男として育てられた公爵家の令嬢は聖女の侍女として第2の人生を歩み始めましたー友人経由で何故か帝国の王子にアプローチされておりますー

高井繭来

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「ここでの食事も最後か…」

「ようやくお前のハーレム見ずに朝食が摂れるかと思うと嬉しくて涙が出るな」

「そんなに寂しがるな、何時でも会いに来てやる」

「今の話の流れから嬉し涙だと思わないかな?」

「私の親友が素直じゃない…」

「お前何処までもポジティブなんね」

「たまには足元を見る事も必要だが、前を見て歩かないと棒に当たるのだぞ人は」

「棒に当たるのは犬じゃなかったか?」

「しかしやはり食事は食べ慣れたものに限るな。ここの食事は量はあるが肉も魚も無いからな。大豆も嫌いではないがやはり育ち盛りなのだから動物でたんぱく質が取りたい」

「あ~その気持ちは分かるわ。騎士専用の食堂の飯は多いし肉マシマシで上手かった」

「フレイムアーチャの王宮の食事は確かに美味かったな」

「そう言えばお前【認識阻害】かけてしれっと食べに来てたね…」

「誰もが気付かないのが愉快であった。何処の国でも通用するのか試してみたら大国全ての王宮に忍び込めた事をここで伝えておこう」

「うん、知らなくて良かったかなその情報!」

「ちなみにフレイムアーチャが1番簡単に入れたぞ」

「更にその追加情報はいらなかったね、うん!」

「食事の美味しさはやはり食べ慣れたカカンのものが美味しいが、海に面した法力国家のフォクウンの食事は旨かったな。海鮮料理が美味であった。生の魚があれほど旨いとは」

「生!生で魚食べんの!?」

「今はガフティラベル帝国の宦官用食堂でも食べれるぞ。宦官用食堂の料理はかなり旨い」

「ちょっと待て!何でお前が帝国の宦官用食堂で飯食ってる訳!?」

「職場だからな」

「おまっ、何ちゅーとこを職場に選んでんだ!宦官て!!」

「男装して聖騎士してた事例もあることだし、そんなに珍しいモノでもなかろう」

「いや、自分を棚に上げてなんだが、かなり変だから!え、つーことはお前のお相手は職場で見つけた訳!?」

「うむ、皇太子の後宮が出会いの場だ。綺麗で可愛い愛猫だぞ」

(つー事は相手も宦官!?)

「ちょっとしたことで赤くなったり涙ぐんだり、見ていて飽きん」

(やっぱり宦官だよな?普通の男はすぐに赤くなったり涙ぐんだりしないよな!?)

「昼には会えると思うかと楽しみだ」

(宦官誑し込んでいるサイヒの図が見て来たかのように想像できる…)

「どうした無口になって?」

「いや、耽美だなと思って」

「まぁ美麗な姿はしているな」

「人の恋路に口出すのもなんだし、恋愛は個人の自由だし、まぁ私は祝福するよ」

「それは有難い。お前も早く…いや、その内いい相手が見つかると良いな」

「今、胸見てから言い換えただろう!?私だって年頃なんだからな!いい相手さえ現れたら一気に大恋愛何だからな!!」

「大丈夫だ、胸は小さくても柔らかければよい」

「フォローになってねーわ!」

 モキュモキュ食べるサイヒは突っ込みを受け流す。
 この食事にしか興味を示さない女が良くぞ恋愛相手を見つけたものだとルーシュは感心した。
 宦官だから逆に相性が良かったのだろうか?

 昼にサイヒの想い人が迎えに来た時、ルーシュと迎え人がお互い想像していた人物像とあまりに違い驚くことになるのはこの後の話しである。
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