聖女の力を姉に譲渡し国を出て行った元聖女は実は賢者でした~隣国の後宮で自重せずに生きていこうと思います~

高井繭来

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そして全能神は愉快犯となった

【194話】

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「☆初めてのクッキー作り・クッキーの材料をチェック☆

 基本の材料
 ・薄力粉
 クッキー作りに必要な小麦粉は、薄力粉。
 薄力粉の銘柄を変えるだけで、クッキーの味や食感が大きく変わります。
 初心者におすすめなのは、オールマイティーに使えるシュクレ。クッキーやスコーン、ビスコッティーなど、素朴な味わいのお菓子にぴったり。
 お菓子作りに慣れてきた方には、焼き菓子専用の薄力粉であるエクリチュールがおすすめ。
 さくほろ食感のクッキーが作れます。

 ・砂糖
 使用する砂糖の種類はレシピにもよりますが、おすすめは細目グラニュー糖。
 製菓用のグラニュー糖の細目グラニュー糖は、非常に粒子が細かくクッキーの生地作りでも、バターなどと手早くなじませることができます。
 同じ理由から粉糖もおすすめです。
 粉糖でクッキー生地を作ると、表面がなめらかに仕上がるため、アイシングクッキーにはこちらを使用することが一般的です。

 ・バター
 お菓子づくりでは一般的に無塩バターを使用します。
 有塩バターで代用して焼くことも可能ですが、かなりしょっぱくなってしまい、味に大きな差が。
 塩気を効かせたい場合でも、無塩バターを使用し、別に塩を入れることがおすすめです。

 ・卵
 粉類やバターをつなぐ役割の卵も、生地作りには必須のアイテム。
 卵黄のみ、または卵白のみを使用するか、全卵を使用するかはレシピにもよりますが、仕上がりに下記のような違いがでます。
 卵黄のみ→コクがあり、サクホロ感がでる生地に仕上がる。焼き上がりも広がりにくく、型抜きクッキーも型通りにきれいに焼けるため、クッキー作りではオールマイティーにおすすめ。
 全卵→卵黄の生地はもろく非常に型に敷き込みにくいので、クッキー生地を用いたタルト作りには全卵がおすすめ。
 焼き上がりが崩れにくいので、アイシングクッキーも全卵を。
 卵白のみ→卵白のみの生地の場合では、焼くと固くなるため型抜きクッキーやアイスボックスクッキーでは用いられないことが一般的。
 薄くてもきちんと固まるようにチュイールや、ラングドシャにおすすめです。

 ☆アイスボックスクッキー☆
 アイスボックスクッキーとは、材料を合わせてまとめたクッキー生地を、棒状に加工して、包丁でカットして成形するクッキーの作り方です。
 厚みがありながらもサクサクホロホロとした食感が特徴的です。
 (1)ボウルの中で材料を合わせ、冷蔵庫で生地を休ませる。
 (2)棒状に生地をまとめて冷蔵庫で冷やす。カットしやすいようにカットする30分程前に冷凍boxに入れる。
 (3)5mm幅程度にカットし、天板に並べて焼成。
 (4)出来上がり。

 【アイスボックスクッキーのコツ】
 1.成形するときに空気が入らないよう気を付け、太さを揃える
 2.冷蔵庫でしっかり冷やし固める
 3.均等な厚みになるよう包丁でカットする

 以上です。
 簡単でしょう?」

「うんうん!トワ君の説明分かりやすい!これなら私でも作れるよ!」

「では作っていきましょうか」

「はい♫」

 ………
 ………………
 ………………………

 2時間後。
 厨房がマックロクロスケになりました。

「何で砂糖と塩を間違えるんでしょうね……?」

「………ナンデカナ(´;ω;`)ウゥゥ」

「砂糖を目分量で入れたから、入れすぎてスポンジの食感がザラザラになりましたね………」

「アマイホウガオイシイトオモッタノ(´;ω;`)ウゥゥ」

「重曹とクエン酸は何で入れたんですか………?」

「イッパイフクラムシ、カラダニイイトオモッタノ(´;ω;`)ウゥゥ」

「で、チュドーンですか………?」

「…………ゴメンナサイ(´;ω;`)ウゥゥ」

 料理のセンスが無いって何て惨い!
 トワは戦慄した。
 砂糖と塩?
 まぁあるかも知れない。
 砂糖の淹れすぎ?
 まぁ初心者がしがちなミスだ。
 重曹とクエン酸…何故そうなった……………_| ̄|○

「クエン酸と重曹を混ぜて炭酸水を作るのは昔からありますが、クエン酸と重曹を混ぜると副産物として「泡」と「塩」が発生します。
 ですから、単純にしょっぱくなります。
 といっても、塩辛くなるのはほんのわずかですので、そのまま飲むとやはりそれほど美味しくないですが、何かで割れば...といった感じだとは思います
 クッキーに入れるのは以ての外です」

「次、頑張りましょうね」

「トワ先生!はい、頑張ります!!」

 駄目な生徒でも投げ出さないのがトワ先生である。
 ちなみに宮殿にも男のファンが多い。
 愛らしい顔立ちに男なのに華奢な体。
 優しい笑顔に慈しんでくれる温かい眼差し。
 そんなトワ先生にユラは完全に心酔した。

 これではトワはドラジュに目を付けられることだろう。
 だがトワはそうはさせない。
 世渡り上手は商家の血筋か?
 ちゃんとユラの失敗作と、料理に励む映像を取っておいてドラジュに進呈しているのである。
 これにはドラジュもホクホクだ。
 愛しい彼女が自分を喜ばすために精一杯頑張っている姿。 
 これを見て胸を熱くしない世の男など存在しないであろう。
 勿論ドラジュもその一員だ。

「有難うトワ、これからも宜しくね」

「はい、ドラジュ様も頑張って召し上がって下さいね」

「………うん、勿論頑張るよ」

 『闘神』が頑張らないといけないクッキー。
 殺傷能力が高そうである。
 攻撃にも使えるのではないだろうか?

  その夜、マロンに胃痛軽減と整腸作用のあるポーションを貰いに来るドラジュの姿があったと言う。
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