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「ルーシュから誘ってくれるの珍しいね、どうしたの?」
「い、いえ、大した用では無いのですが……」
甘い舌足らずなテノールボイスに未だ慣れないルーシュは頬を染める。
体温が上がって来て背中に汗をかく。
脇汗が心配になるのは乙女心である。
好きな相手に臭いとは思われたくない。
「用が無くても僕はルーシュに会いたいよ?誘ってくれて嬉しかった」
ニッコーーーーッ☆
満面の笑顔が眩しい。
金糸の髪が空色に映えて、空の色をした碧の瞳がルーシュを見る。
夏の化身の様な美丈夫。
そんな男がこの無邪気な笑顔を向けるのは限られた人数だけだと知っている。
自分もその内の1人だと思い出さされて、ルーシュの頬はますます熱を持つ。
「ん~ルーシュ顔赤い。暑い?コレ巻いておいて」
アンドュアイスが首に巻いていたストールをルーシュに巻いた。
体を冷やす心地良い空気が肌を撫でる。
「これマジックアイテムですか?」
「うん、サイヒに貰ったの。誕生日プレゼントに。ネッチュウショウにならないように、て」
流石はサイヒ。
送るプレゼントまでも誑しである。
付与は自分でしたのだろう。
ストール自体は質は良いが王族なら身に付けていても贅沢過ぎない上質な布。
色合いは白で、アンドュアイスの色彩を際立たせている。
さらに普段使いが出来、機能性も十分と文句のないプレゼントだ。
その完璧なプレゼントを前にルーシュは自分のプレゼントで本当に良いのかと心配になってきた。
「あ、の…誕生日、遅くなったけどおめでとうございます」
そうヘタレなルーシュはアンドュアイスの誕生日当日祝いの言葉を伝えてられなかったのだ。
「うん、ありがとぉ」
ニッコリ
笑顔が眩しい。
もうこの笑顔の眩しさだけでプレゼントにお釣りが付いてくること間違いない。
それぐらいにルーシュはアンドュアイスの笑顔が好きなのだ。
「コレを」
ルーシュがマジックバックからベルンに打って貰った剣を出す。
細身の剣だ。
アンドュアイスは力ではなく技量で剣を使うタイプなので軽量の細身の剣を好んで使うのだ。
勿論そのむねをベルンに伝えたのはルーシュである。
好きな相手の事は気付かない間によく見ているものなのだ。
恋は偉大なり。
「綺麗~、それにコレ、実戦でも使えるよね?」
「分かりますか!?」
「ミスリルの刀身は綺麗な上に聖の力を宿しているし、この刀身は間違いなく実用できるように打たれているのが分かるよ。相当な技量の持ち主さんが打ったんだね。それに柄の部分の魔鉱石も凄く上等だぁ。こんな高そうな険、どうやって手に入れたの?国宝級だよ?」
「自分で素材をダンジョンで集めてフェルゴールさんとベルンさんに頼みました」
「あ~あの2人かぁ。ルークの友人だよね」
「サイヒとも面識があるみたいで、サイヒ伝手で今回は仕事を依頼しました」
「あははぁ、サイヒかぁ。そう言えば僕が最初にしてやられたのもフェルゴールが絡んでたね~」
「?」
「実はね…」
そこからアンドュアイスにサイヒと舞踏会で踊った事、探りあいの会話を聞いてルーシュは倒れるかと思った。
何してるんだアイツは…。
てゆーか女らしく出来たんだな…。
様々な考えがルーシュの頭を駆け巡った。
それにしても王位継承権第2位だったアンドュアイスにダンス中「お前ホモだろ?」的な会話をするとは…。
怖いもの知らずにも程がある。
「でもあの時が初めて女の人を気持ち悪くない思った瞬間だったんだよね」
ズキン
その言葉にルーシュの胸が痛んだ。
考えてしまったのだ。
アンドュアイスが本当に好きなのはサイヒでは無いかと。
「だからね~サイヒが義理でも妹になってくれて嬉しいんだぁ。ルークとサイヒが並んでいるの見てると幸せ。でも僕も後1年半で結婚できるけどね♪」
「え?」
「え?て、ルーシュまさか僕と婚約破棄するつもり!?ダメだよ!ルーシュは僕のお嫁さんになるんだから!!サイヒにだって渡さないよ!!」
ガシッと肩を掴まれてぶんぶんとルーシュが揺さぶられる。
「ちょ、ちょちょちょ、待って、酔うっ」
「あ、ゴメン」
「その私、婚約破棄する気無いですよ?」
「本当、良かったぁ」
ほっとするアンドュアイスを見てルーシュがちゃんと自分の事を婚約者として見てくれていたのだと感動する。
変な疑いもかけられたが。
何故浮気の相手がサイヒなのか…。
ルーシュは胃が痛くなった気がした。
「この剣、ずっと持ってても良い?」
「そのつもりで作って貰いました。それと…」
「それと?」
ルーシュはバックからもう一振りの短剣を取り出す。
アンドュアイスに渡した剣の兄弟剣になる。
「これは、私ように打ってもらったんですが…私が持っていても良いでしょうか?」
「お揃い?」
「何時でも一緒の物を持っていたくて………」
「~~~~~~ルーシュ大好きぃっ!!!」
ガバリとアンドュアイスがルーシュを抱き潰す。
灰が圧迫されて呼吸が苦しくなったが、それでも幸せを感じてしまった。
「やれやれ、主殿も面倒臭い女子じゃのう」
『にーちゃ嬉しそうで良かったなの~』
上空から2匹の使い魔たちが、2人の抱擁(?)を嬉しそうに見守っていた。
「い、いえ、大した用では無いのですが……」
甘い舌足らずなテノールボイスに未だ慣れないルーシュは頬を染める。
体温が上がって来て背中に汗をかく。
脇汗が心配になるのは乙女心である。
好きな相手に臭いとは思われたくない。
「用が無くても僕はルーシュに会いたいよ?誘ってくれて嬉しかった」
ニッコーーーーッ☆
満面の笑顔が眩しい。
金糸の髪が空色に映えて、空の色をした碧の瞳がルーシュを見る。
夏の化身の様な美丈夫。
そんな男がこの無邪気な笑顔を向けるのは限られた人数だけだと知っている。
自分もその内の1人だと思い出さされて、ルーシュの頬はますます熱を持つ。
「ん~ルーシュ顔赤い。暑い?コレ巻いておいて」
アンドュアイスが首に巻いていたストールをルーシュに巻いた。
体を冷やす心地良い空気が肌を撫でる。
「これマジックアイテムですか?」
「うん、サイヒに貰ったの。誕生日プレゼントに。ネッチュウショウにならないように、て」
流石はサイヒ。
送るプレゼントまでも誑しである。
付与は自分でしたのだろう。
ストール自体は質は良いが王族なら身に付けていても贅沢過ぎない上質な布。
色合いは白で、アンドュアイスの色彩を際立たせている。
さらに普段使いが出来、機能性も十分と文句のないプレゼントだ。
その完璧なプレゼントを前にルーシュは自分のプレゼントで本当に良いのかと心配になってきた。
「あ、の…誕生日、遅くなったけどおめでとうございます」
そうヘタレなルーシュはアンドュアイスの誕生日当日祝いの言葉を伝えてられなかったのだ。
「うん、ありがとぉ」
ニッコリ
笑顔が眩しい。
もうこの笑顔の眩しさだけでプレゼントにお釣りが付いてくること間違いない。
それぐらいにルーシュはアンドュアイスの笑顔が好きなのだ。
「コレを」
ルーシュがマジックバックからベルンに打って貰った剣を出す。
細身の剣だ。
アンドュアイスは力ではなく技量で剣を使うタイプなので軽量の細身の剣を好んで使うのだ。
勿論そのむねをベルンに伝えたのはルーシュである。
好きな相手の事は気付かない間によく見ているものなのだ。
恋は偉大なり。
「綺麗~、それにコレ、実戦でも使えるよね?」
「分かりますか!?」
「ミスリルの刀身は綺麗な上に聖の力を宿しているし、この刀身は間違いなく実用できるように打たれているのが分かるよ。相当な技量の持ち主さんが打ったんだね。それに柄の部分の魔鉱石も凄く上等だぁ。こんな高そうな険、どうやって手に入れたの?国宝級だよ?」
「自分で素材をダンジョンで集めてフェルゴールさんとベルンさんに頼みました」
「あ~あの2人かぁ。ルークの友人だよね」
「サイヒとも面識があるみたいで、サイヒ伝手で今回は仕事を依頼しました」
「あははぁ、サイヒかぁ。そう言えば僕が最初にしてやられたのもフェルゴールが絡んでたね~」
「?」
「実はね…」
そこからアンドュアイスにサイヒと舞踏会で踊った事、探りあいの会話を聞いてルーシュは倒れるかと思った。
何してるんだアイツは…。
てゆーか女らしく出来たんだな…。
様々な考えがルーシュの頭を駆け巡った。
それにしても王位継承権第2位だったアンドュアイスにダンス中「お前ホモだろ?」的な会話をするとは…。
怖いもの知らずにも程がある。
「でもあの時が初めて女の人を気持ち悪くない思った瞬間だったんだよね」
ズキン
その言葉にルーシュの胸が痛んだ。
考えてしまったのだ。
アンドュアイスが本当に好きなのはサイヒでは無いかと。
「だからね~サイヒが義理でも妹になってくれて嬉しいんだぁ。ルークとサイヒが並んでいるの見てると幸せ。でも僕も後1年半で結婚できるけどね♪」
「え?」
「え?て、ルーシュまさか僕と婚約破棄するつもり!?ダメだよ!ルーシュは僕のお嫁さんになるんだから!!サイヒにだって渡さないよ!!」
ガシッと肩を掴まれてぶんぶんとルーシュが揺さぶられる。
「ちょ、ちょちょちょ、待って、酔うっ」
「あ、ゴメン」
「その私、婚約破棄する気無いですよ?」
「本当、良かったぁ」
ほっとするアンドュアイスを見てルーシュがちゃんと自分の事を婚約者として見てくれていたのだと感動する。
変な疑いもかけられたが。
何故浮気の相手がサイヒなのか…。
ルーシュは胃が痛くなった気がした。
「この剣、ずっと持ってても良い?」
「そのつもりで作って貰いました。それと…」
「それと?」
ルーシュはバックからもう一振りの短剣を取り出す。
アンドュアイスに渡した剣の兄弟剣になる。
「これは、私ように打ってもらったんですが…私が持っていても良いでしょうか?」
「お揃い?」
「何時でも一緒の物を持っていたくて………」
「~~~~~~ルーシュ大好きぃっ!!!」
ガバリとアンドュアイスがルーシュを抱き潰す。
灰が圧迫されて呼吸が苦しくなったが、それでも幸せを感じてしまった。
「やれやれ、主殿も面倒臭い女子じゃのう」
『にーちゃ嬉しそうで良かったなの~』
上空から2匹の使い魔たちが、2人の抱擁(?)を嬉しそうに見守っていた。
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