聖女の力を姉に譲渡し国を出て行った元聖女は実は賢者でした~隣国の後宮で自重せずに生きていこうと思います~

高井繭来

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そして全能神は愉快犯となった

【107話】

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※少し未来軸


 時が経つのは早いもので、双子が生まれてから15年の時が過ぎた。

 カマラは相変わらずサイヒの色違いだが、ドラジュは背丈が伸びて体つきが逞しくなった。
 今やドラジュはカマラより頭1つ分背が高い。
 これには理由がある。

 カマラはまだ中性体だが、ドラジュは既に男性体に変異しているのだ。

 愛した相手に合わせて変体する。
 双子はそう言う存在であった。
 そしてドラジュは女性に恋をした。

 特別ませていた訳では無い。

 だが先祖の血がそうさせたのか、ドラジュは先祖と同じ種族の女性に恋をしたのだ。
 恋をしたのだと気付いたのは12歳の頃。
 他の男とその女性が楽し気に話しているのを見て嫉妬した。
 
 そしてドラジュは自分がその女性の笑顔を引き出したいと思った。

 誰よりもその女性の笑顔を近くで見たいと思った。

 夜の帳の様な黒髪にエメラルドの瞳。
 顔立ちはどちらかと言えばルークに似ているが、ドラジュの方が細部が男らしい。
 きっと成人する頃には細身の父親とは違ってかなりの美丈夫になりそうだ。

 そしてそのドラジュが恋をした相手と言えば……。

 :::

「サイヒちゃん、楽しんでるでしょ……?」

「いやいや、楽しんでいるなんて。私のご先祖様のご友人が困っている所を見て楽しんでいるなんて、そんなそんな…ププッ」

「笑ってるじゃないー!」

「数億歳年下にプロポーズされた感想は?」

「う”う”う”う”」

 古代種であるユラは体がマナーモードになっている。
 数億年も生きているのだ。
 恋愛の数万回くらいはしているであろう。
 そう思ってサイヒは聞いたのだが…。

「わたし…喪女だったから………」

 どうやらユラは古代種デビューだったらしい。

「喪女…あぁそう言う意味ですね」

「今、先祖の記憶回路からダウンロードした?」

「結構便利ですね【全知全能】」

「あ”あ”ー死んで迄【全知全能】が私を嘲笑わってる気がするー!!!」

「仲悪かったんですねぇ…しかし数億年の時を過ごした古代種が乙女とは………」

「うぅ~数億歳年下の女の子が結婚してる上2児の母親なんてぇ~」

「まぁドラジュもまだ子供ですし、そんなに気を重くせずに。私はユラさんの味方ですから」

 ふわり、と花が咲く様な艶やかな微笑をサイヒは浮かべた。

「【全知全能】がカスタマイズしたから?その色気…分けて欲しいわ………」

 ガクリ、とユラは机に突っ伏してユラは項垂れた。

 全能神の住まう王宮での食堂での一場面のことであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 一気に話が飛びました。
 ドラジュはユラ姉ちゃんにラブです。
 こちらは特に話を書く予定はありませんが、カマラの恋愛は別の話として書きたいと思います。
 その内上げますので、よければ見て頂けると嬉しいです(*- -)(*_ _)ペコリ
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