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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
057 魔法の基本
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教師が授業を始めて、問題が発生する。つまり、何を話してるのかチンプンカンプンだってことだ。隣で唸ってるオレに、ルイだけじゃなく、ユエと副会長も視線を向けてきた。
「本当に何も知らないんだな」
ユエが呆れたように言ってきた。分かってるよ。でも、何も知らないってことは、これから覚える伸び代があるってことだ! と、思いたい。
「下手に知識がないから、癖がなくて教える分には楽なんだよ」
ルイはそう言うと、今の授業の教科書じゃなく、寮の部屋で最近よく見る初等部の教科書を出してきた。おい、そんな物、持ってきたのかよ。
「今やってる授業はこの部分の応用だよ。基本はここ」
初等部の教科書を開いて、ある場所を指差す。
「分かる? 物を浮かせるのは基本中の基本だよ。頭にイメージを浮かべて、呪文に魔力を乗せるんだよ」
「今やってるのは、物を引き寄せる魔法だろう?」
「そう。でも、浮かせることをクリアしないと、何もできないんだよ」
ルイと副会長が一番後ろの席を陣取ったのは、オレに教えるためか。前でこれやられたら、確かに迷惑。
「物の質量を重力に逆らうように無にするんだよ。水の中に水の質量より軽い物を入れると浮くでしょう? その物を水という媒介を使わず、空気で実行することが重要なんだよ。空気に物を浮かせるのは物理的には無理だよ。凧とかは風と上昇気流を利用して浮かせる。それを自身の魔力を使って、呪文を媒介にするんだ」
言っていることは理解できる。問題はオレが魔力を制御できていないことにあるんだよ。
「まずさ。魔力を制御できてねぇことが問題のような気がするんだけど」
「こう言っちゃなんだと思うんだけど、サクヤの場合、制御云々より、まず、放出しない方法を考えないとね」
ルイは思案するような仕草をする。ちなみに授業は完全無視だ。教師も気にしてねぇし。
「放出している魔力はほぼ、ベニが食べてるから。前ほど影響は無くなってるんだけど」
「は? こいつが食べちゃってるの?」
「そう」
ルイは頷いてっけど、ユエと副会長は首を傾げてる。分かる、その気持ち。
「全く成長してねぇじゃねぇか」
「してるよ。ベニは自分の意思でこのサイズなんだよ。まだ、成体じゃないから、昨日みたいに無理矢理体を成長させたらへばるだろうけど。もう少ししたら、伸縮自在になるんじゃないかな?」
そんなんありなのか? じゃあ、クレナイもベニみたいに伸縮自在になんのか?
「クレナイは?」
「クレナイは無理だよ。私の魔力ではできないからね」
「どう言うことだよ?」
「サクヤの魔力が癒しと浄化の魔力だからね。孵化するときもサクヤの魔力に晒されてしてるし。繋がりが私とクレナイよりも強いんだよ」
ルイがそこまで口にすると、いきなり、前方に視線を向けた。
「ルイ君。この小瓶を呼び寄せてもらえるかな?」
教師の奴が腕組んでオレ達を睨んでた! 煩かったのかよ?! ルイはと言えば、指を鳴らすと杖を出して、小さく呪文を呟くと、杖を一振りした。教卓の上にあった小瓶がルイの手に吸い込まれる。
「これでいいですか?」
「文句のつけようがないな。見たな。じゃあ、教卓の上の小瓶をそれぞれ、手元に呼び寄せてみろ」
教師の奴、そういったかと思うと、教卓の上に大量の小瓶並べやがった……。オレには絶対無理だ。ユエと副会長も杖を取り出して、呪文を唱えて杖を振ると小瓶が手に飛び込んできた。ユエ……、何気に魔法を普通に使えんのな。
「そうそう、サクヤ君はルイ君から基本を習うように。引き寄せるのはまだ、無理だろう」
無理なのは自覚してるが、ハッキリ言われるとムカつく! はぁ、ヘコむわ。
「本当に何も知らないんだな」
ユエが呆れたように言ってきた。分かってるよ。でも、何も知らないってことは、これから覚える伸び代があるってことだ! と、思いたい。
「下手に知識がないから、癖がなくて教える分には楽なんだよ」
ルイはそう言うと、今の授業の教科書じゃなく、寮の部屋で最近よく見る初等部の教科書を出してきた。おい、そんな物、持ってきたのかよ。
「今やってる授業はこの部分の応用だよ。基本はここ」
初等部の教科書を開いて、ある場所を指差す。
「分かる? 物を浮かせるのは基本中の基本だよ。頭にイメージを浮かべて、呪文に魔力を乗せるんだよ」
「今やってるのは、物を引き寄せる魔法だろう?」
「そう。でも、浮かせることをクリアしないと、何もできないんだよ」
ルイと副会長が一番後ろの席を陣取ったのは、オレに教えるためか。前でこれやられたら、確かに迷惑。
「物の質量を重力に逆らうように無にするんだよ。水の中に水の質量より軽い物を入れると浮くでしょう? その物を水という媒介を使わず、空気で実行することが重要なんだよ。空気に物を浮かせるのは物理的には無理だよ。凧とかは風と上昇気流を利用して浮かせる。それを自身の魔力を使って、呪文を媒介にするんだ」
言っていることは理解できる。問題はオレが魔力を制御できていないことにあるんだよ。
「まずさ。魔力を制御できてねぇことが問題のような気がするんだけど」
「こう言っちゃなんだと思うんだけど、サクヤの場合、制御云々より、まず、放出しない方法を考えないとね」
ルイは思案するような仕草をする。ちなみに授業は完全無視だ。教師も気にしてねぇし。
「放出している魔力はほぼ、ベニが食べてるから。前ほど影響は無くなってるんだけど」
「は? こいつが食べちゃってるの?」
「そう」
ルイは頷いてっけど、ユエと副会長は首を傾げてる。分かる、その気持ち。
「全く成長してねぇじゃねぇか」
「してるよ。ベニは自分の意思でこのサイズなんだよ。まだ、成体じゃないから、昨日みたいに無理矢理体を成長させたらへばるだろうけど。もう少ししたら、伸縮自在になるんじゃないかな?」
そんなんありなのか? じゃあ、クレナイもベニみたいに伸縮自在になんのか?
「クレナイは?」
「クレナイは無理だよ。私の魔力ではできないからね」
「どう言うことだよ?」
「サクヤの魔力が癒しと浄化の魔力だからね。孵化するときもサクヤの魔力に晒されてしてるし。繋がりが私とクレナイよりも強いんだよ」
ルイがそこまで口にすると、いきなり、前方に視線を向けた。
「ルイ君。この小瓶を呼び寄せてもらえるかな?」
教師の奴が腕組んでオレ達を睨んでた! 煩かったのかよ?! ルイはと言えば、指を鳴らすと杖を出して、小さく呪文を呟くと、杖を一振りした。教卓の上にあった小瓶がルイの手に吸い込まれる。
「これでいいですか?」
「文句のつけようがないな。見たな。じゃあ、教卓の上の小瓶をそれぞれ、手元に呼び寄せてみろ」
教師の奴、そういったかと思うと、教卓の上に大量の小瓶並べやがった……。オレには絶対無理だ。ユエと副会長も杖を取り出して、呪文を唱えて杖を振ると小瓶が手に飛び込んできた。ユエ……、何気に魔法を普通に使えんのな。
「そうそう、サクヤ君はルイ君から基本を習うように。引き寄せるのはまだ、無理だろう」
無理なのは自覚してるが、ハッキリ言われるとムカつく! はぁ、ヘコむわ。
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