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【45話】
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「で、サイヒ。私とはいつ踊ってくれるのだ?」
少しむくれながらも、そわそわとしたルークがサイヒに問うた。
ファーストダンスをサイヒと踊れなかった事が相当悔しいらしい。
しかもサイヒにとって初めてのドレス姿のダンスが自分で無く、むしろ敵対しているアンドュアイスとだ。
ルークは自分には怒る権利があると信じている。
そんな事は見透かしていて、ソレでおきながら”そんなルークも可愛いらしい”と思っているサイヒも相当なまでのルークへの惚れっぷりなのだが。
何故か2人の考えは男女が逆転しているような気がしなくもないが、それがこの2人の成り方なのであろう。
「では1曲お相手して貰おうか、ルクティエス皇太子様」
サイヒがクスリと笑う。
そんな笑い方をすると、男とも女とも違う色香がサイヒには漂う。
まるで本当に性別が無いかの様だ。
その色香にルークは顔に熱が集まるのが分かる。
ルークの差し出した手にサイヒの手が重ねられる。
その手が手袋で覆われていることを残念に思う。
こうして人前でサイヒと手を重ねられるのだから、どうせなら直接体温を感じたかった、と。
サイヒの体が密着する。
髪から花の香りがした。
ルークの体にサイヒの柔らかな胸の膨らみを感じる。
腕を廻した腰は想像以上に細かった。
首筋に顔を寄せるとサイヒの匂いがする。
ルークが1番好きな匂いだ。
「リードを願おうかルクティエス皇太子様?」
青銀の瞳が上目遣いでルークのエメラルドの瞳を覗き込む。
サイヒの吐息がルークの首筋にかかる。
「~~~~~~ッ!!」
ルークが顔を真っ赤に染めた。
「ん?あぁそう言う事か。これはこれは女として光栄だな」
己の腹部に当たる硬い感触を感じてサイヒの唇は弧を描く。
「少し、休んでくる…」
ルークはサイヒから離れ猫背で壁の方へ向かった。
壁にもたれながら俯いて落ち込んでいるのが良く分かる。
あまりにもなルークの姿にサイヒも笑いを隠せない。
思わずククク、と子供のように笑ってしまう。
「お兄様楽しそうですわね?」
「あぁマロンか。いや、女性として光栄なことがあってな。思わず笑いが堪えられなかった」
「楽しい事?何ですの?」
「マロンにはまだ早い」
「殿下に何かがあったのかサイヒ?」
「気にするな。男の生理現象だ。ドレス姿で密着しただけで反応して頂けるとか、女としては光栄だろう?」
「……殿下」
クオンが腹部に手を当てる。
すかさずカクテルがバーテンダーから手渡された。
優雅にそのカクテルをクオンは口に含んだ。
「スクワラル商会の新商品か?」
「晩餐会に用にレシピを考えましたの」
「そうか、マロンは良く出来た娘だ。マロンを嫁に貰う男は幸せ者だな、なぁクオン?」
「あ、あぁそうだな……」
耳まで赤くしたクオンがそっぽを向く。
主従して分かりやすい反応だ。
「しかし…お前女だったのか……」
「私は1度も自分は男だと言った事はないぞ?」
「去勢した男ではないと言っていただろう!」
「あぁだから、去勢した男では無いだろう?女なのだから」
「嘘は言っていないが全部も話していないと言う訳か?だからと言って普通は女が宦官として、後宮に混じっているなどと思う訳がないだろうが」
「想像力の欠乏だな。常識にとらわれ過ぎるのはお前の悪い癖だぞクオン」
「俺は普・通・だ!それよりこれ以上は隠し事はないだろうな」
「特に隠し事をしているつもりはないが、あったら済まないと言っておこう」
「……何でお前との会話こんなに疲れるんだ」
「友人に対して失礼なものだ」
やたらと疲れた表情のクオンにサイヒが呆れたように言った。
サイヒの中ではクオンは友人らしい。
クオンとしては主の想い人に当たるのでサイヒをどういう位置づけにしたら良いのか悩みどころではある。
「それにしてもお兄様美しいですわ♡」
マロンが頬に手を当て、嬉しそうな表情でサイヒを眺めていた。
「何を言う?私なんかよりお前の方が愛らしく花があるぞマロン。何時もはシンプルなドレスだが今日のように着飾ったドレスも良く似合う。何時もにも増して愛らしいな、私が男ならほおっておかないぞ」
「お兄様、私もお兄様ならエスコートして頂きたいですわ」
マロンの目がとろん、と蕩けている。
頬もバラ色に染まってまるで恋する乙女の顔だ。
「なら1曲踊るかマロン?」
「え、え、でもお兄様は今日は女装ですわ!?」
「女同士で踊ってはいけない決まりは無いだろう?」
サイヒの手がマロンに差し伸ばされる。
決して男の手ではないが、少女のように小さい手でもない。
性別を感じさせない手としか言いようがない。
「1曲お願いします、お兄様♡」
サイヒの手をマロンが取った。
そのままサイヒのリードでフロアの中に姿を消してしまう。
クオンはハンカチで口を押えたまま、ルークの隣へと移動した。
ハンカチは3枚目である。
綺麗な紅色だ。
後2枚で果たして足りるのだろうか?
バーテンダーに渡されたカクテルに再び口を付ける。
少し鉄の味がしたのは無視する事にする。
明日はレバーを食べよう。
そうクオンは心に決めた。
ホールでエメラルド色のドレスの美女と、オレンジ色のドレスの美少女が手を取って現れた。
エメラルド色のドレスの美女―サイヒは、オレンジ色のドレスの美少女ーマロンの腰に手を廻す。
綺麗な形でホールドを決めて優雅に男のステップを踏み、マロンをリードする。
男のステップであるのに淀みなくサイヒの足は進む。
「お兄様、男性のステップも出来るのですのね!凄いですわ!」
「ふふ、幼いころから王族になるべくの英才教育は受けているからな。ダンスはそれなりに得意なのだぞ?男性のステップはパートナーの動きを見ていれば自ずと覚えるものだ」
くるくると回るエメラルドとオレンジ。
サイヒとマロンの身長差は15センチあるので2人共ドレスだが、男性のステップをサイヒが踏んでいることもあってサイヒを性別のない存在のように見せていた。
周囲の者がフロアの中心を開ける。
その空間にサイヒはマロンをリードし飛び込む。
優雅に踊る2輪の華。
一方は凛と。
一方は可憐に。
咲き誇る2輪の華は会場にいる者を魅了した。
音楽が終わる。
2人の動きも止まる。
静けさの後に割れる様な拍手が会場に響いた。
その拍手に答えるようにサイヒは優美な礼をした。
マロンもそれに合わせてスカート部分の端を掴み屈んで挨拶をする。
「サイヒ、楽しそうでしたね殿下」
「マロンも楽しそうだったぞクオン」
主従共に死んだ目をして、はぁ~と大きな溜息を吐くのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皇太子の皇太子が反応してしまいました。
下品ですみません。
そしてクオンを差し置いてマロンを魅了しダンスに誘うサイヒ。
喜ぶマロン。
白いハンカチが3枚赤く染まったクオン氏不憫。
ちなみにバーテンダーさんはモンラーンさん(マロンの女性執事)です。
少しむくれながらも、そわそわとしたルークがサイヒに問うた。
ファーストダンスをサイヒと踊れなかった事が相当悔しいらしい。
しかもサイヒにとって初めてのドレス姿のダンスが自分で無く、むしろ敵対しているアンドュアイスとだ。
ルークは自分には怒る権利があると信じている。
そんな事は見透かしていて、ソレでおきながら”そんなルークも可愛いらしい”と思っているサイヒも相当なまでのルークへの惚れっぷりなのだが。
何故か2人の考えは男女が逆転しているような気がしなくもないが、それがこの2人の成り方なのであろう。
「では1曲お相手して貰おうか、ルクティエス皇太子様」
サイヒがクスリと笑う。
そんな笑い方をすると、男とも女とも違う色香がサイヒには漂う。
まるで本当に性別が無いかの様だ。
その色香にルークは顔に熱が集まるのが分かる。
ルークの差し出した手にサイヒの手が重ねられる。
その手が手袋で覆われていることを残念に思う。
こうして人前でサイヒと手を重ねられるのだから、どうせなら直接体温を感じたかった、と。
サイヒの体が密着する。
髪から花の香りがした。
ルークの体にサイヒの柔らかな胸の膨らみを感じる。
腕を廻した腰は想像以上に細かった。
首筋に顔を寄せるとサイヒの匂いがする。
ルークが1番好きな匂いだ。
「リードを願おうかルクティエス皇太子様?」
青銀の瞳が上目遣いでルークのエメラルドの瞳を覗き込む。
サイヒの吐息がルークの首筋にかかる。
「~~~~~~ッ!!」
ルークが顔を真っ赤に染めた。
「ん?あぁそう言う事か。これはこれは女として光栄だな」
己の腹部に当たる硬い感触を感じてサイヒの唇は弧を描く。
「少し、休んでくる…」
ルークはサイヒから離れ猫背で壁の方へ向かった。
壁にもたれながら俯いて落ち込んでいるのが良く分かる。
あまりにもなルークの姿にサイヒも笑いを隠せない。
思わずククク、と子供のように笑ってしまう。
「お兄様楽しそうですわね?」
「あぁマロンか。いや、女性として光栄なことがあってな。思わず笑いが堪えられなかった」
「楽しい事?何ですの?」
「マロンにはまだ早い」
「殿下に何かがあったのかサイヒ?」
「気にするな。男の生理現象だ。ドレス姿で密着しただけで反応して頂けるとか、女としては光栄だろう?」
「……殿下」
クオンが腹部に手を当てる。
すかさずカクテルがバーテンダーから手渡された。
優雅にそのカクテルをクオンは口に含んだ。
「スクワラル商会の新商品か?」
「晩餐会に用にレシピを考えましたの」
「そうか、マロンは良く出来た娘だ。マロンを嫁に貰う男は幸せ者だな、なぁクオン?」
「あ、あぁそうだな……」
耳まで赤くしたクオンがそっぽを向く。
主従して分かりやすい反応だ。
「しかし…お前女だったのか……」
「私は1度も自分は男だと言った事はないぞ?」
「去勢した男ではないと言っていただろう!」
「あぁだから、去勢した男では無いだろう?女なのだから」
「嘘は言っていないが全部も話していないと言う訳か?だからと言って普通は女が宦官として、後宮に混じっているなどと思う訳がないだろうが」
「想像力の欠乏だな。常識にとらわれ過ぎるのはお前の悪い癖だぞクオン」
「俺は普・通・だ!それよりこれ以上は隠し事はないだろうな」
「特に隠し事をしているつもりはないが、あったら済まないと言っておこう」
「……何でお前との会話こんなに疲れるんだ」
「友人に対して失礼なものだ」
やたらと疲れた表情のクオンにサイヒが呆れたように言った。
サイヒの中ではクオンは友人らしい。
クオンとしては主の想い人に当たるのでサイヒをどういう位置づけにしたら良いのか悩みどころではある。
「それにしてもお兄様美しいですわ♡」
マロンが頬に手を当て、嬉しそうな表情でサイヒを眺めていた。
「何を言う?私なんかよりお前の方が愛らしく花があるぞマロン。何時もはシンプルなドレスだが今日のように着飾ったドレスも良く似合う。何時もにも増して愛らしいな、私が男ならほおっておかないぞ」
「お兄様、私もお兄様ならエスコートして頂きたいですわ」
マロンの目がとろん、と蕩けている。
頬もバラ色に染まってまるで恋する乙女の顔だ。
「なら1曲踊るかマロン?」
「え、え、でもお兄様は今日は女装ですわ!?」
「女同士で踊ってはいけない決まりは無いだろう?」
サイヒの手がマロンに差し伸ばされる。
決して男の手ではないが、少女のように小さい手でもない。
性別を感じさせない手としか言いようがない。
「1曲お願いします、お兄様♡」
サイヒの手をマロンが取った。
そのままサイヒのリードでフロアの中に姿を消してしまう。
クオンはハンカチで口を押えたまま、ルークの隣へと移動した。
ハンカチは3枚目である。
綺麗な紅色だ。
後2枚で果たして足りるのだろうか?
バーテンダーに渡されたカクテルに再び口を付ける。
少し鉄の味がしたのは無視する事にする。
明日はレバーを食べよう。
そうクオンは心に決めた。
ホールでエメラルド色のドレスの美女と、オレンジ色のドレスの美少女が手を取って現れた。
エメラルド色のドレスの美女―サイヒは、オレンジ色のドレスの美少女ーマロンの腰に手を廻す。
綺麗な形でホールドを決めて優雅に男のステップを踏み、マロンをリードする。
男のステップであるのに淀みなくサイヒの足は進む。
「お兄様、男性のステップも出来るのですのね!凄いですわ!」
「ふふ、幼いころから王族になるべくの英才教育は受けているからな。ダンスはそれなりに得意なのだぞ?男性のステップはパートナーの動きを見ていれば自ずと覚えるものだ」
くるくると回るエメラルドとオレンジ。
サイヒとマロンの身長差は15センチあるので2人共ドレスだが、男性のステップをサイヒが踏んでいることもあってサイヒを性別のない存在のように見せていた。
周囲の者がフロアの中心を開ける。
その空間にサイヒはマロンをリードし飛び込む。
優雅に踊る2輪の華。
一方は凛と。
一方は可憐に。
咲き誇る2輪の華は会場にいる者を魅了した。
音楽が終わる。
2人の動きも止まる。
静けさの後に割れる様な拍手が会場に響いた。
その拍手に答えるようにサイヒは優美な礼をした。
マロンもそれに合わせてスカート部分の端を掴み屈んで挨拶をする。
「サイヒ、楽しそうでしたね殿下」
「マロンも楽しそうだったぞクオン」
主従共に死んだ目をして、はぁ~と大きな溜息を吐くのだった。
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皇太子の皇太子が反応してしまいました。
下品ですみません。
そしてクオンを差し置いてマロンを魅了しダンスに誘うサイヒ。
喜ぶマロン。
白いハンカチが3枚赤く染まったクオン氏不憫。
ちなみにバーテンダーさんはモンラーンさん(マロンの女性執事)です。
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