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【46話】
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※ちょっぴりお色気シーンがあります。
苦手な方は飛ばして下さいね。
最後までは致しておりません(;^ω^)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カチャ
軽い音を立ててサイヒの部屋の扉が開けられた。
「入るぞサイヒ」
「あぁ、今日は鍵を閉めてくれ」
ルークはサイヒに言われたよう鍵を閉める。
「今日は結界じゃないのか?」
「勿論結界も張ってあるが、万が一クオンが遭遇したら不憫だからな」
「???」
何故そこでクオンの名が出てくるのだろうとキョトンとした顔のルークを見て、サイヒがクツクツと喉を鳴らす。
その様はまるで肉食動物が笑ったようだった。
笑うサイヒは男にも見えるし女にも見える。
いや、逆か。
男にも見えないし女にも見えない。
性別の無い色香をサイヒは放つ。
「可愛いなルーク。ちゃんと言いつけ通り何時もより1時間早く来たのも褒めようか。何時までもソコで立ってないで此方においで」
サイヒの色香に当てられたルークが顔を赤くしてサイヒの方へ行く。
ベッドに腰かけていたサイヒがルークの手首を取り。
「うわっ!?」
ドサリ
ルークの体を自分のベッドに押し倒した。
(サイヒの匂いが!!)
「どうしたルーク?耳まで赤いぞ」
言うが否や、サイヒはその赤くなったルークの耳朶に歯を立てた。
「ヒャッ!?」
ルークの体がビクリと震える。
「何をするんだサイヒ!?」
「昨日言っただろう。マーキングだらけにしてやるから覚悟しておけと」
ルークに覆いかぶさり、サイヒは器用にルークの衣服を開けさせていく。
「うむ、裸より着衣の乱れがある方がそそるな」
「何言って…んん!」
サイヒの唇がルークの首筋に押し当てられ、チュウ、と強く吸い上げる。
そのまま服の前を広げたルークの胸に、腹にサイヒは所有印を残していく。
「サイヒ…も、だめ……」
「もう少し我慢しろ。私はファーストダンスがルークと踊れなかったことに腹を立てているんだぞ」
「サイヒが決めたのではないか!兄上と踊ると!それを言ったら私の方が怒る権利がある!!」
「あぁもう五月蠅い。今は可愛い声で鳴いておけ」
サイヒの唇がルークの唇を塞ぐ。
空気を求めて喘ぐ、開けられた口内にサイヒの舌が侵入する。
ルークの舌にサイヒの舌が絡みつく。
逃げるルークの舌を追いかけて、サイヒの舌がルークの口内を蹂躙した。
唇が離れると、ルークが息絶え絶えになっている。
エメラルドの瞳は涙に濡れていた。
生理的な涙だろう。
その瞳はすっかり蕩け切っている。
サイヒの理不尽な怒りにルークはされるがままだ。
まさかサイヒがこんなにもルークを相手にするのに、これ程の熱量を発するとは思わなかっただろう。
サイヒとしてもカスタットと踊っていたルークに対して思おうところがあるのだ。
人はソレを嫉妬と言う。
そして楽しみにしていたルークとのダンスは不発だ。
まぁ女としては光栄な反応をされたのだが、理性と本能は別だ。
サイヒも自分で思うより、かなりルークとのダンスを楽しみにしていたらしい。
「サイヒも声を…」
熱い吐息を漏らしながらルークがサイヒに強請る。
何とも可愛らしいお願いだ。
「私の声が聞きたかったら力ずくで鳴かせてみろ」
ニヤリ、と笑うサイヒの顔は獲物を貪る獣の様だった。
:::
「お兄様~~~~っ♡」
ガバリ
扉を開けてサイヒが部屋に入ると愛らしい小動物が叫びながら抱き着いてきた。
小動物、もとい部屋の主マロンである。
細いその腕に何処にこんな力があったのかと言う力でサイヒの腰をギュウギュウと抱きしめる。
「どうしたマロン?」
「何時もより遅いので心配しましたの。昨日の今日ですし、誰かに連れて行かれたのではないかと思いまして」
「ふふ、可愛らしい事を言うなマロン。私が誰かに連れて行かれる訳が無いだろう?ちょっと昨日の鬱憤をマーキングと言う形で昇華させてきただけだ」
クツクツと喉を鳴らして笑うサイヒを見て、マロンは次にルークを見、真っ赤な顔で気だるげなルークの様子に何となく事情を察したらしい。
「ではお疲れのようですしソファへどうぞ。疲れが取れるハーブティーを今日は淹れますわ」
ニッコリと笑ったマロンがキッチンの方へと消えていった。
部屋中に甘い香りがする。
今日も美味しいお茶と菓子にありつけるようだ。
昨日の晩餐会でマロンも疲れているだろうに、サイヒの事を想って手作りお菓子を作るマロンは健気で愛らしい。
そのマロンの様子に先に来ていたクオンが優しい微笑みを浮かべていた。
クオンがルークの存在に気付きソファから立ち上がる。
「言いつけ通り先に来ておりました。殿下より早く寛いでいたことをお詫び致します」
「うん、別に良い……」
ルークはまだ熱に浮かされている様子だ。
そんなルークを観察して、クオンは何時もの首に付いている鬱血の跡以外に耳朶に歯型があるのを見つけてしまった。
何故自分から自分を追い込むのであろうかクオンは。
様子から何が起きたか大体察せられるであろうに。
クオンは白いハンカチを取り出して口元に当てるとガフリッ、と血を吐いた。
もう血の吐き方が達人の域だ。
そして紅に染まったハンカチを懐に直す。
今日はいったい何枚ハンカチのストックを持ってきているのやら。
サイヒとルークが座ると何もなかったかのように、クオンはルークの了承を得てソファに座り直した。
もう誰が何処に座るかほぼ定位置が決まっている。
それ程長い期間このお茶会を続けているのだ。
何ともほっこりする話である。
マロンがワゴンでお茶と菓子を運んでくる。
今日の菓子はレアチーズケーキのブルーベリーソースがけ。
氷魔石を使った保存ボックスに入れないと作れない菓子だ。
庶民では食べる事も出来ないだろう。
流石は皇太子妃のキッチンと言うべきか。
疲れが取れるカモミールティーをサイヒとルークのカップに注ぎ、クオンにはティーポーションだ。
人によって茶の種類も変える気遣い。
そんなマロンをサイヒは兄的視点で誇らしく思う。
そして「早く告れやコンポタ!」と心の中で思っていることはサイヒの中だけの秘密だ。
こうして建国祭の翌日の茶会は始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
茶会は次回に続きます(*´▽`*)
PS
チ〇ビ責め入れるべきか悩んだのはココだけの秘密です(;´∀`)
苦手な方は飛ばして下さいね。
最後までは致しておりません(;^ω^)
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カチャ
軽い音を立ててサイヒの部屋の扉が開けられた。
「入るぞサイヒ」
「あぁ、今日は鍵を閉めてくれ」
ルークはサイヒに言われたよう鍵を閉める。
「今日は結界じゃないのか?」
「勿論結界も張ってあるが、万が一クオンが遭遇したら不憫だからな」
「???」
何故そこでクオンの名が出てくるのだろうとキョトンとした顔のルークを見て、サイヒがクツクツと喉を鳴らす。
その様はまるで肉食動物が笑ったようだった。
笑うサイヒは男にも見えるし女にも見える。
いや、逆か。
男にも見えないし女にも見えない。
性別の無い色香をサイヒは放つ。
「可愛いなルーク。ちゃんと言いつけ通り何時もより1時間早く来たのも褒めようか。何時までもソコで立ってないで此方においで」
サイヒの色香に当てられたルークが顔を赤くしてサイヒの方へ行く。
ベッドに腰かけていたサイヒがルークの手首を取り。
「うわっ!?」
ドサリ
ルークの体を自分のベッドに押し倒した。
(サイヒの匂いが!!)
「どうしたルーク?耳まで赤いぞ」
言うが否や、サイヒはその赤くなったルークの耳朶に歯を立てた。
「ヒャッ!?」
ルークの体がビクリと震える。
「何をするんだサイヒ!?」
「昨日言っただろう。マーキングだらけにしてやるから覚悟しておけと」
ルークに覆いかぶさり、サイヒは器用にルークの衣服を開けさせていく。
「うむ、裸より着衣の乱れがある方がそそるな」
「何言って…んん!」
サイヒの唇がルークの首筋に押し当てられ、チュウ、と強く吸い上げる。
そのまま服の前を広げたルークの胸に、腹にサイヒは所有印を残していく。
「サイヒ…も、だめ……」
「もう少し我慢しろ。私はファーストダンスがルークと踊れなかったことに腹を立てているんだぞ」
「サイヒが決めたのではないか!兄上と踊ると!それを言ったら私の方が怒る権利がある!!」
「あぁもう五月蠅い。今は可愛い声で鳴いておけ」
サイヒの唇がルークの唇を塞ぐ。
空気を求めて喘ぐ、開けられた口内にサイヒの舌が侵入する。
ルークの舌にサイヒの舌が絡みつく。
逃げるルークの舌を追いかけて、サイヒの舌がルークの口内を蹂躙した。
唇が離れると、ルークが息絶え絶えになっている。
エメラルドの瞳は涙に濡れていた。
生理的な涙だろう。
その瞳はすっかり蕩け切っている。
サイヒの理不尽な怒りにルークはされるがままだ。
まさかサイヒがこんなにもルークを相手にするのに、これ程の熱量を発するとは思わなかっただろう。
サイヒとしてもカスタットと踊っていたルークに対して思おうところがあるのだ。
人はソレを嫉妬と言う。
そして楽しみにしていたルークとのダンスは不発だ。
まぁ女としては光栄な反応をされたのだが、理性と本能は別だ。
サイヒも自分で思うより、かなりルークとのダンスを楽しみにしていたらしい。
「サイヒも声を…」
熱い吐息を漏らしながらルークがサイヒに強請る。
何とも可愛らしいお願いだ。
「私の声が聞きたかったら力ずくで鳴かせてみろ」
ニヤリ、と笑うサイヒの顔は獲物を貪る獣の様だった。
:::
「お兄様~~~~っ♡」
ガバリ
扉を開けてサイヒが部屋に入ると愛らしい小動物が叫びながら抱き着いてきた。
小動物、もとい部屋の主マロンである。
細いその腕に何処にこんな力があったのかと言う力でサイヒの腰をギュウギュウと抱きしめる。
「どうしたマロン?」
「何時もより遅いので心配しましたの。昨日の今日ですし、誰かに連れて行かれたのではないかと思いまして」
「ふふ、可愛らしい事を言うなマロン。私が誰かに連れて行かれる訳が無いだろう?ちょっと昨日の鬱憤をマーキングと言う形で昇華させてきただけだ」
クツクツと喉を鳴らして笑うサイヒを見て、マロンは次にルークを見、真っ赤な顔で気だるげなルークの様子に何となく事情を察したらしい。
「ではお疲れのようですしソファへどうぞ。疲れが取れるハーブティーを今日は淹れますわ」
ニッコリと笑ったマロンがキッチンの方へと消えていった。
部屋中に甘い香りがする。
今日も美味しいお茶と菓子にありつけるようだ。
昨日の晩餐会でマロンも疲れているだろうに、サイヒの事を想って手作りお菓子を作るマロンは健気で愛らしい。
そのマロンの様子に先に来ていたクオンが優しい微笑みを浮かべていた。
クオンがルークの存在に気付きソファから立ち上がる。
「言いつけ通り先に来ておりました。殿下より早く寛いでいたことをお詫び致します」
「うん、別に良い……」
ルークはまだ熱に浮かされている様子だ。
そんなルークを観察して、クオンは何時もの首に付いている鬱血の跡以外に耳朶に歯型があるのを見つけてしまった。
何故自分から自分を追い込むのであろうかクオンは。
様子から何が起きたか大体察せられるであろうに。
クオンは白いハンカチを取り出して口元に当てるとガフリッ、と血を吐いた。
もう血の吐き方が達人の域だ。
そして紅に染まったハンカチを懐に直す。
今日はいったい何枚ハンカチのストックを持ってきているのやら。
サイヒとルークが座ると何もなかったかのように、クオンはルークの了承を得てソファに座り直した。
もう誰が何処に座るかほぼ定位置が決まっている。
それ程長い期間このお茶会を続けているのだ。
何ともほっこりする話である。
マロンがワゴンでお茶と菓子を運んでくる。
今日の菓子はレアチーズケーキのブルーベリーソースがけ。
氷魔石を使った保存ボックスに入れないと作れない菓子だ。
庶民では食べる事も出来ないだろう。
流石は皇太子妃のキッチンと言うべきか。
疲れが取れるカモミールティーをサイヒとルークのカップに注ぎ、クオンにはティーポーションだ。
人によって茶の種類も変える気遣い。
そんなマロンをサイヒは兄的視点で誇らしく思う。
そして「早く告れやコンポタ!」と心の中で思っていることはサイヒの中だけの秘密だ。
こうして建国祭の翌日の茶会は始まった。
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