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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
058 制御と水晶
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とりあえず、オレは狙われてるんだから、できることは努力する! その一つが魔法の勉強。まず、魔力を理解することが先決だ。他の奴等は呪文唱えて杖振ると魔法が発動する。オレの場合、まず、呪文を唱えても魔力が制御できてねぇから、発動前に暴走する。
「サクヤの魔力は癒しの力が強いから、暴走しても、私のようにはならないから安心して」
ルイはそういうんだけどさ。暴走した魔力が壁を打ち抜いたよな。それを平然と修復する周りの奴等。最初こそ驚かれてたけど、特Aの奴等は慣れたのか、オレがルイに魔法を習ってるときは、普通に杖を手に持ってんだよな。
そして、担任は杖を手に、防御魔法を掛けつつ、教室に足を踏み入れる。いつ、オレの魔法と言う魔力が爆発し、もしくは、あらぬ方向に飛んでいくかを予想できないからだ。案の定、ドアを横にスライドさせた瞬間、教師の顔の横にある壁をオレの魔力が直撃した。
「今日も盛大だな」
言いながら、破壊された壁を瞬時に魔法で修復する。話を聞くと、修復してももろくはなるらしい。オレが魔力を制御できるようになったら、教室全体を改装するんだと。
「これだけ魔力が暴走しているにもかかわらず、人間には当たらないから感心する」
「サクヤの魔力ですから」
「ここまで防御特化型魔力の持ち主は初めて見るな」
「私は逆ですから」
は? 逆って?
「私の魔力がサクヤ並みに暴走したら、この学校の人達、この世にいませんし」
おい。面っと恐ろしいこと口にしたな。
「確かにお前は攻撃特化型だからな。バランス取れてていいんじゃないか」
教師の奴、そう言った後、豪快に笑った。笑い事じゃあねぇって。
「何かあったんですか?」
「そうだ」
教師は手に持っていたファイルから、なにやら書類を取り出した。それをルイに差し出す。
「婚姻許可証だ。まあ、ルイが魔法省の拘束から解かれた時点で許可は下りていたようだが、正式書類に手間取ったようだな」
ルイの手元にある書類に視線を向けると、確かに許可証だった。同性で未成年が婚姻を認められるって。魔法使いって分かんねぇよ!
「それと、これだけ魔力が暴れてるとなると、人間には害がないと分かっていても危険だからな。ルイは学期末の実技とテストをクリアした時点で単位取得の特例処置だ。サクヤに関しては同じように実技とテストである一定の点を取れた時点で単位取得になる」
やっぱりそうかよ。
「実験関係だが、そちらは授業に出るように。後は歴史学などの座学もだ。実技関係はここでルイから習うこと。分かったか?」
オレは素直に頷いた。そうだよな。全く言ってることが分かんねぇんだもん。
「それと、これをやる」
教師がそう言うと、オレの両手に少し大きめの水晶を乗せた。
「これなんだよ?」
「魔力が散漫になるのは、意識できてないからだ。この水晶はな、特Aで魔力を制御できない初等部の子達が使うもんだ。水晶に意識を向けて力を込める。うまくいけば中が淡く光るが、上手くいかなければ霧散する。ルイにサポートしてもらってやってみろ」
そう言うと教師はオレ達から離れていって、ユエと副会長、書記と会計に同じような書類を渡してる。オレはというと、両手の上の水晶を凝視する。
「こんな便利なもんがあるならさ。最初から渡してくれたらいいじゃねぇか」
「それは無理だね。制御できてない人の魔力と同等か上の人がサポートしないとこれは使えないからね」
マジで?!
「キュウ!」
「は? 頭から降ろしてくれって?」
ルイがオレの言葉を聞いてベニを机の上に降ろした。ポテポテと歩いて、水晶を突く。
「キュウキュウ!」
「……霧散した魔力を食べると」
「キュウ!」
なんとなく、ベニにまで莫迦にされてるような気がするのは、気のせいじゃねぇよな……。
「サクヤの魔力は癒しの力が強いから、暴走しても、私のようにはならないから安心して」
ルイはそういうんだけどさ。暴走した魔力が壁を打ち抜いたよな。それを平然と修復する周りの奴等。最初こそ驚かれてたけど、特Aの奴等は慣れたのか、オレがルイに魔法を習ってるときは、普通に杖を手に持ってんだよな。
そして、担任は杖を手に、防御魔法を掛けつつ、教室に足を踏み入れる。いつ、オレの魔法と言う魔力が爆発し、もしくは、あらぬ方向に飛んでいくかを予想できないからだ。案の定、ドアを横にスライドさせた瞬間、教師の顔の横にある壁をオレの魔力が直撃した。
「今日も盛大だな」
言いながら、破壊された壁を瞬時に魔法で修復する。話を聞くと、修復してももろくはなるらしい。オレが魔力を制御できるようになったら、教室全体を改装するんだと。
「これだけ魔力が暴走しているにもかかわらず、人間には当たらないから感心する」
「サクヤの魔力ですから」
「ここまで防御特化型魔力の持ち主は初めて見るな」
「私は逆ですから」
は? 逆って?
「私の魔力がサクヤ並みに暴走したら、この学校の人達、この世にいませんし」
おい。面っと恐ろしいこと口にしたな。
「確かにお前は攻撃特化型だからな。バランス取れてていいんじゃないか」
教師の奴、そう言った後、豪快に笑った。笑い事じゃあねぇって。
「何かあったんですか?」
「そうだ」
教師は手に持っていたファイルから、なにやら書類を取り出した。それをルイに差し出す。
「婚姻許可証だ。まあ、ルイが魔法省の拘束から解かれた時点で許可は下りていたようだが、正式書類に手間取ったようだな」
ルイの手元にある書類に視線を向けると、確かに許可証だった。同性で未成年が婚姻を認められるって。魔法使いって分かんねぇよ!
「それと、これだけ魔力が暴れてるとなると、人間には害がないと分かっていても危険だからな。ルイは学期末の実技とテストをクリアした時点で単位取得の特例処置だ。サクヤに関しては同じように実技とテストである一定の点を取れた時点で単位取得になる」
やっぱりそうかよ。
「実験関係だが、そちらは授業に出るように。後は歴史学などの座学もだ。実技関係はここでルイから習うこと。分かったか?」
オレは素直に頷いた。そうだよな。全く言ってることが分かんねぇんだもん。
「それと、これをやる」
教師がそう言うと、オレの両手に少し大きめの水晶を乗せた。
「これなんだよ?」
「魔力が散漫になるのは、意識できてないからだ。この水晶はな、特Aで魔力を制御できない初等部の子達が使うもんだ。水晶に意識を向けて力を込める。うまくいけば中が淡く光るが、上手くいかなければ霧散する。ルイにサポートしてもらってやってみろ」
そう言うと教師はオレ達から離れていって、ユエと副会長、書記と会計に同じような書類を渡してる。オレはというと、両手の上の水晶を凝視する。
「こんな便利なもんがあるならさ。最初から渡してくれたらいいじゃねぇか」
「それは無理だね。制御できてない人の魔力と同等か上の人がサポートしないとこれは使えないからね」
マジで?!
「キュウ!」
「は? 頭から降ろしてくれって?」
ルイがオレの言葉を聞いてベニを机の上に降ろした。ポテポテと歩いて、水晶を突く。
「キュウキュウ!」
「……霧散した魔力を食べると」
「キュウ!」
なんとなく、ベニにまで莫迦にされてるような気がするのは、気のせいじゃねぇよな……。
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