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79 それが本音
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「騙された⋯⋯?」
一太は、ぽつんと呟いた。
この人は、望に騙された? ⋯⋯何を? 俺が、村瀬の家のお金を持って逃げた、と望が言ったこと? それとも、望が俺と暮らしたい、と言ったこと?
「そう! そうなんだ、村瀬くん。望くんが嘘を吐かなければ、僕は」
「でも、俺は、あなたに言いました。望は俺に暴力を振るうし、金を盗むし、全ての仕事を俺に押し付けて罵ってくるって」
同じ絵本を、何度も何度も読んでほしいとせがむ子どもに話している気分で、一太は椛田に言った。
「俺が嘘を吐いていると、思っていたってことですか?」
「その点は、申し訳なかったよ、村瀬一太くん。今はもう、君の言葉を信じている。望くんに惑わされたりしないとも」
「え? でも、望だって嘘は吐いていませんよ?」
そうなのだ。望は嘘を吐いていない。一太がお金を持って出て行ったと母に聞いていたのなら、本気でそう思っている。そして、元より一太の稼いだ金は自分が使っていい金だと思っているのだから、一太が家の金を持って出ていった、と望が言うのは嘘ではない。それに一太となら、何もせずに遊んで暮らせるのだから、そりゃあ、一緒に暮らしたいだろう。
何にも嘘じゃない。望にとっての本当のこと。
「え⋯⋯?」
「え?」
「くそがっ。俺がいつ、嘘を吐いたんだよ! お前が、お金はどうしたって言うから、母ちゃんが言っていた通りにソイツが持っていったって言ったんだし、お前が、誰と暮らしたいっつうから、ソイツとがいいって言ったんだろうが!」
「え? え? なら、僕のしたことは⋯⋯」
「弁護士である私の立ち会いの元、正式に話し合って決まった決め事を破り、家庭内暴力の被害者であると思われる者の住所を加害者に洩らした、という事になりますかね?」
「そして、住居への不法侵入」
ずっと、黙って一太の隣に座っていてくれた晃が、口を挟んだ。笹井が冷静に尋ねてくる。
「そちらは、どうされますか?」
「被害届を出します。こちらの方にも、あの子にも」
「そんな! 理由は分かっているのに! 僕は、村瀬くんを助けようとして、裏口に回ったんだ」
「弟が兄の家を尋ねたのだとしても。暴力から救おうとしたのだとしても、被害届を出します。いっちゃんの腹の傷は、届けを出しても兄弟喧嘩として片付けられてしまうかもしれないけれど、僕とは関係ないから。不法侵入されて、同居人が暴行されたとして届け出ます」
「そんな! そんな事されたら、職場や家族に連絡がいってしまう」
椛田は、ようやく事の重大さに気付いたのか、顔色を変えて立ち上がった。
「昨日の時点でもう、職場への連絡は済んでいます。本日、どなたか話し合いの立ち会いにお越し頂けないかとお願いしたのですが、あなたが職務中でないので関係ないと言われたんですよ」
「ああ⋯⋯」
椛田は、がっくりとまた、椅子に腰を下ろした。
「……僕は、とても反省していますし、もう二度と村瀬一太くんには連絡しません。誓います。書面にも残します。どうか、これで示談にして頂けませんか」
椅子に腰を下ろした椛田が、うつむいたまま張りのない声を上げた。そのまま机につくほど、頭を下げる。
「は? いや、ちょっと待て。俺は? 俺はどうなるんだよ。お前、俺が一緒に暮らしたい人と暮らせるようにしてやるって言ったじゃないか」
「村瀬一太くんには、望くんを養育する事は不可能だと判断しました。君は、今預けられている児童養護施設にあと二年は居られるのだから、その間に学校へ通ったり、職を得たりして自立できるように頑張りましょう」
椛田は、喚いた望にはっとして顔を上げ、きりりと言い切る。児童相談員らしい台詞だが、その言葉は、一太の元へ望を連れてくる前に言ってほしかった。
「は? はああ? 冗談じゃねえぞ! また、あんなガキばっかりのとこに戻るのかよ。絶対に、嫌だね! うるせえんだよ、あそこは。ガキもうるさいし、大人もうるさい。あれをしろこれをしろ、と言ったかと思えば、あれすんなこれすんな、って叱ってきやがる。どうしろっつんだよ」
「児童養護施設にいれば、生活には困らない。学校にも、希望すれば行かせて貰えるだろう。どうしても嫌なら、引き取り手が無い君は、お父さんからの仕送りと自分の稼ぎで生活することになる」
「はああ? おい、俺を引き取ると言え! 俺の面倒を一生みるってこいつに言えよ!」
望は、一太に向かって叫んだ。こんなに切羽詰まった顔は見たことがないな、と一太が思ったほど必死に。
でも、一太は首を横に振る。だって、望に昨日殴られたお腹がずっと痛いから。この痛みがこの先ずっと続くなんて、もう耐えられそうにない。
「望。無理……」
「無理な訳あるか! 今までもそうしていたじゃないか! お前が学校に行かず、ご飯を少ししか食わなければ足りるってことだろ! 母ちゃんがいない分、余るはずだろ」
「つまり君は」
誠が口を挟んだ。
「自分や母親が、お兄さんの稼ぎで生活していたと知っているってことか。そして、これからもそうして暮らしていくつもりだった、と」
「何だよ。仕送りもあったんだろ。それの足りない分は、父ちゃんが出ていった責任を取ってコイツが稼ぐんだろ」
「そんな責任は一太くんには無い。全く無いよ。君を養育する責任があるのは、父親と母親だ。一太くんのことも養育しなくちゃならなかったんだ。彼らはそれを放棄した。養育を放棄された子どもは、小さければそのまま死んでしまうこともあるのに、君はある程度大きかったし、見つけてもらえて運が良かったね。しかも今現在、居場所を準備してもらっているんだろう? とんでもなく運がいいのだと自覚した方がいい。どうしても嫌なら、働きながら自立することだ。お兄さんのように」
「おい! おい! 何とかしろよ!」
望は、誠の話はまるっと無視して、また一太に喚く。
「俺は、お前の作った飯が食いたいんだよ! もうカップ麺やレトルトは飽きた。外食も飽きた。金もねえし。施設の、野菜ばっかり入ってる飯も好きじゃねえ! お前の作った飯が食いたい。俺に、飯を作れよ!」
一太は、ぽつんと呟いた。
この人は、望に騙された? ⋯⋯何を? 俺が、村瀬の家のお金を持って逃げた、と望が言ったこと? それとも、望が俺と暮らしたい、と言ったこと?
「そう! そうなんだ、村瀬くん。望くんが嘘を吐かなければ、僕は」
「でも、俺は、あなたに言いました。望は俺に暴力を振るうし、金を盗むし、全ての仕事を俺に押し付けて罵ってくるって」
同じ絵本を、何度も何度も読んでほしいとせがむ子どもに話している気分で、一太は椛田に言った。
「俺が嘘を吐いていると、思っていたってことですか?」
「その点は、申し訳なかったよ、村瀬一太くん。今はもう、君の言葉を信じている。望くんに惑わされたりしないとも」
「え? でも、望だって嘘は吐いていませんよ?」
そうなのだ。望は嘘を吐いていない。一太がお金を持って出て行ったと母に聞いていたのなら、本気でそう思っている。そして、元より一太の稼いだ金は自分が使っていい金だと思っているのだから、一太が家の金を持って出ていった、と望が言うのは嘘ではない。それに一太となら、何もせずに遊んで暮らせるのだから、そりゃあ、一緒に暮らしたいだろう。
何にも嘘じゃない。望にとっての本当のこと。
「え⋯⋯?」
「え?」
「くそがっ。俺がいつ、嘘を吐いたんだよ! お前が、お金はどうしたって言うから、母ちゃんが言っていた通りにソイツが持っていったって言ったんだし、お前が、誰と暮らしたいっつうから、ソイツとがいいって言ったんだろうが!」
「え? え? なら、僕のしたことは⋯⋯」
「弁護士である私の立ち会いの元、正式に話し合って決まった決め事を破り、家庭内暴力の被害者であると思われる者の住所を加害者に洩らした、という事になりますかね?」
「そして、住居への不法侵入」
ずっと、黙って一太の隣に座っていてくれた晃が、口を挟んだ。笹井が冷静に尋ねてくる。
「そちらは、どうされますか?」
「被害届を出します。こちらの方にも、あの子にも」
「そんな! 理由は分かっているのに! 僕は、村瀬くんを助けようとして、裏口に回ったんだ」
「弟が兄の家を尋ねたのだとしても。暴力から救おうとしたのだとしても、被害届を出します。いっちゃんの腹の傷は、届けを出しても兄弟喧嘩として片付けられてしまうかもしれないけれど、僕とは関係ないから。不法侵入されて、同居人が暴行されたとして届け出ます」
「そんな! そんな事されたら、職場や家族に連絡がいってしまう」
椛田は、ようやく事の重大さに気付いたのか、顔色を変えて立ち上がった。
「昨日の時点でもう、職場への連絡は済んでいます。本日、どなたか話し合いの立ち会いにお越し頂けないかとお願いしたのですが、あなたが職務中でないので関係ないと言われたんですよ」
「ああ⋯⋯」
椛田は、がっくりとまた、椅子に腰を下ろした。
「……僕は、とても反省していますし、もう二度と村瀬一太くんには連絡しません。誓います。書面にも残します。どうか、これで示談にして頂けませんか」
椅子に腰を下ろした椛田が、うつむいたまま張りのない声を上げた。そのまま机につくほど、頭を下げる。
「は? いや、ちょっと待て。俺は? 俺はどうなるんだよ。お前、俺が一緒に暮らしたい人と暮らせるようにしてやるって言ったじゃないか」
「村瀬一太くんには、望くんを養育する事は不可能だと判断しました。君は、今預けられている児童養護施設にあと二年は居られるのだから、その間に学校へ通ったり、職を得たりして自立できるように頑張りましょう」
椛田は、喚いた望にはっとして顔を上げ、きりりと言い切る。児童相談員らしい台詞だが、その言葉は、一太の元へ望を連れてくる前に言ってほしかった。
「は? はああ? 冗談じゃねえぞ! また、あんなガキばっかりのとこに戻るのかよ。絶対に、嫌だね! うるせえんだよ、あそこは。ガキもうるさいし、大人もうるさい。あれをしろこれをしろ、と言ったかと思えば、あれすんなこれすんな、って叱ってきやがる。どうしろっつんだよ」
「児童養護施設にいれば、生活には困らない。学校にも、希望すれば行かせて貰えるだろう。どうしても嫌なら、引き取り手が無い君は、お父さんからの仕送りと自分の稼ぎで生活することになる」
「はああ? おい、俺を引き取ると言え! 俺の面倒を一生みるってこいつに言えよ!」
望は、一太に向かって叫んだ。こんなに切羽詰まった顔は見たことがないな、と一太が思ったほど必死に。
でも、一太は首を横に振る。だって、望に昨日殴られたお腹がずっと痛いから。この痛みがこの先ずっと続くなんて、もう耐えられそうにない。
「望。無理……」
「無理な訳あるか! 今までもそうしていたじゃないか! お前が学校に行かず、ご飯を少ししか食わなければ足りるってことだろ! 母ちゃんがいない分、余るはずだろ」
「つまり君は」
誠が口を挟んだ。
「自分や母親が、お兄さんの稼ぎで生活していたと知っているってことか。そして、これからもそうして暮らしていくつもりだった、と」
「何だよ。仕送りもあったんだろ。それの足りない分は、父ちゃんが出ていった責任を取ってコイツが稼ぐんだろ」
「そんな責任は一太くんには無い。全く無いよ。君を養育する責任があるのは、父親と母親だ。一太くんのことも養育しなくちゃならなかったんだ。彼らはそれを放棄した。養育を放棄された子どもは、小さければそのまま死んでしまうこともあるのに、君はある程度大きかったし、見つけてもらえて運が良かったね。しかも今現在、居場所を準備してもらっているんだろう? とんでもなく運がいいのだと自覚した方がいい。どうしても嫌なら、働きながら自立することだ。お兄さんのように」
「おい! おい! 何とかしろよ!」
望は、誠の話はまるっと無視して、また一太に喚く。
「俺は、お前の作った飯が食いたいんだよ! もうカップ麺やレトルトは飽きた。外食も飽きた。金もねえし。施設の、野菜ばっかり入ってる飯も好きじゃねえ! お前の作った飯が食いたい。俺に、飯を作れよ!」
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