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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
081 休息の意味
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頭からベニを下ろして、ジーっと見詰める。どう見ても、ポテッとボディ。若干、雛のときより横幅がアップしてやがるし。や、まあ、大きくなれるんだろうけどさ。好きでこのサイズなんだろう?
「サクヤ?」
「こいつが親より優秀とか、ありえないと思うんだけど?」
「こんななりだけど、火の鳥だからね。主の魔力の質で、かなり、能力に変化があるんだよ」
そう考えると、頭も魔力もいっぱしのルイの使い魔クレナイの方が、確実に優秀だろう?! オレは頭も、まあ、魔力だけなら人並み以上らしいけど、それだけだしさ。そのオレの使い魔(予定)ベニが優秀になれんのかよ。
「サクヤ次第でこの子の能力は無限大だよ」
「つまりよ。オレが全く魔法に関してセンスがなかった場合、こいつ、今の能力止まりかよ?」
オレがピンチになると成獣化で威嚇。まず、飛べることは分かってる。頭から飛び降りたあと、羽ばたいてたもんな。
「キュウキュウ」
「疑うだろう? 郵便屋さんはクレナイが代わってくれてんだしさ」
「キュウ!」
「どんなに抗議の声上げたって、実感がねぇんだもん」
「キュウキュウキュウ!」
「自己主張は必要だと思っけどさ。今のボディが裏切ってんだよ」
愛でる分には可愛いと思う。歩き方はポテッとボディだから、ポテポテだし。その時に頭のクルッとがいい感じで揺れるんだよな。思わず引っ張りたくなる衝動を我慢しないといけねぇし。
「キュウ……」
「落ち込んだみたいだけど?」
「頭の上がいいと」
「それは、大きさ変わるわけにはいかないね」
「こいつが使えるようになるには、オレが努力すればいいわけ?」
「そうだよ。魔力だけじゃなく、魔法も主と共有になるからね。まあ、クレナイは私の魔力には依存してるみたいだけど、魔法に関してはちょっと違うし」
「どうしてだよ?」
「出会った時には普通に使えてたしね。そうそう、火の鳥の涙には傷を癒す効果があるから、覚えておいて」
鳥って涙を流すのか?
「こいつも?」
ベニを指差すと、失礼だと言わんばかりに人差し指を突いてきた。地味に痛い。
「火の鳥だからね。滅多に目にしないから、知識として知っている魔法使いがほとんどなんだけど」
滅多に目にしねぇって、ここに二羽もいるじゃねぇか。
「傷もだけど、解毒もできるよ。そんな状況になることはまず、ないんだけどね」
毒ってなんだ?!
「学校では解毒剤の調合も習うよ」
「必須か?」
「そう。毒を持つのは動物だけじゃない。植物も自衛のために毒を持つものがいるし、昆虫や両棲類、ドラゴンにも毒を持つ種族はいるよ。知らないうちには、よくあることだからね」
今までそんなことはなかったけど、魔法使いと付き合うと、危険と隣り合わせだってことか。まあ、この学校に来て、ヒヤッとしたこともかなりあるもんな。
「とりあえず、サクヤは基本の勉強だよ。一般の学校で習ってた科目も普通にあるからね」
そこだよ! もう、今まで習ってた勉強もあるんだよ。それに加えて、魔法の勉強やら、魔法使いの歴史やら頭がパンパンだ!
「その部分を理解できたら、お昼にしよう。無理に詰め込んでも、寝ないと脳は処理できないからね」
「ほえ? どういうことだよ?」
「睡眠はただ体を休めるためのものじゃない。寝ることで脳がその日あったことを処理するんだ。寝ずにいると、体調だけじゃなく、おかしくなっていくでしょう? 処理してない情報に脳がついていけてないからだよ」
ベニを頭に戻して勉強再開。ルイの勉強法は今までの教師のやり方と少し違って、オレでも理解できる。お昼目指して頑張るぞ!
「サクヤ?」
「こいつが親より優秀とか、ありえないと思うんだけど?」
「こんななりだけど、火の鳥だからね。主の魔力の質で、かなり、能力に変化があるんだよ」
そう考えると、頭も魔力もいっぱしのルイの使い魔クレナイの方が、確実に優秀だろう?! オレは頭も、まあ、魔力だけなら人並み以上らしいけど、それだけだしさ。そのオレの使い魔(予定)ベニが優秀になれんのかよ。
「サクヤ次第でこの子の能力は無限大だよ」
「つまりよ。オレが全く魔法に関してセンスがなかった場合、こいつ、今の能力止まりかよ?」
オレがピンチになると成獣化で威嚇。まず、飛べることは分かってる。頭から飛び降りたあと、羽ばたいてたもんな。
「キュウキュウ」
「疑うだろう? 郵便屋さんはクレナイが代わってくれてんだしさ」
「キュウ!」
「どんなに抗議の声上げたって、実感がねぇんだもん」
「キュウキュウキュウ!」
「自己主張は必要だと思っけどさ。今のボディが裏切ってんだよ」
愛でる分には可愛いと思う。歩き方はポテッとボディだから、ポテポテだし。その時に頭のクルッとがいい感じで揺れるんだよな。思わず引っ張りたくなる衝動を我慢しないといけねぇし。
「キュウ……」
「落ち込んだみたいだけど?」
「頭の上がいいと」
「それは、大きさ変わるわけにはいかないね」
「こいつが使えるようになるには、オレが努力すればいいわけ?」
「そうだよ。魔力だけじゃなく、魔法も主と共有になるからね。まあ、クレナイは私の魔力には依存してるみたいだけど、魔法に関してはちょっと違うし」
「どうしてだよ?」
「出会った時には普通に使えてたしね。そうそう、火の鳥の涙には傷を癒す効果があるから、覚えておいて」
鳥って涙を流すのか?
「こいつも?」
ベニを指差すと、失礼だと言わんばかりに人差し指を突いてきた。地味に痛い。
「火の鳥だからね。滅多に目にしないから、知識として知っている魔法使いがほとんどなんだけど」
滅多に目にしねぇって、ここに二羽もいるじゃねぇか。
「傷もだけど、解毒もできるよ。そんな状況になることはまず、ないんだけどね」
毒ってなんだ?!
「学校では解毒剤の調合も習うよ」
「必須か?」
「そう。毒を持つのは動物だけじゃない。植物も自衛のために毒を持つものがいるし、昆虫や両棲類、ドラゴンにも毒を持つ種族はいるよ。知らないうちには、よくあることだからね」
今までそんなことはなかったけど、魔法使いと付き合うと、危険と隣り合わせだってことか。まあ、この学校に来て、ヒヤッとしたこともかなりあるもんな。
「とりあえず、サクヤは基本の勉強だよ。一般の学校で習ってた科目も普通にあるからね」
そこだよ! もう、今まで習ってた勉強もあるんだよ。それに加えて、魔法の勉強やら、魔法使いの歴史やら頭がパンパンだ!
「その部分を理解できたら、お昼にしよう。無理に詰め込んでも、寝ないと脳は処理できないからね」
「ほえ? どういうことだよ?」
「睡眠はただ体を休めるためのものじゃない。寝ることで脳がその日あったことを処理するんだ。寝ずにいると、体調だけじゃなく、おかしくなっていくでしょう? 処理してない情報に脳がついていけてないからだよ」
ベニを頭に戻して勉強再開。ルイの勉強法は今までの教師のやり方と少し違って、オレでも理解できる。お昼目指して頑張るぞ!
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