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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
119 何でも屋?
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「ルイはさ。ちゃんと感情を持ってたんだろう?」
俺がそう問い掛けると、ルイだけじゃない。クレハさんとカエデさんも目を見開いた。
「魔力がいろんな知識を拾ってきてたんだ。ただ、感情の名前を知らなかっただけでさ。初等部に入学したとき、戸惑ったのは感情を表す術を学んでなかったからだ。カイトさんは変化のある生活じゃなく、あえて、単調な生活をルイに強いてたんだろうし」
「……どうして」
「ルイがオレから感情を学んだように、オレもルイから知識だけじゃない。感情も学んだんだよ。それに、ルイは無意識に愛情を感じてただろう? クレハさんとカエデさん。それに、シロガネさんとクチバさん。でもさ、一番身近にあったカイトさんの分かりにくい愛情もちゃんと受け取ってた。だから、今のルイがいる。それに、生徒会役員三人と風紀の二人。みんなさ、ルイが大切だったんだよ」
あいつはこの世界から排斥されたけど、ルイは守られていた。多くの手が思いが、ルイを大切にしていたんだ。だから、オレが生まれた。そう、ルイを守る、ただ、それだけのために。
「オレがここにいるのはルイのためで、それ以上でも以下でもねぇよ。あいつと関わりがあった昔の人達がさ、種を蒔いたんだ。あのときはどうすることもできなくても、遠い未来に、捉えることができるように。クレナイがルイの側に来たのも、ベニが命を持ったのも、全部、今に繋がってんだ」
「ガウ……」
「クゥン……」
オレの足元で座り込んでる二匹の狼。そう、こいつらが冥府の門番の眷属でありながら穏やかな性格なのも、全部、繋がってる。
「お前達もだって」
「ガウガウ」
「ワンワン」
嬉しそうだな。
「キュウ」
「は?」
「ギャアギャア」
「ちょっと待って」
二羽して何言いだす。
「どうかしたのか?」
「クレナイが、卵の申請を魔法省に出せって」
クレハさんの問いに、ルイが呆然と答える。
「キュウキュウ」
「だってさ、孵化するのに時間がかかるだろう?」
「キュウキュウキュウ」
「そりゃあ、知ってっけどさ」
「キュウキュウキュウキュウキュ」
「待て待て。それするのに資格がいるんじゃねぇの?!」
「ベニは何言ってるの?」
「オレとルイで卵を作れって」
部屋の中に降ってきたのは沈黙。オレもその気持ち分かるってば。なんでそんなこと言いだす?!
「ギャアギャア」
「そうだとは思うけど、卵の申請は許可されると思うよ。でもね、その卵を私達が作るのはさすがに許可は出ないよ」
「キュウキュウ」
「は? 卵の質と魔力の強さが合わないから孵化に時間が掛かってるって?!」
クレハさんとカエデさん。オレとルイが火の鳥と会話を始めて、立ち尽くしてる。
「キュウ」
「オレとルイで作ったら、すぐに成長始めるって、どうして言い切れんだよ!」
「ギャアギャア」
「え? 手を貸してくれるって」
「キュウキュウキュ」
「は? キンとギンにも手伝ってもらうって、そんな作り方、オレは知らねぇけど?」
ベニとクレナイの説明によると、本来は四元素と天地人が揃って初めて、まともな卵、もとい、卵ってより気の凝ったものを作れるんだとか。じゃあ、今までのって……。
「簡易的?!」
「よく、孵化してたって、誰も気が付いてなかったの?!」
ベニとクレナイが頷く。で、キンとギンに視線を向けたら、同じように頷いてるし。茫然自失のクレハさんとカエデさん。
「は? シロガネさんとクチバさんもオレとルイが卵を作ったら、孵化するかもだって?!」
「キュウ!」
オレ達は何でも屋じゃねぇって……。
俺がそう問い掛けると、ルイだけじゃない。クレハさんとカエデさんも目を見開いた。
「魔力がいろんな知識を拾ってきてたんだ。ただ、感情の名前を知らなかっただけでさ。初等部に入学したとき、戸惑ったのは感情を表す術を学んでなかったからだ。カイトさんは変化のある生活じゃなく、あえて、単調な生活をルイに強いてたんだろうし」
「……どうして」
「ルイがオレから感情を学んだように、オレもルイから知識だけじゃない。感情も学んだんだよ。それに、ルイは無意識に愛情を感じてただろう? クレハさんとカエデさん。それに、シロガネさんとクチバさん。でもさ、一番身近にあったカイトさんの分かりにくい愛情もちゃんと受け取ってた。だから、今のルイがいる。それに、生徒会役員三人と風紀の二人。みんなさ、ルイが大切だったんだよ」
あいつはこの世界から排斥されたけど、ルイは守られていた。多くの手が思いが、ルイを大切にしていたんだ。だから、オレが生まれた。そう、ルイを守る、ただ、それだけのために。
「オレがここにいるのはルイのためで、それ以上でも以下でもねぇよ。あいつと関わりがあった昔の人達がさ、種を蒔いたんだ。あのときはどうすることもできなくても、遠い未来に、捉えることができるように。クレナイがルイの側に来たのも、ベニが命を持ったのも、全部、今に繋がってんだ」
「ガウ……」
「クゥン……」
オレの足元で座り込んでる二匹の狼。そう、こいつらが冥府の門番の眷属でありながら穏やかな性格なのも、全部、繋がってる。
「お前達もだって」
「ガウガウ」
「ワンワン」
嬉しそうだな。
「キュウ」
「は?」
「ギャアギャア」
「ちょっと待って」
二羽して何言いだす。
「どうかしたのか?」
「クレナイが、卵の申請を魔法省に出せって」
クレハさんの問いに、ルイが呆然と答える。
「キュウキュウ」
「だってさ、孵化するのに時間がかかるだろう?」
「キュウキュウキュウ」
「そりゃあ、知ってっけどさ」
「キュウキュウキュウキュウキュ」
「待て待て。それするのに資格がいるんじゃねぇの?!」
「ベニは何言ってるの?」
「オレとルイで卵を作れって」
部屋の中に降ってきたのは沈黙。オレもその気持ち分かるってば。なんでそんなこと言いだす?!
「ギャアギャア」
「そうだとは思うけど、卵の申請は許可されると思うよ。でもね、その卵を私達が作るのはさすがに許可は出ないよ」
「キュウキュウ」
「は? 卵の質と魔力の強さが合わないから孵化に時間が掛かってるって?!」
クレハさんとカエデさん。オレとルイが火の鳥と会話を始めて、立ち尽くしてる。
「キュウ」
「オレとルイで作ったら、すぐに成長始めるって、どうして言い切れんだよ!」
「ギャアギャア」
「え? 手を貸してくれるって」
「キュウキュウキュ」
「は? キンとギンにも手伝ってもらうって、そんな作り方、オレは知らねぇけど?」
ベニとクレナイの説明によると、本来は四元素と天地人が揃って初めて、まともな卵、もとい、卵ってより気の凝ったものを作れるんだとか。じゃあ、今までのって……。
「簡易的?!」
「よく、孵化してたって、誰も気が付いてなかったの?!」
ベニとクレナイが頷く。で、キンとギンに視線を向けたら、同じように頷いてるし。茫然自失のクレハさんとカエデさん。
「は? シロガネさんとクチバさんもオレとルイが卵を作ったら、孵化するかもだって?!」
「キュウ!」
オレ達は何でも屋じゃねぇって……。
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