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【84話】
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「身ごもっているわりにはサイヒちゃんのスタイルあまり変わらなかったね~」
天界の全能神の住まう王宮のサロン。
そんなところに案内されているのに緊張の欠片も見せず、のほほんとフェルゴールがお茶を啜りながら言った。
「サイヒは妊婦の身でも美しいからな。勿論腹部が膨らんでもソレはソレで美しいと思うが」
うんうん、とルークが誇らしげに頷く。
ガフティラベル帝国1のデザイナーに半身を褒められてルークはご機嫌である。
「でもどうしよう?式は何時だっけ~?多少お腹が膨らむことを想定してドレスを作らないとね~」
「式は3か月後だ。腹はそこまで膨らまんと思うぞ?」
「3か月後?いきなり決まった割に随分と早く式を挙げるんだね~?」
「元々”全能神襲名のパレード”が行われる予定だったからな。それのついでに結婚式を挙げる。むしろ最近では周りが張り切って結婚式が主軸になりつつあるのだが……」
はぁ、とサイヒが溜息をつく。
愁いを帯びたサイヒは何かと目に悪い。
やたらと艶っぽいのだ。
思わず周囲に居た王宮使用人たちはゴクリ、と生唾を飲み込み頬を上気させる。
男女関係なく…。
「誰だってお兄様のドレス姿を想像すれば顔の一つも赤らめますわ」
周囲の使用人に殺気を飛ばしかけたルークをマロンが言葉で制する。
ルークの扱い方を良く分かっている。
流石は元皇太子妃を務めていた事だけはある。
いや、同担拒否のルークが”唯一認めるサイヒ推し”のマロンだから扱いを理解しているのかもしれない。
「あ、でも胸は大きくなったよね~」
ガタガタガタ
フェルゴールの言葉に傍いた否が動きがおかしくなった。
油を刺していない人形の様だ。
動くとギギギ、と音を立てそうである。
そして視線はサイヒの胸元に集まる。
(((((((確かに大きくなったような………))))))
ヒュゥゥゥゥウゥゥゥゥ……
周囲の温度が30度は下がる。
ルークを中心に殺気を纏った冷気がまき散らされたのだ。
((((((ひぃぃぃぃぃぃいっっ怖っ!!!!))))))
「仕方ないだろう?ルークは胸が大好きだからな」
ガタガタガタ
パリ―ン
ガチャンッ
遂に食器などを落として被害を出す者迄出て来た。
それ程にサイヒの言い放った言葉はパワーワードだった。
「へ~ルークおっぱい好きなんだ~」
「うむ、一度触ると中々離れん」
「お父さんになるのに赤ちゃんみたいだね~。むしろ赤ちゃんに嫉妬しそうだよね~」
「洒落にならんなソレは。うむ、生まれたら触って良い時間をしっかり決めるとしよう」
「サイヒ!フェルゴール!!」
ガタッ、と椅子を倒しながらルークが叫び立ち上がる。
「うん?どうしたルーク、心配しなくてもまだ暫くはお前だけのモノだぞ?」
「そっか~良かったね、ルーク~」
ニッコリ
シレッとサイヒが言い放ち、無邪気な笑顔をフェルゴールが浮かべる。
正直文句が言えない謎の圧がある。
悪意が無い…ゆえに無敵か……。
「で、クオン…お前は何故マロンを私の視界から遮る位置に移動しているんだ?」
その怒気は全て側近のクオンに向かった。
クオン、不憫な男である。
「いえ、特に深い意味は……」
ダラダラと汗をかくクオン。
「私が好きなのはサイヒの胸だ。他の女の胸には興味はない!!」
大声で発表する事なのだろうか?
これが全能神の伴侶で現魔王とは説明されても信じられないであろう。
(胃が痛い……)
泣きそうな気分でクオンは自らの腹部に手を当てた。
天界の全能神の住まう王宮のサロン。
そんなところに案内されているのに緊張の欠片も見せず、のほほんとフェルゴールがお茶を啜りながら言った。
「サイヒは妊婦の身でも美しいからな。勿論腹部が膨らんでもソレはソレで美しいと思うが」
うんうん、とルークが誇らしげに頷く。
ガフティラベル帝国1のデザイナーに半身を褒められてルークはご機嫌である。
「でもどうしよう?式は何時だっけ~?多少お腹が膨らむことを想定してドレスを作らないとね~」
「式は3か月後だ。腹はそこまで膨らまんと思うぞ?」
「3か月後?いきなり決まった割に随分と早く式を挙げるんだね~?」
「元々”全能神襲名のパレード”が行われる予定だったからな。それのついでに結婚式を挙げる。むしろ最近では周りが張り切って結婚式が主軸になりつつあるのだが……」
はぁ、とサイヒが溜息をつく。
愁いを帯びたサイヒは何かと目に悪い。
やたらと艶っぽいのだ。
思わず周囲に居た王宮使用人たちはゴクリ、と生唾を飲み込み頬を上気させる。
男女関係なく…。
「誰だってお兄様のドレス姿を想像すれば顔の一つも赤らめますわ」
周囲の使用人に殺気を飛ばしかけたルークをマロンが言葉で制する。
ルークの扱い方を良く分かっている。
流石は元皇太子妃を務めていた事だけはある。
いや、同担拒否のルークが”唯一認めるサイヒ推し”のマロンだから扱いを理解しているのかもしれない。
「あ、でも胸は大きくなったよね~」
ガタガタガタ
フェルゴールの言葉に傍いた否が動きがおかしくなった。
油を刺していない人形の様だ。
動くとギギギ、と音を立てそうである。
そして視線はサイヒの胸元に集まる。
(((((((確かに大きくなったような………))))))
ヒュゥゥゥゥウゥゥゥゥ……
周囲の温度が30度は下がる。
ルークを中心に殺気を纏った冷気がまき散らされたのだ。
((((((ひぃぃぃぃぃぃいっっ怖っ!!!!))))))
「仕方ないだろう?ルークは胸が大好きだからな」
ガタガタガタ
パリ―ン
ガチャンッ
遂に食器などを落として被害を出す者迄出て来た。
それ程にサイヒの言い放った言葉はパワーワードだった。
「へ~ルークおっぱい好きなんだ~」
「うむ、一度触ると中々離れん」
「お父さんになるのに赤ちゃんみたいだね~。むしろ赤ちゃんに嫉妬しそうだよね~」
「洒落にならんなソレは。うむ、生まれたら触って良い時間をしっかり決めるとしよう」
「サイヒ!フェルゴール!!」
ガタッ、と椅子を倒しながらルークが叫び立ち上がる。
「うん?どうしたルーク、心配しなくてもまだ暫くはお前だけのモノだぞ?」
「そっか~良かったね、ルーク~」
ニッコリ
シレッとサイヒが言い放ち、無邪気な笑顔をフェルゴールが浮かべる。
正直文句が言えない謎の圧がある。
悪意が無い…ゆえに無敵か……。
「で、クオン…お前は何故マロンを私の視界から遮る位置に移動しているんだ?」
その怒気は全て側近のクオンに向かった。
クオン、不憫な男である。
「いえ、特に深い意味は……」
ダラダラと汗をかくクオン。
「私が好きなのはサイヒの胸だ。他の女の胸には興味はない!!」
大声で発表する事なのだろうか?
これが全能神の伴侶で現魔王とは説明されても信じられないであろう。
(胃が痛い……)
泣きそうな気分でクオンは自らの腹部に手を当てた。
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