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8.罪と罰
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しがみついてくるキトリーをおぶって歩いてたら、質問攻めが始まった。
「どうして廃嫡されたんですか?」
「親父と喧嘩したんだよ」
「なんで私達を抱いたんですか?」
「俺のメイドに生意気な態度を取ってたからだ。屋敷で働く時に調子に乗ったら厄介だからな。今の内に上下関係を分からせた」
「働くって誰も承諾してなかったですよね……」
「断っても連れてけば働くしかないだろ」
「性格悪いんですね」
「お前だって大概だろ」
セーフルームを見つけて立ち寄る。
ベッドがあったので、俺はキトリーを休ませて食糧の確認をした。
「水と食事はありか。魔素で作ったらしいが、ここはどこのダンジョンなんだ?」
「あの、私のこと今から抱くんですか?」
「この状況で抱くと思うか?」
とは言ったものの、キトリーを抱くことに興味がない訳じゃない。
俺がベッドに近づくと、彼女は「初めてなので優しくしてください」と言ってきた。
「なんだ。意外と乗り気なのか?」
「おぶってくれたので」
殊勝じゃないか。
俺は恋人にするように優しいキスを額に落とした。
胸を揉むと、「貧相な身体ですみません」と謝られた。
「これはこれで味があっていい」
「そんなこと言われたの初めてです」
「これからは俺が愛してやる。その代わり、つまらない苛めはするな。他人を不幸にしたってお前が幸福になれる訳じゃない」
「……はい」
キトリーが虐めを止めたところで、エステルが許すことはないと思う。もしかしたら、一生許さないかもしれない。だが、そこまでは俺の知ったことじゃない。一度手を汚せば、あとから善行を積んだところでそれが帳消しになるわけじゃない。罪のリカバリーなんか不可能だ。本気でそんなことができると思ってる奴がいるなら、そいつこそ罪を軽視してる。
そして、俺も堕ちた側の人間だ。クソ女神め……。
際限なく膨れ上がる欲望に身を任せて、キトリーの口内を蹂躙する。
「やっ」
「ああ、悪い悪い」
俺は優しく彼女の身体に触れ、入念に準備を整えてから股を開かせた。
「怖がらなくていい。俺のことだけ考えてろ」
「はい……」
怯えるキトリーにキスをしながら腰を落とす。
割れ目を貫いてモノが入っていくと、彼女は小さく悲鳴を上げた。
「アシル様ぁ」
逃げずにしがみついてくる。
従順な態度に満足した。
そんなに可愛くないが、キトリーは具合が良かった。
まるで恋人みたいに抱き合って腰を打ちつけ、あまりの締まりの良さに俺は達してしまった。
なぜか泣いているキトリーの涙を指で拭い、「すごく良かった」と褒めてやった。
「ありがとうございます。アシル様」
(オディルとメイド達を合わせて4人か……。部屋が足りないな)
今住んでる屋敷では、部屋の数が足りそうにない。
かといってリーナの屋敷は公爵の息がかかったメイドがいるから好き勝手しづらい。
居住問題はどうにかしないとな。無事に戻れたらの話だが。
セーフルームで一息ついたあと、俺は再びキトリーをおぶって歩き始めた。
オーラを纏わせても、敵意を持った攻撃以外は防ぐことができない。
何もかも防ぐと酸素すら吸えなくなるだろうし、仕方のないことなんだが、砂利すら防げないのは盲点だった。
強化のスキルは奴隷にしか使えないんだよな。
「足、痛くないですか?」
「全然平気だよ」
痛覚遮断があるし。
「アシル様は、どうしてそんなに落ちついていられるんですか?」
「おっと……」
歩いてたら魔素が濃くなり、見たことがない魔物になった。
現れたのは、枝が集まって形作られた人型の魔物だった。
鑑定の結果は――
木人:Lv61
(おいおい、6層相当の魔物かよ)
俺は即座にオーラのスキルを使い、キトリーを床に降ろした。
「に、逃げなきゃ殺されますよ!」
「平気だ。そこから動くなよ」
言いつけどおりキトリーはじっとしてる。というよりか、腰が抜けて動けないようだった。
俺は『万魔調伏』で木人の魔素を霧散させ、即死させる倒し方を選んだ。
だが、木人は奪われた傍から魔素を取り込み、身体を保っている。
レイスのような下級の魔物なら通じた作戦も、6層クラスの魔物になると抵抗されるらしい。というか、場所が悪すぎる。潤沢な魔素がある迷宮では、魔素を全て散らしきれない。いたちごっこだ。
となると、俺に取れる選択肢は『封印術』一択になる。
このスキルも通じなかったら……。
心配そうに俺を見守るキトリーを安心させる為、「大丈夫だ」と声をかける。
木人は魔弾を機関銃のように撃ってきた。
『万魔調伏』で魔弾を逸らし、モーセのように通路を進む。
前人未到の7層の前には、スキルがあっても容易には殺せない魔物がいるらしい。
まあ、コツさえ掴めば楽に倒せそうだけどな。
『封印術』は天界で修行して手に入れた強力なスキルだが、射程が短いことだけが難点だ。射程距離に入った木人の魔素を全て封印し、今度は一撃で消滅させる。
「ほら、大丈夫って言っただろ?」
「アシル様は……す、凄すぎます」
興奮したキトリーが俺に抱きついた。
最初会った時は蔑む目で俺を見てたのに、目が輝いてる。
俺にしても、最初はセックスだけ楽しもうと思ってた彼女のことを、愛おしく思い始めていた。
俺はメイドという記号だけでキトリーを見ていたが、彼女には彼女なりの人間性が備わっていて、それはキトリーだけが持つかけがえのないものだ。
今の俺は欲望が抑えられない状態になっているが、愛し方を選ぶことはできる。
身体だけではなく、心まで愛さなければ、最も軽蔑していた類の人間に成り下がってしまうだろう。
俺は大切なことを教えてくれたキトリーを抱きしめた。
彼女も俺を抱き返してくれて、愛おしく思った。
「どうして廃嫡されたんですか?」
「親父と喧嘩したんだよ」
「なんで私達を抱いたんですか?」
「俺のメイドに生意気な態度を取ってたからだ。屋敷で働く時に調子に乗ったら厄介だからな。今の内に上下関係を分からせた」
「働くって誰も承諾してなかったですよね……」
「断っても連れてけば働くしかないだろ」
「性格悪いんですね」
「お前だって大概だろ」
セーフルームを見つけて立ち寄る。
ベッドがあったので、俺はキトリーを休ませて食糧の確認をした。
「水と食事はありか。魔素で作ったらしいが、ここはどこのダンジョンなんだ?」
「あの、私のこと今から抱くんですか?」
「この状況で抱くと思うか?」
とは言ったものの、キトリーを抱くことに興味がない訳じゃない。
俺がベッドに近づくと、彼女は「初めてなので優しくしてください」と言ってきた。
「なんだ。意外と乗り気なのか?」
「おぶってくれたので」
殊勝じゃないか。
俺は恋人にするように優しいキスを額に落とした。
胸を揉むと、「貧相な身体ですみません」と謝られた。
「これはこれで味があっていい」
「そんなこと言われたの初めてです」
「これからは俺が愛してやる。その代わり、つまらない苛めはするな。他人を不幸にしたってお前が幸福になれる訳じゃない」
「……はい」
キトリーが虐めを止めたところで、エステルが許すことはないと思う。もしかしたら、一生許さないかもしれない。だが、そこまでは俺の知ったことじゃない。一度手を汚せば、あとから善行を積んだところでそれが帳消しになるわけじゃない。罪のリカバリーなんか不可能だ。本気でそんなことができると思ってる奴がいるなら、そいつこそ罪を軽視してる。
そして、俺も堕ちた側の人間だ。クソ女神め……。
際限なく膨れ上がる欲望に身を任せて、キトリーの口内を蹂躙する。
「やっ」
「ああ、悪い悪い」
俺は優しく彼女の身体に触れ、入念に準備を整えてから股を開かせた。
「怖がらなくていい。俺のことだけ考えてろ」
「はい……」
怯えるキトリーにキスをしながら腰を落とす。
割れ目を貫いてモノが入っていくと、彼女は小さく悲鳴を上げた。
「アシル様ぁ」
逃げずにしがみついてくる。
従順な態度に満足した。
そんなに可愛くないが、キトリーは具合が良かった。
まるで恋人みたいに抱き合って腰を打ちつけ、あまりの締まりの良さに俺は達してしまった。
なぜか泣いているキトリーの涙を指で拭い、「すごく良かった」と褒めてやった。
「ありがとうございます。アシル様」
(オディルとメイド達を合わせて4人か……。部屋が足りないな)
今住んでる屋敷では、部屋の数が足りそうにない。
かといってリーナの屋敷は公爵の息がかかったメイドがいるから好き勝手しづらい。
居住問題はどうにかしないとな。無事に戻れたらの話だが。
セーフルームで一息ついたあと、俺は再びキトリーをおぶって歩き始めた。
オーラを纏わせても、敵意を持った攻撃以外は防ぐことができない。
何もかも防ぐと酸素すら吸えなくなるだろうし、仕方のないことなんだが、砂利すら防げないのは盲点だった。
強化のスキルは奴隷にしか使えないんだよな。
「足、痛くないですか?」
「全然平気だよ」
痛覚遮断があるし。
「アシル様は、どうしてそんなに落ちついていられるんですか?」
「おっと……」
歩いてたら魔素が濃くなり、見たことがない魔物になった。
現れたのは、枝が集まって形作られた人型の魔物だった。
鑑定の結果は――
木人:Lv61
(おいおい、6層相当の魔物かよ)
俺は即座にオーラのスキルを使い、キトリーを床に降ろした。
「に、逃げなきゃ殺されますよ!」
「平気だ。そこから動くなよ」
言いつけどおりキトリーはじっとしてる。というよりか、腰が抜けて動けないようだった。
俺は『万魔調伏』で木人の魔素を霧散させ、即死させる倒し方を選んだ。
だが、木人は奪われた傍から魔素を取り込み、身体を保っている。
レイスのような下級の魔物なら通じた作戦も、6層クラスの魔物になると抵抗されるらしい。というか、場所が悪すぎる。潤沢な魔素がある迷宮では、魔素を全て散らしきれない。いたちごっこだ。
となると、俺に取れる選択肢は『封印術』一択になる。
このスキルも通じなかったら……。
心配そうに俺を見守るキトリーを安心させる為、「大丈夫だ」と声をかける。
木人は魔弾を機関銃のように撃ってきた。
『万魔調伏』で魔弾を逸らし、モーセのように通路を進む。
前人未到の7層の前には、スキルがあっても容易には殺せない魔物がいるらしい。
まあ、コツさえ掴めば楽に倒せそうだけどな。
『封印術』は天界で修行して手に入れた強力なスキルだが、射程が短いことだけが難点だ。射程距離に入った木人の魔素を全て封印し、今度は一撃で消滅させる。
「ほら、大丈夫って言っただろ?」
「アシル様は……す、凄すぎます」
興奮したキトリーが俺に抱きついた。
最初会った時は蔑む目で俺を見てたのに、目が輝いてる。
俺にしても、最初はセックスだけ楽しもうと思ってた彼女のことを、愛おしく思い始めていた。
俺はメイドという記号だけでキトリーを見ていたが、彼女には彼女なりの人間性が備わっていて、それはキトリーだけが持つかけがえのないものだ。
今の俺は欲望が抑えられない状態になっているが、愛し方を選ぶことはできる。
身体だけではなく、心まで愛さなければ、最も軽蔑していた類の人間に成り下がってしまうだろう。
俺は大切なことを教えてくれたキトリーを抱きしめた。
彼女も俺を抱き返してくれて、愛おしく思った。
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