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そして全能神は愉快犯となった
【196話】
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「ふむ、大分腹が膨らんできたな」
サイヒは己の娘の腹を見た。
テーブルを挟んでハーブティーを飲む娘ーカマラは怪訝そうな目で母親である全能神ーサイヒを見ている。
この母親は愉快犯だ。
今はのんびりお茶をしているが、何を言い出すか分からない。
それが分かる程度にはカマラはサイヒの事を知っている。
「またよからぬ事を考えているんでは無いですよね、母上?」
考えてるのは分かっているから止めろ、言外にその含みがある。
「うむ、この年で反抗期到来か?」
「この先も反抗期を止めるつもりありませんからね」
「娘が母に冷たい」
「普段の自分の言動を胸に手を当てて聞いてみて下さい」
「うん、胸が邪魔だな」
「妊娠中にも限らず貧乳な私への嫌みですか!?」
「貧乳もうステータスた。アンドュなんかは胸が無い方が好きだからな」
「アンドュ叔父上は特殊でしょう、と言うかアンドュ伯父様がそう言う感情がある気がしないんですが?」
カマラの中ではアンドュアイスは母の保護犬だ。
若いころ散々お世話になって、彼が『雷帝』と呼ばれるほどの格の高い魅力的な大人だと言う事は知っているが、どうしてもサイヒや伴侶のルーシュに甘えている姿は大型犬にしか見えない。
時折眼科に言った方が良いのかと思う位、イマジナリーな犬耳と尻尾が見えるのである。
いや、この場合は精神科の方がオススメかもしれない。
「あぁ見えてアンドュは中々に欲望が深いぞ?まぁルーシュ限定だがな」
「叔父上、伯母上の事が大好きですもんね」
「お前も早くソレイユ殿と人の目も気にせんとイチャイチャするが良い。私とルークは何時でも愛し合っているぞ?仕事の合間でも愛情確認は大切だ」
うんうんと首を縦に振るサイヒ。
いや、仕事中は止めろよ、とカマラは思った。
大人って汚い、久しぶりにその思考がカマラの思考をかすめた。
と、同時に嫌な記憶が蘇り、現在のサイヒが何を考えているか分かってしまった。
「母上、私の子の性別をかけの対象にするつもりでしょう!」
「おぉ、お前も大人になったな。バレたか」
ニッ、と悪戯が見つかった子供のように笑うサイヒは娘のカマラから見ても魅力的だ。
ユラと言う伴侶を娶りながら、半身のドラジュがマザコンから抜け出せない理由を垣間見た気がする。
いや、自分はこんな汚れた大人に絆されてたまるか。
カマラにも意地がある。
「お前も参加するか、トトカルチョ?」
「し・ま・せ・ん!」
「まぁ私らは勝手にやるけどな」
この母親、いつかぎゃふんと言わせたい。
サイヒを𠮟れるのはクオン位である。
だがカマラは知っている。
善人の顔して自分の性別の分化の賭けにちゃっかりクオンが参加していたことを。
そしてサイヒがやると言うなら反対する者は存在しない。
「やっぱり信用できる大人は叔父上だけだな………」
マロン特製のクッキーをサクサク食べながら、目の前の愉快犯が綺麗な仕草でティーカップに口を付けるのをついつい網膜に焼け付けようと凝視してしまうのだった。
娘も誑かすサイヒの色気、どうにかならないモノかと心の中でカマラは頭を抱えたのであった。
サイヒは己の娘の腹を見た。
テーブルを挟んでハーブティーを飲む娘ーカマラは怪訝そうな目で母親である全能神ーサイヒを見ている。
この母親は愉快犯だ。
今はのんびりお茶をしているが、何を言い出すか分からない。
それが分かる程度にはカマラはサイヒの事を知っている。
「またよからぬ事を考えているんでは無いですよね、母上?」
考えてるのは分かっているから止めろ、言外にその含みがある。
「うむ、この年で反抗期到来か?」
「この先も反抗期を止めるつもりありませんからね」
「娘が母に冷たい」
「普段の自分の言動を胸に手を当てて聞いてみて下さい」
「うん、胸が邪魔だな」
「妊娠中にも限らず貧乳な私への嫌みですか!?」
「貧乳もうステータスた。アンドュなんかは胸が無い方が好きだからな」
「アンドュ叔父上は特殊でしょう、と言うかアンドュ伯父様がそう言う感情がある気がしないんですが?」
カマラの中ではアンドュアイスは母の保護犬だ。
若いころ散々お世話になって、彼が『雷帝』と呼ばれるほどの格の高い魅力的な大人だと言う事は知っているが、どうしてもサイヒや伴侶のルーシュに甘えている姿は大型犬にしか見えない。
時折眼科に言った方が良いのかと思う位、イマジナリーな犬耳と尻尾が見えるのである。
いや、この場合は精神科の方がオススメかもしれない。
「あぁ見えてアンドュは中々に欲望が深いぞ?まぁルーシュ限定だがな」
「叔父上、伯母上の事が大好きですもんね」
「お前も早くソレイユ殿と人の目も気にせんとイチャイチャするが良い。私とルークは何時でも愛し合っているぞ?仕事の合間でも愛情確認は大切だ」
うんうんと首を縦に振るサイヒ。
いや、仕事中は止めろよ、とカマラは思った。
大人って汚い、久しぶりにその思考がカマラの思考をかすめた。
と、同時に嫌な記憶が蘇り、現在のサイヒが何を考えているか分かってしまった。
「母上、私の子の性別をかけの対象にするつもりでしょう!」
「おぉ、お前も大人になったな。バレたか」
ニッ、と悪戯が見つかった子供のように笑うサイヒは娘のカマラから見ても魅力的だ。
ユラと言う伴侶を娶りながら、半身のドラジュがマザコンから抜け出せない理由を垣間見た気がする。
いや、自分はこんな汚れた大人に絆されてたまるか。
カマラにも意地がある。
「お前も参加するか、トトカルチョ?」
「し・ま・せ・ん!」
「まぁ私らは勝手にやるけどな」
この母親、いつかぎゃふんと言わせたい。
サイヒを𠮟れるのはクオン位である。
だがカマラは知っている。
善人の顔して自分の性別の分化の賭けにちゃっかりクオンが参加していたことを。
そしてサイヒがやると言うなら反対する者は存在しない。
「やっぱり信用できる大人は叔父上だけだな………」
マロン特製のクッキーをサクサク食べながら、目の前の愉快犯が綺麗な仕草でティーカップに口を付けるのをついつい網膜に焼け付けようと凝視してしまうのだった。
娘も誑かすサイヒの色気、どうにかならないモノかと心の中でカマラは頭を抱えたのであった。
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