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29 G-15
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※女の子特有の月の物の描写あります。
苦手な方は読み飛ばして下さい。
残酷描写も少々あります。
全体的に受け付けない人は今回は読み飛ばすか斜め読みでお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ
パキン
ソレは薄いガラスが壊れたような音だった。
その音が鳴った瞬間、フレイムアーチャの聖女の結界は消え去った。
「何で?何で結界が消えたの…聖女の私が張った結界が……」
聖女が呆然と空を見上げる。
ソコには己には知覚できていた結界はもう存在しない。
「何で何で何で何で何で!!うぅ、痛い痛い痛いぃぃいぃぃぃ…何でこんな時に結界が敗れるの!?」
聖女はボロボロと涙をこぼしながら、液体でぐちゃぐちゃの顔で叫んだ。
ドォンッ!!
大聖堂の方から大きな音が響き、神殿そのものが微弱に揺れた。
「今度は何なのよ――――――っ!?」
聖女は布団を頭からすっぽりと被る。
大聖堂の方に行こうと言う気は無いらしい。
それより今はこの腹痛を癒す方法が知りたかった。
「ウッウッ、痛いよぉぉぉぉぉ……」
ドロリドロリと血が下腿を濡らす。
ソレは生暖かくて、錆びた鉄の臭いがして、これ以上無いくらいに不快であった。
「早く!誰か!何とかしてよ!」
聖女には泣きわめく事しか出来ない。
意味の分からない腹痛と出血。
神殿が揺れるなんて大事態も、聖女は己の体の方が大切だった。
本来なら自分が真っ先に向かわなければならない事なのに。
:::
大聖堂に現れたのは人の良さそうな好々爺であった。
年は言っているが恰幅は良い。
だがそれは贅沢を極めた醜い恰幅の良さではなく、大きな体で人を包み込んで癒してやるような体であり、醜く肥え太った汚らわしい醜さではない。
ここ2週間、留守にしていた司教が返ってきたことを神殿の者は皆が喜んでいた。
シスターたちが司教に駆け寄る。
にっこりと笑顔を張り付けた司教は手を振る。
ザンッ!!
まるで獣の爪に切り裂かれたように、シスターたちの体が千切れた。
後ろの壁に、その衝撃波の余韻で深い爪痕が付いている。
「え?」
「なん、で?し、きょ、う…さま……」
胴体を切り離されながらも、まだ絶命していなかったシスターが司教を呆然と見つめ言葉を発した。
「何で?食事を食べやすく切るのは当たり前でしょう?」
ニコニコと司教は笑う。
「食べ物?嘘ですよね、司教様…だってあんなに皆に優しかったじゃないですか!」
壮年の神官が蒼ざめた顔で司教に叫ぶ。
どうかそうであってくれ、そう言った気持ちの籠った叫びだった。
「優しくしてくれた?当然です。酪農家は牛を大事にするでしょう?養豚場は豚を大切にするでしょう。養鶏場は鶏を大切にするでしょう?愛情を籠めて育てた方が、肉はより美味しくなるんですよ」
「にく…」
「私たちは、食べられるために育てられたの…?」
「嘘ですよね?」
「人間の肉を、食べるなんて…」
絶望する使徒たちの声に司教は優しく答えてやる。
「人間の肉を食べてはならないと誰が言われたのです?そんなものは聖典にも書いてませんよ?牛や豚や鳥を食べていいのに、人間の肉だけは駄目なんて差別も良い所です。
それとも人間は地上の支配者だから、自分たちは他の生き物を食べても良いが他の生き物が人間を食べるのは理に反していると?
烏滸がましい事このうえない。
人間こそがこの世での最も贅沢なご馳走なのです。他者の肉を喰らい、酒を浴びるほど飲み、1年中性欲の快楽に耽る。そんな穢れた人間だからこそ出せない味がある。
死の直前まで大切にされ管理された動物の肉とは違う。
汚らしい人間こそ、澱みを育んだ人間こそ、罪を犯す人間こそ、他者を蹴落とす人間こそ、同族を裏切る人間こそ、私には最高のご馳走なのです!!!」
まるで神の教えを説いている様な光景だった。
司教の言葉に、誰もがそうなのかもしれないと考え始めた。
なぜ人間を食べてはいけない?
聖職者だって肉を嗜む日ぐらいある。
アルコールで酔いつぶれる日だってある。
自分が利益を得るために人を騙す日だってある。
あぁ人間はこれ程に罪深い!
なら神の教えを説く司教に食され、あの神の使いの様な司教の1部になれる方が幸せではないのだろうか?
「なるほど【洗脳】に長けた悪魔か」
「体を奪ってまだそれほど立ってねーのに、司教の真似上手すぎない?」
理性を持った2つの声が聞こえた。
1つは脳髄をとろかすようなテノールボイス。
1つは声変わりする前の少年の様な性別を感じさせない声。
聖職者たちは声の方へ首を回した。
其処に居るのは金髪碧眼の整った顔の鍛えられた体を持つ青年。
もう1人はこの場にそぐわないメイド姿に大剣を抱えた若葉色の短い髪に黄色の瞳の少女。
「ほう、私の説法が聞き入れられない愚かな輩がいるようですね」
「説法じゃなくて洗脳の間違いだろ?人だって獣に食われるし魔獣に喰われる時もある。でも人が人を食べる事は…うん、特殊性癖以外にはないでしょーが。何勝手に人間家畜説展開している訳よ?」
メイド…ルーシュが呆れたような声をあげた。
「仕方あるまいルーシュ、コレは人間では無いのだから」
美麗な男…アンドュアイスが声を発する。
その声にどんな魔力が伴っているのか、甘く響くそのテノールに洗脳されつつあった神官やシスターたちは正気を取り戻しつつあった。
「ほう、声に法力を乗せた【言霊】か。現代の人間としては面白い事をするではないか?」
「お前に褒められても嬉しくないな」
「ふふふ、つれない事を言う。だがその能力・美貌、私の今日のメインディッシュに相応しい。しっかりと残さず食べてやろう…そっちのメイドはデザートだな」
べロリ
教主の歪に長い赤黒いしたが己の唇を舐めまわした。
「ひぃっ!」
「し、舌が!!」
教主の舌は2股に分かれていた。
まるで蛇のように。
「アレを見てまだ教主に喰われたい奴は止めない。喰われてくるが良い。だが食われたくないなら…私とルーシュの後ろに下がっていろ!!」
アンドュアイスの言葉に腰を抜かしていた神官とシスターたちは我先にと教主彼離れ、アンドュアイスたちの後ろに身を隠す。
「さて、ルーシュ覚悟は良いか?」
「震えてんのは武者震いだから心配しないで下さいな!」
「じゃぁ2人の初の共同作業と行こうか!」
「だから言い方――――――――っ!!!」
剣を構え、2人は司教へと踊りかかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【聖女の力を姉に譲渡して~】と同一進行でお話が進んでおります。
最後の最後にちゃんとツッコミを入れるルーシュは、やはりクオンの上位互換だと確信いたしました( ー`дー´)キリッ
苦手な方は読み飛ばして下さい。
残酷描写も少々あります。
全体的に受け付けない人は今回は読み飛ばすか斜め読みでお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ
パキン
ソレは薄いガラスが壊れたような音だった。
その音が鳴った瞬間、フレイムアーチャの聖女の結界は消え去った。
「何で?何で結界が消えたの…聖女の私が張った結界が……」
聖女が呆然と空を見上げる。
ソコには己には知覚できていた結界はもう存在しない。
「何で何で何で何で何で!!うぅ、痛い痛い痛いぃぃいぃぃぃ…何でこんな時に結界が敗れるの!?」
聖女はボロボロと涙をこぼしながら、液体でぐちゃぐちゃの顔で叫んだ。
ドォンッ!!
大聖堂の方から大きな音が響き、神殿そのものが微弱に揺れた。
「今度は何なのよ――――――っ!?」
聖女は布団を頭からすっぽりと被る。
大聖堂の方に行こうと言う気は無いらしい。
それより今はこの腹痛を癒す方法が知りたかった。
「ウッウッ、痛いよぉぉぉぉぉ……」
ドロリドロリと血が下腿を濡らす。
ソレは生暖かくて、錆びた鉄の臭いがして、これ以上無いくらいに不快であった。
「早く!誰か!何とかしてよ!」
聖女には泣きわめく事しか出来ない。
意味の分からない腹痛と出血。
神殿が揺れるなんて大事態も、聖女は己の体の方が大切だった。
本来なら自分が真っ先に向かわなければならない事なのに。
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大聖堂に現れたのは人の良さそうな好々爺であった。
年は言っているが恰幅は良い。
だがそれは贅沢を極めた醜い恰幅の良さではなく、大きな体で人を包み込んで癒してやるような体であり、醜く肥え太った汚らわしい醜さではない。
ここ2週間、留守にしていた司教が返ってきたことを神殿の者は皆が喜んでいた。
シスターたちが司教に駆け寄る。
にっこりと笑顔を張り付けた司教は手を振る。
ザンッ!!
まるで獣の爪に切り裂かれたように、シスターたちの体が千切れた。
後ろの壁に、その衝撃波の余韻で深い爪痕が付いている。
「え?」
「なん、で?し、きょ、う…さま……」
胴体を切り離されながらも、まだ絶命していなかったシスターが司教を呆然と見つめ言葉を発した。
「何で?食事を食べやすく切るのは当たり前でしょう?」
ニコニコと司教は笑う。
「食べ物?嘘ですよね、司教様…だってあんなに皆に優しかったじゃないですか!」
壮年の神官が蒼ざめた顔で司教に叫ぶ。
どうかそうであってくれ、そう言った気持ちの籠った叫びだった。
「優しくしてくれた?当然です。酪農家は牛を大事にするでしょう?養豚場は豚を大切にするでしょう。養鶏場は鶏を大切にするでしょう?愛情を籠めて育てた方が、肉はより美味しくなるんですよ」
「にく…」
「私たちは、食べられるために育てられたの…?」
「嘘ですよね?」
「人間の肉を、食べるなんて…」
絶望する使徒たちの声に司教は優しく答えてやる。
「人間の肉を食べてはならないと誰が言われたのです?そんなものは聖典にも書いてませんよ?牛や豚や鳥を食べていいのに、人間の肉だけは駄目なんて差別も良い所です。
それとも人間は地上の支配者だから、自分たちは他の生き物を食べても良いが他の生き物が人間を食べるのは理に反していると?
烏滸がましい事このうえない。
人間こそがこの世での最も贅沢なご馳走なのです。他者の肉を喰らい、酒を浴びるほど飲み、1年中性欲の快楽に耽る。そんな穢れた人間だからこそ出せない味がある。
死の直前まで大切にされ管理された動物の肉とは違う。
汚らしい人間こそ、澱みを育んだ人間こそ、罪を犯す人間こそ、他者を蹴落とす人間こそ、同族を裏切る人間こそ、私には最高のご馳走なのです!!!」
まるで神の教えを説いている様な光景だった。
司教の言葉に、誰もがそうなのかもしれないと考え始めた。
なぜ人間を食べてはいけない?
聖職者だって肉を嗜む日ぐらいある。
アルコールで酔いつぶれる日だってある。
自分が利益を得るために人を騙す日だってある。
あぁ人間はこれ程に罪深い!
なら神の教えを説く司教に食され、あの神の使いの様な司教の1部になれる方が幸せではないのだろうか?
「なるほど【洗脳】に長けた悪魔か」
「体を奪ってまだそれほど立ってねーのに、司教の真似上手すぎない?」
理性を持った2つの声が聞こえた。
1つは脳髄をとろかすようなテノールボイス。
1つは声変わりする前の少年の様な性別を感じさせない声。
聖職者たちは声の方へ首を回した。
其処に居るのは金髪碧眼の整った顔の鍛えられた体を持つ青年。
もう1人はこの場にそぐわないメイド姿に大剣を抱えた若葉色の短い髪に黄色の瞳の少女。
「ほう、私の説法が聞き入れられない愚かな輩がいるようですね」
「説法じゃなくて洗脳の間違いだろ?人だって獣に食われるし魔獣に喰われる時もある。でも人が人を食べる事は…うん、特殊性癖以外にはないでしょーが。何勝手に人間家畜説展開している訳よ?」
メイド…ルーシュが呆れたような声をあげた。
「仕方あるまいルーシュ、コレは人間では無いのだから」
美麗な男…アンドュアイスが声を発する。
その声にどんな魔力が伴っているのか、甘く響くそのテノールに洗脳されつつあった神官やシスターたちは正気を取り戻しつつあった。
「ほう、声に法力を乗せた【言霊】か。現代の人間としては面白い事をするではないか?」
「お前に褒められても嬉しくないな」
「ふふふ、つれない事を言う。だがその能力・美貌、私の今日のメインディッシュに相応しい。しっかりと残さず食べてやろう…そっちのメイドはデザートだな」
べロリ
教主の歪に長い赤黒いしたが己の唇を舐めまわした。
「ひぃっ!」
「し、舌が!!」
教主の舌は2股に分かれていた。
まるで蛇のように。
「アレを見てまだ教主に喰われたい奴は止めない。喰われてくるが良い。だが食われたくないなら…私とルーシュの後ろに下がっていろ!!」
アンドュアイスの言葉に腰を抜かしていた神官とシスターたちは我先にと教主彼離れ、アンドュアイスたちの後ろに身を隠す。
「さて、ルーシュ覚悟は良いか?」
「震えてんのは武者震いだから心配しないで下さいな!」
「じゃぁ2人の初の共同作業と行こうか!」
「だから言い方――――――――っ!!!」
剣を構え、2人は司教へと踊りかかった。
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【聖女の力を姉に譲渡して~】と同一進行でお話が進んでおります。
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