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【閑話・小話詰め】
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【小話1】
※サイヒの性別が分かる前の話です
ル「クオン明日は王立図書館に向かうぞ」
ク「承知しました殿下」
次の日。
そうしてルークとクオンは王立図書館へ向かった。
ク「何を借りられるのですか殿下?」
ル「プライベートなものだ。其方も適当に見たい本を見ててくれ」
そう言ってルークは事前に調べてあったのかスタスタと歩いて行ってしまった。
ク(お菓子作りの本でも読んでみようか。マロン妃のお手伝いに役立てるかもしれない)
クオンは手作り菓子の本を選んで読むこととした。
ク(うん、手作りでも色々あるものなんだな。マロン妃に本を持っていったら喜ぶだろうか?いや、いきなりこんな本を持っていったら作れと強要してると思われかねないな。レシピだけメモを取ろう)
持って行ったらマロンは喜んだだろうが、女心の分からない堅物クオンにはそんな気の廻し方は出来なかった。
ル「クオン、私は借りる本は決まった。早く帰りたいのだが」
ク「ここで読んで行かれないですか?」
ル「部屋でゆっくり読みたいんだ」
ク(何故そこで頬を染める!?)
そうして帰ってすぐルークは部屋に籠ってしまった。
本を読んでいると時間がたつのは早い。
ベッドで読んでいたルークは何時の間にかウトウトと眠ってしまう。
ク「殿下、夕食のお時間です。殿下、殿下!」
返事がしないルークに焦れて、クオンは扉を開ける。
スペアキーを持っていて良かったものだ。
ル( ˘ω˘)スヤァ
ク「寝られていたのか…そんなに眠くなるほど夢中で何を読まれていたんだ?」
枕元に散乱されt本を見る。
《男を喜ばすテクニック》
《初めての同性同士の愛し方》
《無理しない下準備・上巻》
ク「な、ななななななっ、ウッ!」
グハッ!
その場でクオンは血を吐いて倒れた。
ル「う、んん…いつの間にか寝てしまってーーーーく、クオン!大丈夫かクオン!?誰か医者を!!」
寝台の横で血を吐いて倒れているクオンの右手人差し指は、自らの吐血の血を使って「ゲイ」とダイイングメッセージが綴られていた……。
【小話2】
後宮には東西南北にそれぞれの皇太子妃の部屋がある。
東に第1皇太子妃カスタット。
西に第2皇太子妃マカロ。
南に第3皇太子妃マロン。
北はまだ所属する皇太子妃は存在しない。
気の弱いM気がある宦官はカスタットを支持している。
気の強いS気のある宦官もカスタットを支持している。
Mの者はそのピンヒールで踏まれたいと。
Sの者はあの高慢な女を支配したいと。
カスタットの好みは優しくてスレンダーな綺麗系の男なのだ。
それでいて強い男が良い。
宦官の中には食指をそそられる者は居ない。
”あの事件”を起こした宦官は本当に好みだったのに!
性格さえ従順だったならば!
と言ってもその姿を明確に思い出せはしないのだが…。
東の自室より足を強調した深いスリットのあるドレスのカスタットが歩いてくる。
反対側の西の自室より第2皇太子妃マカロが歩いてくる。
マカロは豊満な胸に尻、だと言うのに腰もちゃんと括れている。
カスタットに比べればかなり豊かな体だ。
マカロを支持する者はとにかく宦官にもなったのに男が捨てきれない者が多い。
”あの胸に挟まれたい”
”あの尻に敷かれい”
皆あの豊かな体に夢中だ。
二人して道を譲らないから必ずぶつかる事になる。
「カスタット様ぁ、ご機嫌麗しくぅ。今日も肩こりに悩まされず良く寝れたのでしょうねぇ、羨ましぃ。でもお肌がくすんでいますわぁ。あぁそれはご年齢からくるものでしたっけぇ?」
マカロが胸の下で腕を組んでグイ、と持ち上げる。
ただでさえ大きな胸がより強調される。
「「「「おぉぉぉぉぉぉっ」」」」
宦官達から嬉しい悲鳴が上がる。
ピキ
カスタットの額に青筋が浮き上がる。
「マカロ妃は今日も重そうですわねぇ。胸も尻も腹も。そんなにコルセットを目一杯締めたら呼吸が苦しんでは無くて?まあ私はコルセットなど必要ないのですけど。体が重すぎて足が短くなったんじゃなくって?」
カッ、とスリットから足を出しその長さを強調する。
「「「「おぉぉぉぉぉぉっ」」」」
どちらかが引けばよいのだがこの2人、己が引く気はない。
バチバチと火花が散る。
「まぁカスタット様、マカロ様、おはようございます。今日もお2人ともお美しいですね♪」
火花を散らす2人の元にやってきたのは第3皇太子妃であるマロンだ。
ニッコリと笑うマロンは可憐だ。
思わず守ってあげたくなる華奢な体つき(でもカスタットと違って胸はある)でほわほわと愛らしさを振りまいている。
これが計算された者でなく天然なのだから邪険にも出来ない。
(やっぱりマロン様だな)
(あの愛らしさ、華奢なのに出てるところは出てる体。あーいうのが良いんだよあーいうのが!)
(性格も素朴で愛らしい…)
(何より若いからな!!)
ピキピキピキ×2
カスタットとマカロの額に青筋が浮かぶ。
笑顔なだけに余計怖い。
が、宦官連中はそれに気づかない。
カスタットとマカロに釘付けだった宦官の視線は今はマロンに釘付けだ。
皆熱に浮かされたように頬を染めマロンを見ている。
「では私は失礼します。今日のお茶の準備をしたいので」
栗色の髪がふわふわ揺らしながらマロンは去っていった。
今日も勝者はマロンである。
マロンが後宮に来てから1年。
いまだ無敗のマロンをカスタットとマカロが地に膝を付けさす日は来るのだろうか?
マロンの周りだけは後宮でも平和なのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あまりにも下らない小話。
ただ単にもう1回くらいクオンに吐血して欲しかっただけです。
ダイイングメッセージが残せたと言う事は絨毯は無かったんでしょうかね?
それにしても流石は帝国の王立図書館。
ラインナップが豊富です(・∀・)ニヤニヤ
そしてマロンが何時の間にか天使にジョブチェンジをはたしていました。
頑張れクオン!
ライバルは多いぞ!!
※書き手はちゃんとクオンの事大好きです♡
※サイヒの性別が分かる前の話です
ル「クオン明日は王立図書館に向かうぞ」
ク「承知しました殿下」
次の日。
そうしてルークとクオンは王立図書館へ向かった。
ク「何を借りられるのですか殿下?」
ル「プライベートなものだ。其方も適当に見たい本を見ててくれ」
そう言ってルークは事前に調べてあったのかスタスタと歩いて行ってしまった。
ク(お菓子作りの本でも読んでみようか。マロン妃のお手伝いに役立てるかもしれない)
クオンは手作り菓子の本を選んで読むこととした。
ク(うん、手作りでも色々あるものなんだな。マロン妃に本を持っていったら喜ぶだろうか?いや、いきなりこんな本を持っていったら作れと強要してると思われかねないな。レシピだけメモを取ろう)
持って行ったらマロンは喜んだだろうが、女心の分からない堅物クオンにはそんな気の廻し方は出来なかった。
ル「クオン、私は借りる本は決まった。早く帰りたいのだが」
ク「ここで読んで行かれないですか?」
ル「部屋でゆっくり読みたいんだ」
ク(何故そこで頬を染める!?)
そうして帰ってすぐルークは部屋に籠ってしまった。
本を読んでいると時間がたつのは早い。
ベッドで読んでいたルークは何時の間にかウトウトと眠ってしまう。
ク「殿下、夕食のお時間です。殿下、殿下!」
返事がしないルークに焦れて、クオンは扉を開ける。
スペアキーを持っていて良かったものだ。
ル( ˘ω˘)スヤァ
ク「寝られていたのか…そんなに眠くなるほど夢中で何を読まれていたんだ?」
枕元に散乱されt本を見る。
《男を喜ばすテクニック》
《初めての同性同士の愛し方》
《無理しない下準備・上巻》
ク「な、ななななななっ、ウッ!」
グハッ!
その場でクオンは血を吐いて倒れた。
ル「う、んん…いつの間にか寝てしまってーーーーく、クオン!大丈夫かクオン!?誰か医者を!!」
寝台の横で血を吐いて倒れているクオンの右手人差し指は、自らの吐血の血を使って「ゲイ」とダイイングメッセージが綴られていた……。
【小話2】
後宮には東西南北にそれぞれの皇太子妃の部屋がある。
東に第1皇太子妃カスタット。
西に第2皇太子妃マカロ。
南に第3皇太子妃マロン。
北はまだ所属する皇太子妃は存在しない。
気の弱いM気がある宦官はカスタットを支持している。
気の強いS気のある宦官もカスタットを支持している。
Mの者はそのピンヒールで踏まれたいと。
Sの者はあの高慢な女を支配したいと。
カスタットの好みは優しくてスレンダーな綺麗系の男なのだ。
それでいて強い男が良い。
宦官の中には食指をそそられる者は居ない。
”あの事件”を起こした宦官は本当に好みだったのに!
性格さえ従順だったならば!
と言ってもその姿を明確に思い出せはしないのだが…。
東の自室より足を強調した深いスリットのあるドレスのカスタットが歩いてくる。
反対側の西の自室より第2皇太子妃マカロが歩いてくる。
マカロは豊満な胸に尻、だと言うのに腰もちゃんと括れている。
カスタットに比べればかなり豊かな体だ。
マカロを支持する者はとにかく宦官にもなったのに男が捨てきれない者が多い。
”あの胸に挟まれたい”
”あの尻に敷かれい”
皆あの豊かな体に夢中だ。
二人して道を譲らないから必ずぶつかる事になる。
「カスタット様ぁ、ご機嫌麗しくぅ。今日も肩こりに悩まされず良く寝れたのでしょうねぇ、羨ましぃ。でもお肌がくすんでいますわぁ。あぁそれはご年齢からくるものでしたっけぇ?」
マカロが胸の下で腕を組んでグイ、と持ち上げる。
ただでさえ大きな胸がより強調される。
「「「「おぉぉぉぉぉぉっ」」」」
宦官達から嬉しい悲鳴が上がる。
ピキ
カスタットの額に青筋が浮き上がる。
「マカロ妃は今日も重そうですわねぇ。胸も尻も腹も。そんなにコルセットを目一杯締めたら呼吸が苦しんでは無くて?まあ私はコルセットなど必要ないのですけど。体が重すぎて足が短くなったんじゃなくって?」
カッ、とスリットから足を出しその長さを強調する。
「「「「おぉぉぉぉぉぉっ」」」」
どちらかが引けばよいのだがこの2人、己が引く気はない。
バチバチと火花が散る。
「まぁカスタット様、マカロ様、おはようございます。今日もお2人ともお美しいですね♪」
火花を散らす2人の元にやってきたのは第3皇太子妃であるマロンだ。
ニッコリと笑うマロンは可憐だ。
思わず守ってあげたくなる華奢な体つき(でもカスタットと違って胸はある)でほわほわと愛らしさを振りまいている。
これが計算された者でなく天然なのだから邪険にも出来ない。
(やっぱりマロン様だな)
(あの愛らしさ、華奢なのに出てるところは出てる体。あーいうのが良いんだよあーいうのが!)
(性格も素朴で愛らしい…)
(何より若いからな!!)
ピキピキピキ×2
カスタットとマカロの額に青筋が浮かぶ。
笑顔なだけに余計怖い。
が、宦官連中はそれに気づかない。
カスタットとマカロに釘付けだった宦官の視線は今はマロンに釘付けだ。
皆熱に浮かされたように頬を染めマロンを見ている。
「では私は失礼します。今日のお茶の準備をしたいので」
栗色の髪がふわふわ揺らしながらマロンは去っていった。
今日も勝者はマロンである。
マロンが後宮に来てから1年。
いまだ無敗のマロンをカスタットとマカロが地に膝を付けさす日は来るのだろうか?
マロンの周りだけは後宮でも平和なのである。
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あまりにも下らない小話。
ただ単にもう1回くらいクオンに吐血して欲しかっただけです。
ダイイングメッセージが残せたと言う事は絨毯は無かったんでしょうかね?
それにしても流石は帝国の王立図書館。
ラインナップが豊富です(・∀・)ニヤニヤ
そしてマロンが何時の間にか天使にジョブチェンジをはたしていました。
頑張れクオン!
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※書き手はちゃんとクオンの事大好きです♡
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