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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
036 望むのは独占欲?!
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「初等部と中等部の教科書全部と高等部初年度の教科書全部」
ルイが書籍と文具雑貨の店に入って店主に言い切った一言にオレは固まった。初等部と中等部?!
「初等部と中等部の教科書がなんで必要だよ?!」
「は? なにも知らないでしょう? みっちり教えてあげるよ。誰よりも詳しくなるくらいにね」
その笑みはなんだ?! 待てよ……。それはつまりだ。ルイが家庭教師ばりにオレの頭に魔法のなんたるかを叩き込むってことだよな。
「うわあ。サクヤ大変そう」
「必要でしょう? 知らなすぎなんだしね」
ユエと副会長も鬼だ。
「羽ペンとインクと紙が一束」
「羽ペンはいかほどですか?」
「とりあえず、二ダース」
買い物って、もっと控えめに買うよな。両親が聞いたら卒倒すると思うんだけどよ。しかも! 買うもの買うものみんな高そうなんだよ!
そのあとも、なにやらいろいろ注文してた。どうも、オレのだけじゃなく、自分のも買ってるっぽいけどさ。副会長も買ってるし。で、また、ユエは抵抗を試みてる。
「あとは実験器具かな?」
「それは専門店でしょう」
「薬品も数点購入しておかないと駄目だしね」
「薬品も別の店だしね」
「取り寄せになるね」
二人の会話が未知の世界なんだけどよ。実験器具? 薬品? そんなもん必要なのかよ?!
「顔が無表情になってるけど」
「あの会話は高校で必要なもんの会話なのかよ……」
「必要でしょう。もう少ししたら、薬草学とかの実験も始まる」
「……全く知識がございません」
「だろうね。簡単なものは中等部で習うから、サクヤの場合、会長に教えてもらっとかないと、完全に分かんないと思うけど」
今更だけどよ。うちの両親、そこんところ全く気にしてなかったよな?! 息子が高校で苦労するとか考えなかったのかよ?!
「少なくとも、薬品名とか、名称くらいは覚えとかないと、マジ辛いよ?」
ユエ、畳み掛けるように言うんじゃねぇ!
「ユエ用に新調予定?」
「そのつもりだよ」
「じゃあ、二組頼もうか? ついでだしね」
「そうしてもらえると助かる」
ユエ、見事に固まったな。カチンコチンだ。
「俺のは今持ってるので十分だから!」
「それもお下がりでしょう?」
「そうだけどさ。問題ないし!」
「問題あるでしょう? たとえ血族でも、誰かが使ったものを貴方が使うなんて許せないね」
うっわあ、はっきりきっぱり嫉妬を隠してねぇよ。天晴れだ!
「壊れてないし。勿体ないだろう」
「その感覚、変えてもらいたいね。魔力の強い魔法使いの独占欲を甘く見ないでほしいよ」
「……それは、知ってるつもりなんだけど」
「それに、たとえ鍵が掛かって魔力が抑えられてたとはいえ、ユエも俺張りの魔力があるんだよ。少しは俺に対する独占欲を身につけてほしいね」
「そんなの一日二日で芽生える筈ないだろう!」
ユエの言葉に賛同。もうさ、長い間一緒にいるみたいになってっけど、実質、二日くらいしか経ってねぇんだよ……。あまりに激流過ぎて、付いていくだけでやっとなんだよな。チラリとルイを覗き見ると、バッチリ目があった?!
「サクヤも私に対して独占欲を持ってもらいたいよ」
「スイマセン。マダ、ソノイキニタッシテマセン」
思わず棒読みになっちまうのは、勘弁してくれねぇか?! やっぱり、付いてけないぜ。
ルイが書籍と文具雑貨の店に入って店主に言い切った一言にオレは固まった。初等部と中等部?!
「初等部と中等部の教科書がなんで必要だよ?!」
「は? なにも知らないでしょう? みっちり教えてあげるよ。誰よりも詳しくなるくらいにね」
その笑みはなんだ?! 待てよ……。それはつまりだ。ルイが家庭教師ばりにオレの頭に魔法のなんたるかを叩き込むってことだよな。
「うわあ。サクヤ大変そう」
「必要でしょう? 知らなすぎなんだしね」
ユエと副会長も鬼だ。
「羽ペンとインクと紙が一束」
「羽ペンはいかほどですか?」
「とりあえず、二ダース」
買い物って、もっと控えめに買うよな。両親が聞いたら卒倒すると思うんだけどよ。しかも! 買うもの買うものみんな高そうなんだよ!
そのあとも、なにやらいろいろ注文してた。どうも、オレのだけじゃなく、自分のも買ってるっぽいけどさ。副会長も買ってるし。で、また、ユエは抵抗を試みてる。
「あとは実験器具かな?」
「それは専門店でしょう」
「薬品も数点購入しておかないと駄目だしね」
「薬品も別の店だしね」
「取り寄せになるね」
二人の会話が未知の世界なんだけどよ。実験器具? 薬品? そんなもん必要なのかよ?!
「顔が無表情になってるけど」
「あの会話は高校で必要なもんの会話なのかよ……」
「必要でしょう。もう少ししたら、薬草学とかの実験も始まる」
「……全く知識がございません」
「だろうね。簡単なものは中等部で習うから、サクヤの場合、会長に教えてもらっとかないと、完全に分かんないと思うけど」
今更だけどよ。うちの両親、そこんところ全く気にしてなかったよな?! 息子が高校で苦労するとか考えなかったのかよ?!
「少なくとも、薬品名とか、名称くらいは覚えとかないと、マジ辛いよ?」
ユエ、畳み掛けるように言うんじゃねぇ!
「ユエ用に新調予定?」
「そのつもりだよ」
「じゃあ、二組頼もうか? ついでだしね」
「そうしてもらえると助かる」
ユエ、見事に固まったな。カチンコチンだ。
「俺のは今持ってるので十分だから!」
「それもお下がりでしょう?」
「そうだけどさ。問題ないし!」
「問題あるでしょう? たとえ血族でも、誰かが使ったものを貴方が使うなんて許せないね」
うっわあ、はっきりきっぱり嫉妬を隠してねぇよ。天晴れだ!
「壊れてないし。勿体ないだろう」
「その感覚、変えてもらいたいね。魔力の強い魔法使いの独占欲を甘く見ないでほしいよ」
「……それは、知ってるつもりなんだけど」
「それに、たとえ鍵が掛かって魔力が抑えられてたとはいえ、ユエも俺張りの魔力があるんだよ。少しは俺に対する独占欲を身につけてほしいね」
「そんなの一日二日で芽生える筈ないだろう!」
ユエの言葉に賛同。もうさ、長い間一緒にいるみたいになってっけど、実質、二日くらいしか経ってねぇんだよ……。あまりに激流過ぎて、付いていくだけでやっとなんだよな。チラリとルイを覗き見ると、バッチリ目があった?!
「サクヤも私に対して独占欲を持ってもらいたいよ」
「スイマセン。マダ、ソノイキニタッシテマセン」
思わず棒読みになっちまうのは、勘弁してくれねぇか?! やっぱり、付いてけないぜ。
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