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そして全能神は愉快犯となった
【105話】
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「さてオリンピックだが、実行委員はクオンに任せよう」
「さらっと押し付けて来たな」
「お前が1番仕事が出来る」
「オリンピックの知識はお前にしか無いんだぞ?お前がやれば良いだろう?」
「うむ、上手く出来る自信がない」
「キリッとして言う顔か!」
「それにその件は問題ないんだ少し触るぞ」
サイヒが手を伸ばしクオンの額に触れた。
一気に執務室が寒くなる。
自分の側近相手でも嫉妬するらしい。
厄介な男である魔王ルーク。
「なっ!?」
「どうしたクオン!?」
「ふふん、どうだ」
やってやった、と言った自慢げなサイヒの笑み。
それを引き出したのが自分で無いのでルークが奥歯を噛み締めている。
ギリギリギリギリ
本当この魔王何とかして欲しい。
「いえ、オリンピックの知識が頭に流れ込んできました……」
「何?」
「前・全能神の力だ。流石は【全知全能】、人に知識を植え付けることなど造作もない」
簡単に言うが、十分レベルの高い神術である。
よくそんな能力の持ち主に勝てた者だ。
まぁその辺りはサイヒの能力のカスタムに拘って、自分の唯一の”天敵”の血迄気付かず入れてしまった前・全能神が悪い。
ご利用は計画的に。
何か違うがまぁそんな間抜けな所がある前全能神だから倒せたのだろう。
何事も結果が良ければすべてよしだ。
「そう言う訳で実行委員頼んだぞ」
ニコニコとサイヒが笑顔でクオンに圧をかける。
そうするとどんどん執務室の気温が下がっていく。
ルークの機嫌が、サイヒがクオンに構うほど悪くなっていくのだ。
(何の拷問だコレは!?)
クオンは内心で叫んだ。
サイヒの圧に屈したくない。
暇つぶしでこんな大規模な大会の実行委員にされてたまるか。
だが目の前から目が笑っていない上司の圧もかかるのだ。
サイヒがクオンに甘えている。
それがどういう経緯であれサイヒがクオンに甘える事をルークは許さないだろう。
執務室の温度がグングン下がる。
文官たちは固まって暖を取り始めた。
ルークの魔力量はこの中で1番だ。
サイヒは神力なので除く。
そしてサイヒを除くとルークはこの執務室で1番力を持っている。
死人が出る前に……。
「分かった…責任をもってやろう………」
眉間に皺を寄せてクオンは承諾した。
「ルーク、これでオリンピックが出来る。ルークと見るオリンピックはさぞや楽しいだろうなぁ。ルークは私と見るのは楽しみか?」
ニッコリ
見事な笑顔である。
無邪気な笑顔。
普段どちらかと言うと冷たい印象を受けるサイヒの端整な顔が、笑顔で優し気に見える。
ルークの右手を両手でギュッ、と握って頬を擦る様に顔の所に持ってくる。
青銀の瞳が怪しい光をもってエメレルドの瞳を見つめる。
「勿論楽しみだ!サイヒは私と一緒なのが楽しいのか?」
「決まっているだとろう?お前が隣に居るから全てが楽しいのではないか」
「クオン、頑張ってくれ」
執務室の気温が戻った。
何ともチョロい魔王である。
それにしても鮮やかな手口であった。
ルークはちょろやかにサイヒの術中に嵌る。
勿論サイヒは計算している訳では無い。
天性の誑しなだけだ。
普通の女がやったら”女が嫌う嫌な女”の行動なのだが、サイヒはどちらかと言うと女の心を掴む方が得意だ。
こうして見事サイヒは敵を作らずに自分の意見を通しす、と言う技を使う。
敵は作っていないが犠牲者は確実に1人出ている。
頑張れクオン………。
今日の昼食は胃に優しいものになる事に違いない。
皆にお茶を配りながらマロンは全てを見ていたので間違いない。
見ていたなら止めてやれと思うだろうが、マロンはお兄様>クオンなので仕方がない。
精々クオンが復活するよう振舞って欲しい物だ。
こうしてオリンピックは1年後を目処に計画が立てられる事になった。
これ以降、4年ごとにオリンピックが開かれることになり、その度クオンの胃が死にそうになるのであった。
「さらっと押し付けて来たな」
「お前が1番仕事が出来る」
「オリンピックの知識はお前にしか無いんだぞ?お前がやれば良いだろう?」
「うむ、上手く出来る自信がない」
「キリッとして言う顔か!」
「それにその件は問題ないんだ少し触るぞ」
サイヒが手を伸ばしクオンの額に触れた。
一気に執務室が寒くなる。
自分の側近相手でも嫉妬するらしい。
厄介な男である魔王ルーク。
「なっ!?」
「どうしたクオン!?」
「ふふん、どうだ」
やってやった、と言った自慢げなサイヒの笑み。
それを引き出したのが自分で無いのでルークが奥歯を噛み締めている。
ギリギリギリギリ
本当この魔王何とかして欲しい。
「いえ、オリンピックの知識が頭に流れ込んできました……」
「何?」
「前・全能神の力だ。流石は【全知全能】、人に知識を植え付けることなど造作もない」
簡単に言うが、十分レベルの高い神術である。
よくそんな能力の持ち主に勝てた者だ。
まぁその辺りはサイヒの能力のカスタムに拘って、自分の唯一の”天敵”の血迄気付かず入れてしまった前・全能神が悪い。
ご利用は計画的に。
何か違うがまぁそんな間抜けな所がある前全能神だから倒せたのだろう。
何事も結果が良ければすべてよしだ。
「そう言う訳で実行委員頼んだぞ」
ニコニコとサイヒが笑顔でクオンに圧をかける。
そうするとどんどん執務室の気温が下がっていく。
ルークの機嫌が、サイヒがクオンに構うほど悪くなっていくのだ。
(何の拷問だコレは!?)
クオンは内心で叫んだ。
サイヒの圧に屈したくない。
暇つぶしでこんな大規模な大会の実行委員にされてたまるか。
だが目の前から目が笑っていない上司の圧もかかるのだ。
サイヒがクオンに甘えている。
それがどういう経緯であれサイヒがクオンに甘える事をルークは許さないだろう。
執務室の温度がグングン下がる。
文官たちは固まって暖を取り始めた。
ルークの魔力量はこの中で1番だ。
サイヒは神力なので除く。
そしてサイヒを除くとルークはこの執務室で1番力を持っている。
死人が出る前に……。
「分かった…責任をもってやろう………」
眉間に皺を寄せてクオンは承諾した。
「ルーク、これでオリンピックが出来る。ルークと見るオリンピックはさぞや楽しいだろうなぁ。ルークは私と見るのは楽しみか?」
ニッコリ
見事な笑顔である。
無邪気な笑顔。
普段どちらかと言うと冷たい印象を受けるサイヒの端整な顔が、笑顔で優し気に見える。
ルークの右手を両手でギュッ、と握って頬を擦る様に顔の所に持ってくる。
青銀の瞳が怪しい光をもってエメレルドの瞳を見つめる。
「勿論楽しみだ!サイヒは私と一緒なのが楽しいのか?」
「決まっているだとろう?お前が隣に居るから全てが楽しいのではないか」
「クオン、頑張ってくれ」
執務室の気温が戻った。
何ともチョロい魔王である。
それにしても鮮やかな手口であった。
ルークはちょろやかにサイヒの術中に嵌る。
勿論サイヒは計算している訳では無い。
天性の誑しなだけだ。
普通の女がやったら”女が嫌う嫌な女”の行動なのだが、サイヒはどちらかと言うと女の心を掴む方が得意だ。
こうして見事サイヒは敵を作らずに自分の意見を通しす、と言う技を使う。
敵は作っていないが犠牲者は確実に1人出ている。
頑張れクオン………。
今日の昼食は胃に優しいものになる事に違いない。
皆にお茶を配りながらマロンは全てを見ていたので間違いない。
見ていたなら止めてやれと思うだろうが、マロンはお兄様>クオンなので仕方がない。
精々クオンが復活するよう振舞って欲しい物だ。
こうしてオリンピックは1年後を目処に計画が立てられる事になった。
これ以降、4年ごとにオリンピックが開かれることになり、その度クオンの胃が死にそうになるのであった。
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