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《37話》
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「ナナさん、コレ、変じゃ、ない、ですか?」
「大丈夫よサラちゃん、良く似合ってて可愛いから♡食べちゃいたい位に♡」
「発言を控えろエロナース」
パステルピンクのワンピース(サラの一張羅だ)に白いパンプスを履いて、ナナに薄化粧をされて髪を緩く巻かれたサラは文句なしに可愛らしい。
派手さは無いが少女特有のはつらつとした愛らしさがサラからは滲み出ている。
そしてすっぴんでは素朴な顔立ちは意外にメイクが映え、サラを美少女へ仕立て上げていた。
メイクをしたナナの腕も一役買っているだろう。
ナナの方は相変わらず際どいチャイナドレスである。
自慢の脚線美を引き立てるのにこれ以上ない衣装だ。
髪の色と合わせて藍色の金糸の刺繍の入ったドレスだ。
相変わらず下着は付けていないらしく胸のトップの位置が丸わかりである。
サラはナナはそう言うものだと思っているので特に気にしていない。
セブンは何時もと同じ格好。
黒のシャツとパンツ。
上に白衣を羽織っている。
「ドクター、流石に結婚式にその恰好はないんじゃない?」
「向こうで服借りられるらしいから問題ないだろう?」
「問題ない、んでしょう、か?」
「サラちゃん、ドクターの感性に染まらないで!」
「は、はい、ナナさん……」
ナナの興奮気味の気迫に押されサラは頷いた。
やはり結婚式は女の子の夢である。
ナナを女の子と言って良いのか微妙な所だが、やはりお洒落をして特別な場に出かけると言うのはテンションが上がるらしい。
今日のナナは朝からご機嫌である。
ヒヒーン
馬の鳴き声が聞こえた。
「うおっ、何時来たんだ!?」
「わぁ、綺麗なお馬さん、です。真っ白、です」
「綺麗な馬車ね~、王家でもこれだけの質の馬車無いのじゃないかしら?本当に乗って良いのよね?」
「いい、と思う、です」
3人の姿を確認すると御者が馬車を下り、腰を曲げ綺麗な礼をした。
「サラ・ジュソウ様、セブン様、ナナ様の3名で宜しいでしょうか?」
「あぁ」
「どうぞ御乗り下さい。主の所まで案内させて頂きます」
格好もシンプルだが仕立ての良いものを着ており、丁寧な物腰は御者と言うより執事を思わせる。
ロマンスグレーのイケオジだ。
扉を開けて馬車の中へ3人を促す。
御者の雰囲気に飲まれ、3人共身を硬くして馬車に乗り込んだ。
「何でドクター迄緊張してる訳?慣れてるんじゃないの?」
「15年以上ぶりくらいの格式のお高い馬車だ。緊張もする」
「セブンさん、お高い馬車、昔乗ってた、ですか?」
「偶にだ偶に」
ふい、とセブンがそっぽを向く。
サラに合わせていた視線を窓の外に向けた。
何となく普段と雰囲気の違うサラを見ていると居た堪れなかったからだ。
サラは普段の見慣れた姿の方が良いとセブンは無意識に思っていた。
そんなセブンの態度にナナはニヤニヤと笑みを顔に張り付け、必要以上にサラに引っ付いた。
ナナがサラに軽いセクハラをする度にセブンがピクッ、と反応するのが面白い。
キャッキャッと女子がはしゃぐ中、セブンは居心地の悪さを感じた。
馬車自体は振動が無く、椅子の座り心地も良かった。
快適すぎる位だ。
いや、振動が感じないのではなく、無いのだと途中でセブンが気付いた。
窓の外を見ていたからだろう。
最初はぼーっとしていて気付かなかったが空が近くなってきている様なきがして窓の外を覗き込んだ。
「おい、この馬車飛んでるぞ!」
「「え、えぇぇぇぇぇっぇぇぇっっ!?」」
同じく窓の外を見たサラとナナは声をハモらせて悲鳴を上げた。
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【聖女の力を姉に譲渡し国を出て行った元聖女は実は賢者でした~隣国の後宮で自重せずに生きていこうと思います~】とお話が同時進行でリンクしていきます。
良かったらそっちも覗いてみて下さい(*- -)(*_ _)ペコリ
「大丈夫よサラちゃん、良く似合ってて可愛いから♡食べちゃいたい位に♡」
「発言を控えろエロナース」
パステルピンクのワンピース(サラの一張羅だ)に白いパンプスを履いて、ナナに薄化粧をされて髪を緩く巻かれたサラは文句なしに可愛らしい。
派手さは無いが少女特有のはつらつとした愛らしさがサラからは滲み出ている。
そしてすっぴんでは素朴な顔立ちは意外にメイクが映え、サラを美少女へ仕立て上げていた。
メイクをしたナナの腕も一役買っているだろう。
ナナの方は相変わらず際どいチャイナドレスである。
自慢の脚線美を引き立てるのにこれ以上ない衣装だ。
髪の色と合わせて藍色の金糸の刺繍の入ったドレスだ。
相変わらず下着は付けていないらしく胸のトップの位置が丸わかりである。
サラはナナはそう言うものだと思っているので特に気にしていない。
セブンは何時もと同じ格好。
黒のシャツとパンツ。
上に白衣を羽織っている。
「ドクター、流石に結婚式にその恰好はないんじゃない?」
「向こうで服借りられるらしいから問題ないだろう?」
「問題ない、んでしょう、か?」
「サラちゃん、ドクターの感性に染まらないで!」
「は、はい、ナナさん……」
ナナの興奮気味の気迫に押されサラは頷いた。
やはり結婚式は女の子の夢である。
ナナを女の子と言って良いのか微妙な所だが、やはりお洒落をして特別な場に出かけると言うのはテンションが上がるらしい。
今日のナナは朝からご機嫌である。
ヒヒーン
馬の鳴き声が聞こえた。
「うおっ、何時来たんだ!?」
「わぁ、綺麗なお馬さん、です。真っ白、です」
「綺麗な馬車ね~、王家でもこれだけの質の馬車無いのじゃないかしら?本当に乗って良いのよね?」
「いい、と思う、です」
3人の姿を確認すると御者が馬車を下り、腰を曲げ綺麗な礼をした。
「サラ・ジュソウ様、セブン様、ナナ様の3名で宜しいでしょうか?」
「あぁ」
「どうぞ御乗り下さい。主の所まで案内させて頂きます」
格好もシンプルだが仕立ての良いものを着ており、丁寧な物腰は御者と言うより執事を思わせる。
ロマンスグレーのイケオジだ。
扉を開けて馬車の中へ3人を促す。
御者の雰囲気に飲まれ、3人共身を硬くして馬車に乗り込んだ。
「何でドクター迄緊張してる訳?慣れてるんじゃないの?」
「15年以上ぶりくらいの格式のお高い馬車だ。緊張もする」
「セブンさん、お高い馬車、昔乗ってた、ですか?」
「偶にだ偶に」
ふい、とセブンがそっぽを向く。
サラに合わせていた視線を窓の外に向けた。
何となく普段と雰囲気の違うサラを見ていると居た堪れなかったからだ。
サラは普段の見慣れた姿の方が良いとセブンは無意識に思っていた。
そんなセブンの態度にナナはニヤニヤと笑みを顔に張り付け、必要以上にサラに引っ付いた。
ナナがサラに軽いセクハラをする度にセブンがピクッ、と反応するのが面白い。
キャッキャッと女子がはしゃぐ中、セブンは居心地の悪さを感じた。
馬車自体は振動が無く、椅子の座り心地も良かった。
快適すぎる位だ。
いや、振動が感じないのではなく、無いのだと途中でセブンが気付いた。
窓の外を見ていたからだろう。
最初はぼーっとしていて気付かなかったが空が近くなってきている様なきがして窓の外を覗き込んだ。
「おい、この馬車飛んでるぞ!」
「「え、えぇぇぇぇぇっぇぇぇっっ!?」」
同じく窓の外を見たサラとナナは声をハモらせて悲鳴を上げた。
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