒曜会は代官を使って、その土地の有力者や資源を掌握しようとしている。あの村の鉄も、その一つだったのだろう」
さつきは、得られた情報を整理しながら推測した。
「だとすれば、他の土地でも同じようなことが起きているかもしれねえな。特に、重要な物資が手に入る場所は危ねえ」
藤次郎が、腕組みをして唸った。
彼らが次に狙いを定めたのは、代官が逃げ込んだ先として噂されていた、隣国の小さな領地であった。そこは、肥沃な土地と豊かな鉱山に恵まれた場所であり、黒曜会が目をつけないはずがないと思われた。
数日後、さつきたちは、その領地へと足を踏み入れた。町は、見慣れない黒装束の男たちが闊歩しており、明らかに不穏な空気が漂っていた。町人たちは、怯えたように彼らから目を背け、誰もが口を閉ざしていた。
「ここは、すでに奴らに牛耳られているようだ…」
さつきが、静かに呟いた。その言葉の通り、町のあちこちで、黒曜会の紋様が描かれた旗が掲げられていた。
彼らは、情報収集のために、町の酒場へと向かった。酒場は、数少ない情報源であり、人々の本音が垣間見える場所でもあった。
酒場の中は、ひそひそと囁き合う声と、無理やりな笑い声が混じり合っていた。さつきたちは、目立たぬよう隅の席に座り、耳を澄ませた。
「あの代官様よ、すっかり黒曜会に取り入って、やりたい放題だ。税は重くなるばかりで、口答えしようものなら、すぐに連れて行かれちまう」
「まったくだ。前の代官様は、まだ人の心があったが、今の奴はまるで鬼だ」
酒場の客たちの声が、さつきたちの耳に届いた。どうやら、この領地も、刀鍛冶の村と同じように、黒曜会の手中に落ちているようだった。
その時、酒場の扉が開き、数人の男たちが入ってきた。彼らは、見覚えのある黒装束を身につけており、その中央には、先日、刀鍛冶の村で捕らえられた代官の姿があった。
「あの代官め、まだ生きていたか!」
藤次郎が、思わず声を上げそうになったが、さつきに目で制された。代官は、酒場の中央で高笑いを上げ、周囲の兵士たちに何かを命じていた。
「おい、そこの娘! 俺たちの酒を酌め!」
代官が、小夜に目をつけ、高慢な声で言った。小夜は、怯えたようにさつきの背中に隠れようとした。
「よせ。この娘は関係ない」
さつきが、静かに代官に釘を刺した。代官は、さつきの顔を見て、ギョッとした。
「貴様! 刀鍛冶の村の女武芸者か!」
代官は、顔色を変えて叫んだ。彼の周りの黒曜会の兵士たちが、一斉に武器を構える。
「まさか、貴様が生きていようとはな。黒曜会は、貴様を始末したと聞いていたが」
代官の言葉に、さつきは眉をひそめた。やはり、代官は黒曜会の駒に過ぎなかったのだ。
「貴様を捕らえに来たわけではない。ただ、黒曜会の狙いを探るためだ」
さつきは、刀に手をかけながら言った。しかし、その言葉が終わる前に、代官の背後にいた一人の兵士が、素早く短刀を取り出し、代官の背中に突き立てた。
「ぐっ…な、なにを…」
代官は、驚愕の表情で自らの背中を見つめた。その目からは、命の光が急速に失われていく。兵士は、冷酷な表情で代官の体を蹴り飛ばした。
「口の軽い奴は、不要だ。お前たちも、ここで始末してくれる」
兵士は、そう言い放つと、さつきたちに斬りかかってきた。
「口封じか…!」
藤次郎が、驚きの声を上げた。彼らは、代官を利用するだけ利用し、用済みとなれば平然と切り捨てる。黒曜会の非情なやり方を、目の当たりにした瞬間だった。
さつきは、代官の死に目をくれた兵士の動きに注目した。その男は、他の兵士たちとは明らかに格が違う。朧衆の中でも、それなりの役職にいる者に違いない。
「藤次郎殿、小夜、注意しろ。奴は、ただの兵士ではない」
さつきは、二人に警告した。
酒場の中は、たちまち戦場と化した。客たちは、悲鳴を上げながら逃げ惑う。さつきは、冷酷な兵士へと狙いを定めた。彼は、代官を手にかけたことで、黒曜会に関する何らかの情報を持っているかもしれない。
その男は、素早い剣さばきでさつきに襲いかかってきた。その剣は、重く、そして正確で、確かな実力を感じさせた。さつきは、新しい刀を手に、その攻撃を受け流す。
「貴様、何者だ?」
さつきが尋ねると、男は不敵な笑みを浮かべた。
「私は、黒曜会の一員。そして、貴様らの行く手を阻む者だ」
男は、そう言い放つと、さらに激しい攻撃を仕掛けてきた。
藤次郎もまた、残りの兵士たちを相手に奮戦していた。彼の槍は、狭い酒場の中でも、その威力を遺憾なく発揮し、次々と敵を弾き飛ばしていく。小夜は、客たちを安全な場所へと誘導しながら、隙を見て薬を投げつけ、敵の動きを鈍らせた。
さつきは、男の剣を受け止めながら、彼の動きの中から、黒曜会に関する手がかりを探していた。男の持つ剣には、奇妙な紋様が刻まれており、それは、かつて綾小路家の古文書に記されていた、ある組織の紋様と酷似していた。
「貴様、あの紋様は…!」
さつきは、男の剣に刻まれた紋様を見て、動揺を隠せなかった。男は、さつきの動揺に気づくと、さらに攻撃の手を強めた。
「ほう、見覚えがあるか。ならば、貴様は黒曜会にとって、いよいよ危険な存在だな」
男は、そう言い放ち、一歩踏み込んだ。その時、男の懐から、紙切れが落ちた。さつきは、その紙切れに一瞬目をやった。そこには、琵琶湖周辺の地図らしきものが描かれており、いくつかの場所に印がつけられていた。
「琵琶湖…!」
さつきの脳裏に、新たな情報が閃いた。男は、さつきが紙切れに気を取られた隙に、一気に間合いを詰めてきた。
「死ね!」
男の剣が、さつきの喉元へと迫る。しかし、さつきは、すでに紙切れから得られた情報に集中していた。彼女は、紙切れを拾い上げると、素早く懐にしまった。
そして、男の攻撃を紙一重でかわし、その腹部に渾身の一撃を叩き込んだ。男は、苦悶の表情を浮かべ、膝をついた。
「ぐっ…貴様…!」
男は、口から血を吐きながら、さつきを睨みつけた。
「貴様ら黒曜会の野望は、ここで終わりだ」
さつきは、そう言い放ち、男に最後のとどめを刺した。男は、最期の言葉を発することなく、その場で息絶えた。
黒曜会の連絡役と思われる男を倒し、さつきは、彼の懐から落ちた地図を広げた。そこには、琵琶湖周辺の地理が詳細に記されており、いくつかの場所には、目印がつけられていた。
「琵琶湖周辺で…何か大きな計画を進めている…」
さつきは、地図を睨みながら呟いた。この地図は、黒曜会の目的へと繋がる、新たな手がかりとなるに違いない。
町人たちの怯えた視線を感じながらも、さつきたちは、新たな情報を手に入れたことで、その足取りは確かなものとなっていた。彼らは、琵琶湖へと向かうことを決意した。
代官の末路と、新たに得た情報。黒曜会の陰謀は、琵琶湖の底に、その暗い計画の全てを隠しているのかもしれない。
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