41 / 264
《30話》
しおりを挟む
土鍋で炊いた炊き立ての白ご飯。
お野菜たっぷりの具沢山味噌汁。
ホカホカ湯気を立てている白身の煮魚。
こちらもまた湯気を立てている茶ががった色のジャガイモと肉を中心とした人参と鞘エンドウで彩を鮮やかにした煮物。
細切れのネギと生姜の擦り下ろしが乗せられた冷奴。
付け合わせの糠漬けの漬物3種。
サラにとってあまりにも魅惑的な光景がテーブルの上に並んでいた。
「これ全部、セブンさんが、作った、です、か?」
「サキュバスのナナに作れる訳が無いだろう?」
「美味しそう、です。ジュルリ」
「美味しそうじゃなくて美味しいんだよ俺の料理は」
涎が垂れそうなのを堪えてサラが目をキラキラさせながらテーブルの上の料理を凝視する。
(”待て”を言われた犬みたいだな…)
「サラちゃんワンコみたいで可愛いわ♡」
「ワンコでも何でも良いです!この料理が食べれるなら!!」
もう既にサラの瞳がキラキラではなくギラギラとした眼光を宿している。
自分の料理に夢中なサラにセブンも満更ではない。
人に料理を振舞う機会はあまりないが、セブンは料理にかなりの自信がある。
ソレを褒められれば気分も良いと言うものだ。
「冷める前に食べるぞ」
「はい!頂く、です!!」
物凄いスピードで椅子に座ったサラは箸を持つ(セブンが嗜みだと休憩時間に教えた)と、まずは湯気を立てているジャガイモの煮物に手を付けた。
箸でジャガイモを掴むとホカホカと湯気を立てているのが良く見える。
パクリ
「~~~~~~おいひぃっ!!」
サラが足をジタバタさせる。
「コレ本当にジャガイモ、ですか!?神殿で食べていた、ジャガイモ、と、全然違う、です!」
「肉じゃがと言う料理だ。カカン発祥の料理だぞ」
「甘じょっぱい?と言うヤツ、ですか?お米によく合う、です!お米も甘い、です!!」
サラが肉じゃがと米に舌鼓をうつ。
肉じゃがは味が染みていてほっくほく。
お肉はブタのばら肉で柔らかくこちらも味が良く染みている。
白米はふっくらとしており噛めば噛むほど口の中で甘みが増す。
「土鍋で米を炊くのは意外と難しくも煩わしくもないんだぞ。火の加減とか、水の量とか色々面倒そう…と思いがちだが、一度やってみると、こんなに簡単にできるんだと感動すらする。その上、ふっくらと美味しいのでなおさらだな。しかも、自分の好みに調整できるのも、土鍋での炊飯の醍醐味だ」
「ウチの炊飯器ちゃんも頑張り屋さん、ですが、土鍋さんも、良い仕事する、です!」
「魚も食ってみろ」
「こちらもお米に合う、です!白身のお魚がほろほろ、口の中で解け、ます!煮魚、初めてですが、とても美味しい、です!!お味噌汁も具沢山!お野菜ゴロゴロ、で、食べ応え盛沢山、です!!」
「クックックッ、旨いだろう旨いだろう。好きなだけ食え!俺が施してやってるんだ。最上限に感謝してとっとと回復して仕事に励め!」
「はい、です!モキュモキュ」
「悪ぶってるけど胃もたれしない食事メニューで、お米が好きなサラちゃんに合わせてオカズを作ってあげてる当たりドクターも大概過保護よね~♡」
温かい目でナナが見つめる中、セブンとサラは2人して上機嫌で食事に夢中になるのだった。
お野菜たっぷりの具沢山味噌汁。
ホカホカ湯気を立てている白身の煮魚。
こちらもまた湯気を立てている茶ががった色のジャガイモと肉を中心とした人参と鞘エンドウで彩を鮮やかにした煮物。
細切れのネギと生姜の擦り下ろしが乗せられた冷奴。
付け合わせの糠漬けの漬物3種。
サラにとってあまりにも魅惑的な光景がテーブルの上に並んでいた。
「これ全部、セブンさんが、作った、です、か?」
「サキュバスのナナに作れる訳が無いだろう?」
「美味しそう、です。ジュルリ」
「美味しそうじゃなくて美味しいんだよ俺の料理は」
涎が垂れそうなのを堪えてサラが目をキラキラさせながらテーブルの上の料理を凝視する。
(”待て”を言われた犬みたいだな…)
「サラちゃんワンコみたいで可愛いわ♡」
「ワンコでも何でも良いです!この料理が食べれるなら!!」
もう既にサラの瞳がキラキラではなくギラギラとした眼光を宿している。
自分の料理に夢中なサラにセブンも満更ではない。
人に料理を振舞う機会はあまりないが、セブンは料理にかなりの自信がある。
ソレを褒められれば気分も良いと言うものだ。
「冷める前に食べるぞ」
「はい!頂く、です!!」
物凄いスピードで椅子に座ったサラは箸を持つ(セブンが嗜みだと休憩時間に教えた)と、まずは湯気を立てているジャガイモの煮物に手を付けた。
箸でジャガイモを掴むとホカホカと湯気を立てているのが良く見える。
パクリ
「~~~~~~おいひぃっ!!」
サラが足をジタバタさせる。
「コレ本当にジャガイモ、ですか!?神殿で食べていた、ジャガイモ、と、全然違う、です!」
「肉じゃがと言う料理だ。カカン発祥の料理だぞ」
「甘じょっぱい?と言うヤツ、ですか?お米によく合う、です!お米も甘い、です!!」
サラが肉じゃがと米に舌鼓をうつ。
肉じゃがは味が染みていてほっくほく。
お肉はブタのばら肉で柔らかくこちらも味が良く染みている。
白米はふっくらとしており噛めば噛むほど口の中で甘みが増す。
「土鍋で米を炊くのは意外と難しくも煩わしくもないんだぞ。火の加減とか、水の量とか色々面倒そう…と思いがちだが、一度やってみると、こんなに簡単にできるんだと感動すらする。その上、ふっくらと美味しいのでなおさらだな。しかも、自分の好みに調整できるのも、土鍋での炊飯の醍醐味だ」
「ウチの炊飯器ちゃんも頑張り屋さん、ですが、土鍋さんも、良い仕事する、です!」
「魚も食ってみろ」
「こちらもお米に合う、です!白身のお魚がほろほろ、口の中で解け、ます!煮魚、初めてですが、とても美味しい、です!!お味噌汁も具沢山!お野菜ゴロゴロ、で、食べ応え盛沢山、です!!」
「クックックッ、旨いだろう旨いだろう。好きなだけ食え!俺が施してやってるんだ。最上限に感謝してとっとと回復して仕事に励め!」
「はい、です!モキュモキュ」
「悪ぶってるけど胃もたれしない食事メニューで、お米が好きなサラちゃんに合わせてオカズを作ってあげてる当たりドクターも大概過保護よね~♡」
温かい目でナナが見つめる中、セブンとサラは2人して上機嫌で食事に夢中になるのだった。
1
あなたにおすすめの小説
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
召喚聖女が来たのでお前は用済みだと追放されましたが、今更帰って来いと言われても無理ですから
神崎 ルナ
恋愛
アイリーンは聖女のお役目を10年以上してきた。
だが、今回とても強い力を持った聖女を異世界から召喚できた、ということでアイリーンは婚約破棄され、さらに冤罪を着せられ、国外追放されてしまう。
その後、異世界から召喚された聖女は能力は高いがさぼり癖がひどく、これならばアイリーンの方が何倍もマシ、と迎えが来るが既にアイリーンは新しい生活を手に入れていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる