銀の鳥籠

善奈美

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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編

020 オレの意思は無視なのか?!

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「此奴のリミッターは外したのか?」
「外してませんよ。そのままでも私並みの魔力ですからね」
「賢明だな」
「それに、制御できてないのに、更に強くするなんてとんでもない」
 
 オレの頭上を言葉が飛ぶ。本人置き去りにして、話を進めんじゃねぇよ。まあ、聞いても分かんねぇだろうけどさ。
 
「どうして今まで分からなかったの」
 
 書記は疑問を口にした。
 
「多分、制御ピアスの魔力で分からない状態でいられたんじゃないのかな」
 
 そう言ったのは副会長。って、ルイ! 誰にも教えたら駄目だって言ってたじゃねぇか?! 思いっきりバレてるじゃねぇかよ!
 
「なにムクれてるの?」
「だってよ。秘密にしろって言ってたじゃねぇか」
「ああ。ここの面子は大丈夫。相手がいるからね」
 
 そういう理屈かよ。それに、恐ろしいこと言ってたよな。リミッターがどうのこうの。ユエと同じ?
 
「まあ、リミッターは外すなよ。暴走じゃすまなそうだしな」
「当たり前。外したら私と同等かそれ以上だからね」
 
 は? ルイの魔力より上になるのかよ?! 昨日、流れてきた魔力にヤラレ気味なのに、自分の魔力に呑まれるのはマジ勘弁だ!
 
「それで本当に申請する気ですか?」
「婚姻のか?」
「そうです」
「するに決まってるだろう。学校内だけじゃなく、外部からの干渉もくるぞ。循環相手がいない奴は、人外の者と契約して循環してたりするからな」
 
 おい。なに恐ろしいこと面っと言ってやがるんだ。
 
「ああ。それは大変だね。僕、並より少し強い程度で本当に良かった」
 
 書記よ、満面の笑みでなに言ってやがる。まず、特Aにいる時点で並じゃないんじゃねぇの?
 
「ライカとユエもこの際、申請しといてやる。どうせ、十八になりゃ、婚姻申請するんだしな」
「面倒になってない?」
 
 副会長、鋭い視線が目の色と相まってかなり怖いことになってますが。ユエは目を見開いてオレに視線向けっし。
 
「コウガとリッカは今年十八だからな。纏めて申請出す。少し早いけどな。この際だ」
 
 分かった。教師の奴、面倒だからまとめて終わらせようとしてやがる。
 
「それと、サクヤ」
「なんだよ」
「学校側から貸し出してる物、近日中に回収するからな」
「は?! なんでだよ!」
 
 いきなり話変わりすぎだろう?!
 
「なんでもかんでも。ルイ側から用意されるんだからな。いつまでもレンタル品使ってる必要ないだろうが」
 
 もうなんて言うか、脱力するわ。何奴も此奴も、そういう認識なのかよ。
 
「それに、魔力と性質の合わない杖を使うのは感心しない。お前自身が危険な目に合うんだ。素直に用意されとけ」
 
 なんだ? 杖に種類とかあんのかよ?!
 
「休日に行く予定でしたので」
「休日とか言わないで今日行け。どうせ、ここのメンバーでサクヤとユエ以外、授業なんか受けなくても問題ないだろう。ルイはこの無知な自分の相手にしっかり教えてやれ」
 
 教師がサボりを促すのかよ。いろんな意味で吃驚だ。
 
「許可申請してくれるんですか?」
「すぐ作成してきてやる。出かける用意してこい」
 
 教師がそう言うと手をひらひら振りながら教室を出て行った。ここ、オレの常識が全く通じないことが分かった。もう、どうでもいい……。
 
 
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