74 / 252
74 以前のようにはできない
しおりを挟む
「いっちゃん。いっちゃん」
優しい声に、一太はふと児童養護施設の先生を思い出した。抱きしめてくれた手が、あった。むかしむかしのお話だ。
弟の話す声をもう聞きたくないと強く思っていたら、どんどん意識を薄れさせることができた。殴られた腹や、強く引っ張られた髪の毛の痛みも薄れて、ほっとした。このまま。もう、このままでいい。そうしたら、苦しくも痛くもない。
けれど、未練がましく、自分は、優しい声と手を求めているらしい。
幻聴が聞こえた。
それは、もう遠い昔の先生の声じゃなく、最近の一太の心の支え。一太に、すっかり甘える癖をつけてしまった罪深い声。今、ここにはいないのに。なのに、こんなにその声と手だけを求めている。
晃くんが優しいから、俺はこんなにも弱くなってしまっ⋯⋯。
「いっちゃん!」
強く呼ばれて、ぼんやりしていた意識が覚醒した。
「え⋯⋯?」
「いっちゃん。聞こえる? 見えてる? 僕のこと、分かる?」
「あ、きら、くん⋯⋯」
「ああー」
ぎゅう、と抱きしめられて一太は戸惑った。唐突に、腹に強い痛みが甦る。
「う、あ⋯⋯。い、痛⋯⋯」
「あ、ああ。ごめん」
「ち、違⋯⋯。お腹⋯⋯」
慌てて手を離した晃に、抱きしめられて痛かったのではない、と伝えたかったが上手く言葉にならず、一太は自分から、晃の体にしがみついた。
「いっちゃん。いっちゃん。無事で良かった。良かったよお⋯⋯」
涙声の晃なんて初めてで驚き、しがみついた手を緩めた一太に、今度は晃が、ぎゅうと抱きしめ返す。一太は、ほう⋯⋯、と長い長い息を吐いた。
良かった。晃くんはちゃんと居た⋯⋯。弟に殴られた後からは、晃のことは、自分が作り出した都合のいい夢なのではないかとさえ思っていたから。こうして一太を抱きしめてくれている手が現実であることが幸せ過ぎて、結局、夢のようだ、と思った。
「あー、どうかな? 大丈夫そうかい? やっぱり救急車を呼ぼうか?」
「救急車」
聞いた事のない声が言った単語に、一太は激しく反応した。
「いら、いらな⋯⋯。救急車、いや」
「あの。今はとりあえず様子を見ます。ありがとうございます。お待たせしてすみません」
一太が必死に首を横に振ると、なだめるように背中を撫でた晃が返事をしてくれた。
一太は、ほっとすると同時に状況を思い出す。
そうだ、望。望は?
「だーかーらー。お兄ちゃんと一緒に暮らしたくて、わざわざ遠くから訪ねて来たのに追い出されそうになったからあ、かっとなったんですよお。俺⋯⋯、母にも兄にも捨てられて⋯⋯、金も持ち逃げされて、悲しくて悲しくて、ちょっとおかしくなってたんです⋯⋯。反省してます、すんません」
気にした途端に望の声が聞こえて、一太は、びくっと身を震わせた。
「いっちゃん。大丈夫。僕がいる。ずっと一緒にいるからね。お巡りさんも来てくれたんだ。もう大丈夫。大丈夫だよ」
晃は、一太を抱きしめてくれている。安心できる言葉をたくさんくれる。
それでも、と一太は思う。
長い経験が、大丈夫ではない、と一太に告げている。
本当に? 本当に、望と離れられる? 兄を慕う弟の皮を被った望の話を、親身に聞く人たち。
本当に、その人たちは、俺の話を聞いてくれますか?
「部屋の中まで移動できるかな?」
救急車を呼ぼうかと言った警察官が、優しく声を掛けてきた。一太が座り込んでいる玄関口で扉を開けたまま、立って待ってくれていたらしい。動くのも辛いが、狭い玄関で寄り添ってくれている晃と警察官に申し訳なく、一太は必死で立ち上がった。晃が支えてくれることで、何とか立っていられる状態だ。殴られた腹が痛いだけでなく、膝ががくがくして、ちっとも力が入らなかった。本当に、のんびりと暮らしすぎて、暴力に対する防御力が落ちている。一太は、すうっと気持ちが冷えていくのを感じていた。これじゃ駄目だ。このままでは死んでしまう。死にたくもないし、望を人殺しにもしたくなかった。一太がちゃんとしないと。以前のように、ちゃんと頭と体を四六時中動かして生きていかなければ⋯⋯。
立ち上がる際にすえた臭いが鼻をついて、一太は咄嗟に入り口付近に目を向けた。自分の汚した地面が見えた。
「あ、掃除⋯⋯」
一太が思わず呟いた言葉に、晃と警察官がぎょっとする。
一太はそれに気付くことなく、ほとんど無意識にそちらに足を踏み出そうとした。
「わ、いっちゃん?」
早く部屋の中で休ませてやりたい晃と、玄関先へ向かおうとする一太がバランスを崩して、警察官が慌てて二人を支える。
「あー、ええと、村瀬一太さん? 今はまず、部屋で体を休めようか」
「でも、置いておくと落としにくくなるし、臭いし⋯⋯」
「無理だろう?」
「何とかします」
「何とか?」
「這ってでも、しないと⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯」
「後で困るのは俺だから」
「⋯⋯うん、そうか。でも今は、先に部屋に入って話を聞かせて欲しいんだ。いいかな」
「あ⋯⋯ごめんなさい」
一太は、自分の仕事を優先してしまったことに気付いて謝った。吐瀉物を置いておくと掃除が大変になる、というのは自分の事情だ。これは、良くない。
「⋯⋯うん。よし。じゃあ、話を聞こう。あちらとは別の方がいいのかな」
「別でお願いします。狭いですけど」
警察官の言葉に、晃が力強く頷いてくれた。一太の耳にずっと聞こえているのは、もう一人の警察官に話している望の声。兄に会いたくて、遠くから会いに来た弟の話。そして、それに協力した児童相談員の美談。そこで一緒に話を聞かれることになったら、またいつものように、弟くんと仲良くね、と笑顔を向けられて終わるのだろう。それぞれの話が聞こえているとしても、別で話を聞いてもらえるのはありがたかった。
もしかして、話を聞いてもらえるのかもしれない、と思ったり、どうせいつも通りだ、期待してはいけない、と思ったり、一太の頭の中はぐるぐると混乱して、まとまらなかった。
優しい声に、一太はふと児童養護施設の先生を思い出した。抱きしめてくれた手が、あった。むかしむかしのお話だ。
弟の話す声をもう聞きたくないと強く思っていたら、どんどん意識を薄れさせることができた。殴られた腹や、強く引っ張られた髪の毛の痛みも薄れて、ほっとした。このまま。もう、このままでいい。そうしたら、苦しくも痛くもない。
けれど、未練がましく、自分は、優しい声と手を求めているらしい。
幻聴が聞こえた。
それは、もう遠い昔の先生の声じゃなく、最近の一太の心の支え。一太に、すっかり甘える癖をつけてしまった罪深い声。今、ここにはいないのに。なのに、こんなにその声と手だけを求めている。
晃くんが優しいから、俺はこんなにも弱くなってしまっ⋯⋯。
「いっちゃん!」
強く呼ばれて、ぼんやりしていた意識が覚醒した。
「え⋯⋯?」
「いっちゃん。聞こえる? 見えてる? 僕のこと、分かる?」
「あ、きら、くん⋯⋯」
「ああー」
ぎゅう、と抱きしめられて一太は戸惑った。唐突に、腹に強い痛みが甦る。
「う、あ⋯⋯。い、痛⋯⋯」
「あ、ああ。ごめん」
「ち、違⋯⋯。お腹⋯⋯」
慌てて手を離した晃に、抱きしめられて痛かったのではない、と伝えたかったが上手く言葉にならず、一太は自分から、晃の体にしがみついた。
「いっちゃん。いっちゃん。無事で良かった。良かったよお⋯⋯」
涙声の晃なんて初めてで驚き、しがみついた手を緩めた一太に、今度は晃が、ぎゅうと抱きしめ返す。一太は、ほう⋯⋯、と長い長い息を吐いた。
良かった。晃くんはちゃんと居た⋯⋯。弟に殴られた後からは、晃のことは、自分が作り出した都合のいい夢なのではないかとさえ思っていたから。こうして一太を抱きしめてくれている手が現実であることが幸せ過ぎて、結局、夢のようだ、と思った。
「あー、どうかな? 大丈夫そうかい? やっぱり救急車を呼ぼうか?」
「救急車」
聞いた事のない声が言った単語に、一太は激しく反応した。
「いら、いらな⋯⋯。救急車、いや」
「あの。今はとりあえず様子を見ます。ありがとうございます。お待たせしてすみません」
一太が必死に首を横に振ると、なだめるように背中を撫でた晃が返事をしてくれた。
一太は、ほっとすると同時に状況を思い出す。
そうだ、望。望は?
「だーかーらー。お兄ちゃんと一緒に暮らしたくて、わざわざ遠くから訪ねて来たのに追い出されそうになったからあ、かっとなったんですよお。俺⋯⋯、母にも兄にも捨てられて⋯⋯、金も持ち逃げされて、悲しくて悲しくて、ちょっとおかしくなってたんです⋯⋯。反省してます、すんません」
気にした途端に望の声が聞こえて、一太は、びくっと身を震わせた。
「いっちゃん。大丈夫。僕がいる。ずっと一緒にいるからね。お巡りさんも来てくれたんだ。もう大丈夫。大丈夫だよ」
晃は、一太を抱きしめてくれている。安心できる言葉をたくさんくれる。
それでも、と一太は思う。
長い経験が、大丈夫ではない、と一太に告げている。
本当に? 本当に、望と離れられる? 兄を慕う弟の皮を被った望の話を、親身に聞く人たち。
本当に、その人たちは、俺の話を聞いてくれますか?
「部屋の中まで移動できるかな?」
救急車を呼ぼうかと言った警察官が、優しく声を掛けてきた。一太が座り込んでいる玄関口で扉を開けたまま、立って待ってくれていたらしい。動くのも辛いが、狭い玄関で寄り添ってくれている晃と警察官に申し訳なく、一太は必死で立ち上がった。晃が支えてくれることで、何とか立っていられる状態だ。殴られた腹が痛いだけでなく、膝ががくがくして、ちっとも力が入らなかった。本当に、のんびりと暮らしすぎて、暴力に対する防御力が落ちている。一太は、すうっと気持ちが冷えていくのを感じていた。これじゃ駄目だ。このままでは死んでしまう。死にたくもないし、望を人殺しにもしたくなかった。一太がちゃんとしないと。以前のように、ちゃんと頭と体を四六時中動かして生きていかなければ⋯⋯。
立ち上がる際にすえた臭いが鼻をついて、一太は咄嗟に入り口付近に目を向けた。自分の汚した地面が見えた。
「あ、掃除⋯⋯」
一太が思わず呟いた言葉に、晃と警察官がぎょっとする。
一太はそれに気付くことなく、ほとんど無意識にそちらに足を踏み出そうとした。
「わ、いっちゃん?」
早く部屋の中で休ませてやりたい晃と、玄関先へ向かおうとする一太がバランスを崩して、警察官が慌てて二人を支える。
「あー、ええと、村瀬一太さん? 今はまず、部屋で体を休めようか」
「でも、置いておくと落としにくくなるし、臭いし⋯⋯」
「無理だろう?」
「何とかします」
「何とか?」
「這ってでも、しないと⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯」
「後で困るのは俺だから」
「⋯⋯うん、そうか。でも今は、先に部屋に入って話を聞かせて欲しいんだ。いいかな」
「あ⋯⋯ごめんなさい」
一太は、自分の仕事を優先してしまったことに気付いて謝った。吐瀉物を置いておくと掃除が大変になる、というのは自分の事情だ。これは、良くない。
「⋯⋯うん。よし。じゃあ、話を聞こう。あちらとは別の方がいいのかな」
「別でお願いします。狭いですけど」
警察官の言葉に、晃が力強く頷いてくれた。一太の耳にずっと聞こえているのは、もう一人の警察官に話している望の声。兄に会いたくて、遠くから会いに来た弟の話。そして、それに協力した児童相談員の美談。そこで一緒に話を聞かれることになったら、またいつものように、弟くんと仲良くね、と笑顔を向けられて終わるのだろう。それぞれの話が聞こえているとしても、別で話を聞いてもらえるのはありがたかった。
もしかして、話を聞いてもらえるのかもしれない、と思ったり、どうせいつも通りだ、期待してはいけない、と思ったり、一太の頭の中はぐるぐると混乱して、まとまらなかった。
669
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
【完結】獣王の番
なの
BL
獣王国の若き王ライオネルは、和平の証として差し出されたΩの少年ユリアンを「番など認めぬ」と冷酷に拒絶する。
虐げられながらも、ユリアンは決してその誇りを失わなかった。
しかし暴走する獣の血を鎮められるのは、そのユリアンただ一人――。
やがて明かされる予言、「真の獣王は唯一の番と結ばれるとき、国を救う」
拒絶から始まった二人の関係は、やがて国を救う愛へと変わっていく。
冷徹な獣王と運命のΩの、拒絶から始まる、運命の溺愛ファンタジー!
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
【完結】好きな人の待ち受け画像は僕ではありませんでした
鳥居之イチ
BL
————————————————————
受:久遠 酵汰《くおん こうた》
攻:金城 桜花《かねしろ おうか》
————————————————————
あることがきっかけで好きな人である金城の待ち受け画像を見てしまった久遠。
その待ち受け画像は久遠ではなく、クラスの別の男子でした。
上北学園高等学校では、今SNSを中心に広がっているお呪いがある。
それは消しゴムに好きな人の前を書いて、使い切ると両想いになれるというお呪いの現代版。
お呪いのルールはたったの二つ。
■待ち受けを好きな人の写真にして3ヶ月間好きな人にそのことをバレてはいけないこと。
■待ち受けにする写真は自分しか持っていない写真であること。
つまりそれは、金城は久遠ではなく、そのクラスの別の男子のことが好きであることを意味していた。
久遠は落ち込むも、金城のためにできることを考えた結果、
金城が金城の待ち受けと付き合えるように、協力を持ちかけることになるが…
————————————————————
この作品は他サイトでも投稿しております。
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~
トモモト ヨシユキ
BL
魔物の国との和議の証に結ばれた公爵家同士の婚約。だが、婚約することになった姉が拒んだため6男のシャル(俺)が代わりに婚約することになった。
突然、オーガ(鬼)の嫁になることがきまった俺は、ショックで前世を思い出す。
有名進学校に通うDKだった俺は、前世の知識と根性で自分の身を守るための剣と魔法の鍛練を始める。
約束の10年後。
俺は、人類最強の魔法剣士になっていた。
どこからでもかかってこいや!
と思っていたら、婚約者のオーガ公爵は、全くの塩対応で。
そんなある日、魔王国のバーティーで絡んできた魔物を俺は、こてんぱんにのしてやったんだが、それ以来、旦那様の様子が変?
急に花とか贈ってきたり、デートに誘われたり。
慣れない溺愛にこっちまで調子が狂うし!
このまま、俺は、絆されてしまうのか!?
カイタ、エブリスタにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる