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【11話】
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最近後宮内がごたついている。
皇太子妃たちは己に見合うドレスをオーダーメイドし、装飾品の入手に余念がない。
主たちを支える侍女もそうだ。
己の主を1番引き立たせるが如く、様々な生地を用意し、ドレスにあうヘアーセットを入念に考え、映えるメイクを日々考える。
それに皇太子妃の侍女たちだけでなく、女官たち迄どこか張り切って見える。
いつもは”宦官なんて男じゃないから女ばっかりの職場だと気が緩むよね~”なぞ言っていた女官たちがここ数日ばっちりメイクをしている。
皇太子妃付ではない料理担当の女官たちは、皇太子妃の”太らないものを作れ”とのオーダーに頭を悩ませている。
更には肌に良いものをだとか髪に艶が出るものだとか…。
シェフは魔法使いではないのだぞ、と言ってやりたいものだ。
「旨いものは旨く食べるべきだ。カロリーが気になるならその分動けば良いだけだろうに」
「世の中それが出来たら苦労しませんわお兄様…」
マロンの作る菓子に舌鼓をうちながらサイヒは呆れた声を出した。
その言葉にマロンが溜息を吐きながら答える。
「私ももう少し痩せないと」
「ん?お前は今のままで可愛いぞマロン」
クスリとサイヒが微笑む。
マロンを含む侍女たちが顔を真っ赤に染めた。
美少女のマロンと宦官だが美少年のサイヒ。
並んでいるだけでも絵になるのに、その笑顔の破壊力ときたら。
今日もいいものが拝めたと侍女たちは心の中で歓喜した。
そして私たちのお嬢様やっぱり可愛い!と。
「お兄様はどうやってダイエットされているのですの?いっぱい食べるのに全然太ってませんわ!」
「あぁ魔力を行使するとエネルギーを使うからな。式神に宦官の仕事はやらせているから、それだけで長時間の運動と同じ効果がある」
「疲れませんの?」
「私の魔力量から考えるとこの程度では疲れんな」
「羨ましいですわ…」
控えている侍女たちも無言で首を縦に振っている。
「で、何で皆張り切っているんだ?」
「お兄様は後宮仕えしてあまりたっていませんものね。この時期には建国祭がありますの。色んな催しがされますし、普段は後宮に入り浸っている女官も王宮の方へ行くことが出来ますから。いわゆる”婚活”の場ですの!」
成程、気合が入る訳である。
「マロンも第3皇太子妃としての参加か?」
「えぇ、本当はお兄様と色んなものを見歩きたいのですけど…立場的に皇族側でお人形さんですわ」
「それはつまらんな」
「本当、つまらないですわ。陛下が楽しみにしておられる”武道大会”の閲覧も免れないでしょうね。私野蛮なのは好きではありませんし…」
「”武道大会”があるのか!?”舞踏大会”ではなく?」
「はい、”武道大会”ですわ。陛下は人1倍戦闘が好きな方ですので。若い頃は騎士団長と共に戦場を駆け巡ったと伺っております」
「流石は小国を取り込んで大帝国に発展させた王の末裔だ。しかし武道大会か…面白そうではあるな……」
「もしかしてお兄様興味がおありですか?」
「最近体が鈍っているからここいらで運動不足解消も悪くないと思っている」
「武道大会では魔術も法術も禁止ですわ」
「魔術と法術を得意としているからと言って体術が苦手とは言ってないぞ?」
「そう言うものですの?」
「そう言うものだ」
「まぁでしたらお兄様の戦う姿が見れますの!?それなら興味はありますわ!勿論お兄様はお強いんでしょう?」
「体術だけでSクラスの冒険者パーティーに負けない程度の自信はある」
「私お兄様応援しますわ!」
「そうか、なら勝利はマロンに捧げよう」
「「「「「キャーーー―ーーッ♡」」」」」
侍女たちが手を取り合って黄色い声を上げる。
「サイヒ様!我々も応援しますわ!」
「是非優勝を姫様に捧げて下さいまし!」
「一気に建国祭が楽しみになってきましたわね!!」
なぜこんなに興奮するのかは分からないが皆が嬉しそうなので良いだろうとサイヒは思った。
:::
「で、武道大会にエントリーすることになったと?」
「うむ、楽しそうで実に良い」
食堂でそれぞれ別の定食をたべながらサイヒはルークに報告していた。
別のメニューを頼むようになったのは互いにオカズの交換をするためである。
どこの女子かと見る者がいれば突っ込むだろう。
【認識阻害】のおかげで会話もろくに他の者の耳には入っていないだろうが。
「サイヒは体術も得意なのだな」
「武器と名がつくものは一通り扱える」
聖女に必要なスキルでは無かったが。
こうして今になって役に立つのだから人生何があるか分からないものだ。
「私も応援しに行くぞ」
「ルークも応援してくれるのか?なら良い所を見せねばな」
「当日何か差し入れする物はあるか?」
「いや、応援だけで充分だ。それより大会が始まるまで露店などを見たいな。屋台で買い食いもしたい」
「ならソレに付き合おう。私も建国祭に参加するのは10年ぶりぐらいなので楽しみだ。サイヒと回れば全てが楽しいだろうな」
純真無垢な笑顔が眩しい。
ルークは良く笑うようになった。
サイヒはそんなルークの笑顔がお気に入りだ。
(マロンの為だけではなくルークの為にも格好の悪いところは見せられんな)
「そう言えばマロンから聞いたのだが皇太子妃は見物に参加しても皇太子自身はここしばらく見物に参加していないらしいな。あまりこう言った行事が興味ない人なのだろうか?」
「今年は興味があると思う。ただ皇族の席で見物などは行わないと思われるが…サイヒは皇太子に興味があるのか?」
「ん~まぁ皇太子の後宮で働いているし自分の上司を全く知らないと言うのも問題があるかと思ってな。何せ容姿どころか名前も知らん」
「サイヒ!皇太子に向ける分の興味は私に向けて欲しい!」
珍しくルークが焦った声を出す。
「何だルーク嫉妬か?お前はそう言うところが可愛いな。心配するな、私は皇太子よりルークの方が大事だぞ?お前に害をなすなら皇族に喧嘩を売ってもいい程度にはお前の事を気に入っている」
クスクス笑うサイヒに見惚れて、ルークは顔を真っ赤にさせる。
「サイヒ、唐揚げもう1つ食べるか?」
「お、良いのか?では有難くいただこう」
ルークが箸で摘まみ差し出した唐揚げをサイヒはパクリと口の中に入れる。
普通は同性どうしで”あーん”はしないものなのだがサイヒは神殿育ち、ルークは王宮育ちなので一般人の感覚を持ち合わせていなかった。
「美味しいか?」
「ん、前より美味しくなった気がする。良いところに就職したものだ」
「そうか」
嬉しそうにルークは頬を上気させる。
(国中から腕自慢の料理人たちのレシピを買い取って正解だったな)
食堂のオバちゃんたちは届いた様々なレシピを試行錯誤してさらに腕を上げた。
皇太子の後宮の宦官用食堂は今や国中でもトップに入る料理の美味しさであろう。
ルークの初めての職権乱用であった。
その事にルーク付の執事が”子供の時から感情を表に出さず何にも興味を示さない皇太子さまが、ようやく我儘の1つも言ってくれるようになった”と感激し涙していた事をルークは知らない。
皇太子妃たちは己に見合うドレスをオーダーメイドし、装飾品の入手に余念がない。
主たちを支える侍女もそうだ。
己の主を1番引き立たせるが如く、様々な生地を用意し、ドレスにあうヘアーセットを入念に考え、映えるメイクを日々考える。
それに皇太子妃の侍女たちだけでなく、女官たち迄どこか張り切って見える。
いつもは”宦官なんて男じゃないから女ばっかりの職場だと気が緩むよね~”なぞ言っていた女官たちがここ数日ばっちりメイクをしている。
皇太子妃付ではない料理担当の女官たちは、皇太子妃の”太らないものを作れ”とのオーダーに頭を悩ませている。
更には肌に良いものをだとか髪に艶が出るものだとか…。
シェフは魔法使いではないのだぞ、と言ってやりたいものだ。
「旨いものは旨く食べるべきだ。カロリーが気になるならその分動けば良いだけだろうに」
「世の中それが出来たら苦労しませんわお兄様…」
マロンの作る菓子に舌鼓をうちながらサイヒは呆れた声を出した。
その言葉にマロンが溜息を吐きながら答える。
「私ももう少し痩せないと」
「ん?お前は今のままで可愛いぞマロン」
クスリとサイヒが微笑む。
マロンを含む侍女たちが顔を真っ赤に染めた。
美少女のマロンと宦官だが美少年のサイヒ。
並んでいるだけでも絵になるのに、その笑顔の破壊力ときたら。
今日もいいものが拝めたと侍女たちは心の中で歓喜した。
そして私たちのお嬢様やっぱり可愛い!と。
「お兄様はどうやってダイエットされているのですの?いっぱい食べるのに全然太ってませんわ!」
「あぁ魔力を行使するとエネルギーを使うからな。式神に宦官の仕事はやらせているから、それだけで長時間の運動と同じ効果がある」
「疲れませんの?」
「私の魔力量から考えるとこの程度では疲れんな」
「羨ましいですわ…」
控えている侍女たちも無言で首を縦に振っている。
「で、何で皆張り切っているんだ?」
「お兄様は後宮仕えしてあまりたっていませんものね。この時期には建国祭がありますの。色んな催しがされますし、普段は後宮に入り浸っている女官も王宮の方へ行くことが出来ますから。いわゆる”婚活”の場ですの!」
成程、気合が入る訳である。
「マロンも第3皇太子妃としての参加か?」
「えぇ、本当はお兄様と色んなものを見歩きたいのですけど…立場的に皇族側でお人形さんですわ」
「それはつまらんな」
「本当、つまらないですわ。陛下が楽しみにしておられる”武道大会”の閲覧も免れないでしょうね。私野蛮なのは好きではありませんし…」
「”武道大会”があるのか!?”舞踏大会”ではなく?」
「はい、”武道大会”ですわ。陛下は人1倍戦闘が好きな方ですので。若い頃は騎士団長と共に戦場を駆け巡ったと伺っております」
「流石は小国を取り込んで大帝国に発展させた王の末裔だ。しかし武道大会か…面白そうではあるな……」
「もしかしてお兄様興味がおありですか?」
「最近体が鈍っているからここいらで運動不足解消も悪くないと思っている」
「武道大会では魔術も法術も禁止ですわ」
「魔術と法術を得意としているからと言って体術が苦手とは言ってないぞ?」
「そう言うものですの?」
「そう言うものだ」
「まぁでしたらお兄様の戦う姿が見れますの!?それなら興味はありますわ!勿論お兄様はお強いんでしょう?」
「体術だけでSクラスの冒険者パーティーに負けない程度の自信はある」
「私お兄様応援しますわ!」
「そうか、なら勝利はマロンに捧げよう」
「「「「「キャーーー―ーーッ♡」」」」」
侍女たちが手を取り合って黄色い声を上げる。
「サイヒ様!我々も応援しますわ!」
「是非優勝を姫様に捧げて下さいまし!」
「一気に建国祭が楽しみになってきましたわね!!」
なぜこんなに興奮するのかは分からないが皆が嬉しそうなので良いだろうとサイヒは思った。
:::
「で、武道大会にエントリーすることになったと?」
「うむ、楽しそうで実に良い」
食堂でそれぞれ別の定食をたべながらサイヒはルークに報告していた。
別のメニューを頼むようになったのは互いにオカズの交換をするためである。
どこの女子かと見る者がいれば突っ込むだろう。
【認識阻害】のおかげで会話もろくに他の者の耳には入っていないだろうが。
「サイヒは体術も得意なのだな」
「武器と名がつくものは一通り扱える」
聖女に必要なスキルでは無かったが。
こうして今になって役に立つのだから人生何があるか分からないものだ。
「私も応援しに行くぞ」
「ルークも応援してくれるのか?なら良い所を見せねばな」
「当日何か差し入れする物はあるか?」
「いや、応援だけで充分だ。それより大会が始まるまで露店などを見たいな。屋台で買い食いもしたい」
「ならソレに付き合おう。私も建国祭に参加するのは10年ぶりぐらいなので楽しみだ。サイヒと回れば全てが楽しいだろうな」
純真無垢な笑顔が眩しい。
ルークは良く笑うようになった。
サイヒはそんなルークの笑顔がお気に入りだ。
(マロンの為だけではなくルークの為にも格好の悪いところは見せられんな)
「そう言えばマロンから聞いたのだが皇太子妃は見物に参加しても皇太子自身はここしばらく見物に参加していないらしいな。あまりこう言った行事が興味ない人なのだろうか?」
「今年は興味があると思う。ただ皇族の席で見物などは行わないと思われるが…サイヒは皇太子に興味があるのか?」
「ん~まぁ皇太子の後宮で働いているし自分の上司を全く知らないと言うのも問題があるかと思ってな。何せ容姿どころか名前も知らん」
「サイヒ!皇太子に向ける分の興味は私に向けて欲しい!」
珍しくルークが焦った声を出す。
「何だルーク嫉妬か?お前はそう言うところが可愛いな。心配するな、私は皇太子よりルークの方が大事だぞ?お前に害をなすなら皇族に喧嘩を売ってもいい程度にはお前の事を気に入っている」
クスクス笑うサイヒに見惚れて、ルークは顔を真っ赤にさせる。
「サイヒ、唐揚げもう1つ食べるか?」
「お、良いのか?では有難くいただこう」
ルークが箸で摘まみ差し出した唐揚げをサイヒはパクリと口の中に入れる。
普通は同性どうしで”あーん”はしないものなのだがサイヒは神殿育ち、ルークは王宮育ちなので一般人の感覚を持ち合わせていなかった。
「美味しいか?」
「ん、前より美味しくなった気がする。良いところに就職したものだ」
「そうか」
嬉しそうにルークは頬を上気させる。
(国中から腕自慢の料理人たちのレシピを買い取って正解だったな)
食堂のオバちゃんたちは届いた様々なレシピを試行錯誤してさらに腕を上げた。
皇太子の後宮の宦官用食堂は今や国中でもトップに入る料理の美味しさであろう。
ルークの初めての職権乱用であった。
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