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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
004 新たな嵐
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「へぇ。詳しいね」
背後からの声にビクつくオレ達。ゆっくりと振り返り視界に入った人物に吃驚だ。
友人、もとい、ユエ(月)は、贔屓目に見てもかなり良い容姿をしてる。癖のない茶髪に榛色の瞳。で、現れたのは生徒会副会長。流石のオレでも、生徒会役員の顔くらいは覚えた。
おい……。誕生日を境に煌びやかなのが近寄って来すぎだ。
「それに」
副会長はそう言うなり、ユエの顎に手を掛けて顔を覗き込んできた。ユエ、固まってるな。しかもだ、周りが悲鳴を上げてるぞ。
「貴方も彼以上に特殊な存在みたいだね」
特殊? 副会長だけど、オレ等より一つ年上。長い黒髪と赤い瞳をしてる。そして、例に漏れず長身。嫌味か!
「……、分かるわけ……」
「貴方の魔力より弱かったら分からないよ。でも、俺は貴方よりも魔力は上」
ユエの顎を掴んだまま、副会長はオレに視線を向けた。その瞳の色が何かの獲物を狙う肉食獣みたいだよ。
「うん。ルイがご執心の彼か。ま、制御出来てないんだから分からないか」
それだけ言って、また視線をユエに戻すし。絶対、何か企んでるよ。オレはただ、見守ることしかできねぇし。しかも、更に外野が増えてるんだよ! 目立ってるんだよ! 悲鳴が更に大きくなるし! 此処、職員室前の廊下だから!
「誕生日は?」
見た目、柔らかな雰囲気だけどさ。ユエを見据える目が怖い……。拒否ったら、何かされそうだよ……。
「……先月」
「そう。俺はまだ、相手がいないから。貴方に求愛するよ。器としても申し分ないし、見目もね。考える時間はあげるけど、断ったりしたら後で怖いことになるよ。肝に銘じてね」
あ……、更に固まった。それに、この掲示板にはオレの近況が貼り出されてるのに、先月誕生日ならユエのも貼り出されるべきじゃねぇのかよ?! それにさ、副会長は考える時間とか言いながら、拒絶を認めてねぇし。その副会長がまた、視線を俺に戻した。
「そうそう、会長、諦めないからね。彼が言ったように、もう、貴方しか見えてないから。覚悟するんだよ」
おい、待てよ。そこで何気にオレに脅しかけてんじゃねぇよ! ユエの顎を固定したまま、視線だけで脅しかけんな!
「お前等、職員室前で騒ぐな! って、お?!」
「そう言うことなので」
副会長、そう言うことって、どういうことよ? いきなり現れた教師、って、あれだけ騒げば出てくるよな。懐から杖を取り出して、掲示板に向けて一振りした。オレの個人情報無視の掲示物の横に、新たに現れたお知らせの掲示物。ユエは目を見開き、副会長は満足気だ。
「まあ、せいぜい頑張れよ」
「恐れ入ります」
おい、どうして平然と受け入れてんだ。これが日常なのか。当たり前のことなのか?! 理解出来ねぇよ! 更に、ユエが固まってる。人のこと言ってるからだ。
背後からの声にビクつくオレ達。ゆっくりと振り返り視界に入った人物に吃驚だ。
友人、もとい、ユエ(月)は、贔屓目に見てもかなり良い容姿をしてる。癖のない茶髪に榛色の瞳。で、現れたのは生徒会副会長。流石のオレでも、生徒会役員の顔くらいは覚えた。
おい……。誕生日を境に煌びやかなのが近寄って来すぎだ。
「それに」
副会長はそう言うなり、ユエの顎に手を掛けて顔を覗き込んできた。ユエ、固まってるな。しかもだ、周りが悲鳴を上げてるぞ。
「貴方も彼以上に特殊な存在みたいだね」
特殊? 副会長だけど、オレ等より一つ年上。長い黒髪と赤い瞳をしてる。そして、例に漏れず長身。嫌味か!
「……、分かるわけ……」
「貴方の魔力より弱かったら分からないよ。でも、俺は貴方よりも魔力は上」
ユエの顎を掴んだまま、副会長はオレに視線を向けた。その瞳の色が何かの獲物を狙う肉食獣みたいだよ。
「うん。ルイがご執心の彼か。ま、制御出来てないんだから分からないか」
それだけ言って、また視線をユエに戻すし。絶対、何か企んでるよ。オレはただ、見守ることしかできねぇし。しかも、更に外野が増えてるんだよ! 目立ってるんだよ! 悲鳴が更に大きくなるし! 此処、職員室前の廊下だから!
「誕生日は?」
見た目、柔らかな雰囲気だけどさ。ユエを見据える目が怖い……。拒否ったら、何かされそうだよ……。
「……先月」
「そう。俺はまだ、相手がいないから。貴方に求愛するよ。器としても申し分ないし、見目もね。考える時間はあげるけど、断ったりしたら後で怖いことになるよ。肝に銘じてね」
あ……、更に固まった。それに、この掲示板にはオレの近況が貼り出されてるのに、先月誕生日ならユエのも貼り出されるべきじゃねぇのかよ?! それにさ、副会長は考える時間とか言いながら、拒絶を認めてねぇし。その副会長がまた、視線を俺に戻した。
「そうそう、会長、諦めないからね。彼が言ったように、もう、貴方しか見えてないから。覚悟するんだよ」
おい、待てよ。そこで何気にオレに脅しかけてんじゃねぇよ! ユエの顎を固定したまま、視線だけで脅しかけんな!
「お前等、職員室前で騒ぐな! って、お?!」
「そう言うことなので」
副会長、そう言うことって、どういうことよ? いきなり現れた教師、って、あれだけ騒げば出てくるよな。懐から杖を取り出して、掲示板に向けて一振りした。オレの個人情報無視の掲示物の横に、新たに現れたお知らせの掲示物。ユエは目を見開き、副会長は満足気だ。
「まあ、せいぜい頑張れよ」
「恐れ入ります」
おい、どうして平然と受け入れてんだ。これが日常なのか。当たり前のことなのか?! 理解出来ねぇよ! 更に、ユエが固まってる。人のこと言ってるからだ。
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