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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
107 アンバランス
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「サクヤ?」
ルイも呆然としてっし!
「大穴、どこに開いてたんだよ?!」
「……森の中」
「誰かの敷地か?!」
「魔法省の管轄の敷地」
「じゃあ、ルイの実家の屋敷、そこに移してくれよ!」
「はあ?!」
「?!」
ルイ、はあ?! じゃねぇって! ルイの言動一つでカエデさんは涙目になんだぞ。それに、この流れで行くとさ、オレとルイの血筋って、大穴管理人にされそうじゃねぇか。だったら! あの、大量にルイの部屋がある実家の屋敷、移してそこで生活した方が良いだろうよ。
「待ってよ、サクヤ。両親が許さないよ」
「そんなわけあるか! クレハさんとカエデさんだったら、喜んで許可くれるって」
「どうして、その発想になるの?!」
「そんなもん、二人が大穴の話ししたときに、カエデさんの表情でこの発想だ!」
あの二人、基本的にあんまり屋敷にいなさそうだしさ。で、ルイが大穴の屋敷に住むとなると、実家の屋敷、最終的には無人になるんじゃねぇの?
オレとルイの掛け合いに、篭ったような笑い声が入り込んできた。ルイと二人で声の出所に視線を向ける。口に右手を当てて、腹を抱えて笑ってるのはカイトさん。なんでだ?
「おかしい要素なんてありましたか?」
ルイが若干、不機嫌になる。
「いや、彼はルイに必要な人なんだと、改めて思ったよ」
そんなに涙目になるくらいおかしいか?
「彼の言い分もわかるし、掛け合ってみるよ。要は、大穴の近くで生活をしてもらって、門の狼達を監視役にしてもらいたいってだけだからね」
「……」
ルイは不満顔だ。
「短い期間で感情豊かになった。あいつらには私から打診した方が良いか?」
「オレからする。ルイは不貞腐れたみてぇだし」
「不貞腐れてないけど」
「その態度、不貞腐れた以外の言葉があるかよ」
ルイのやつ、プイッとそっぽ向いて、腕に抱きかかえていたギンをギュッと抱き締めた。かなり力が強かったんだろうな。ギンが目を覚まして暴れてっし。うん。まだ、感情的に初等部高学年あたりだな。仕方ねぇけど。
魔法省の入り口までカイトさんに送ってもらう。当然、その間、ルイは完全にオレ達を無視だ。へそ曲げたな。
「正確に決まったら連絡しよう」
「お願いします」
オレはカイトさんに頭を下げた。
「ほら、ルイも!」
オレを見下ろして、ルイは少し躊躇う。感情は子供でも、体は大人だからな。バランスがまだまだだ。
「無理はしなくていい。今度は大人になったルイに会いたいもんだな」
「私は大人のつもりですが」
ルイ、それが大人じゃない態度なんだって。
「体はな。まだ、学生なんだし、たくさん学ぶといい。勉強じゃなくて、他のことだ。ルイに知識の勉強は必要ないからな。彼にちゃんと教わるんだ。そうすれば、両親の心情が本当に理解できる」
カイトさんはルイを理解してるんだな。だから、こんな態度を取られても不快感を表してねぇし。それどころか、完全に親の顔してる。伊達に育てたわけじゃねぇんだな。こうなるって分かってたんだろうけど。
「気を付けて帰るだよ。まあ、魔法で飛んでいくんだろうし、間違いが起こるはずもないが」
改めて頭を下げた。そのとき、ルイもオレに倣うように頭を下げる。ルイはちゃんと分かってる。まだ、チグハグだけどさ。オレは指を鳴らして杖を出した。ルイも出そうとしたけど、それを制して、手を握る。呪文を唱えて、杖を振った。
ルイも呆然としてっし!
「大穴、どこに開いてたんだよ?!」
「……森の中」
「誰かの敷地か?!」
「魔法省の管轄の敷地」
「じゃあ、ルイの実家の屋敷、そこに移してくれよ!」
「はあ?!」
「?!」
ルイ、はあ?! じゃねぇって! ルイの言動一つでカエデさんは涙目になんだぞ。それに、この流れで行くとさ、オレとルイの血筋って、大穴管理人にされそうじゃねぇか。だったら! あの、大量にルイの部屋がある実家の屋敷、移してそこで生活した方が良いだろうよ。
「待ってよ、サクヤ。両親が許さないよ」
「そんなわけあるか! クレハさんとカエデさんだったら、喜んで許可くれるって」
「どうして、その発想になるの?!」
「そんなもん、二人が大穴の話ししたときに、カエデさんの表情でこの発想だ!」
あの二人、基本的にあんまり屋敷にいなさそうだしさ。で、ルイが大穴の屋敷に住むとなると、実家の屋敷、最終的には無人になるんじゃねぇの?
オレとルイの掛け合いに、篭ったような笑い声が入り込んできた。ルイと二人で声の出所に視線を向ける。口に右手を当てて、腹を抱えて笑ってるのはカイトさん。なんでだ?
「おかしい要素なんてありましたか?」
ルイが若干、不機嫌になる。
「いや、彼はルイに必要な人なんだと、改めて思ったよ」
そんなに涙目になるくらいおかしいか?
「彼の言い分もわかるし、掛け合ってみるよ。要は、大穴の近くで生活をしてもらって、門の狼達を監視役にしてもらいたいってだけだからね」
「……」
ルイは不満顔だ。
「短い期間で感情豊かになった。あいつらには私から打診した方が良いか?」
「オレからする。ルイは不貞腐れたみてぇだし」
「不貞腐れてないけど」
「その態度、不貞腐れた以外の言葉があるかよ」
ルイのやつ、プイッとそっぽ向いて、腕に抱きかかえていたギンをギュッと抱き締めた。かなり力が強かったんだろうな。ギンが目を覚まして暴れてっし。うん。まだ、感情的に初等部高学年あたりだな。仕方ねぇけど。
魔法省の入り口までカイトさんに送ってもらう。当然、その間、ルイは完全にオレ達を無視だ。へそ曲げたな。
「正確に決まったら連絡しよう」
「お願いします」
オレはカイトさんに頭を下げた。
「ほら、ルイも!」
オレを見下ろして、ルイは少し躊躇う。感情は子供でも、体は大人だからな。バランスがまだまだだ。
「無理はしなくていい。今度は大人になったルイに会いたいもんだな」
「私は大人のつもりですが」
ルイ、それが大人じゃない態度なんだって。
「体はな。まだ、学生なんだし、たくさん学ぶといい。勉強じゃなくて、他のことだ。ルイに知識の勉強は必要ないからな。彼にちゃんと教わるんだ。そうすれば、両親の心情が本当に理解できる」
カイトさんはルイを理解してるんだな。だから、こんな態度を取られても不快感を表してねぇし。それどころか、完全に親の顔してる。伊達に育てたわけじゃねぇんだな。こうなるって分かってたんだろうけど。
「気を付けて帰るだよ。まあ、魔法で飛んでいくんだろうし、間違いが起こるはずもないが」
改めて頭を下げた。そのとき、ルイもオレに倣うように頭を下げる。ルイはちゃんと分かってる。まだ、チグハグだけどさ。オレは指を鳴らして杖を出した。ルイも出そうとしたけど、それを制して、手を握る。呪文を唱えて、杖を振った。
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