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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
068 魔力の質と危険値
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母さんの疑問は父さんが来ないと説明できないって言いくるめて、とりあえず、ルイが出したお菓子を開けてみた。オレも見てねぇし。
一つはルイが注文したもので、日持ちを考えたんだろうな。ドライフルーツのパウンドケーキ。もう一つは、あのとき、急にオレ達の婚姻を知ったからだろうな。もともと作ってあったものを持ってきたんだと思う。こっちはベリーのタルト。フルーツにジャムが塗ってあるのか、光を反射して食欲そそる見た目。甘い香りも漂ってきてるし。
「美味しそうね」
母さんの言葉の語尾にハートマークが見える。そうだよな。母さんって、可愛いもの大好きだもんな。パウンドケーキは後でも問題ないから、タルトをカットして舌鼓。甘さ控えめで、フルーツの酸味が絶妙です。シロガネさんは強烈な印象だけど、クチバさんの料理の腕は最高です!
父さんが帰ってくる前に母さんは夕食の準備を始めたんだけど、なぜかルイが参加。まあ、ルイは料理上手だけどな! 母さんは嬉しそうに笑いながら準備してた。ちなみにオレに料理は無理だ。
父さんの帰宅後すぐに食事して、お茶を飲みつつ、母さんのさっきの疑問を解決すべく、ルイが説明を始めた。最初は大人しく聞いていた両親。でもさ、話が核心に入った瞬間、明らかに顔色が変わった。でもな、オレの両親の適応力は並みじゃねぇんだよ。
「だからか。ルイ君の両親が同性なのは。最初、勘違いかと思ってな」
父さん、もう消化したんだな。オレが同性と結婚したって聞いてこの反応だ。
「そうよね。失礼だし、訊くに訊けなかったのよ」
母さんはもともとが拘らない人だからな。害がなければ基本、受け入れる人だし。
「拒絶しないんですか?」
逆にルイが戸惑ってるよ。
「拒絶するなら、サクヤそのものを拒絶してる」
確かにな。オレのせいでかなり苦労したみてぇだし。
「この子は珍獣ですもの。今更よね」
おい、親のくせに息子を珍獣とか言うな。
「その婚姻はサクヤの安全も含まれているんだな?」
「そうです。恋人関係では決定打に欠けます。手を出したら魔法省が動くと知れば、闇の魔法使いは躊躇いを見せるので」
父さんと母さんが顔を見合わせる。なにに疑問を持ってんだよ。
「この子にそんな魅力があるかしら?」
「そうだよな。低身長に加え、見た目は並みで、頭はそんなに良くないしな」
間違った認識じゃねぇよ。でもさ、仮にも本人の前だし、少し控え目に言う気はないのかよ。
「魔力が魅力的なので」
ルイ、その言い方もどうよ。
「その魔力だけど、なにがどう違うの?」
「この子が生まれたときに言われたが、理解できなかったしな」
「簡単に言うと、サクヤが生まれてから病気になりましたか? 怪我をされても比較的短い期間で完治しませんでしたか?」
両親はルイの言葉に考える仕草をした。しばしの沈黙。
「そう言えば、風邪一つ引かないな」
「そうね。怪我も傷跡がないくらい綺麗に治ったわね」
「つまり、サクヤの魔力が働いていて、病気になりにくく、怪我の治りが早かったんです」
ルイって教えるの上手いよな。両親が目を見開いて納得してるよ。
「魔力が強い魔法使いは魔法の循環相手が必須なんです。それも、自分の持つ力と真逆の者が望ましいんです」
ほとんどの魔法使いは破壊の魔力を持ってる。癒しに傾倒している、破壊と癒しの魔力を同時に持つ魔法使いは強い闇を孕む魔法使いに狙われる。
「じゃあ、サクヤは?!」
「もっとも厄介な人に狙われてます」
ルイの言葉に、流石の両親も固まった。
一つはルイが注文したもので、日持ちを考えたんだろうな。ドライフルーツのパウンドケーキ。もう一つは、あのとき、急にオレ達の婚姻を知ったからだろうな。もともと作ってあったものを持ってきたんだと思う。こっちはベリーのタルト。フルーツにジャムが塗ってあるのか、光を反射して食欲そそる見た目。甘い香りも漂ってきてるし。
「美味しそうね」
母さんの言葉の語尾にハートマークが見える。そうだよな。母さんって、可愛いもの大好きだもんな。パウンドケーキは後でも問題ないから、タルトをカットして舌鼓。甘さ控えめで、フルーツの酸味が絶妙です。シロガネさんは強烈な印象だけど、クチバさんの料理の腕は最高です!
父さんが帰ってくる前に母さんは夕食の準備を始めたんだけど、なぜかルイが参加。まあ、ルイは料理上手だけどな! 母さんは嬉しそうに笑いながら準備してた。ちなみにオレに料理は無理だ。
父さんの帰宅後すぐに食事して、お茶を飲みつつ、母さんのさっきの疑問を解決すべく、ルイが説明を始めた。最初は大人しく聞いていた両親。でもさ、話が核心に入った瞬間、明らかに顔色が変わった。でもな、オレの両親の適応力は並みじゃねぇんだよ。
「だからか。ルイ君の両親が同性なのは。最初、勘違いかと思ってな」
父さん、もう消化したんだな。オレが同性と結婚したって聞いてこの反応だ。
「そうよね。失礼だし、訊くに訊けなかったのよ」
母さんはもともとが拘らない人だからな。害がなければ基本、受け入れる人だし。
「拒絶しないんですか?」
逆にルイが戸惑ってるよ。
「拒絶するなら、サクヤそのものを拒絶してる」
確かにな。オレのせいでかなり苦労したみてぇだし。
「この子は珍獣ですもの。今更よね」
おい、親のくせに息子を珍獣とか言うな。
「その婚姻はサクヤの安全も含まれているんだな?」
「そうです。恋人関係では決定打に欠けます。手を出したら魔法省が動くと知れば、闇の魔法使いは躊躇いを見せるので」
父さんと母さんが顔を見合わせる。なにに疑問を持ってんだよ。
「この子にそんな魅力があるかしら?」
「そうだよな。低身長に加え、見た目は並みで、頭はそんなに良くないしな」
間違った認識じゃねぇよ。でもさ、仮にも本人の前だし、少し控え目に言う気はないのかよ。
「魔力が魅力的なので」
ルイ、その言い方もどうよ。
「その魔力だけど、なにがどう違うの?」
「この子が生まれたときに言われたが、理解できなかったしな」
「簡単に言うと、サクヤが生まれてから病気になりましたか? 怪我をされても比較的短い期間で完治しませんでしたか?」
両親はルイの言葉に考える仕草をした。しばしの沈黙。
「そう言えば、風邪一つ引かないな」
「そうね。怪我も傷跡がないくらい綺麗に治ったわね」
「つまり、サクヤの魔力が働いていて、病気になりにくく、怪我の治りが早かったんです」
ルイって教えるの上手いよな。両親が目を見開いて納得してるよ。
「魔力が強い魔法使いは魔法の循環相手が必須なんです。それも、自分の持つ力と真逆の者が望ましいんです」
ほとんどの魔法使いは破壊の魔力を持ってる。癒しに傾倒している、破壊と癒しの魔力を同時に持つ魔法使いは強い闇を孕む魔法使いに狙われる。
「じゃあ、サクヤは?!」
「もっとも厄介な人に狙われてます」
ルイの言葉に、流石の両親も固まった。
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