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【17話】
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「ではサイヒさんとやらの元へ案内していただきましょうか殿下」
「分かった…」
結局あの後、クオンを説得しきれなかったルークはお忍びと言う形で後宮に赴いていた。
クオンも一応身分がばれない程度の変装はしている。
何せ本人の自覚は無いが、クオンはかなりの美男子である。
オレンジ色の髪に青緑の瞳。
男らしい凛々しい顔つきと逞しい体。
後宮内にはクオンのファンも多いのだ。
しかも公爵家の出で皇太子の幼馴染にして、現近衛兵。
上流階級で育ったためマナーは徹底しているので、戦う男特有の野蛮さは無い。
頭も回り会話を進めるのも上手い。
これだけ出来て女性に人気が出ない方がおかしい。
「ではブレスレットを付けるぞ?」
ルークが懐から水晶のブレスレットを出すと、それを左手首に着ける。
瞬間、ルークの存在感が消えた。
見えなくなった訳では無い。
存在感が限りなく薄くなったのだ。
街を歩いてもすれ違っただけの人と言うレベルで存在感がない。
けれどソコに居る事は分かる。
(とんでもない魔術だぞこれは…しかも己で付与迄してしまうとは。そのレベルの魔術師が一宦官などする筈がない。やはり殿下が目当てか?)
クオンの眉間に皺が刻まれる。
ルークは慣れた道を歩いて行き裏の広場に着いた。
そしてルークの姿が消えた。
(【隠匿】の魔術!?俺の目でも気づかないだと!?)
クオンは【隠匿】の結界内に足を踏み入れた。
そして其処で驚愕の光景を見てしまう。
ルークが己より10センチほど身長の低い宦官と抱きしめ合っていたのだ。
「やっぱりゲイじゃないですかーーーーーッ!!」
クオンは叫んだ。
【隠匿】の結界に【防音】の効果があって本当に良かった案件だ。
「で、ルーク。こちらの男性は誰だ?」
「あぁ私の幼馴染でクオンと言う」
「何だちゃんと友達がいたのか」
サイヒがクスクス笑う。
「揶揄わないでくれ…」
ルークは顔を真っ赤にさせる。
「これくらいで照れて、本当にルークは可愛いな」
サイヒの手がルークの頬に添えられる。
ルークは赤い顔のままエメラルドの瞳を潤ませる。
「俺の存在を無視せずイチャつかないで下さい!!」
「ん?イチャついていたか」
「クオンが言うならそうなのだろうか?」
二人して首を傾げる。
その仕種にクオンは一瞬で理解した。
(この2人、天然だ……)
何となく馬鹿らしい気分になったクオンだった。
「そうだ、ほら今日の分のハンカチだ」
「ではコレは返そう」
サイヒが胸元からハンカチを取り出しルークに渡す。
ルークもポケットに入っていたハンカチをサイヒに手渡す。
「何をなさっているのですか……」
すでにクオンの心のライフは半分にまで削られている。
「あぁサイヒの匂いの付いたものを毎日借りているのだ。サイヒの匂いがあると安眠できるのでな」
(殿下が変態だ…)
そして先程の抱擁も、サイヒの首筋にルークが顔を埋めていたので匂いを堪能してたものと思われる。
クオンの切れ味の良い頭がそこ迄答えを導き出してしまった。
既にクオンの目は半分光をなくして死んでいる。
「今日は連れが居るなら昼寝は出来ないな」
「残念だ」
「昼寝とはいったい何ですか…?」
尋ねるクオンの言葉には力がない。
それでも一応皇太子の近衛兵なのだ。
主に危険が無いよう全ての事を知っておく必要がある。
「サイヒに抱きかかえられてな、子守唄を唄って貰ってここで15分ほど昼寝をするのだ。サイヒの子守歌は心地よくて良く寝れるのだぞ」
(何を威張っているのですか!てゆーかその昼寝の仕方おかしいでしょうが!)
クオンは最早突っ込みを入れるのも面倒になってきた。
それでも。
それでも主の身の危険を回避するために全ての事を知っていなくてはならない。
近衛兵の重大な役目である。
「貴方は、殿下が好きなのですか…?」
「好き?そりゃ好きでないものと密着出来る程私は人間が出来ていないぞ?それから殿下?ルークは皇太子だったのか」
「黙っていて済まない…」
「気にするなルークはルークだろう?」
「親友でいてくれるのか?」
「当たり前だろう?私がルークを見捨てるとでも思ったのか?」
優し気な眼差しをして、サイヒがルークの頭を優しく撫でる。
「少し心配した。でも、サイヒが私の事を嫌わないで居てくれると言葉で聞けて良かった」
顔を赤くしながらモジモジとルークがサイヒの服の袖を掴む。
「あまり可愛い顔をするとオオカミに狙われるぞ?」
「サイヒ以外の前でそんな顔はしない…」
「それは光栄だな」
イチャイチャ
そう擬音が聞こえてきそうである。
完全に悪い男に騙されている初心な少女、の様に見える絵面である。
クオンは既に帰りたくなっていた。
だが仕事はしなくてはいけない。
「サイヒと言ったな。お前の事は調べさせて貰った。宦官のリストにお前は乗っていなかった。ならば忍び込んだのだな?言え、何が目的だ!?」
鋭い瞳でクオンがサイヒを睨みつける。
「目的…そうか、本来の目的を忘れていた!!」
「ほぅ、素直に話すか?」
「そう言えば私は…”後宮内のドロドロの恋愛愛憎劇”を見るために忍び込んだのだった!!」
「はぃっ?」
クオンの口から抜けた声が出た。
「う、嘘だろう…そんな事のために帝国の、皇太子の後宮に潜り込んだのか……?」
「あぁ、私は7歳のころから10年間神殿で聖職者として働いていてな。あまりの刺激のない日常に神殿を飛び出して、この辺りで1番大きい国であるガフティラベルの後宮ならさぞや面白いものが見れるだろうと忍び込んだんだ」
「サイヒは聖職者をしていたのか。凄いな」
「いや、大したことはしておらん。皇太子として厳しく育てられたルークの方が素晴らしいと思うぞ?」
「そう言うものなのか?」
「そう言うものだ」
気を抜くとすぐにルークとサイヒはイチャイチャしだす。
ちなみに本人たちにイチャついている自覚は無い。
「面白さを求めて?わざわざ宦官として後宮に忍び込んだ?」
「あぁそうだぞ。そう言う意味では私もルークを騙していたことになるな。何せ私は去勢した男ではないからな」
「私はそんな事気にしないぞ!サイヒがサイヒであるならソレで良い」
「そうか、有難う」
サイヒはルークの手を取り、甲に唇を押し当てる。
自然にコレをやってしまえる辺り、サイヒには人誑しの才能が恐ろしい。
それにしてもクオンから見てルークの今の姿は普段とかけ離れている。
ルークは皇太子として有る時は、常に威厳に満ちて冷徹ですらあるのだから。
そのためクオンはサイヒを疑わずにはいられないのだ。
「サイヒとやら。お前はかなりの腕の魔術師と見た。殿下を【洗脳】しているのではないだろうな?」
「それはアンタが1番よく分かっているだろう?随分珍しい眼をしているではないか」
「なっ!?」
「生まれつきの精霊眼とは珍しいな。その目なら全ての魔力の動きを感知できるはずだろう?」
サイヒの言う通り、クオンは生まれつきの精霊眼の持ち主だ。
精霊眼は精霊の祝福を受けた瞳で全ての魔力と法力の流れを見通すことが出来る。
「それでもお前の魔術を見抜くことは出来なかったからな…」
「気にするな。いくら精霊眼でも能力が上回る者の術までは見通せない。アンタが能力不足の訳ではない、が、これでは私の身の潔白が証明できんな」
”これは困った”とサイヒは首を捻るが、本当に困ったのはクオンの方である。
サイヒの魔術をクオンは見抜くことが出来ないのだ。
ルークが【洗脳】や【魅了】の魔術にかかっているのか、いないのか。
これでは証明のしようがない。
見ていてサイヒには確かにルークに対して好意的に接しているように見える。
だがコレが演技の可能性がないとも言い切れない。
(何か1つでもこの宦官が味方か敵か判別する方法があれば…)
自らにその能力がない事が、クオンの心を沈めるのであった。
「分かった…」
結局あの後、クオンを説得しきれなかったルークはお忍びと言う形で後宮に赴いていた。
クオンも一応身分がばれない程度の変装はしている。
何せ本人の自覚は無いが、クオンはかなりの美男子である。
オレンジ色の髪に青緑の瞳。
男らしい凛々しい顔つきと逞しい体。
後宮内にはクオンのファンも多いのだ。
しかも公爵家の出で皇太子の幼馴染にして、現近衛兵。
上流階級で育ったためマナーは徹底しているので、戦う男特有の野蛮さは無い。
頭も回り会話を進めるのも上手い。
これだけ出来て女性に人気が出ない方がおかしい。
「ではブレスレットを付けるぞ?」
ルークが懐から水晶のブレスレットを出すと、それを左手首に着ける。
瞬間、ルークの存在感が消えた。
見えなくなった訳では無い。
存在感が限りなく薄くなったのだ。
街を歩いてもすれ違っただけの人と言うレベルで存在感がない。
けれどソコに居る事は分かる。
(とんでもない魔術だぞこれは…しかも己で付与迄してしまうとは。そのレベルの魔術師が一宦官などする筈がない。やはり殿下が目当てか?)
クオンの眉間に皺が刻まれる。
ルークは慣れた道を歩いて行き裏の広場に着いた。
そしてルークの姿が消えた。
(【隠匿】の魔術!?俺の目でも気づかないだと!?)
クオンは【隠匿】の結界内に足を踏み入れた。
そして其処で驚愕の光景を見てしまう。
ルークが己より10センチほど身長の低い宦官と抱きしめ合っていたのだ。
「やっぱりゲイじゃないですかーーーーーッ!!」
クオンは叫んだ。
【隠匿】の結界に【防音】の効果があって本当に良かった案件だ。
「で、ルーク。こちらの男性は誰だ?」
「あぁ私の幼馴染でクオンと言う」
「何だちゃんと友達がいたのか」
サイヒがクスクス笑う。
「揶揄わないでくれ…」
ルークは顔を真っ赤にさせる。
「これくらいで照れて、本当にルークは可愛いな」
サイヒの手がルークの頬に添えられる。
ルークは赤い顔のままエメラルドの瞳を潤ませる。
「俺の存在を無視せずイチャつかないで下さい!!」
「ん?イチャついていたか」
「クオンが言うならそうなのだろうか?」
二人して首を傾げる。
その仕種にクオンは一瞬で理解した。
(この2人、天然だ……)
何となく馬鹿らしい気分になったクオンだった。
「そうだ、ほら今日の分のハンカチだ」
「ではコレは返そう」
サイヒが胸元からハンカチを取り出しルークに渡す。
ルークもポケットに入っていたハンカチをサイヒに手渡す。
「何をなさっているのですか……」
すでにクオンの心のライフは半分にまで削られている。
「あぁサイヒの匂いの付いたものを毎日借りているのだ。サイヒの匂いがあると安眠できるのでな」
(殿下が変態だ…)
そして先程の抱擁も、サイヒの首筋にルークが顔を埋めていたので匂いを堪能してたものと思われる。
クオンの切れ味の良い頭がそこ迄答えを導き出してしまった。
既にクオンの目は半分光をなくして死んでいる。
「今日は連れが居るなら昼寝は出来ないな」
「残念だ」
「昼寝とはいったい何ですか…?」
尋ねるクオンの言葉には力がない。
それでも一応皇太子の近衛兵なのだ。
主に危険が無いよう全ての事を知っておく必要がある。
「サイヒに抱きかかえられてな、子守唄を唄って貰ってここで15分ほど昼寝をするのだ。サイヒの子守歌は心地よくて良く寝れるのだぞ」
(何を威張っているのですか!てゆーかその昼寝の仕方おかしいでしょうが!)
クオンは最早突っ込みを入れるのも面倒になってきた。
それでも。
それでも主の身の危険を回避するために全ての事を知っていなくてはならない。
近衛兵の重大な役目である。
「貴方は、殿下が好きなのですか…?」
「好き?そりゃ好きでないものと密着出来る程私は人間が出来ていないぞ?それから殿下?ルークは皇太子だったのか」
「黙っていて済まない…」
「気にするなルークはルークだろう?」
「親友でいてくれるのか?」
「当たり前だろう?私がルークを見捨てるとでも思ったのか?」
優し気な眼差しをして、サイヒがルークの頭を優しく撫でる。
「少し心配した。でも、サイヒが私の事を嫌わないで居てくれると言葉で聞けて良かった」
顔を赤くしながらモジモジとルークがサイヒの服の袖を掴む。
「あまり可愛い顔をするとオオカミに狙われるぞ?」
「サイヒ以外の前でそんな顔はしない…」
「それは光栄だな」
イチャイチャ
そう擬音が聞こえてきそうである。
完全に悪い男に騙されている初心な少女、の様に見える絵面である。
クオンは既に帰りたくなっていた。
だが仕事はしなくてはいけない。
「サイヒと言ったな。お前の事は調べさせて貰った。宦官のリストにお前は乗っていなかった。ならば忍び込んだのだな?言え、何が目的だ!?」
鋭い瞳でクオンがサイヒを睨みつける。
「目的…そうか、本来の目的を忘れていた!!」
「ほぅ、素直に話すか?」
「そう言えば私は…”後宮内のドロドロの恋愛愛憎劇”を見るために忍び込んだのだった!!」
「はぃっ?」
クオンの口から抜けた声が出た。
「う、嘘だろう…そんな事のために帝国の、皇太子の後宮に潜り込んだのか……?」
「あぁ、私は7歳のころから10年間神殿で聖職者として働いていてな。あまりの刺激のない日常に神殿を飛び出して、この辺りで1番大きい国であるガフティラベルの後宮ならさぞや面白いものが見れるだろうと忍び込んだんだ」
「サイヒは聖職者をしていたのか。凄いな」
「いや、大したことはしておらん。皇太子として厳しく育てられたルークの方が素晴らしいと思うぞ?」
「そう言うものなのか?」
「そう言うものだ」
気を抜くとすぐにルークとサイヒはイチャイチャしだす。
ちなみに本人たちにイチャついている自覚は無い。
「面白さを求めて?わざわざ宦官として後宮に忍び込んだ?」
「あぁそうだぞ。そう言う意味では私もルークを騙していたことになるな。何せ私は去勢した男ではないからな」
「私はそんな事気にしないぞ!サイヒがサイヒであるならソレで良い」
「そうか、有難う」
サイヒはルークの手を取り、甲に唇を押し当てる。
自然にコレをやってしまえる辺り、サイヒには人誑しの才能が恐ろしい。
それにしてもクオンから見てルークの今の姿は普段とかけ離れている。
ルークは皇太子として有る時は、常に威厳に満ちて冷徹ですらあるのだから。
そのためクオンはサイヒを疑わずにはいられないのだ。
「サイヒとやら。お前はかなりの腕の魔術師と見た。殿下を【洗脳】しているのではないだろうな?」
「それはアンタが1番よく分かっているだろう?随分珍しい眼をしているではないか」
「なっ!?」
「生まれつきの精霊眼とは珍しいな。その目なら全ての魔力の動きを感知できるはずだろう?」
サイヒの言う通り、クオンは生まれつきの精霊眼の持ち主だ。
精霊眼は精霊の祝福を受けた瞳で全ての魔力と法力の流れを見通すことが出来る。
「それでもお前の魔術を見抜くことは出来なかったからな…」
「気にするな。いくら精霊眼でも能力が上回る者の術までは見通せない。アンタが能力不足の訳ではない、が、これでは私の身の潔白が証明できんな」
”これは困った”とサイヒは首を捻るが、本当に困ったのはクオンの方である。
サイヒの魔術をクオンは見抜くことが出来ないのだ。
ルークが【洗脳】や【魅了】の魔術にかかっているのか、いないのか。
これでは証明のしようがない。
見ていてサイヒには確かにルークに対して好意的に接しているように見える。
だがコレが演技の可能性がないとも言い切れない。
(何か1つでもこの宦官が味方か敵か判別する方法があれば…)
自らにその能力がない事が、クオンの心を沈めるのであった。
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