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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
145 マナの価値
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あのさ。すごく嫌な予感がすんだよな。まず、何の見返りも求めず、こっちの条件を飲むとは絶対に考えられない。かと言って、今の魔法使いの現状を打開するには、精霊の力を借りないといけない。今のまま、精霊を無視した行いを続ければ、いつかは仕返しが待ってるだろうし。
『マナを与えれば、確かに成長はするだろう。だが……』
ユグドラシルは一旦、言葉を切った。絶対に条件を言ってくる。ルイもそれが分かってるのか、口を噤んだままだ。
『条件がある』
「卵の魔法使いかよ?」
『それも条件の一つだ』
条件の一つってことは、まだ、何か条件があるのかよ?
『卵の魔法使いの一族の魂全てが最低条件だ』
「全て?!」
おい! そんなに卵の魔法使いっていたのかよ?!
「やっぱり、一人を指す呼び名じゃなかったんだね」
「どう言うことだよ?」
「リッカの一族は鍵の一族と呼ばれてる。それは血に連なる魔法使い全てを指すんだ。だから、卵の魔法使いは一族の総称だよ。おそらく実験をしたのは一人で、その一人に引きずられるように命を絶ったんだ」
『察しが良くて助かるな。あの場所に精霊は近付けない。あまりにも負の瘴気に塗れている。近付けば取り込まれる』
卵の魔法使いの一族の魂全て。そんなことを決める決定権を、オレとルイは持ってねぇよ。
『まあ、お前達では決めることはできまい。魔法使いの最高権力者は魔法大臣だ。その交渉権をお前達は持っているのだろう?』
「そんなものはないよ。ただ、他の魔法使いに比べれば融通がきくってだけ」
『あの者を封印した魔法使いなら、魔法大臣よりも上に見られて当たり前ではないのか?』
「オレは確かに運良くあいつを封印したけどさ。それは運が良かったからだ。頭に血が上ってたから成功したにすぎねぇ」
『それでも、成功は成功だ。それに、このままでは魔力の強い魔法使いは減っていくだけだぞ。今は手を貸している精霊達も少しずつ、手を引いていくだろう』
つまり、今は手を貸してくれている奇特な精霊達がいるから、なんとか少ないまでも孵化してるのか。
「もう一つの条件はなに?」
『お前達だ』
「私達?」
『そうだ。私が契約するのはお前達二人だ。それ以外は認めない。それも、前の卵の魔法使いと契約した精霊王とはわけが違うぞ。ユグドラシルはマナ、つまり、魔力を生み出す。その精霊たる私が契約してやろうって言っているんだ』
『物好きだと思うがな』
『今に始まった事ではないでしょう。ユグドラシルは変わり者。だから、変わり者が好きなのよ』
……いや、そう、変わり者を連呼するのはどうかと思うんだけどさ。
『それに、ユグドラシルの契約は普通の契約とちょっと意味合いが違うわよ。卵を作るのは一つの条件にすぎないわ。もし、このマナの樹に何かがあったとき、貴方達の血筋から種を引き出すってこと。つまり、二人にはマナの種の苗床になってもらうってこと。当然、子々孫々、その役目は続くのよ』
待てよ。今、とてつもなく、とんでもないことを言わなかったか? ルイに視線を向けたら、やっぱり、困惑してた。
「この樹が枯れることがあるの?」
『あるわよ。なぜ、こんな場所に隔離されてるのか、考えて頂戴』
ここはどう考えても、隔離された場所だよな。よくよく注意して辺りを見回すと、パイプのような物が沢山接続? されてる。そのパイプに光の粒子が吸い込まれてる感じだ。
『マナは同等に使われるべきモノ。でも、独り占めしようとする者は必ずいるのよ』
はっきり言い切られた言葉に、オレとルイは息を呑んだ。
『マナを与えれば、確かに成長はするだろう。だが……』
ユグドラシルは一旦、言葉を切った。絶対に条件を言ってくる。ルイもそれが分かってるのか、口を噤んだままだ。
『条件がある』
「卵の魔法使いかよ?」
『それも条件の一つだ』
条件の一つってことは、まだ、何か条件があるのかよ?
『卵の魔法使いの一族の魂全てが最低条件だ』
「全て?!」
おい! そんなに卵の魔法使いっていたのかよ?!
「やっぱり、一人を指す呼び名じゃなかったんだね」
「どう言うことだよ?」
「リッカの一族は鍵の一族と呼ばれてる。それは血に連なる魔法使い全てを指すんだ。だから、卵の魔法使いは一族の総称だよ。おそらく実験をしたのは一人で、その一人に引きずられるように命を絶ったんだ」
『察しが良くて助かるな。あの場所に精霊は近付けない。あまりにも負の瘴気に塗れている。近付けば取り込まれる』
卵の魔法使いの一族の魂全て。そんなことを決める決定権を、オレとルイは持ってねぇよ。
『まあ、お前達では決めることはできまい。魔法使いの最高権力者は魔法大臣だ。その交渉権をお前達は持っているのだろう?』
「そんなものはないよ。ただ、他の魔法使いに比べれば融通がきくってだけ」
『あの者を封印した魔法使いなら、魔法大臣よりも上に見られて当たり前ではないのか?』
「オレは確かに運良くあいつを封印したけどさ。それは運が良かったからだ。頭に血が上ってたから成功したにすぎねぇ」
『それでも、成功は成功だ。それに、このままでは魔力の強い魔法使いは減っていくだけだぞ。今は手を貸している精霊達も少しずつ、手を引いていくだろう』
つまり、今は手を貸してくれている奇特な精霊達がいるから、なんとか少ないまでも孵化してるのか。
「もう一つの条件はなに?」
『お前達だ』
「私達?」
『そうだ。私が契約するのはお前達二人だ。それ以外は認めない。それも、前の卵の魔法使いと契約した精霊王とはわけが違うぞ。ユグドラシルはマナ、つまり、魔力を生み出す。その精霊たる私が契約してやろうって言っているんだ』
『物好きだと思うがな』
『今に始まった事ではないでしょう。ユグドラシルは変わり者。だから、変わり者が好きなのよ』
……いや、そう、変わり者を連呼するのはどうかと思うんだけどさ。
『それに、ユグドラシルの契約は普通の契約とちょっと意味合いが違うわよ。卵を作るのは一つの条件にすぎないわ。もし、このマナの樹に何かがあったとき、貴方達の血筋から種を引き出すってこと。つまり、二人にはマナの種の苗床になってもらうってこと。当然、子々孫々、その役目は続くのよ』
待てよ。今、とてつもなく、とんでもないことを言わなかったか? ルイに視線を向けたら、やっぱり、困惑してた。
「この樹が枯れることがあるの?」
『あるわよ。なぜ、こんな場所に隔離されてるのか、考えて頂戴』
ここはどう考えても、隔離された場所だよな。よくよく注意して辺りを見回すと、パイプのような物が沢山接続? されてる。そのパイプに光の粒子が吸い込まれてる感じだ。
『マナは同等に使われるべきモノ。でも、独り占めしようとする者は必ずいるのよ』
はっきり言い切られた言葉に、オレとルイは息を呑んだ。
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