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「結局、妾らが装備させられていたこの腕輪はなんだったのじゃ?」
夜の打ち合いの休憩の合間にルインが疑問に思ったことをオグリに尋ねた。
『んとね~【同化】の魔術が宿ってるて言ってたなの』
「同化?」
「ん、何がドウカなんだルイン」
ルーシュだけはオグリの言葉を翻訳できていないのでルインに聞くことになる。
「サイヒ殿が妾と主殿に装備させた腕輪について聞いておったのじゃ」
「ふ~んドウカね、………って同化!?」
『そうなの、にーちゃとオグ、ルインちゃんとルーシュちゃんが同化するなの』
「同化…もろ禁術だろソレ……」
「僕もオグリと試したけど凄い能力がアップするよ」
ニコニコとラスクを食べながらアンドュアイスが答えた。
「試したんですか!?」
「うん、だって本番で上手くいかなかったら駄目だし。練習はひつようだよね」
「だからって…同化……」
「折角だから見てみる?僕とオグリの同化」
「そ、それは…」
本音を言うと見たい。
歴史上禁術とされ、何千年も具現していない術が見れるのだ。
ルーシュは騎士だが魔術師の端くれでもあるので、それはかなり知的好奇心が擽られる提案だった。
だが禁術…。
モラル的思考がルーシュにyesと言わせない。
「是非見たいのじゃ!」
ドラゴンにはそんなモラルは無かったらしい……。
:::
「じゃぁ行くよー」
「『同化!』」
アンドュアイスとオグリが白い光の粒子となって1つの塊となる。
光が引いて出て来たのは…。
長い純白の髪。
上半身は彫刻の様に整った人間の容貌と肉体。
下半身は鳥類の足をしている。
その足もまた純白。
そして背中には2対の純白の翼。
唯一の色を宿すアンドュアイスの碧眼。
「キレイ………」
「美しいのじゃ………」
ルーシュとルインは主従共にその姿に見惚れた。
まるで神話に出てくる聖獣のような、聖者のような、美しいその姿にはその言葉しか出てこない。
そして見てるだけでも感じ取れる圧倒的な法力。
その神々しさに、思わず頭を垂れたくなる。
禁術であろうとサイヒの美しい手が作り出した術はやはり途轍もなく美しいモノだった。
この神懸かった術をそこいらの装飾品に5分やそこらで付与してしまうサイヒは、もうバケモノと言う言葉では収まらない程人間離れしている。
知る人が知ったならその能力に恐れを抱くかもしれないが、魔術師であるルーシュにとってはこの奇跡のような術に感動しか覚えなかった。
だからこそサイヒはルーシュを心友と呼ぶ。
これからサイヒが何か天災級の術を扱おうが、ルーシュはそれに怯えないだろう。
ただただ笑って「このバケモノが」とサイヒの肩に拳をあてるのだ。
力の差があってもルーシュはサイヒに怯えない。
ルーシュにとってもサイヒはただただ人間離れしているが良い奴で、心友だと思っているから。
そしてそんなルーシュの裏表のない純粋な性格にアンドュアイスは惹かれているのだろう。
この姿をルーシュに見せる事を躊躇う事が無かった。
ルーシュならこの術の素晴らしさを分かってくれると無意識に信じていたから。
「妾らもオグリとアンドュアイス殿の様に【同化】が可能なのじゃ?」
「可能だとサイヒは言っていたよ」
どうやら思考は上手くブレンドされているらしい。
この姿で「なの!」じゃなかった事を心底安堵してしまった主従だった。
「主殿、試すのじゃ!妾も負けぬくらい強くなりたいのじゃ!!」
「んなっ、出来るか!まだどんな姿になるか分からないのに!アンドュアイス様とオグリみたいに綺麗になれる保証は無いんだかんな!!」
「つまり主殿が美しさの足を引っ張ると?」
「喧嘩売ってますルインさん?」
「妾のようなキュートなドラゴンが美しくならない訳がないのじゃ!美しくならなかったらそれは主殿のせいなのじゃ!」
「綺麗になってもアンドュアイス様みたいに裸だったら恥ずかしいでしょーが!」
「主殿の胸など見せても誰も興奮せんのじゃ!同化、同化!!」
「さり気なく人の胸ディスるの止めよーね!とにかく同化は一旦2人で試してからだ!」
ブーブー言うルインを無視してアンドュアイスに視線を戻す。
それにしても綺麗である。
オグリが純白のグリフォンなので髪の色も白くなったのだろう。
(白い髪も似合ってるんな………)
ジッ、と見つめるルーシュの目がアンドュアイスの碧眼と視線が交わる。
アンドュアイスがふっ、と優しく微笑んだ。
ドクンッ!
鼓動が強く高鳴る。
ドクドクと体中に血が巡る。
体温が上昇して体が汗ばむ。
(心臓が、胸…突き破りそう………)
言葉が出ない。
だが自分の心臓は雄弁にルーシュに語る。
この日、ルーシュは初めての恋に落ちたのだった。
夜の打ち合いの休憩の合間にルインが疑問に思ったことをオグリに尋ねた。
『んとね~【同化】の魔術が宿ってるて言ってたなの』
「同化?」
「ん、何がドウカなんだルイン」
ルーシュだけはオグリの言葉を翻訳できていないのでルインに聞くことになる。
「サイヒ殿が妾と主殿に装備させた腕輪について聞いておったのじゃ」
「ふ~んドウカね、………って同化!?」
『そうなの、にーちゃとオグ、ルインちゃんとルーシュちゃんが同化するなの』
「同化…もろ禁術だろソレ……」
「僕もオグリと試したけど凄い能力がアップするよ」
ニコニコとラスクを食べながらアンドュアイスが答えた。
「試したんですか!?」
「うん、だって本番で上手くいかなかったら駄目だし。練習はひつようだよね」
「だからって…同化……」
「折角だから見てみる?僕とオグリの同化」
「そ、それは…」
本音を言うと見たい。
歴史上禁術とされ、何千年も具現していない術が見れるのだ。
ルーシュは騎士だが魔術師の端くれでもあるので、それはかなり知的好奇心が擽られる提案だった。
だが禁術…。
モラル的思考がルーシュにyesと言わせない。
「是非見たいのじゃ!」
ドラゴンにはそんなモラルは無かったらしい……。
:::
「じゃぁ行くよー」
「『同化!』」
アンドュアイスとオグリが白い光の粒子となって1つの塊となる。
光が引いて出て来たのは…。
長い純白の髪。
上半身は彫刻の様に整った人間の容貌と肉体。
下半身は鳥類の足をしている。
その足もまた純白。
そして背中には2対の純白の翼。
唯一の色を宿すアンドュアイスの碧眼。
「キレイ………」
「美しいのじゃ………」
ルーシュとルインは主従共にその姿に見惚れた。
まるで神話に出てくる聖獣のような、聖者のような、美しいその姿にはその言葉しか出てこない。
そして見てるだけでも感じ取れる圧倒的な法力。
その神々しさに、思わず頭を垂れたくなる。
禁術であろうとサイヒの美しい手が作り出した術はやはり途轍もなく美しいモノだった。
この神懸かった術をそこいらの装飾品に5分やそこらで付与してしまうサイヒは、もうバケモノと言う言葉では収まらない程人間離れしている。
知る人が知ったならその能力に恐れを抱くかもしれないが、魔術師であるルーシュにとってはこの奇跡のような術に感動しか覚えなかった。
だからこそサイヒはルーシュを心友と呼ぶ。
これからサイヒが何か天災級の術を扱おうが、ルーシュはそれに怯えないだろう。
ただただ笑って「このバケモノが」とサイヒの肩に拳をあてるのだ。
力の差があってもルーシュはサイヒに怯えない。
ルーシュにとってもサイヒはただただ人間離れしているが良い奴で、心友だと思っているから。
そしてそんなルーシュの裏表のない純粋な性格にアンドュアイスは惹かれているのだろう。
この姿をルーシュに見せる事を躊躇う事が無かった。
ルーシュならこの術の素晴らしさを分かってくれると無意識に信じていたから。
「妾らもオグリとアンドュアイス殿の様に【同化】が可能なのじゃ?」
「可能だとサイヒは言っていたよ」
どうやら思考は上手くブレンドされているらしい。
この姿で「なの!」じゃなかった事を心底安堵してしまった主従だった。
「主殿、試すのじゃ!妾も負けぬくらい強くなりたいのじゃ!!」
「んなっ、出来るか!まだどんな姿になるか分からないのに!アンドュアイス様とオグリみたいに綺麗になれる保証は無いんだかんな!!」
「つまり主殿が美しさの足を引っ張ると?」
「喧嘩売ってますルインさん?」
「妾のようなキュートなドラゴンが美しくならない訳がないのじゃ!美しくならなかったらそれは主殿のせいなのじゃ!」
「綺麗になってもアンドュアイス様みたいに裸だったら恥ずかしいでしょーが!」
「主殿の胸など見せても誰も興奮せんのじゃ!同化、同化!!」
「さり気なく人の胸ディスるの止めよーね!とにかく同化は一旦2人で試してからだ!」
ブーブー言うルインを無視してアンドュアイスに視線を戻す。
それにしても綺麗である。
オグリが純白のグリフォンなので髪の色も白くなったのだろう。
(白い髪も似合ってるんな………)
ジッ、と見つめるルーシュの目がアンドュアイスの碧眼と視線が交わる。
アンドュアイスがふっ、と優しく微笑んだ。
ドクンッ!
鼓動が強く高鳴る。
ドクドクと体中に血が巡る。
体温が上昇して体が汗ばむ。
(心臓が、胸…突き破りそう………)
言葉が出ない。
だが自分の心臓は雄弁にルーシュに語る。
この日、ルーシュは初めての恋に落ちたのだった。
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