銀の鳥籠

善奈美

文字の大きさ
14 / 281
銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編

014 いろんな意味で未知の世界

しおりを挟む
 こんなことになるなんて、ここに来た当初は考えたこともなかった。ただ、魔力が強いから、周りに影響が出る前に、対応できるようにって言われただけだ。
 
 また、拘束されるのも嫌だったし、自分で納得したし。でもって、やり方知らねぇし! 最初聞いたときは、正直ビビった! 男同士で使う場所が出す場所だって……。羞恥心試されてる気がする……。
 
「……んぅ」
 
 元々、タオルケットで体を隠しただけだったし、剥かれるのも簡単だった。でもよ。オレだけが裸なのはヤダって言ったんだ。まあ、後悔したんだけど。これで同い年かよ……。神様、不公平だ!
 
「……ひっ」
 
 さっき触られた胸の飾りが感じるっていうか、他人にされると過敏になるって初めて知った。意識していなかった場所を刺激されるのが、擽ったいって言うんじゃない。摘んだり押し潰したり、何が楽しいんだよ?! 柔らかい膨らみもない、小さい粒でしかないのに! しかも、芯を持ち始めたから吃驚だ。男でも感じるんだな……。本当は逃げたいんだけど、必死でその思いを打ち消した。
 
「反応してきたね」
 
 言われて初めて下半身に神経を向けた。嘘だろう……。ただ、肌を会長の唇と手が辿って刺激してるだけなのに……。乳首が反応してるのにも驚きを隠せないのに、まさか、上の刺激が下に直結とか、自分の体なのに理解できねぇ!
 
「気持ち悪くない?」
「……はぁ、……いみ、が……んっ」
「本当に嫌なら嫌悪感しかないだろうから」
 
 不思議なんだよな。気持ち悪いっていうのはねぇんだもん。ただ、感じたことのない違和感が落ち着かないだけだ。それに息が上がる。
 
「そっ、れは……、ねぇ!」
 
 いきなり左の乳首に強い痛みが走った。体が無意識に背を撓ませ反応した。見開いた目で乳首に視線を向けると、会長が結構な強さで摘んでるのが見えた。痛いだけの筈なのに、じんわり下半身が熱を持つ。ブワッと肌から汗がにじみ出たのが分かった。
 
「少し汗ばんできて、手に肌が吸い付いてくるよ。肌の肌理、思ったより細いんだね」
「そん……なの、わかる……わけねぇ、だろ!」
 
 焦れったい。強弱をつけた刺激が、おそらく計算されて与えきてるんだよな。分かってても、翻弄されてるこっちは、なんとか堪えようと必死だ!
 
 こんな経験一度だってなかったし、普通、抱く方だろう! 刺激受けるたびに声が出そうになる。それも、ありえない声。自分が出してるってことが信じられなくて、唇噛み締めて我慢するんだけど、それを分かっていて意地の悪い刺激を与えてくる。絶対、遊んでるだろう?! だから、抑えられなくて、聞かせなくない声が出てくる。だってさ、乳首だけなんだぞ! 強い刺激を受けてるの! それなのに……。気持ちいいとか感じてるあたりヤバイって……。
 
「うん。素質があるかも」
 
 素質ってなんだ?! 楽しそうに微笑んだ会長の手には何故か杖。なんで杖なんて持ってんだ?! そんなもの何処から取り出したんだ?!
 
「なんで杖なんか!」
「あれ? 知らないの? いつでもどこでも身につけてるよ。大切な物忘れたからね」
 
 おい。いつも身につけてるってどうやってだ。風呂とかでは離すだろうよ。何か呟いて杖を一振りすると、会長の手に小さな瓶が飛び込んできた。それ、なんだよ……。そして、手を離すと杖が消えた。って、なんで消えるんだ?!
 
「後で教えてあげるよ。今はこっちね」
 
 待て。いろんな意味でオレ、知らなすぎなのが分かった。もう、未知の世界でどうしていいか分かんねぇよ!
 
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜

紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。 ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。 そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

処理中です...