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2章
【226話】
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「鈴蘭さん、ウチの子の様子がおかしいんです!」
ミヤハルに稽古をつけていた鈴蘭を呼びに来たのは、5歳の子供を連れた母親であった。
先日保護した2人だ。
適当に安全な場所が見つからないので現在『神狩り』が保護をしているのだ。
「どれ、ふむ、熱があるな。それに汗も酷い。少し失礼するぞ」
鈴蘭が子供の額に人差し指と中指を翳す。
「ふむ、インフルエンザだな」
「インフルエンザ!?」
「民間療法で十分だろうが、それでは母君は納得できまい?病院辺りにもテリトリーを広げるか」
「おん、インフルエンザやったら流行するやろから病院が使えるのはええと思うわ」
「では何処の病院にするか調べるか。この辺りに詳しい者と医療に詳しい者を集めるか。ユラさん、頼んで良いか?貴方は人の警戒心を抱かせない稀有な存在だ。人員の募集を頼む」
「は、はい!」
ユラがフリースペースの方へ走っていく。
自分は何の役にも立たないと落ち込んでいたユラだ。
鈴蘭に頼みごとをされて、自分にも役割がある事で沈んでいた気分が浮上したらしい。
「鈴蘭さんは誑しやなぁ」
「お見通しか。ミヤハルが11歳だと言う事が信じられんな」
「鈴蘭さんも見かけと本年齢があってるようには見えへんわ。外見年齢の倍は生きてそうな貫禄あるで?それにしてもユラ姉ちゃんに気ぃつかってくれて有難う。ユラ姉ちゃんこのところ落ち込んどったから」
「ミヤハルがどんどん力を付けるからな。置いて行かれる気分がするのだろう。食事も作れんしな」
「食事は、なぁ、うん。存在そのものが皆のストレス緩和剤にはなっとると思うんやけど、本人はそんな事気付いても無いんよなぁ。鈍いからなぁユラ姉ちゃん」
「あの人当たりの良さとお人好しな所は皆に好まれている。居るだけで心が安らぐ者も居るだろう。存在価値があるのだと認識して貰いたいものだがな」
「うーんユラ姉ちゃん鈍いから多分言っても本気と思って貰われへんわ。気ぃ使って貰っておると思われるんが落ちなんよなぁ」
「ふふ、ミヤハルはユラさんが好きなのだな」
「当然!大切な姉ちゃんやで!関係性は姪叔母やけど」
「大丈夫だ、彼女にも自分の力が役に立つと自信を持てる日が来る。その日までミヤハルが傍で支えてやれば良い」
「おん、任せててんか!」
「では我々も下に降りようか。結界は張ってあるが雨の下に居るのは気が滅入る」
そう言って鈴蘭は屋上から一気に地上に飛び降りた。
ミヤハルも闘気を纏い、【身体強化】を使い地上に着地する。
(流石に【強化】の能力を手に入れるだけあって闘気の使い方が神がかっているなご先祖様は)
鈴蘭やマオには勝てないが、既にミヤハルは下級神くらいなら戦略さえ間違わなければ負けはしないだろう。
自分の上に鈴蘭とマオと言う能力がケタ違いに強い存在が居るせいで、己の力量に今のミヤハルは気付いていないが。
(ご先祖様が古代種に進化するのもそろそろかも知れないな)
後ろをついてくるミヤハルは年相応の子供だ。
その小さな背中に世界を背負わせるのは哀れにも思う。
だがこれだけが神のゲーム盤をひっくり返す方法なのだ。
その為にも鈴蘭は先祖であるミヤハルを鍛える。
心の中で詫びながら。
ミヤハルに数億年後の平穏を、番と出会える日が早く来るように祈りながら。
ミヤハルに稽古をつけていた鈴蘭を呼びに来たのは、5歳の子供を連れた母親であった。
先日保護した2人だ。
適当に安全な場所が見つからないので現在『神狩り』が保護をしているのだ。
「どれ、ふむ、熱があるな。それに汗も酷い。少し失礼するぞ」
鈴蘭が子供の額に人差し指と中指を翳す。
「ふむ、インフルエンザだな」
「インフルエンザ!?」
「民間療法で十分だろうが、それでは母君は納得できまい?病院辺りにもテリトリーを広げるか」
「おん、インフルエンザやったら流行するやろから病院が使えるのはええと思うわ」
「では何処の病院にするか調べるか。この辺りに詳しい者と医療に詳しい者を集めるか。ユラさん、頼んで良いか?貴方は人の警戒心を抱かせない稀有な存在だ。人員の募集を頼む」
「は、はい!」
ユラがフリースペースの方へ走っていく。
自分は何の役にも立たないと落ち込んでいたユラだ。
鈴蘭に頼みごとをされて、自分にも役割がある事で沈んでいた気分が浮上したらしい。
「鈴蘭さんは誑しやなぁ」
「お見通しか。ミヤハルが11歳だと言う事が信じられんな」
「鈴蘭さんも見かけと本年齢があってるようには見えへんわ。外見年齢の倍は生きてそうな貫禄あるで?それにしてもユラ姉ちゃんに気ぃつかってくれて有難う。ユラ姉ちゃんこのところ落ち込んどったから」
「ミヤハルがどんどん力を付けるからな。置いて行かれる気分がするのだろう。食事も作れんしな」
「食事は、なぁ、うん。存在そのものが皆のストレス緩和剤にはなっとると思うんやけど、本人はそんな事気付いても無いんよなぁ。鈍いからなぁユラ姉ちゃん」
「あの人当たりの良さとお人好しな所は皆に好まれている。居るだけで心が安らぐ者も居るだろう。存在価値があるのだと認識して貰いたいものだがな」
「うーんユラ姉ちゃん鈍いから多分言っても本気と思って貰われへんわ。気ぃ使って貰っておると思われるんが落ちなんよなぁ」
「ふふ、ミヤハルはユラさんが好きなのだな」
「当然!大切な姉ちゃんやで!関係性は姪叔母やけど」
「大丈夫だ、彼女にも自分の力が役に立つと自信を持てる日が来る。その日までミヤハルが傍で支えてやれば良い」
「おん、任せててんか!」
「では我々も下に降りようか。結界は張ってあるが雨の下に居るのは気が滅入る」
そう言って鈴蘭は屋上から一気に地上に飛び降りた。
ミヤハルも闘気を纏い、【身体強化】を使い地上に着地する。
(流石に【強化】の能力を手に入れるだけあって闘気の使い方が神がかっているなご先祖様は)
鈴蘭やマオには勝てないが、既にミヤハルは下級神くらいなら戦略さえ間違わなければ負けはしないだろう。
自分の上に鈴蘭とマオと言う能力がケタ違いに強い存在が居るせいで、己の力量に今のミヤハルは気付いていないが。
(ご先祖様が古代種に進化するのもそろそろかも知れないな)
後ろをついてくるミヤハルは年相応の子供だ。
その小さな背中に世界を背負わせるのは哀れにも思う。
だがこれだけが神のゲーム盤をひっくり返す方法なのだ。
その為にも鈴蘭は先祖であるミヤハルを鍛える。
心の中で詫びながら。
ミヤハルに数億年後の平穏を、番と出会える日が早く来るように祈りながら。
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