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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
150 銀行口座
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今のルイの言葉に疑問があるんだけどよ。
「ルイと同じ口座? なのかよ?」
「知らないの?!」
ユエの驚いた声に、若干、身構える。しかも、ユエだけじゃねぇし。周りが驚きに声を失ってる。
「知らねぇし。それにさ、銀行ってなんだよ?」
お金関係の何かだっていうのは分かるけどさ、正確になんなのよ?
「それも知らないの?」
「俺が生きてきた中に、銀行なんて言葉はねぇ」
給料が銀行に入って、鍵を持ってるとなにかできんだろう? それらくらいなら、無知なオレでも分かる。
「そうか。銀行は今の所、魔法使いだけの施設なんだね」
「どう言うこと?」
ルイの言葉に副会長が反応する。
「口座が一緒なのは、同性の魔法使いの夫婦の場合、余程でないと離縁しないからだよ。寿命も長いし。何かあったときのために、同じ口座を使うんだよ」
なにかって、なんだよ?
「で、普通の人には銀行はないの?」
副会長はなおも食い下がる。
「オレはお金って自分達で管理するもんだと思ってたからさ」
実際、うちの親は地下に金庫を持ってたはずだ。一応、貯えは必要だしさ。
「魔法使いの、しかも、特A出身のやつの給料を自己管理なんかしたら、わけ分かんなくなると思うけど」
ユエがとんでも無いことを口にした。わけ分かんなくなるって?
「そうだね。ルイとサクヤの場合、かなりの金額だよね。俺達の一年分くらいを一ヶ月で支払われるんじゃない?」
……想像できねぇんだけど。
「そんなにはならないと思うよ」
「なるでしょう? 普通、複数の役職は持たないだろうし。どれも特殊で危険な上に、一つは命を預かるでしょう?」
そうか。副会長はルイから訊き出したから、事情を知ってんだよな。で、周りに特Aのやつ等がいるから、少し濁してくれたんだな。
「まあ、金額を決めるのは私達じゃないしね。それと、あの人を封印したサクヤに特別手当が支給されるって。なんでも、あの人から魔力を搾取できる間は支払われるみたいだよ」
「は?!」
「そうなるよね」
副会長だけじゃなく、周りも頷いてる。なんでだ?
「まあ、内容から、父さんがもぎ取ったみたいなんだけど。サクヤと同じ疑問を持ったんだね」
「そうなのか?」
「そうでしょう。私はそこのところは知ってるようで知らないし。特Aの中には魔法省関係の仕事してるのもいるし」
「じゃあ、この、銀行口座? 持ってるのか?」
「この教室にいる半分くらいは持ってると思うけど。私も指輪を右手の中指にしてるよ。そのままだと危険だから、魔法で隠してはいるけど」
思わず特Aのやつ等の右手に視線を向けた。なんもないんだけど。
「そのままにしてると思ってるの? 俺もしてるけど魔法で隠してるよ」
副会長は当たり前だと言わんばかりに言い切る。
「ユエは?」
「俺は銀行口座持ってないから。うちは魔法使い的に一般家庭だしさ」
「ここに通っていて、それはないでしょう?」
副会長が疑問を投げ掛ける。
「サクヤじゃないけどさ。生まれたときに、ここに入ることが決められたんだ。ほら、癒しの魔力の半分が隠れてたから」
そうなのか?!
「両親は共学校だったからさ」
「でも、どちらかの両親が同性だって言ってただろう?」
「そうだけどさ。両親より魔力が弱かったんだって」
そういうこともあるのか。まあ、オレんとこが祖先に魔法使いがいたにも関わらず、微弱な魔力しか両親は持ってねぇから、そういうこともあるんだな。ルイに右手を取られて、中指に指輪を嵌められる。杖を出したルイがその指輪に魔法を掛けた。
オレ、自覚なしに金持ちになったみたいだ。世の中分かんねぇ。
「ルイと同じ口座? なのかよ?」
「知らないの?!」
ユエの驚いた声に、若干、身構える。しかも、ユエだけじゃねぇし。周りが驚きに声を失ってる。
「知らねぇし。それにさ、銀行ってなんだよ?」
お金関係の何かだっていうのは分かるけどさ、正確になんなのよ?
「それも知らないの?」
「俺が生きてきた中に、銀行なんて言葉はねぇ」
給料が銀行に入って、鍵を持ってるとなにかできんだろう? それらくらいなら、無知なオレでも分かる。
「そうか。銀行は今の所、魔法使いだけの施設なんだね」
「どう言うこと?」
ルイの言葉に副会長が反応する。
「口座が一緒なのは、同性の魔法使いの夫婦の場合、余程でないと離縁しないからだよ。寿命も長いし。何かあったときのために、同じ口座を使うんだよ」
なにかって、なんだよ?
「で、普通の人には銀行はないの?」
副会長はなおも食い下がる。
「オレはお金って自分達で管理するもんだと思ってたからさ」
実際、うちの親は地下に金庫を持ってたはずだ。一応、貯えは必要だしさ。
「魔法使いの、しかも、特A出身のやつの給料を自己管理なんかしたら、わけ分かんなくなると思うけど」
ユエがとんでも無いことを口にした。わけ分かんなくなるって?
「そうだね。ルイとサクヤの場合、かなりの金額だよね。俺達の一年分くらいを一ヶ月で支払われるんじゃない?」
……想像できねぇんだけど。
「そんなにはならないと思うよ」
「なるでしょう? 普通、複数の役職は持たないだろうし。どれも特殊で危険な上に、一つは命を預かるでしょう?」
そうか。副会長はルイから訊き出したから、事情を知ってんだよな。で、周りに特Aのやつ等がいるから、少し濁してくれたんだな。
「まあ、金額を決めるのは私達じゃないしね。それと、あの人を封印したサクヤに特別手当が支給されるって。なんでも、あの人から魔力を搾取できる間は支払われるみたいだよ」
「は?!」
「そうなるよね」
副会長だけじゃなく、周りも頷いてる。なんでだ?
「まあ、内容から、父さんがもぎ取ったみたいなんだけど。サクヤと同じ疑問を持ったんだね」
「そうなのか?」
「そうでしょう。私はそこのところは知ってるようで知らないし。特Aの中には魔法省関係の仕事してるのもいるし」
「じゃあ、この、銀行口座? 持ってるのか?」
「この教室にいる半分くらいは持ってると思うけど。私も指輪を右手の中指にしてるよ。そのままだと危険だから、魔法で隠してはいるけど」
思わず特Aのやつ等の右手に視線を向けた。なんもないんだけど。
「そのままにしてると思ってるの? 俺もしてるけど魔法で隠してるよ」
副会長は当たり前だと言わんばかりに言い切る。
「ユエは?」
「俺は銀行口座持ってないから。うちは魔法使い的に一般家庭だしさ」
「ここに通っていて、それはないでしょう?」
副会長が疑問を投げ掛ける。
「サクヤじゃないけどさ。生まれたときに、ここに入ることが決められたんだ。ほら、癒しの魔力の半分が隠れてたから」
そうなのか?!
「両親は共学校だったからさ」
「でも、どちらかの両親が同性だって言ってただろう?」
「そうだけどさ。両親より魔力が弱かったんだって」
そういうこともあるのか。まあ、オレんとこが祖先に魔法使いがいたにも関わらず、微弱な魔力しか両親は持ってねぇから、そういうこともあるんだな。ルイに右手を取られて、中指に指輪を嵌められる。杖を出したルイがその指輪に魔法を掛けた。
オレ、自覚なしに金持ちになったみたいだ。世の中分かんねぇ。
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