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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
021 常識と非常識
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寮に戻って着替える。オレとしては出掛けたくねぇ……。絶対、金銭感覚が普通じゃねぇだろうしさ。
「なあ、訊きてぇんだけど」
「なに?」
「杖、どこに隠してんだよ」
オレが着てるのは長袖Tシャツとジーンズ。至ってシンプルだ。洒落っ気がないとか言われようが、気にしねぇし。一方、ルイだけど。私服は俺と同じでシンプルだけど、素材が違う気がするぜ。シャツと綿パン。で、アースカラー。
「ああ。これが杖」
右手をオレの前に出して指差したのは腕の装飾品。シルバーにピンク色の金属? で桜の花のモチーフが装飾されてる。石とかは使われてないけど、趣味がいいもの、だとオレは思う。が、これが杖って言うのが理解できねぇ。
「俺にはブレスレットに見えるけど」
「見た目はね。でも、指を鳴らすと杖が出てくる」
そう言ったあと、ルイは指を鳴らす。いきなり現れた杖をルイは難なく右手で掴む。
「私が考えた杖を収納する道具だよ」
「は?!」
「ローブとかジャケットとかの内ポケットに入れるのが普通だけどね。注意してないと折れたりするしね」
確かに杖はだいたいが木製。それなりの太さはあるけど、確かに危険だよな。
「それに常時身につけてるのが理想なんだよ。杖は魔力を間違えなく使用するための道具で負担を軽くするものだしね。杖がなくても魔力を使うことはできるけど、そのためには魔法陣を使わなきゃならない。面倒だし、それなら身につけられて邪魔にならず、見た目も考慮した装飾品に収めておくのが一番いいからね」
言ってることは理解できっけど、それを実行するあんたの頭脳に感服する。
「そうそう。サクヤの物は両親ではなくて私が出すから。気兼ねしないでね」
「はあ?!」
どういう事だよ?!
「これの特許とってあって、かなりの収入があるから、両親からの援助は実質受けてないんだよ」
こいつ、なんでもありだ。高校一年生にして、高収入って、まず、有り得ねぇだろうが?!
「……学校に来る必要あったのかよ?」
「あるでしょう。サクヤがいるんだから」
「………」
うん。確実に勉強目的じゃないよな。つまりだ。特Aにとっての学校は相手探しか。みんな、成績が良いもんな。稀に駄目なのも混じってるみてぇだけど……。
「サクヤ?」
「分かった。ここに常識はない! 一般常識皆無だ!」
いきなり叫んだオレに、ルイが目を見開いた。魔法使いは非常識が常識だ! あくまで、オレ的にだけどな。ユエに呆れられることもあるから、オレ自身も非常識なとこがあるんだろうしさ。
「どの基準の常識?」
「オレが今まで生きてきた基準の常識」
ルイが大きく溜め息を吐いた。これ、絶対に呆れたときの反応だ。
「まず、魔法使いの常識を覚えようか。意識を変えないと、いろいろ辛い目に合うよ」
やっぱりか……。既に常識は常識じゃないって気が付いてはいるんだけどな。吹っ切れてないんだよ。
「特Aにいる人はなにかしら収入源を持ってる場合が多いんだよ。生徒会やら風紀は勉強そっちのけの場合が多いから特Aの生徒が担ってるんだしね」
それで特Aの生徒が役職持ってんのか。納得。
「授業で付いて行けなかったら知らせて。教えてあげるから」
オレは素直に頷いた。既に付いて行ってないんだよ! 今までと勉強内容が違いすぎて! 魔法に関する用語でアウトだからな! ここは素直に従っとこう!
「なあ、訊きてぇんだけど」
「なに?」
「杖、どこに隠してんだよ」
オレが着てるのは長袖Tシャツとジーンズ。至ってシンプルだ。洒落っ気がないとか言われようが、気にしねぇし。一方、ルイだけど。私服は俺と同じでシンプルだけど、素材が違う気がするぜ。シャツと綿パン。で、アースカラー。
「ああ。これが杖」
右手をオレの前に出して指差したのは腕の装飾品。シルバーにピンク色の金属? で桜の花のモチーフが装飾されてる。石とかは使われてないけど、趣味がいいもの、だとオレは思う。が、これが杖って言うのが理解できねぇ。
「俺にはブレスレットに見えるけど」
「見た目はね。でも、指を鳴らすと杖が出てくる」
そう言ったあと、ルイは指を鳴らす。いきなり現れた杖をルイは難なく右手で掴む。
「私が考えた杖を収納する道具だよ」
「は?!」
「ローブとかジャケットとかの内ポケットに入れるのが普通だけどね。注意してないと折れたりするしね」
確かに杖はだいたいが木製。それなりの太さはあるけど、確かに危険だよな。
「それに常時身につけてるのが理想なんだよ。杖は魔力を間違えなく使用するための道具で負担を軽くするものだしね。杖がなくても魔力を使うことはできるけど、そのためには魔法陣を使わなきゃならない。面倒だし、それなら身につけられて邪魔にならず、見た目も考慮した装飾品に収めておくのが一番いいからね」
言ってることは理解できっけど、それを実行するあんたの頭脳に感服する。
「そうそう。サクヤの物は両親ではなくて私が出すから。気兼ねしないでね」
「はあ?!」
どういう事だよ?!
「これの特許とってあって、かなりの収入があるから、両親からの援助は実質受けてないんだよ」
こいつ、なんでもありだ。高校一年生にして、高収入って、まず、有り得ねぇだろうが?!
「……学校に来る必要あったのかよ?」
「あるでしょう。サクヤがいるんだから」
「………」
うん。確実に勉強目的じゃないよな。つまりだ。特Aにとっての学校は相手探しか。みんな、成績が良いもんな。稀に駄目なのも混じってるみてぇだけど……。
「サクヤ?」
「分かった。ここに常識はない! 一般常識皆無だ!」
いきなり叫んだオレに、ルイが目を見開いた。魔法使いは非常識が常識だ! あくまで、オレ的にだけどな。ユエに呆れられることもあるから、オレ自身も非常識なとこがあるんだろうしさ。
「どの基準の常識?」
「オレが今まで生きてきた基準の常識」
ルイが大きく溜め息を吐いた。これ、絶対に呆れたときの反応だ。
「まず、魔法使いの常識を覚えようか。意識を変えないと、いろいろ辛い目に合うよ」
やっぱりか……。既に常識は常識じゃないって気が付いてはいるんだけどな。吹っ切れてないんだよ。
「特Aにいる人はなにかしら収入源を持ってる場合が多いんだよ。生徒会やら風紀は勉強そっちのけの場合が多いから特Aの生徒が担ってるんだしね」
それで特Aの生徒が役職持ってんのか。納得。
「授業で付いて行けなかったら知らせて。教えてあげるから」
オレは素直に頷いた。既に付いて行ってないんだよ! 今までと勉強内容が違いすぎて! 魔法に関する用語でアウトだからな! ここは素直に従っとこう!
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