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【79話】
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それはサイヒが全能神として手続きをすませて、数日たったある日の事。
「コック長大変です!」
とある使用人Ⓐ君が声を張り上げた。
「どうした?」
「それが厨房スタッフたちの乗っていたペガサス馬車が事故にあったそうで、昼食の手配が間に合いそうにありません!!」
「「「「「(;・∀・) ナン! (; ∀・)・ デス!! (; ∀ )・・ トー!!!」」」」」
(((((つーか全能神様の昼飯どうなるの!!??)))))
その場に居た皆が心の中で声をあげた。
「怪我人は?」
「全員無傷だそうです」
「なら良い。そう言う事なら…あの方たちに頼もう!」
:::
そうしてコック長が訪れたのはマロンの私室だった。
マロンに理由を話したしょんぼりしたコック長は、年こそいっているが外見年齢は12~3歳のショタっ子なので、まるで捨て猫のようでマロンのの庇護欲に火が付いた。
いや、マロンだけではない。
一緒に居たクオンの庇護欲を掻き立てた。
ルークはサイヒの昼食が出ないことに焦りを感じていた。
サイヒに適当なメニューで食事を済まさせるなど嫁として…否、半身としてあってはならない事だ。
「そう言うことなら私で良ければ力になります」
「ルーク様、何か食べたいものは?」
「昨日の夜パエリアが食べたいと言っていたな」
「承知しました、パエリアですね。クオン様は主菜、ルーク様はサラダとデザート系統を頼みます」
「任された。必ずやサイヒが気に居るデザート作り上げよう!」
「俺も久しぶりに腕を振るわせて貰います。品数は多い方が良いな?コック長、厨房に案内してくれ」
「了解しました皆さま、ではこちらに」
(((((え、ええええええ何か魔王様とそのご一行が料理作ることになってるんだけど、それ、アリなのぉぉぉ!!!???)))))
コック長について来ていた使用人たちは心の中で叫び声をあげた。
:::
〇本日の昼食メニュー
・サラダ
ポテトのアリオリソース和え
野菜スティック
シーザーサラダ
野菜と豆のイレブンサラダ
・小皿料理
殻付アーモンド
パン・コン・トマテ
チーズコロッケ
タコわさび
オリーブ盛り
カタクチイワシの酢漬け
アンチョビキャベツ
枝豆バター炒め
・一品料理
ポテトフライ
ソパ・デ・アホ(ニンニクのスープ)
ピスト(カスティージャ風野菜煮込み)
アボカドスライス
カジョス(マドリッド風モツ煮込み)
チーズハンバーグ
ローストビーフ
トルティージャ・デ・パタタ(スペイン風オムレツ)
骨付きラム肉の鉄板焼き
・パスタ
ペペロンチーノ
ミートソース(ボローニャ風)
カルボナーラ
ボンゴレビアンコ
・パエリア
ミックスパエリア
魚介のパエリア
イカ墨のパエリア
フィデウア(パスタのパエリア)
・デザート
アイス(バニラ・ストロベリー)
チョコレート盛り(カカオ100%含む)
クレマ・カタラナ(スペイン・カタルーニャ地方の代表的なデザート「クレマ・カタラナ。カスタードクリームを冷やし、表面を飴状に仕上げたもので、クレーム・ブリュレの原型と言われている。
チュロス(ホットチョコレート付き)
:::
「「「「「「「「「スゲェ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!」」」」」」」」」
マロンを中心に魔王様ご一行が手掛けた料理を見た王宮勤めの天人たちは、食堂に入って揃いも揃って涎を垂らしそわそわしている。
まるで飼い主に「待て」を言われた犬の如くだ。
「人数多いから、ビュッフェ形式にしましたけど良かったですかコック長?お兄様にはもう別に食事を運んでおります。これから私たちもご一緒していただきますの」
「はい、元よりこの形式にしようと思っていたので。それにしても皆さん又腕上げたんじゃないですか?」
「週1で料理バトルしているからな。勝った者が王様な食戟王様ゲーム。ちなみにサイヒもゲームの参加者だ」
キッチンが付いた自室で全能神はそんな遊びを伴侶たちとしていたらしい。
「内容にもよるけど大体マロンが1位だな。国によってはサイヒが1位の時もあるが。菓子勝負はマロンと私が5分5部、サイヒに献上するために日々焼き菓子のレベルを磨いているからな。
最近は生菓子にも手を出し始めたが、生菓子ではまだマロンと勝負にはならないな」
いったい魔王は全能神の半身以上の何になりたいのであろうか?
「「「「「お、おい!それよりもう食べていいんですよね!?」」」」」
飢えた使用人たちの目がギラギラしている。
それもそうだろう。高級ホテルのビュッフェでもここまでの品にお目にかかれるかどうかの料理の出来だ。
「そうですね、では各自テーブルについてメニューを取りに行って下さい」
「「「「「「「「「「「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」」」」」」」
「なにこれ旨い!無茶苦茶旨い!!」
「モキュモキュモキュモキュ」
「やっばーコレは美味しいわ」
「俺今後魔王様達と仲良くしたいかも…」
「本気で嫁に貰いたい」
「ムグググガツガツガツ」
「もう外でパエリア食べに行けねーわ!」
あまりの料理のクオリティに誰もが我を忘れて食事に集中している。
正直作りすぎたかと思った料理の数々は仕事で疲れ切った使用人の胃袋へと消えていった。
(((((((((((((夜も料理スタッフ帰って来なくて良いかも……)))))))))))))
何となく皆同じこと考えているんだろうとは思いながらも皆口を噤んでいた。
「コック長大変です!」
とある使用人Ⓐ君が声を張り上げた。
「どうした?」
「それが厨房スタッフたちの乗っていたペガサス馬車が事故にあったそうで、昼食の手配が間に合いそうにありません!!」
「「「「「(;・∀・) ナン! (; ∀・)・ デス!! (; ∀ )・・ トー!!!」」」」」
(((((つーか全能神様の昼飯どうなるの!!??)))))
その場に居た皆が心の中で声をあげた。
「怪我人は?」
「全員無傷だそうです」
「なら良い。そう言う事なら…あの方たちに頼もう!」
:::
そうしてコック長が訪れたのはマロンの私室だった。
マロンに理由を話したしょんぼりしたコック長は、年こそいっているが外見年齢は12~3歳のショタっ子なので、まるで捨て猫のようでマロンのの庇護欲に火が付いた。
いや、マロンだけではない。
一緒に居たクオンの庇護欲を掻き立てた。
ルークはサイヒの昼食が出ないことに焦りを感じていた。
サイヒに適当なメニューで食事を済まさせるなど嫁として…否、半身としてあってはならない事だ。
「そう言うことなら私で良ければ力になります」
「ルーク様、何か食べたいものは?」
「昨日の夜パエリアが食べたいと言っていたな」
「承知しました、パエリアですね。クオン様は主菜、ルーク様はサラダとデザート系統を頼みます」
「任された。必ずやサイヒが気に居るデザート作り上げよう!」
「俺も久しぶりに腕を振るわせて貰います。品数は多い方が良いな?コック長、厨房に案内してくれ」
「了解しました皆さま、ではこちらに」
(((((え、ええええええ何か魔王様とそのご一行が料理作ることになってるんだけど、それ、アリなのぉぉぉ!!!???)))))
コック長について来ていた使用人たちは心の中で叫び声をあげた。
:::
〇本日の昼食メニュー
・サラダ
ポテトのアリオリソース和え
野菜スティック
シーザーサラダ
野菜と豆のイレブンサラダ
・小皿料理
殻付アーモンド
パン・コン・トマテ
チーズコロッケ
タコわさび
オリーブ盛り
カタクチイワシの酢漬け
アンチョビキャベツ
枝豆バター炒め
・一品料理
ポテトフライ
ソパ・デ・アホ(ニンニクのスープ)
ピスト(カスティージャ風野菜煮込み)
アボカドスライス
カジョス(マドリッド風モツ煮込み)
チーズハンバーグ
ローストビーフ
トルティージャ・デ・パタタ(スペイン風オムレツ)
骨付きラム肉の鉄板焼き
・パスタ
ペペロンチーノ
ミートソース(ボローニャ風)
カルボナーラ
ボンゴレビアンコ
・パエリア
ミックスパエリア
魚介のパエリア
イカ墨のパエリア
フィデウア(パスタのパエリア)
・デザート
アイス(バニラ・ストロベリー)
チョコレート盛り(カカオ100%含む)
クレマ・カタラナ(スペイン・カタルーニャ地方の代表的なデザート「クレマ・カタラナ。カスタードクリームを冷やし、表面を飴状に仕上げたもので、クレーム・ブリュレの原型と言われている。
チュロス(ホットチョコレート付き)
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「「「「「「「「「スゲェ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!」」」」」」」」」
マロンを中心に魔王様ご一行が手掛けた料理を見た王宮勤めの天人たちは、食堂に入って揃いも揃って涎を垂らしそわそわしている。
まるで飼い主に「待て」を言われた犬の如くだ。
「人数多いから、ビュッフェ形式にしましたけど良かったですかコック長?お兄様にはもう別に食事を運んでおります。これから私たちもご一緒していただきますの」
「はい、元よりこの形式にしようと思っていたので。それにしても皆さん又腕上げたんじゃないですか?」
「週1で料理バトルしているからな。勝った者が王様な食戟王様ゲーム。ちなみにサイヒもゲームの参加者だ」
キッチンが付いた自室で全能神はそんな遊びを伴侶たちとしていたらしい。
「内容にもよるけど大体マロンが1位だな。国によってはサイヒが1位の時もあるが。菓子勝負はマロンと私が5分5部、サイヒに献上するために日々焼き菓子のレベルを磨いているからな。
最近は生菓子にも手を出し始めたが、生菓子ではまだマロンと勝負にはならないな」
いったい魔王は全能神の半身以上の何になりたいのであろうか?
「「「「「お、おい!それよりもう食べていいんですよね!?」」」」」
飢えた使用人たちの目がギラギラしている。
それもそうだろう。高級ホテルのビュッフェでもここまでの品にお目にかかれるかどうかの料理の出来だ。
「そうですね、では各自テーブルについてメニューを取りに行って下さい」
「「「「「「「「「「「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」」」」」」」
「なにこれ旨い!無茶苦茶旨い!!」
「モキュモキュモキュモキュ」
「やっばーコレは美味しいわ」
「俺今後魔王様達と仲良くしたいかも…」
「本気で嫁に貰いたい」
「ムグググガツガツガツ」
「もう外でパエリア食べに行けねーわ!」
あまりの料理のクオリティに誰もが我を忘れて食事に集中している。
正直作りすぎたかと思った料理の数々は仕事で疲れ切った使用人の胃袋へと消えていった。
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